2007年1月31日水曜日

Secret Story

パット・メセニーを知りたければ、音楽を聴く見る、それに尽きます。
知ろうとしていろいろ文章を見たり、ディスコグラフィーを見ても、情報量が多いだけに嫌になるだけです。

じゃあ何を聴けばよいのか。
選択肢を間違うと誤解を生む恐れがありますからねー。

僕は最初にパット・メセニーオーネット・コールマンと共演したアルバム「SONG X」を聴いて、長い間本当のメセニーを知らずにいましたから─。

とりあえずは、パット・メセニー・グループのアルバムならどれでも聴いて間違いはないでしょう。

でも、一押しは、ソロとして出したアルバム「Secret Story」です。

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>>>>> ファンの熱い思いを
感じてください

click



秘密の話”とはパット・メセニー自身のこと─つまり自分自身のことをストレートに表現した作品なので、パット・メセニーを知る上でベストなアルバムなんです。

ギタリストパット・メセニーというよりも
アーティストパット・メセニーとして聴くことをおすすめします。

The Roots Of Coincidenc

パット・メセニー(Pat Metheny)パット・メセニー・グループとして何度もグラミー賞を受賞している。

1984年 「Travels
 Best Jazz Fusion Performance
1985年 「First Circle
 Best Jazz Fusion Performance
1988年 「Still Life (Talking)
 Best Jazz Fusion Performance
1990年 「Letter From Home
 Best Jazz Fusion Performance
1994年 「The Road to You
 Best Contemporary Jazz Album
1996年 「We Live Here
 Best Contemporary Jazz Album
1999年 「Imaginary Day
 Best Contemporary Jazz Album
1999年 "The Roots of Coincidence"
 Best Rock Instrumental Performance
2003年 「Speaking of Now
 Best Contemporary Jazz Album
2006年 「The Way Up
 Best Contemporary Jazz Album



ほとんどアルバムが受賞している中で、唯一シングルで♪The Roots of Coincidenceという曲が受賞しているのだが、注目すべきはその受賞している部門。
Best Rock Instrumental Performance
ジャズ・フュージョン畑の彼らの音楽が何ゆえ“ロック”なのか…
しかも、♪The Roots of Coincidenceはアルバム「Imaginary Day」に収録されていて、そのアルバムはその年Best Contemporary Jazz Albumを受賞している。つまり“ジャズ”として受賞しているのだ。

Imaginary Day」では、パット・メセニーが珍しくディストーションでギターを弾きまくってはいる。そして♪The Roots of Coincidenceでその激しさは頂点に達していて、ロックを超えてヘビーメタルの様相を呈している。個人的にはものすごく気に入っている。

しかし、この曲だけがグラミーを受賞していて、しかも“ロック”というラベルを張られていることは、果たして、パット・メセニー・グループにとって良いことなのだろうか?

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2007年1月29日月曜日

あきらめ節

僕が初めて音楽をダウンロード購入した音楽─
高田 渡♪あきらめ節
高田 渡の名前は知っていましたが
♪あきらめ節は知りませんでした。
曲数がまだ全然少なかったころで、目に付くのはヒット曲とか耳馴染みのあるものばかり─。明らかに♪あきらめ節は浮いた存在─、そういうものになぜか惹かれてしまうんです…僕は…。


あきらめ節


地主金持ちはわがままもので 役人なんぞはいばるもの
こんな浮世へ生まれてきたが わが身の不運とあきらめる

お前この世へ何しにきたか 税や利息を払うため
こんな浮世へ生まれてきたが わが身の不運とあきらめる

米は南京おかずはひじき 牛や馬でもあるまいし
朝から晩までこきつかわれて 死ぬよりましだとあきらめる

汗をしぼられ油をとられ 血を吸い取られてその上に
ほうり出されてふんづけられて これも不運とあきらめる

苦しかろうが又つらかろが 義務はつくさにゃならぬもの
権利なんぞをほしがることは できぬものだとあきらめる

たとえ姑が鬼でも蛇でも 嫁は素直にせにゃならぬ
どうせ懲役するよなものと 何も言わずにあきらめる

借りたお金は催促されて 貸したお金は取れぬもの
どうせ浮世はこうしたものと 私しゃいつでもあきらめる

長いものにはまかれてしまえ 泣く子と資本家にゃ勝たれない
貧乏は不運で病気は不幸 時世時節とあきらめる

あきらめなされよあきらめなされ あきらめなさるが無事であろう
私しゃ自由の動物だから あきらめきれぬとあきらめる




この曲で完全に高田渡ワールドへと引き込まれてしまいました。


この歌詞─

添田唖蝉坊

(そえだあぜんぼう 1872-1944)

明治・大正に活躍した演歌師の作品であると、最近知りました。

明治・大正の世相を皮肉った歌詞が現代の世相をも皮肉っている─
驚き、ショック、つながり、痛快、普遍…
─実に複雑な思いです。

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2007年1月28日日曜日

浜辺の歌

NTT DATAスペシャル
宇宙からの贈りもの~ボイジャー航海者たち


1992年にTBSで放送されたドキュメンタリーです。


ボイジャーとボイジャーをつくった科学者たちの物語─
演出はドキュメンタリー映画「ガイアシンフォニー 地球交響曲
などで有名な龍村 仁です。


ボイジャーを擬人化し
生みの親たる科学者たちの宇宙への思い、ボイジャーへの思い─

やがて、太陽系を離れ交信不可能な所へと
一人立ちしていく喜びとせつなさ…


その思いが強く伝わってくる、非常に素晴らしい作品でした。


その内容が良かったからなのか
エンディングに流れていた曲

スーザン・オズボーン(Susan Osborn)が歌う♪浜辺の歌
<再生&ダウンロード>


それがとても心に染みました。


あるいは、エンディングの歌が良かったから
作品に対しても、よい印象を持つようになったのかもしれません。



浜辺の歌

作詞(1917年):林 古渓 作曲(1919年):成田 為三




2007年1月27日土曜日

タンジェリン・ドリーム Tangerine Dream

このバンドは奥深いです
1967年に発足し、現在も活動を続けていて
毎年アルバムとサウンドトラックを作成
作品の数は極めて多いです




ジャケット、音楽ともに超有名なものを1枚─


Rubycon,Pt.1 画像  Rubycon,Pt.2


アルバムを見ながらじっと聴くもよし
ながらで聴くもよし



タンジェリン・ドリーム─
もしかしたら
これ1枚聴けばよいのかもしれません

しかし
もしかしたら

これ1枚だけでは理解できないかもしれません



2007年1月26日金曜日

Visiting

ウィンダム・ヒル(Windham Hill)レーベルの創始者、ウィル・アッカーマン(Will Ackerman)
彼の弾くギターにはあまり興味を覚えないけれど、彼の作る曲には大変魅力を感じます。
特に♪Visiting(訪れ)という曲はよく聴いて心を癒しています。

♪Visiting(訪れ)はアルバム「Past Light」に収められています。

1.Visiting画像
2.Garden
3.Three Observations of One Ocean
4.Pacific II
5.Synopsis
6.Ventana
7.Threes
8.Synopsis II
9.Rain to River
10.Night Slip

このアルバムでは、アッカーマンがピアノとかバイオリン、オーボエといった様々な楽器とアンサンブルをしています。
♪Visitingでは、マイケル・マンリングのベースとチャック・グリンバーグ(chuck Greenberg)リリコン、そしてアッカーマンのギターを聴くことができます。

リリコン(Lyricon)っていった何?

1970年代に開発された「電子吹奏楽器」だそうです。

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最初この曲を聴いた時、フルートを吹いていると思ったくらい、リリコンの音はとてもナチュラルに聴こえます。
アナログシンセとかテルミンといった電子楽器というのは、その音色は自然で美しく、想像以上に創造的な楽器です。リリコンもその類からもれることがないのです。

ウィル・アッカーマンは、ソロの楽曲を聴くよりもアンサンブルの楽曲を聴いたほうが、その本質や魅力が理解できるのかもしれません。

ぼくはくま

長ラーメンというところで昼食をとっていると─

♪ぼくはくま くま くま くま 車じゃないよ くま くま くま

という歌が流れてきました。 

とってもいい歌だけど、誰が歌っているの?
…何せ日本の歌には疎いもので....。

帰って早速調べたら─

��HKみんなのうた
ぼくはくま」(初回放送:2006年10月・11月)
うた:宇多田ヒカル
作詞:宇多田ヒカル
作曲:宇多田ヒカル
編曲:富田 謙、宇多田ヒカル
アニメーション:合田経郎

もしかして超有名な曲だったのでしょうか?
知らなかった...。時代は変わっているのですねぇ


そういえば去年もクマが全国でたくさん出没してましたね。


僕が小学校のころ─

田舎で何度もクマが出没していました。
危険なので鐘をカラ~ン、カラ~ン鳴らしながら集団下校。
クマはうるさい音を嫌うということらしい。
その後、僕の家の近くまで出没した形跡が…。
家から100mほど離れた所にオリを仕掛けておいたら
見事ツキノワグマがオリに引っかかりました。
そのクマ君の運命がどうなったかはノーコメントです。


YouTubeに「ぼくはくま」がアップされていました。

とても素晴らしいアニメーション。
永久保存でしょう、これは─。




世の中のクマが全てこのようにかわいいのなら、何の問題もないんですがねぇ。

2007年1月24日水曜日

マーラー交響曲第3番

本日もアニメ「銀河英雄伝説」を見ながら、マーラー交響曲第3番を聴いています。

第1~第6楽章まである
第1楽章を第1部、第2楽章以降を第2部としている

第1部
第1楽章
力強く、決然と
Kraftig, entschieden

第2部
第2楽章
メヌエットのテンポで、きわめて穏やかに
Tempo di menuetto, sehr massig
第3楽章
コモド、スケルツァンド 急がずに
Comodo, scherzando, ohne Hast
第4楽章
きわめてゆっくりと ミステリオーソ(神秘的に)
Sehr langsam, miserioso
第5楽章
快活なテンポで、思い切った表情で
Lustig im Tempo und keck im Ausdruck
��『子どもの不思議な角笛』の詩による)
第6楽章
ゆっくりと、安らぎに満ちて、感情を込めて
Langsam, ruhevoll, empfunden



この交響曲全体には「幸福な生活-夏の夜の夢」という標題が与えられ、その後「悦ばしき知識」、「悦ばしき知識(楽しい学問)-夏の朝の夢」、「夏の真昼の夢」などと変遷したという。
また各楽章にも標題がつけられ変遷し、現在では全ての標題は外されている。


第1楽章
森が私に語ること

岩山が私に語ること

牧神(パン)が目覚める、
夏が行進してくる(ディオニュソスの行進)

第2楽章
草原の花々が私に語ること

第3楽章
夕暮れが私に語ること

森の獣が私に語ること

第4楽章
夜が私に語ること

人間が私に語ること

第5楽章
カッコウが私に語ること

朝の鐘が私に語ること

天使が私に語ること

第6楽章
愛が私に語ること・父様はぼくの傷口を見てくださる




標題があったほうが分かりやすくてイマジネーションも沸くと思うのだが、作曲された当時、標題音楽は低級とみなされがちだったために、それを嫌ったマーラーが全て外してしまったという説が一般的なようだ。
しかし、マーラーは聴衆の理解を得るために、この3番を作曲するのと並行して標題も考えていたらしく、外された標題は曲を理解する上でとても重要な要素となっているらしい。


この標題の変遷を見ながら第3番を聴いていると、マーラーは不思議で面白くて感動的だと思ってしまいました。

演奏時間が100分を超えるこの交響曲は、世界一長い交響曲としてギネスブックに載っています。……長い…。しかし、じーっと聴いて最後の感動的なフィナーレを迎えたとき、いい…{%naku_a%}、と思ってしまうのです。

2007年1月23日火曜日

銀河英雄伝説


1982年に田中芳樹原作の「銀河英雄伝説」が徳間書店よりノベルズとして発表され、1989年からオリジナル・ビデオ・アニメのリリースが開始された。僕はアニメから銀英伝にはまり、ノベルズも読み、そして何回繰り返し見たか分からないが、いまだにアニメはたまに楽しんで見ている。

何でそんなに見てしまうのか─

ストーリーが面白いことはもちろんだが、特にアニメを好んで何回も見ることができるのは、劇中のBGMが全てクラシック音楽であるということが大きな要因だ。


宇宙のBGMにクラシックが合うということを誰が発見したのだろう。

  「2001年宇宙の旅」のキューブリックか─

「スターウォーズ」のジョン・ウィリアムズか─…   




銀英伝のオリジナル・ビデオ・アニメは1989年から2000年までに、本編110話・外伝52話がリリースされた。
マーラー交響曲3番で始まり、マーラー交響曲10番で本編は終了していて、外伝のほうはマーラー交響曲3番で終わっている。
当初はストーリーしか追うことができなかったが、何度もの見るうちにクラシックワールドにも意識が向くようになって、その豊富な楽曲も楽しみのひとつになった。



音楽ばかりでなく─
帝国軍の艦載機の名前 “ワリキューレ
主要人物の名前 “ジークフリート
軍事作戦の名前 “神々の黄昏
─と、まさしくワーグナーの「ニーベルングの指輪」のタイトルを借用しているわけで、ストーリーの中にたくさんクラシック音楽が隠されている。

クラシックを楽しめるからといっても、一度見始めるとどうしてもストーリーが気になってしまうもので、本編110話全て見ないと気が済まなくなる。長い…
それだけじっくりクラシックも堪能できるといえるのだが、やはり、長い…。


2007年1月22日月曜日

Shelter From The Storm

ボブ・ディランの曲を聴きながらウロウロしていたら
いかした写真を見つけました


Shelter from the Strom 赤和傘 (photo by mboogiedown)
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画像
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写真を発表─
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ディラン作曲の♪Shelter From The Storm
アルバム「血の轍」に収録されています
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最初に聴いたのは─   
カサンドラ・ウィルソンが
カバーしたものです

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「Belly Of The Sun」
“赤和傘”のイメージにはこちらの方が合います






たった1つの曲から
色んなイマジネーションが生まれるものですね










2007年1月21日日曜日

Just Like a Woman

僕はあまりボブ・ディランを聴きません。
しかしボブ・ディランの曲はよく聴きます。
ビル・フリゼールがギターで奏でる♪Just like a womanが特に好きでよく聴いています。
ノーベル文学賞候補にも推薦されるほどのボブ・ディランだから、歌詞がなければもったいない気もしますが、メロディーだって本当に素晴らしいのです。

そして、やはりオリジナルを欲するわけです

Blonde on Blonde
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1. Rainy Day Women #12 & 35
2. Pledging My Time
3. Visions of Johanna
4. One of Us Must Know (Sooner or Later)
5. I Want You
6. Stuck Inside of Mobile With the Memphis Blues Again
7. Leopard-Skin Pill-Box Hat
8. Just Like a Woman
9. Most Likely You Go Your Way (And I'll Go Mine)
10. Temporary Like Achilles
11. Absolutely Sweet Marie
12. 4th Time Around
13. Obviously 5 Believers
14. Sad Eyed Lady of the Lowlands

オリジナルを聴くと、ビル・フリゼールは結構忠実にメロディーを弾いているのが分かります。そして一層、ボブ・ディランのメロディーマーカーとしての実力が際立つわけなのです。何をいまさら…という感じですが、どんなに世間ですごいと言われていても、音楽を実際に聴く自分自身がそのすごさに納得しなければ意味ないことですから─。

ビル・フリゼールバージョンはこちらです。

Have A Little Faith
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1.The Open Prairie
2.Street Scene In A Frontier Town
3.Mexican Dance And Finale
4.Prairie night (Card Game At Night), Gun Battle
5.Celebration After Billy's Capture
6.Billy In Prison
7.The Open Prairie Again
8.The "Saint-Gaudens" In Boston Common (Excerpt #1)
9.Just Like A Woman
10.I Can't Be Satisfied
11.Live To Tell
12.The "Saint-Gaudens" In Boston Common (Excerpt #2)
13.No Moe
14.Washington Post March
15.When I Fall In Love
16.Little Jenny Dow
17.Have A Little Faith In Me
18.Billy Boy

ロッド・スチュワート♪Just Like a Womanを歌っていましたが、あまり良くありませんでした。やはり、いくらいい曲だからといっても、ある程度オリジナリティーを出さないとねぇ。

2007年1月20日土曜日

Meet Me in the Morning

ボブ・ディラン(Bob Dylan)
聴こうとしなくてもいつの間にか聴いている。

Guitar's Practicing Musicians vol.2」というアルバムにギタリストのジェイソン・ベッカー(Jason Becker)が演奏する♪Meet Me in the Morningが収録されていた。
曲も演奏者もその時初めて知ったのだが、非常に気に入ってしまった。

もちろんオリジナルも聴いてみた。

「Blood on the tracks(血の轍)」
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1. Tangled Up in Blue
2. Simple Twist of Fate
3. You're a Big Girl Now
4. Idiot Wind
5. You're Gonna Make Me Lonesome When You Go
6. Meet Me in the Morning
7. Lily, Rosemary and the Jack of Hearts
8. If You See Her, Say Hello
9. Shelter from the Storm
10. Buckets of Rain

個人的にはジェイソン・ベッカー♪Meet Me in the Morningの方が好み。
しかし、このボブ・ディランのこのアルバムも結構よくて、一石二鳥、得した気分。

♪Meet Me in the Morningを弾くジェイソン・ベッカーはかなりブルージーだったので、ロック畑かブルース畑のギタリストだと思っていたら、メタル畑の人でした。そして何よりも驚かされ、心を悼めたのは、彼が筋萎縮性側索硬化症(ALS)と闘っている中でこの曲を弾いていたということ。あのルー・ゲーリック、ホーキング、毛沢東、川島雄三らが病で倒れたALSです。
1990年に発病し、いったん音楽活動をやめていたジェイソンは、1995年に「Perspective」というアルバムで復活。そのアルバムに♪Meet Me in the Morningが収められている。

1. Primal画像
2. Rain
3. End of the Beginning
4. Higher
5. Blue
6. Life and Death
7. Empire
8. Serrana
9. Meet Me in the Morning

復活といっても、この難病の進行は止められるわけでもなく、アルバム発売当初に可能だった会話もいまでは全くできなくなっているという。決してジェイソンのファンではないけれども、非常にやるせない気持ち─。


音楽には不思議な力がある。メタル界のヒーローが弾くブルージーな音楽からボブ・ディランのアルバムが導き出され、その後、ディランの曲♪Shelter from the Stormをカバーするジャズボーカルのカサンドラ・ウィルソンを知る。ジェイソン・ベッカーの話を知るに至り、非常に悲しい気持ちになったが、そういった嫌な気分も音楽が不思議と和らげてくれる。いまはただ、音楽による奇跡を祈るばかりである。

2007年1月19日金曜日

Walnut Valley Festival

世の中にはたくさんコンクールコンテストがあります。
そして、クラシックギターだけではなく、アコギのコンテストもしっかりと存在するみたいです。

Walnut Valley Festival - Winfield, Kansas

毎年、アメリカ・カンザス州ウィンフィールドで開催されているギターパンジョーマンドリンなどの演奏コンテスト。→ 詳しくは公式HPで─

フィンガースタイル・ギター部門 fingerstyle guitar
フラット・ピック・ギター部門 flat pick guitar
マンドリン部門 mandolin
ブルーグラス・バンジョー部門 bluegrass banjo
フィドル部門 fiddle
マウンテンダルシマー部門 mountain dulcimer
ハンマーダルシマー部門 hammer dulcimer
オートハープ部門 autoharp

という部門があるみたいですが、耳慣れない楽器も見受けられます。
ギターは説明するまでもないと思いますが、フィンガースタイルフラット・ピックとの区別は何ぞやと申しますと、弦を弾く側が5本の指なのか・1枚のピックによるものなのかという違いです。コンテストなので細かい決まりがあるみたいですが、詳しくはHPを─。
あとマンドリンバンジョーフィドル(バイオリンのこと)はいいとして…
画像画像画像画像











マウンテンダルマシーハンマーダルマシーオートハープって何?と思ってしまうのは僕だけではないでしょう。

マウンテンダルシマー mountain dulcimer


画像  画像



3~5本の金属弦、ひざの上に置き、ピックや指ではじいて弾く。





ハンマーダルシマー mountain dulcimer


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ツィターのように無数の金属弦が張り巡らされている。
それを金属のスティックでたたいて発音する打弦楽器。





オートハープ autoharp




無数の金属弦が張り巡らされている。
��左)中央部分にある白いバーを押し消音。
��右)左手で消音し右手で弦を弾くことで開放弦が発音。





似たような楽器は見たときがありますが、いずれもちょっと違う…。世界には、いったい、何種類の楽器が存在するのでしょう。


馴染みがない楽器のコンテストっていうのも非常に興味をそそられませんか?

ドン・ロス Don Ross

前人未到!2度の全米フィンガースタイル・ギター・チャンピオンに輝いたギタリスト!!という売り文句に魅かれて聴いたダン・ロス。さすがにすごい技─1本のギターでどうしてこんなに色んな音を出せるのか…ギターの達人の演奏を聴くと、必ず襲われる思い。

確かにすごいんだけど、全米フィンガースタイル・ギター・チャンピオンって何?

Walnut Valley Festival - Winfield, Kansas
毎年、アメリカ・カンザス州ウィンフィールドで開催されているギターやパンジョー、マンドリンなどの演奏コンテストらしい。
詳しくは公式HPで─画像

フィンガースタイル・ギター部門 fingerstyle guitar
フラット・ピック・ギター部門 flat pick guitar
マンドリン部門 mandolin
ブルーグラス・バンジョー部門 bluegrass banjo
フィドル部門 fiddle
マウンテンダルシマー部門 mountain dulcimer
ハンマーダルシマー部門 hammer dulcimer
オートハープ部門 autoharp

耳慣れない楽器もありますが、かなり有名なコンテストなのだそうだ。

ドン・ロスはフィンガースタイル・ギター部門で2回チャンピオンになっているのだ。何度も受賞している人はいましたが、確かに、2回チャンピオンになっている人は誰もいない。

何はともあれ、実際の映像を見て、そのオリジナリティーと技の正確さを堪能してください。

Afraid to dance / Don Ross



2007年1月17日水曜日

Pink Floyd The Wall

昨夜、ピンク・フロイドのアルバム「ザ・ウォール」を初めて聴いた。
ピンク・フロイドの曲はたくさん聴いているし、好きな曲もたくさんある。しかし、これまでひとつのアルバムをじっくり聴いたことがなかったのである。

ピンク・フロイドを好きなったのは、1987年のアルバム「鬱 (A Momentary Lapse of Reason)」に収録されていた♪On the turning awwayという曲のPVを見てからだ。そのPVというのはあの円形スクリーンを背景にしたライブ映像。ステージの光、スクリーンの映像、デービッド・ギルモアのギター演奏…非常に素晴らしかった。
それ以来、どうしてもギルモアのギターばかりを聴いてしまう。
ザ・ウォール」では…♪Another Brick in the wall ギターのリフやソロに─、♪Mother アコギとエレキの美しいハーモニー、♪Young Lust ブルージーなギター、♪Comfortably Numb 文句なしにカッコいいギターソロ、♪Run Like Hell ディレイを使ったギターリフ…という具合。

1995年に「PULSE」というピンク・フロイドのライブビデオが発売され、すぐにそれを見たのだが、ライブ全体の演出は文句なしに素晴らしく、それよりも素晴らしいのはデービッド・ギルモアの演奏だと勝手に思っている。早く弾くだけが能じゃねぇぞ、とその演奏は語っていて、まねしようとしても不可能だろう。

その10年後、今度はロジャー・ウォーターズを加えたピンク・フロイドを「LIVE8」で見ることができた。そして驚いたのはやはり、ギルモアのプレイ。年齢を重ねれば重ねるほど、歌もギターも素晴らしくなっている気がした。
♪Comfortably Numbのアレンジをめぐってロジャーギルモアは衝突したらしい。実際の演奏を見ると、ロジャーの歌声はひどく、ギルモアのソロは大変素晴らしい。その後のインタビューでギルモアが「ロジャーの復帰はない」と明言した気持ちが分からないでもない。

ザ・ウォール」の作詞・作曲はほとんどロジャー・ウォーターズだ。ロジャーはあくまで素晴らしいコンポーザーだったわけで、ギルモアは素晴らしいプレーヤーだったわけだ。
今のピンク・フロイドロジャーの頭脳がない故に物足りなさを感じる人は多いかもしれないが、衰えを知らない・むしろ進化しているギルモアがいれば十分だと思う、のは僕だけでしょうか…。

2007年1月16日火曜日

Anatomy of a Groove / M-BASE COLLECTIVE

M-BASE(読み:えむべいす)というものをご存知でしょうか?
Macro - Basic Array of Structured Extemporizations
頭文字をとってM-BASEとしているそうです。
即興をベースにした音楽集団というか楽派というかレーベルというか…。

ジャズサックス奏者、スティーブ・コールマン(Steve Coleman)が中心となって、1984年ごろM-BASE COLLECTIVEというものが始まったらしいです。
M-BASE ホームページ

詳しく知りたい方は上記のHPをご覧になってください。
読んでも十分納得いかないかもしれませんが、参加アーティストを見て楽しむことができる上に、スティーブ・コールマンの曲をたくさん聴くことができるので、のぞいてみて損はないと思います。

僕がM-BASEを知ったのはアルバム「Anatomy of a Groove」からです。
サブタイトルに
CURRENT STRUCTURAL DEVELOPMENTS IN 21TH CENTURY CREATIVE BLACK MUSIC
と銘打っていて、参加アーティストの中にDAVID GILMOREという名前があって
デビッド・ギルモア?あのデビッド・ギルモア!?なんでBLACK MUSIC?」
と思いまして、すぐ買ってみてライナーノーツを確認
DAVID GILMORE-guitar
と記されていました。「やっぱ、ピンク・フロイドの!?」と一瞬興奮しましたが、いくら聴いても泣きのフレーズなんぞ聴こえてこず、よくよく調べて見ると
ピンク・フロイド→David Gilmour
M-BASE→→→ David Gilmore
と、ギルモア違いで買ってしまったアルバムでした。

内容は大変良いものです。
アルバムタイトル通り、変拍子がたくさんあったりしてかなりリズムを追究した曲が多いのですが、非常に聴きやすい曲ばかりです。演奏を聴いていると、みんなかなり即興で弾いているはずなのに、なぜか不思議な一体感を感じてしまうのです。
演奏の1個1個のフレーズを聴くと変なメロディー・変なリズムだと思うのですが、それらが一緒に奏でられると不思議なgrooveが生まれているのです。
リズムを聴くような感覚を初めて味わいました。

ちなみにこのアルバムにカサンドラ・ウィルソン(Cassandra Wilson)も参加していまして、僕が初めてカサンドラを知ったアルバムでもあります。収録されている♪one bright morningという素晴らしい曲を聴いて、カサンドラの魅力にはまったのです。

Anatomy of a Groove画像
1. Cool Lou
2. Teefah
3. Anatomy of a Rhythm
4. Nobody Told Me
5. Non-Fiction
6. Prism
7. Cycle of Change
8. One Bright Morning
9. Hormones

Cassandra Wilson
Mark Ledford
Steve Coleman
Greg Osby
Jimmy Cozier
Graham Haynes
James Weidman
Andy Milne
David Gilmore
Kevin"Bruce"Harris
Reggie Washington
Marvin "Smitty"Smith



2007年1月15日月曜日

Van Halen ヴァン・ヘイレン

我が心の兄弟ミュージシャン、シェンカー兄弟以上の存在がいました。
兄:アレックス・ヴァン・ヘイレン ds
弟:エドワード・ヴァン・ヘイレン g
= Van Halen =
そして最近、ベースにヴォルフガング・ヴァン・ヘイレン(15)が就任。エディーの実の息子らしいです。兄弟以上のバンドになったのです。

デビューアルバム「炎の導火線」の♪暗闇の爆撃(Eruption)に、数々のギター小僧が脳天打ち抜かれたはずです。

ハードロックファン以外にもヴァン・ヘイレンの名前が知れ渡ったのがアルバム「1984」でしょう。
♪ジャンプでの冒頭のシンセサイザーをエディーが弾くのを見て、ギターバカじゃないんだ…とちょっと寂しい気持ちになりました─勝手で失礼な思いですが─。
1984」でのエディーのギターとデービッド・リー・ロスの弾けたボーカル、最高です。全てが新鮮でカッコよっかたという印象です。いま聴きなおしても、エディーの弾くフレーズが新鮮なのはなぜだろう…。
♪ホット・フォー・ティーチャーではアレックスのタムタムから始まり、空耳“ガリベン、ガリベン、ガリベン、アイム・ホット・フォー・ティーチャー”というフレーズが有名で、相当笑いました。

続く「5150」、ボーカルがサミー・ヘイガーになりました。
個人的にはこのアルバムが一番好きです。デービッド・リー・ロスサミー・ヘイガーの要素が詰まったアルバムなので、この前にもこれ以降にも無いヴァン・ヘイレンを堪能できるからです。エディーのギターの音色もこのアルバムが一番です。
スタインバーガーに憧れたなぁ…。
アレックスのタムタム、タムタム、タムタム…タム、には半ばあきれましたがビジュアル的には面白かったです。

アルバム「OU812」からサミー・ヘイガー一色になったわけですけど、音のバランスがひどかったですねー。あまりよく聴かなかったです。聴きかえしてみると、曲自体、悪くはないのにエディーのギターがあまりにボヤ~っとしている印象です。
このころからエディーのギター音色がかなり変わってしまったと思います。無理やりダイナミックにしようというか─。
アルバム「F@U#C%K」、音はちょっと改善されていたかなぁ…でも、なんかエディーのギターとサミーの声のバランスが悪いんだよなー。曲はすごくいいと思うのですが、やはりエディーの音色が気に入りません。ラストの前の♪316♪トップ・オブ・ザ・ワールド、セットでとてもすばらしいです。♪316“5150ライブ”エディーがギターソロを始めるときに弾いていたメロディーで、大変気に入っていました。
アルバム「Balance」、暗号じみたタイトルはやめたみたいです。音がものすごく改善されていました。相変わらず曲は素晴らしいです。そして相変わらず、エディーの音色が気に入りません。

サミーが抜けてヴァン・ヘイレンは聴かなくなりました。
元エクストリームのゲーリー・シェローンがボーカルになって、そして脱退、サミーがボーカル復帰。エディーがガンの手術。ベースのマイケル・アンソニーが脱退。結構激動していました。

今年、ヴァン・ヘイレンは「ロックの殿堂」に入ったそうです。

この記事は「1984」と「5150」のことを書いてさらりと終わろうと思っていたのですが、改めて聴き返してみると、すごく良くて、セールス的にもすごいんだなと再認識して、思わず「5150」以降のことにも触れてしまいました。
初期のアルバム、「Van HalenⅡ」「暗黒の掟」「戒厳令」「ダイヴァー・ダウン」は触れませんでしたが、いずれもカッコいいです。このころのエディーの音色のほうが好きですし─。
後期のエディーの音色、もっとギターの生っぽさが欲しいのです─誠に勝手な個人的見解ですけど─。

今年の夏にツアーが予定されているそうです。





兄弟ミュージシャン

兄弟がミュージシャンというと誰を思い浮かべますか?

ジャクソン兄弟、兄妹
アサド兄弟
吉田兄弟
ギャラガー兄弟
オールマン・ブラザース
ブルース・ブラザーズ?

僕の中で一番の兄弟ミュージシャンといえば、ルドルフ・シェンカーマイケル・シェンカーです。メタル好きなら絶対知っているでしょう。

兄・ルドルフスコーピオンズで有名です。
個人的にスコーピオンズのアルバムのジャケットがことごとく嫌いだったので、アルバムは好んで聴いていません。しかし、好きな曲は結構あります。
♪black out
♪bad boys running wild
♪rythm of love
♪still loveing you
♪holiday
♪big city nights
♪rock you like a hurricane
♪I can't explain

スコーピオンズ結成時は弟・マイケルも在籍していて、曲もいろいろ凝った構成になっていたように思います。その後、ウリ・ロートというマイケルに負けないくらいのギターの達人が加入し、幾分曲調もストレートになり、ウリが抜けるとより曲がシンプルになりまして、デビューが一番難しいことをして現在が一番シンプルだという不思議なバンドです。普通は熟年していくごとに難しいことにトライしていくようなものですが、いらないものはどんどんそぎ落としていって、結果セールス的に大成功を収めています。

一方、弟・マイケル・シェンカーは─
スコーピオンズを離れ、UFO在籍、そしてマイケル・シェンカー・グループ(MSG)を結成します。マイケルのギターフレーズは非常に美しくてカッコいい。ペンタトニックをメロディアスに弾く方法を追究し、そしてその頂点にマイケル・シェンカーが位置しているのではないでしょうか。
UFO
♪only you can rock me
♪lights out
MSG
♪armed and ready
♪into the arena

ギターでよくコピーしたものです。そして本気でフライングVを買おうかと思ったくらいです。2音、3音チョーキングを真似て何回も弦を切りました。

ルドルフマイケル一緒に続ければ良かったのにー…と普通は思いますが、兄と弟がギター同士というのは、なかなか一緒にやりにくいものではないでしょうか。ヴァン・ヘイレンのように兄・アレックスがドラム、弟・エディーがギター、というようにリズムとメロディーとに分かれていれば一緒にやっていきやすいのでしょうねぇ。





2007年1月13日土曜日

孤独の旅路 Heart Of Gold

ニール・ヤング(Neil Youg)の有名な曲、♪孤独の旅路
ニール・ヤングの曲の中で最も好きな曲です。
ニール・ヤングのギター、ニール・ヤングのハーモニカ、ニール・ヤングのハイトーンボイス…全てがみごとに融合している。
ニール・ヤングの曲は、ほかのアーティストにカバーされていることが多いけれども、この曲だけはニール・ヤングでなければダメなような気がする。

Harvest →  視聴 画像
1. Out on the Weekend
2. Harvest
3. Man Needs a Maid
4. Heart of Gold
5. Are You Ready for the Country?
6. Old Man
7. There's a World
8. Alabama
9. Needle and the Damage Done [Live]
10. Words (Between the Lines of Age)

ニール・ヤングほどのビッグネームになると、どうしてもベスト盤で済まそうとしてしまいがちだが、たまにはじっくりオリジナルのアルバムを聴いてみてもよいのではないだろうか。


ハート・オブ・ゴールド」というニール・ヤングのドキュメンタリー映画もあるらしい。日本では公開されていない作品で、ファンの間では日本公開を望む声も─
ニール・ヤングの映画「ハート・オブ・ゴールド」公開祈願!
映画「Heart Of Gold」を観た
Neil Young - Heart of Gold

ニール・ヤングは聴くよりも見たほうがいい。

2007年1月12日金曜日

Harvest Moon

ニール・ヤング(Neil Youg)の有名な曲、♪ハーベスト・ムーン
この曲を大好きになったきかっけは、カサンドラ・ウィルソンのアルバム「New Moon Daughter」に収録されているカバーを聴いてから。

1. Strange Fruit画像
2. Love Is Blindness
3. Solomon Sang
4. Death Letter
5. Skylark
6. Find Him
7. I'm So Lonesome I Could Cry
8. Last Train to Clarksville
9. Until
10. Little Warm Death
11. Memphis
12. Harvest Moon

もともとニール・ヤング♪ハーベスト・ムーンは結構気に入っていたのだが、全く雰囲気が違う感じのカサンドラバージョンを聴いてより一層、いい曲だと思うようになったのです。
��つを比較すると、男性のニール・ヤングより女性のカサンドラ・ウィルソンの方が声が圧倒的に太いことが面白いし、見た目重そうなニール・ヤングより見た目軽やかなカサンドラ・ウィルソンの方が重々しく歌っているということも面白い。

��つの曲でも演奏されかたによってがらりと変わる、ということをとってもよく教えてくれたニールカサンドラなのでした。

After The Gold Rush

ニール・ヤング(Neil Youg)の有名な曲、♪アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ
この曲を好きになったきっかけは、マイケル・ヘッジス(Michael Hedges)のアルバム「Aerial Boundaries」に収録されいてるカバーを聴いてから。マイケル・マニング(Michael Manring)との共演という、僕の大好きなセットのひとつであり、なおかつニール・ヤングの曲─…好きにならずにいられなかった。

ニール・ヤングを知ったのは、ザ・バンド(The Band)の映画「ラスト・ワルツ」から。
ニール・ヤングが紹介されて、のそぉ~っと出てきたその姿に強烈なインパクトを受けたのだが、姿と似合わない美声にちょっと違和感を覚えてしまい、それ以降、積極的にニール・ヤングは聴かなかった。
それからしばらくして─僕が東京に住みつき出したころ、今はなくなってしまった新宿丸井の下のバージンメガストアニール・ヤングのPVが流れていた。音は全く流れていなくて、ただ映像だけが流れているのに、あの姿・振る舞いに魅かれてしまい思わずニール・ヤングのベスト盤を買ってしまった。しかし、やっぱりあのハイトーンボイスに、どうも無理を感じてしまう…。

マイケル・マニングがメロディーラインを弾いている♪アフター・ザ・ゴールド・ラッシュは、全く無理な感じがなく、メロディーそのものの良さを堪能できるので、曲自体の良さを認識することができたと思う。まるでニール・ヤングの声が邪魔だったような言い方で、ファンには非難されそうだが…。その後、ニール・ヤングをしっかり聴きなおして、ハイトーンボイスの良さもしっかりと堪能できている。


2007年1月10日水曜日

Ain't No Love in the Heart of the City

’80年代中ごろ、小林克也ベストヒットUSAホワイトスネイク♪スティル・オブ・ザ・ナイトが紹介されていた。アルバム「サーペンス・アルバス」が大ヒットし始めたころで、レッドツェッペリンロバート・プラント♪ブラッグ・ドッグのパクリだと主張して訴えた、とかいう話題も紹介していた。スティル・オブ・ザ・ナイトブラッグ・ドッグも特徴的な歌で、一度あのギターのリフにはまったらやめられないとまらない…という感じで、曲自体、個人的に結構気に入っていたのだが、そのような醜くておかしなエピソードを紹介されてしまっては、もう聴いて笑わずにはいられませんでした。
それに追い討ちをかけるように、その日のベストヒットUSAタイムマシーンという名物コーナーで初期のホワイトスネイクを紹介していた。明らかに今と昔を比較して楽しむ意図。
♪スティル・オブ・ザ・ナイトでのホワイトスネイクメンバー全員、金髪派手派手だったのが一転、みんな黒髪黒い衣装・のシルクハットをかぶっている者・黒い立派なひげの者…なんでこんなに地味なの?と困惑、そして大爆笑─。しかしその笑いもすぐに治まった。
流れたPVは♪ハート・オブ・シティーだった。ツインギターにしっかりとしたベース、そしてハモンドオルガン…実に地味、しかしものすごくカッコいい。デービッド・カバーデールの熱いを感じてしまった。♪スティル・オブ・ザ・ナイトのPVではあんなにクネクネしていたくせに─。
その後の「サーペンス・アルバス」は、小林克也デービッド・カバーデール本人さえも予想していないくらいの爆発的なヒットとなり、ラジオで盛んにホワイトスネイク特集をしていたのをよく聴いた。カセットテープにもよく録音したものだが、その録音したものでいまだに残しているホワイトスネイクの曲がある。それは♪ハート・オブ・シティー(ライブバージョン)だ。観客にカバーデールが乗り移り、ドラムとベースの伴奏で“Aint no love in the heart of the city,
Aint no love in the heart of town.”と観客が斉唱している部分に鳥肌が立ってしまう。
正直、どうもデービッド・カバーデールのセクシー路線は好きになれないのだが、♪ハート・オブ・シティーを知っているだけに必ずしも全否定はできない。セクシー路線の♪スティル・オブ・ザ・ナイトも面白い曲だし─。2006年に来日公演もして、まだまだ声もよく出ているみたいだし、色んな意味で衰えを知らない金髪ロンゲオヤジを応援しても─、いいかな。
画像画像画像画像

2007年1月9日火曜日

ホメロ & パメラ Romero & Pamela

ノラ・ジョーンズが歌ってグラミー賞を受賞した♪Don't know whyつながりで偶然に発見したアルバム。

Heaven Here / Romero & Pamela
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1 The Ducks
2 You Want
3 Don't Know Why
4 Angel
5 Doesn't Really Matter
6 I Just Can't Stop Loving You
7 Cafe
8 Heaven Here
9 Lukinha
10 Where in the World
11 Fly So High
12 Deixa (Let Me)



ブラジル音楽についてほとんど何も知らないのですが、ホメロ・ルバンボ(Romero Lubambo)はブラジルでは神のような存在で、ジャズやボサノバ界では演奏に引っ張りだこらしい。
渡辺貞夫小野リサと共演もしているらしく、日本でも馴染みがあるみたいです。ブルノート東京で演奏もしています。
パメラ・ドリックス(Pamela Driggs)とデュオであるこのアルバムは、オリジナル曲はもちろん、ノラ・ジョーンズエアロスミスジャネット・ジャクソンマイケル・ジャクソンスイングアウト・シスターといった有名どころのカバー曲から、エグベルト・ジルモンチバーデン・パウエルといったブラジル音楽の巨匠たちのカバー曲まで、みごとに彼らの色に染めてしまっています。

とてもポップで聴きやすくて、しかもボサノバの陽気なリズムを失うことなく、さらにホメロ・ルバンボのみごとなギター演奏─。ジャケットのオレンジグリーンの夫婦もとても爽やかで、とっても素敵なアルバムです。

ノラ・ジョーンズ Norah Jones

ノラ・ジョーンズってものすごい売れているんですね。人気があってグラミー賞を取っているというのは知っていたのですが、まさかデビューアルバムが1,800万枚を売り上げてそれがグラミー賞8部門受賞とは…。

僕がノラ・ジョーンズをしっかりと聴いたのは、去年です。
場所は歯医者さんの診察台の上。

それまで曲はちらりちらり耳にしてはいたものの、あまり興味を覚えなかったのですが、その歯医者さんの診察台に座り、目の前にあるモニターにノラ・ジョーンズのライブ映像が流れているのを見て、かなり気に入ってしまいました。

最近の歯医者さんはあの手この手で患者の心をほぐそうとしているみたいで、僕が通っていた所はそのテレビモニターが絶大な威力を発揮していたように思います。
そこにノラ・ジョーンズのDVDが流れているなんて、嫌な気分も少しは楽になる気がしませんか?

ライヴ・イン・ニューオリンズ」 その時流れていたDVDです。画像
1. コールド・コールド・ハート
2. ナイチンゲール
3. ワン・フライト・ダウン
4. セヴン・イヤーズ
5. フィーリン・ザ・セイム・ウェイ
6. カムズ・ラヴ
7. サムシング・イズ・コーリング・ユー
8. カム・アウェイ・ウィズ・ミー
9. ホワット・アム・アイ・トゥ・ユー
10. ペインター・ソング
11. ローンスター
12. アイヴ・ガット・トゥ・シー・ユー・アゲイン
13. ベッシー・スミス
14. ドント・ノー・ホワイ
   
EXTRA
テネシー・ワルツ(アンコール)
カム・アウェイ・ウィズ・ミー(プロモーション・ビデオ)


治療の合間に見ることができたのは♪Cold,cold heart
治療前の恐怖心を「冷たく冷たく心を冷たく」と勝手に唱えていました。
後でこの曲のオリジナルはハンク・ウィリアムス(Hank Williams)と知り聴いてみたら、本家はやはり真のカントリーでした。ほかにもビル・フリーゼル(Bill Frisell)ナット・キング・コール(Nat King Cole)トニー・ベネット(Tony Bennett)エルビス・プレスリー(Elvis Presley)などがカバーしているくらい、いい曲です。

逆に、グラミー賞受賞の♪Don't know whyはすでにあらゆるミュージシャンがカバーしているみたいです。パット・メセニー(Pat Metheny)とか松浦亜弥とか…。個人的にはブラジル人アーティスト、ロメロ&パメラ(Rome&Pamela)のボサノバ風カバーが良かったです。


ライブのノラ・ジョーンズ─若くてかわいいのに、その演奏は熟練していて生歌もうまいし、─人気がでないわけがないですね。