2007年9月30日日曜日

メセニー・メルドー・ファイナル

そういえば─、数年前にブルーノート東京ゲーリー・バートン・カルテット・リビジテッドを見に行ったときも雨が降っていた。降り方は激しく、靴の中はびしょ濡れで、なんで一万以上も払って彼らを見なくてはならないんだ、などと一瞬後悔したのだが、いざ演奏を聴くとそんな思いは吹っ飛んで、来て良かったと強く思ったものだ。

今日も外は雨。そんな中、鎌倉までメセニー・メルドーを見に行かなければならない。東京公演もあったのだが、スケジュールの都合とチケット入手の困難さから、結果、今日この日の鎌倉でのツアーファイナルという選択肢になった。しかも仕事で徹夜明け─。一瞬眠ってしまおうかとも思ったものの、前から3列目でメセニー・メルドーを見るのだと自分に言い聞かせて、いざ鎌倉。

鎌倉芸術館でのツアーファイナル、何故か。昨日は大阪、その前は東京、その前は名古屋、その前は仙台、その前は水戸─、このスケージュルは何故か。きっと彼らは、演奏よりも移動を楽しんでいるのに違いない。しかし、こちらは断然演奏ありき。

予定より5分遅れの午後5時5分ぐらいにパット・メセニーブラッド・メルドーの二人が登場し、まずはデュオから始まった。メセニーを見た誰かが、あれ?やせてない?とつぶやいていた。

メルドー・メセニー・デュオ
1. Unrequited
2. All The Things You Are
3. ?
4. ?

��曲目、曲名がわからないがメルドーのピアノから始まった曲。メルドーの演奏に涙が出そうになるくらい、感動してしまった。それまで、メルドーのネームバリューは何となく知っていても、その演奏自体を気に入っていたわけではなかったので、驚きも強かった。
メセニーのギターも素晴らしい。ボリュームの微調整で抑揚をつけて、メルドーの演奏と調和させていたのはさすがとしか言いようがない。
��曲目、メセニーのアコギから始まるこの曲は、一転してあまり良くなかった。アコギの音があまりにも高くて質が悪い。この不快な思いも、次から始まるカルテットのセットで吹き飛んでしまったが─。

カルテット
5. A Night Away
6. Santa Cruz Slacker
7. En La Tierra Que No Olvida
8.?
9. The Sound Of Water
10. ?

ベース:ラリー・グレナディア、ドラム:ジェフ・バラードというこのリズム隊も非常にパワフルだった。CDで聴いている限りでは想像できないくらいに、おもいっきり前面に出てもいた。
しかし、何といっても、やはり一番の驚きと衝撃と感動はブラッド・メルドー。常に流れるようであり、流れながらも異常なまでのグルーブ感。ベースとドラムのリズムに合わせてピアノが鳴っているが、ピアノがハイテンションになった途端、ピアノに合わせて全てが動いているように感じてしまった。メルドーの左手と右手が奇麗に分離したとき、もはやメセニーですら彼に敵わない。
約2時間、時計が午後7時をすぎると、ステージ上で4人が肩を組み光り輝いていて、それを見つめる全員がステンディングオベーション。

アンコール
11. Ring Of Life
12. ?

アンコールを2曲演奏し、3度目はカーテンコールで終了。時刻は午後7時半すぎ、約2時間半のスペシャルなステージは終わった。こんなスペシャルはもう二度とないだろう。



2007年9月29日土曜日

Friendly Travelers

オーストリア生まれのウルフガング・ムースピール(Wolfgang Muthspiel)は、6歳のころにバイオリンを始めて、10代になるとギターを始めて、オーストリア・グラーツで音楽を学んだ後、米・ニューイングランド音楽院、バークレー音楽大学に進学した超音楽エリートです。
テクニックは文句のつけようがないわけで、パット・メセニーの後継としてゲーリー・バートンのバンドに参加したことは必然のことだったのかもしれません。
メセニーの後継だけあって、その演奏スタイルはメセニーに似ている気がします。しかし、それは彼の生い立ちに対する“レッテル”でしかない、という気もします。それでも、少しだけ、メセニー的なような…。
非常にアメリカ的なメセニーに対して、ムースピールはヨーロッパのにおいを感じます。しかし、これも“レッテル”の何ものでもない気が…。何がアメリカンで何がヨーロピアンなのか、具体的に述べることもできないわけですし…。でも、少しはユーロの風を感じます。
とにかくも、言葉云々よりも、音楽をじっくり聴いてみないことには話になりません。こういうテクニシャンというのは、体がしっかりと動く限り、最新のアルバムが最高傑作であると思います。だから、最高のウルフガング・ムースピールを聴くには最新のアルバムを聴けばいいわけです。

画像Wolfgang Muthspiel and Brian Blade
「Friendly Travelers」
(2007)

ドラマーのブライアン・ブレイドとのデュオアルバム。
デュオならではの静寂感と、デュオとは思えないくらいの激しさを同時に堪能できる、まさに最高傑作といっていいでしょう。

♪Youssu

「Friendly Travelers」に収録されている曲ですが、映像はブライアン・ブレイドとのデュオではなく、ウルフガング・ムースピール・トリオの演奏です。
“ユッスー”とは西アフリカのミュージシャン、ユッスー・ンドゥールのことで、この曲は彼に捧げられているということです。

2007年9月28日金曜日

The Sound Of Summer Running

夏は過ぎてしまいましたが
夏にぴったりなアルバムを─


画像マーク・ジョンソン
Marc Johnson
ザ・サウンド・オブ・サマー・ランニング
The Sound Of Summer Running

(1998)


ギター、パット・メセニービル・フリゼール
ベース、マーク・ジョンソン
ドラム、ジョーイ・バロン

個人的にはベストなユニットです。

非常に個性が強い4人が見事に1つになっていて、聴いていて本当に気持ちがいい。パットの爽やかなギターとビルの湿っぽいギターが絶妙なバランス─、灼熱の夏というより、雨期と重なり合う日本の初夏とか晩夏というイメージであろうか。
パット・メセニーとビル・フリゼールの共演はこれ一枚だけだと思うのだが、音色や演奏スタイルが非常によく溶け合っていて、もっと共演してほしいと思ってしまう。
ジョーイ・バロンはビル・フリゼールのもとでずっとドラムをたたいてきたわけで、そのトリッキーな演奏も存分に発揮されている。
マーク・ジョンソンはビル・エバンスのもとで演奏していただけあって、その活動は非常に幅広い。ゲーリー・バートンから、ウルフガング・ムースピールジョン・スコフィールドにいたるまで、様々な人たちと共演している。どんな人が周りにいようがへっちゃらなのだ。

かなり自由に演奏できる人ばかりなのですが、1つ1つの楽曲はかなりしっかり練りこまれているものばかり。素晴らしき一体感を感じるのは、そのせいもなのでしょう。
もしかしたら、この4人の名前をよく知った上で聴いたのならば、少し物足りなく感じるかもしれません。あまりにもまとも過ぎると─。

2007年9月27日木曜日

Upon a Time an Album of Duets

フリージャズ界で活躍するドラマー、ジョージ・マーシュ(George Marsh)による1982年の作品
「Upon a Time an Album of Duets」
を聴いています。

画像
John Abercrombie,
George Marsh & Mel Graves
Upon a Time an Album of Duets
(1989)

前半10曲がギターのジョン・アバークロンビー(John Abercrombie)とジョージ・マーシュのギター&ドラムデュオで、後半6曲がメル・グレイブス(Mel Graves)とジョージ・マーシュとのベース&ドラムデュオ─
非常に静かなのですが、デュオとは思えないくらい豊富な音色が奏でられていて、聴いているとなぜかほくそ笑んでしまいます。
発売当初のアナログ盤では10曲で、再発されたCDにはさらに6曲追加されたということで、とても贅沢感な気持ちで聴くことができます(─追加はありがちですが─)。


ジャズ、フュージョン、インプロビゼーションなどのスタイルで演奏するギタリスト、ジョン・アバークロンビーの演奏はやはり素晴らしかったです。
彼の演奏をもっともっと聴きたくなりました。というわけで、ベストセラーになっているアルバム「Class Trip」の購入手続きをしちゃいました。

画像John Abercrombie
Class Trip
(2004)

ドラムがジョーイ・バロン(Joey Baron)、ベースがマーク・ジョンソン(Marc Johnson)、バイオリンがマーク・フェルドマン(Mark Feldman)ということで、かなり期待しています。

2007年9月26日水曜日

Floratone

ギタリストのビル・フリゼール(Bill Frisell)が新たなプロジェクトを立ち上げたようだ。


画像Floratone
Floratone
(2007)

マット・チェンバレン(Matt Chamberlain) ドラムス
ビル・フリゼール(Bill Frisell) ギター
タッカー・マーチン(Tucker Martine) プロデュース
リー・タウンゼント(Lee Townsend) プロデュース

ゲスト参加
Viktor Krauss ベース
Ron Miles コルネット
Eyvind King バイオリン

Floratone という名前ではあるけれど、内容はまさにビル・フリゼールといった感じだ。
ジャム、インプロビゼーションというものを基調としているようなのだが、1つ1つの完成度は非常に高いように思う。これこそが、現段階での、ビル・フリゼールの集大成だといっても過言ではないだろう。ジャズ、ポップス、ロック、クラシック…あらゆる音楽的感覚を持っているビルならではの楽曲群であり、音が濃密に詰まっている。
インプロ魂、アバンギャルド魂というべきものをふんだんに持っていながらも、その奏でる音楽は非常に聴きやすいのがビル・フリゼールの一番の魅力だと思うのだが、このアルバムもその類に漏れない。

進化し続けるギタリスト、ビル・フリゼールからまだまだ目を離せない。


2007年9月25日火曜日

声明(しょうみょう)

普段、お経というのはお葬式などの法事でしか聴かないもので、悲しみの象徴であるお経そのものを積極的に聴こうという気にはならないものなのだが、悲しみという感情を抜きにして聴いてみると、かなり癒やしの効果があると思う(─ 個人差はあるだろうが…)。

仏事法要でのお経としてよく知られている声明(しょうみょう)は、法事という枠を越えて、音楽そのものを楽しむ目的でさまざまな公演が行われている。


東京国立博物館 イベント

ポルトガル悠々閑々 続・天台声明コンサート





声明は日本の伝統音楽であり、平曲謡曲民謡浄瑠璃を生み出した。声明には日本の音のが潜んでいる。日本人が声明を聴いて心が癒やされるというのは、当然のことなのかもしれない。

視聴

天台宗 声明

天台寺門宗 お経と声明

♪成道寺サウンド集♪




♪天空からの光

2007年9月23日日曜日

Harmonium

だいぶ前にラジオで、Harmonium というバンドの♪Harmonium という曲が流れていた。おそらくフランス語で歌われているであろうと思われるその歌詞や素性は全く分からなかったが、内容が素晴らしくてものすごく気に入ってしまった。

♪Harmonium / Harmonium

��映像は流れません)

Harmonium は1973年にカナダ・ケベック州で結成されたバンドのようだ。♪Harmonium は彼らのデビューアルバム「Harmonium」の1曲目

画像Harmonium
Harmonium
��1974)

言葉が分からない、情報がない、かなり不安になってくるものだが、音楽を聴いているだけなら言葉も情報も必要ないだろう。ただ、1つ1つの曲をなんと発音したらよいのか分からず、そのことから、曲名をなかなか覚えることができないが─。

♪100000 raisons / Harmonium

YouTubeで発見したこの映像も、歌声は確かにHarmoniumなのだが、本人なのかどうかは分からない。ホームムービー感覚で撮影されているだけに、かなり謎だ。

スターズ

��980年代中ごろ、バンド・エイドUSAフォー・アフリカライブ・エイドなど、スターたちが集ってのチャリティー活動が大成功していた時期だったように思う。
それにともない、チャリティー・プロジェクト・ブームのような現象が発生し、サン・シティーフェリー・エイドなど、あらゆるプロジェクトが立ち上げられた。

そういえば─

��986年のヘビー・メタル・チャリティー・プロジェクト
ヒア・アンド・エイドの♪スターズ
という曲があった。

♪Stars / Hear N' Aid


ロニー・ジェイムス・ディオの歌声にしびれ、ロブ・ハルフォード(ジューダス・プリースト)とケヴィン・ダブロウ(クワイエット・ライオット)の一生懸命さに笑い、ジェフ・テイト(クイーンズライク)の髪の毛に釘付け…
イングベイ・J・マルムスティーンとジョージ・リンチ(ドッケン)さらにブラッド・ギルス(ナイトレンジャー)のギターにしびれ、全てのギタリストが声をそろえて賞賛するニール・ショーンのギターに注目するものの…
今見ても、涙あり(?)、笑いあり、感動ありのチャリティー・プロジェクトです。当時の素直な感想としては、もっと楽曲考えたほうがいいのでは─、というものだった。しかし、どのプロジェクトもシンプルな楽曲だったわけで、これだけ笑わせてもらえれば満足かなと思う。
全てがマウンテン級のプロジェクトだったヒア・アンド・エイド。これを超えるプロジェクトはいまだに現れていない、…と思う。

画像Hear 'n Aid



2007年9月21日金曜日

River: The Joni Letters

ハービー・ハンコックとジョニ・ミッチェルといったら、ジョニのアルバム「ミンガス」を第一に思い出すのだが、今月リリースされるハービーの新作はジョニ
の楽曲をメインにしたトリビュートアルバムらしい。

画像Herbie Hancock
River: The Joni Letters
(2007/9/25)

【パーソネル】
ハービー・ハンコック(p)
ウェイン・ショーター(ts,ss) 
デイヴ・ホランド(b)
ヴィニー・カリウタ(ds)
リオーネル・ルオケ(g)
≪ゲスト・ヴォーカル≫
ジョニ・ミッチェル
ノラ・ジョーンズ
コリーヌ・ベイリー・レイ
ティナ・ターナー
レナード・コーエン
ルシアーナ・ソウザ


1.コート・アンド・スパーク (7:34) feat ノラ・ジョーンズ
演奏:ハービー・ハンコック/アーティスト:ノラ・ジョーンズ/演奏:ウェイン・ショーター/エレキギター:リオーネル・ルエケ/ベース:デイヴ・ホランド/ドラム:ヴィニー・カリウタ
『コート・アンド・スパーク』 (6thアルバム/ 1974年)

2.イーディスと親玉 (6:31) feat ティナ・ターナー
演奏:ハービー・ハンコック/アーティスト:ティナ・ターナー/演奏:ウェイン・ショーター/エレキギター:リオーネル・ルエケ/ベース:デイヴ・ホランド/ドラム:ヴィニー・カリウタ
『夏草の誘い』 (8th/ 1975年)

3.青春の光と影 (7:38)
演奏:ハービー・ハンコック/演奏:ウェイン・ショーター/エレキギター:リオーネル・ルエケ/ベース:デイヴ・ホランド/ドラム:ヴィニー・カリウタ
『青春の光と影』 (2nd/ 1969年)

4.リヴァー (5:25) feat コリーヌ・ベイリー・レイ
演奏:ハービー・ハンコック/アーティスト:コリーヌ・ベイリー・レイ/演奏:ウェイン・ショーター/エレキギター:リオーネル・ルエケ/ベース:デイヴ・ホランド/ドラム:ヴィニー・カリウタ
『ブルー』 (4th/ 1971年)

5.スウィート・バード (8:15)
演奏:ハービー・ハンコック/演奏:ウェイン・ショーター/エレキギター:リオーネル・ルエケ/ベース:デイヴ・ホランド/ドラム:ヴィニー・カリウタ
『夏草の誘い』 (8th/ 1975年)

6.ティー・リーフの予言 (6:33) feat ジョニ・ミッチェル
演奏:ハービー・ハンコック/アーティスト:ジョニ・ミッチェル/演奏:ウェイン・ショーター/エレキギター:リオーネル・ルエケ/ベース:デイヴ・ホランド/ドラム:ヴィニー・カリウタ
『レインストームとチョークの痕』 (14th/ 1988年)

7.ソリチュード (5:42)
演奏:ハービー・ハンコック/演奏:ウェイン・ショーター/エレキギター:リオーネル・ルエケ/ベース:デイヴ・ホランド/ドラム:ヴィニー・カリウタ

8.アメリア (7:26) feat ルシアーナ・ソウザ
演奏:ハービー・ハンコック/アーティスト:ルシアーナ・ソウザ/演奏:ウェイン・ショーター/エレキギター:リオーネル・ルエケ/ベース:デイヴ・ホランド/ドラム:ヴィニー・カリウタ
『逃避行』 (9th/ 1976年)

9.ネフェルティティ (7:30)
演奏:ハービー・ハンコック/演奏:ウェイン・ショーター/エレキギター:リオーネル・ルエケ/ベース:デイヴ・ホランド/ドラム:ヴィニー・カリウタ

10.ジャングル・ライン (5:00) feat レナード・コーエン
演奏:ハービー・ハンコック/アーティスト:レナード・コーエン/演奏:ウェイン・ショーター/エレキギター:リオーネル・ルエケ/ベース:デイヴ・ホランド/ドラム:ヴィニー・カリウタ
『夏草の誘い』 (8th/ 1975年)

11.ア・ケイス・オブ・ユー (7:52) (ボーナス・トラック)
演奏:ハービー・ハンコック/演奏:ウェイン・ショーター/エレキギター:リオーネル・ルエケ/ベース:デイヴ・ホランド/ドラム:ヴィニー・カリウタ
『ブルー』 (4th/ 1971年)


ジョニ・ミッチェルという冠はもちろんのこと、アルバムに参加している新旧のミュージシャンも非常に興味深い。
ハービーのことだから、古い楽曲を扱っているとはいえ、1つ1つの曲は全く新しいものに感じることだろう。

2007年9月20日木曜日

セックス・ピストルズも…

セックス・ピストルズも1回限りで再結成するとか。
デビュー30周年を記念しての再結成。4年ぶりの再結成。

彼らのオリジナル・アルバムは、デビューアルバム「勝手にしやがれ!!(Never Mind the Bollocks)」だけらしい。活動期間は短いことは知っていたが、まさか1枚だけとは─。ほかにリリースされているものは、サウンドトラックとかベスト盤だけらしい。

画像セックス・ピストルズ
Sex Pistols
勝手にしやがれ!!
Never Mind the Bollocks
(1977)

��枚のオリジナルアルバムだけで、これほどまでに注目され続けているのもかなり珍しい。それほど、彼らの音楽は衝撃的で、影響力が強かったのだろう。
残念のなのは、その衝撃が一瞬でしかなかったこと。同じような衝撃を与えることができなかったとしても、もう少し、彼らの創造物を残してもよかった気がする。

正直、再結成なんてうんざりなのだが、再結成したのならば、せめて1曲でもいいから新しいものを作り出してほしいものだ。

イラケレ(IraKere)

チューチョ・バルデス率いるイラケレは、パキート・デ・リベーラ、アルトゥーロ・サンドバル、マラカ、アンガーなど世界的ミュージシャンを輩出している…らしいのですが、個人的にはチューチョ・バルデスすらあまりよく知りません。
イラケレはキューバのフュージョン・グループ。いまや生ける伝説になりつつあるスーパー音楽集団…なのだそうだが、個人的にはあまりよく聴いたことがありません。

そこで、「IraKere Coleccion」のVol.1~Vol.11を
一気に聴いています。
画像画像
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素晴らしいです。伝説になるはずです。
イラケレをよく知っている人にはもちろんのこと、あまり知らない人にもこの11枚はお勧めなのですが、いきなりこのボリュームはつらいかもしれません。そういう方にはこれを─

画像Irakere
Great Moments
(1996)

いわゆるベスト盤で、ビギナーにはもってこいだということです。

まぁ、アルバム聴く前に、まずはYouTubeですかね。

♪Explosion / IRAKERE


♪Bacalao con Pan / Irakere with Chucho Valdes




2007年9月19日水曜日

マーク・リボーとロス・クーバノス・ポスティーソス

ギタリストのマーク・リボー(MARC RIBOT)はキューバ音楽をコンセプトにロス・クーバノス・ポスティーソス(Los Cubanos Postizos)というプロジェクト組み、ラテン音楽界の大巨匠アルセニオ・ロドリゲスへのオマージュとして「Marc Ribot Y Los Cubanos Postizos」というアルバムをリリースしています。

画像Marc Ribot
Marc Ribot
Y Los Cubanos Postizos

(1998)

ロス・クーバノス・ポスティーソスとは“にせキューバ人”という意味なのだそうです。その名のとおり、アンソニー・コールマン、ブラッド・ジョーンズ、マイアミ・サウンド・マシーンのロバート・J・ロドリゲス、ジョン・メデスキというキューバ人ではない面々が参加しています。キューバ人はいないけれども、キューバの音楽をよく理解し、自分たちの音楽に取り入れた結果このアルバムが出来上がったということを言いたいがために、“にせキューバ人”というプロジェクト名になったとか。
中身はかなり陽気な響き。マーク・リボーのギターが見事に踊っています。

画像最初にマーク・リボーを聴いたのが
アルバム「Don't Blame Me
マークの演奏に魅了されたが
あまりに寂し過ぎて
ずっと聴いていると
気が滅入りました。
「Marc Ribot Y Los Cubanos Postizos」ではその寂しさが素晴らしい哀愁となり、さらに寂しさから一転、陽気なギターで聴く者を躍らせてくれるのです。
マーク・リボーは、ギタリストとして、かなりおもしろい存在です。決してテクニックを披露しようとはせず、常に音の響きを追究し続けているその姿勢を称えたいものです。

♪Aurora en Pekin / Marc Ribot y los Cubanos Postizos


♪Postizos / Marc Ribot Y Los Cubanos

2007年9月18日火曜日

ブルース・スプリングスティーン

ローリング・ストーン誌のサイトを探索していると、シングルチャートでブルース・スプリングスティーンの♪レディオ・ノーウェアという曲がナンバー1になっていた。どうやら10月24日にニューアルバムをリリースするらしいことを、そこで初めて知った。最近のミュージシャンは息が長いもんです。

ブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンド
「マジック」
10月24日発売予定


画像

HMVでは10月2日発売(輸入盤)となっていました




画像思えば…
最初に聴いたアルバムは
あの「ボーン・イン・ザ・USA」─
アメリカで生まれることって
そんなにいいことなのか!?
なんて思ったものです。



画像「明日なき暴走」─
ジャケットかっこいいなぁ
などと思ったものです。
タイトルもテレキャスターも
全てがかっこいい。




画像最も印象深かったのは
「The "Live" 1975-1985」─
あまりのボリュームに
その内容はほとんど覚えていない。
ただ、よく売れていたことだけは
覚えている。



若いころは、ブルース・スプリングスティーンがアメリカに生まれたことに嫉妬したものだが、年齢を重ねるにつれ、アメリカ色を強く感じれば感じるほど、ブルース・スプリングスティーンに距離感を覚えていった。彼が作り出す音楽は素晴らしいとは思うのだが、もはや彼の音楽に対しては純粋に浸ることはできなくなってしまった。
まぁ、個人的な勝手な思い込みです。

久々にブルース・スプリングスティーンの新風に触れてみようか─。

2007年9月17日月曜日

Raising Sand

レッド・ツェッペリンが11月26日にロンドンで1回限りの再結成コンサートを開くということで、2万枚用意されているチケットに2000万件の申し込みがあったらしい。1枚125ポンド(約2万1000円)と決して安くはないが、その倍率からするとなぜか安くみえてくる。
日本に住んでいる貧乏人は、そんな遠く及ばない代物は素直にあきらめて、世界中で販売されているCDを聴いて満足するのが賢明なのかもしれない。

近々、ロバート・プラントがフォークシンガーのアリソン・クラウスとのデュエットアルバムをリリースするとか─。

画像Raising Sand
Robert Plant / Alison Krauss
(2007/10/27)

このアルバムはカバーアルバムで、トム・ウエイツ、ジーン・クラーク、エバリー・ブラザーズらの曲が収録されている。
1. Rich Woman
2. Killing the Blues
3. Sister Rosetta Goes Before Us
4. Polly Come Home
5. Gone Gone Gone (Done Moved On)
6. Through the Morning, Through the Night
7. Please Read the Letter
8. Trampled Rose
9. Fortune Teller
10. Stick with Me Baby
11. Nothin'
12. Let Your Loss Be Your Lesson
13. Your Long Journey

バックの演奏にはマーク・リボーなども参加しているらしい。
新しい曲は全くありませんが、個人的にはページ&プラントがニューアルバムを出したときよりも興味津々です。
この後、ツェッペリンのベストアルバムが出るそうですが、それは…もうどうでもいいかな、と…。

2007年9月16日日曜日

「和幸」のニューアルバム

ニュースの見出しで─
��0、70年代の音満載 「和幸」の新アルバム
─と載っていました。
はて?あの、とんかつの“和幸”が音楽アルバムを出すの!?と驚いたのですが、よくよく記事を読むと─
サディスティック・ミカ・バンドの加藤彦(60)
ジ・アルフィーの坂崎之助(53)
��人のユニット
彦+之助→和幸(かずこう)
─ということでした。

そういえば、テレビでも結成ライブをしたと言っていました。

画像和幸 ゴールデン・ヒッツ
和幸(加藤和彦、坂崎幸之助)

和幸デビューアルバムにもかかわらず、ゴールデン・ヒッツとはどういうこと!?と本人たちが語っていましたが、そのタイトルの所以というのは、収録されている13曲すべて過去のヒット曲のカバーということでした。

1. 生命(いのち)
2. サタデイナイト ムービー
3. 鎮静剤
4. 黄昏のビギン
5. Sensored Mail
6. バラバラふたり
7. Her Hometown
8. モノリス-Om ye dharma hetu prabhava-
9. ナニモナイ
10. 無貪
11. 見上げてごらん夜の星を
12. みんなの地球
13. モノリス(Live at Woodstep)

記事を見た瞬間は、つまらん…と思ったものの、記事と曲名を眺めているうちに、非常に気になってまいりました。ちょっと…、じっくり聴いてみようかと思います。

2007年9月15日土曜日

自衛隊に入ろう

総裁選レースも結果が見えていたような気がします。
そして今度の興味は
“職を賭した”テロ特措法に移ってくるのでしょうか。

国内でのあらゆる災害に─
海外ではあらゆる支援活動と─
最近の自衛隊はものすごく活躍しています。ご苦労さまです。
活躍の場が広がっているわけだから、全体の人数は大幅に増えているのかと思ってしまうのですが、1985年以降、横ばい状態だという。(参:世界各国の軍事力
すると自衛隊は大忙しなのでは?と単純に思ってしまいます。
政治闘争とは裏腹に、当の自衛隊の方々は、テロ特措法の延長は望んでいないのでは?と思ってしまうのは、僕が愛国心が少ないからなのでしょうか。

フォークシンガー・高田 渡が1968年に♪自衛隊に入ろう という音楽を発表したら、当時の防衛庁は、本当にこの曲を自衛隊のPRソングにしようとしたらしい(参:Culture Trash)。しかしながら、この曲はいわゆる放送禁止歌で、自衛隊もすぐさまその方針を撤回したということです。

“テロとの戦い”が続き
“国際貢献”をどんどん増やしていく─
そうなると、自衛隊も真剣に人材を求めなければ…
─ということにならないことを祈るばかりです。
きっと、高田 渡もそういう思いで歌っていたことでしょう。

♪自衛隊に入ろう
歌:なぎら健壱、坂崎幸之助


2007年9月13日木曜日

狂想曲

きょうそうきょく 【狂想曲】
 カプリッチオ [(イタリア) capriccio]
〔気まぐれの意〕形式が一定せず自由な機知に富む小品。狂想曲。奇想曲。カプリース。

(「goo 辞書」より)



子供のころ、協奏曲(コンチェルト)と狂想曲を混同していました。だから、コンチェルトを聴いてなんで“狂騒”曲なのか???などと勘違いしていたのです。
コンチェルトというものをしっかりと認識できるようになってからも、狂想曲というものもあると信じていたのですが、様々な混乱を避けるため実際には奇想曲と表記されるようになっていたのでした。

狂想曲という言葉は特定の物事に対して大騒ぎする様として用いるために、昔狂想曲と呼ばれていた奇想曲も、なにやら騒々しいイメージを持ってしまいがちですが、実際に聴くとそれほどでもないと思ってしまいます。形式にとらわれない自由な音楽、それが奇想曲なのですから、何も騒々しい必要はないわけです。

ニコライ・リムスキー=コルサコフ作曲(1887)
Nikolai Rimsky-Korsakov
スペイン奇想曲(作品34)
Capriccio Espagnol, Op. 34
��Recording by the Orchestra of the University of Vermont)

(「WIKIPEDIA」より)



さて、総理大臣狂想曲はどのように展開し
どんな狂想曲へと発展していくのでしょうか─

蛍の光

いや~、しかし、驚きましたね。
あまりにも突然の退陣…

さて、終幕の定番として世界的に有名な曲
♪蛍の光
原曲はスコットランド民謡で、それを基にロバート・バーンズというスコットランドの詩人が現在に伝わる形にしたそうです。
曲名はスコットランド語で“Auld Lang Syne”と表記され
英語で表記すると“old long since”となるそうです。
日本の♪蛍の光は稲垣千頴が作詞したものです。

メロディーもいろいろと変化してきているようで、スコットランドのフォーク・バンドが歌う伝統的なメロディーを聴くと、我々が知っている♪蛍の光とかなり違った印象を受けます。

Auld Lang Syne by Gairin, Silver Strings and David Bugli


Auld Lang Syne by Kenny G


さて、これからどうなることか…

2007年9月12日水曜日

いままでのやのあきこ

矢野顕子♪行け 柳田 を聴きたくなったので、久しぶりにCDを購入。♪行け 柳田が収録されているものがなかなかなくて、ようやく見つけたのが「いままでのやのあきこ」というアルバム。2006年にデビュー30周年記念として発売されたベスト盤。しかもDVDつき。

画像矢野顕子
「いままでのやのあきこ」
��2006)


ヒットというものとは縁がないと思われる矢野顕子─
いったい何をもってベストとしているのか。
CD2枚とDVD1枚…
��曲を求めて結果このボリュームは多いかなぁ。
しかし、内容をよく見ると、30年の矢野顕子はやはり濃いようです。
坂本龍一はもちろんのこと
高橋幸宏、細野晴臣
パット・メセニー、マイク・スターン
チャーリー・ヘイデン、ケニー・ギャレットなど
豪華な名前がクレジットされていました。
ほとんど初めて聴く曲ばかりなので、じっくり楽しめそうです。

2007年9月11日火曜日

サンマのうた

きのう目黒で「さんま祭り」あったそうで─
��000本ものサンマが食されたとか。
「今年のサンマは脂がよくのっていて、例年より大きい」らしい。

早速、きょうの昼、新サンマ定食を試してみました。

想像していたものよりはるかに小さいサンマ…
まぁ、想像が膨らみ過ぎていたと自分に言い聞かせながら…
「いだだきます」。

ものすごくおいしい、小ぶりでも脂は確かにのりがいいかも─。
完食しお店を出た後、別のお店でまたサンマを試してみようかと思ったほどです。それはやめておきましたが…。

さて、サンマ関連の歌を載せたいところですが─
いや~、無いなぁ…。まさか明石家さんまの歌なんて選択できないし…。

唯一気になったのがこれです。

画像 サンマサンバ

2007年9月10日月曜日

ゴールデン・ライオン

��4回目のベネチア映画祭
今年も最高賞である金獅子賞が発表されました。

 金獅子賞(最高賞) 
 アン・リー監督・「ラスト、コーション
 銀獅子賞(監督賞) 
 ブライアン・デ・パルマ監督(作品は「リダクテッド」)
 審査員特別賞 
 「ザ・シークレット・オブ・ザ・グレイン」
  (アブデラティフ・クシシュ監督)
 「アイム・ノット・ゼア」
  (トッド・ヘインズ監督)
 特別獅子賞 
 ニキータ・ミハルコフ監督(「12」)
 男優賞 
 ブラッド・ピット(「ジェシー・ジェームス暗殺」)
 女優賞 
 ケイト・ブランシェット(「アイム・ノット・ゼア」)
 マストロヤンニ賞(新人賞) 
 ハフシア・ヘルジ
  (「ザ・シークレット・オブ・ザ・グレイン」)
 75周年特別金獅子賞 
 ベルナルド・ベルトルッチ監督

朝日新聞 電子版 より)




映画祭開催中、メーン会場に掲げられている各国の国旗の中に台湾のものもあり、それに対して中国が「国連もイタリアも、台湾を国として認めていない」という理由で抗議をしたそうです。中国側は、台湾旗を外さなければ審査員を務めているチャン・イーモウ監督を引き揚げさせるとしたために、主催者外は旗を外したそうです。
台湾出身のアン・リー監督が金獅子賞を受賞したことは、この件に関して何ら関係のないとは思いますが(関係があっては困りますけど─)、皮肉というか、大変興味深い出来事だとは思います。

アン・リー監督は2度目の金獅子賞受賞になります。前回は2005年の「ブロークバック・マウンテン」。この映画自体にはそれほど興味を持てないのですが、グスターボ・サンタオラヤの音楽は非常に気に入っています。

「ラスト、コーション」は1940年代日本占領下の上海と香港を舞台にしたストーリー。2人の立場の違う男と、女スパイとの心理的駆け引きを描いているとか。
前作は同性愛、今回は男女の激しい性的描写だということで話題になっているらしいが、内容も素晴らしいものだと賞賛され、結果的に最高賞の受賞につながっています。
日本での公開は来年の正月ごろだとか。


注目していたボブ・ディランの半生を描いた映画「アイム・ノット・ゼア」は、審査員特別賞と女優賞(ケイト・ブランシェット)を受賞しました。ボブ・ディランを演じているケイトが女優賞とは─。


2007年9月9日日曜日

おるけすた なっじ なっじ

打楽器アンサンブル

Orquesta Nudge! Nudge!

��0人の打楽器奏者が
打楽器だけで音楽空間を作り出している。


画像Orquesta Nudge! Nudge!
BATUKA」 (2005)



打楽器だけだと音階が単調になってしまいそうなものだが、このアンサンブルは非常に表情豊かな音階を組み合わせて、聴いているうちに打楽器だけなのだという思いが自然と消えてしまっていた。
打楽器はざまざまな種類があり、その表情は非常に豊かなものなのだと認識させられる。
どんな楽器がどのように鳴っているのか、摩訶不思議であり非常に興味をそそられる。ぜひ、このアンサンブルのライブを見てみたいものだ。
Orquesta Nudge! Nudge!:ライブの記録
��TAKE's Homepage より)

2007年9月8日土曜日

Birds Flying in Sequence

hammock というバンドを気に入りました。

Marc Byrd
Andrew Thompson
��人でギターとシンセを駆使して
ゆったりとしたアンビエントを作り出している。



画像Stranded Under Endless Sky
(2005, EP)
1. Stranded Under Endless Sky
2. Birds Flying in Sequence
3. Always Wishing
  You Were Somewhere Else
4. Empty Field


アーカンソー州出身の彼らは
田舎の美しい風景を音楽の中に投影しているそうだ。

全ての音楽は同じものに聴こえてしまうかもしれないが
繰り返し何度も聴いていられることでしょう。

ボーっとしていたいときに最適です。


2007年9月6日木曜日

世界最古の国際映画祭

第64回ベネチア国際映画祭が開幕しています。
日本では北野 武「監督・ばんざい!賞」のことばかり話題になっているので、いいかげんもう飽き飽きしていて、映画祭自体煙たく思っていたのですが、コンペティションに出品されている作品を確認すると、「監督・ばんざい!賞」どころではありませんでした。

ケンネス・ブラナー
ブライアン・デ・パルマ
ピーター・グリーナウェイ
アン・リー
ケン・ローチ
エリック・ロメール
…など、名だたる監督の名前が連なっていました。

5月に開催されたカンヌ国際映画祭もものすごい顔ぶれでしたが、それに劣らない顔ぶれです。
カンヌではクリスチャン・ムンギウという無名のルーマニア人監督がパルムドール(最高賞)を受賞していたわけで、巨匠が揃ったからといって、必ずしも巨匠の映画が栄誉を勝ち取るものではありませんが…。

個人的には、なんといっても、ケン・ローチ監督に期待しています。

しかし、それ以上に期待してしまうのが
ボブ・ディランの半生をつづったという映画

トッド・ヘインズ監督
『アイム・ノット・ゼア/I'm not There』


これに大注目です。賞を取る取らないは別として(恐らく、取らないと思いますが…)、ぜひ見たい映画です。

第64回ベネチア国際映画祭
コンペティション参加作品 詳細
��シネマトゥデイより)


jango:I'm not There





♪Like A Rolling Stone

ハリケーン

非常に大きくて強いハリケーンがメキシコに上陸している一方で
台風9号がゆっくりと日本へと近づいています。

そういえば、秋は台風の季節でもありました。

♪Hurricane / Bob Dylan


♪Hurricane Beulah / Lightnin' Hopkins


ハリケーンといえば、2005年のカトリーナを思い出します。
ニューオーリンズが水没してしまった映像は、非常にショッキングでした。
ジャズ発祥の地を復興させようと、あらゆる手が差し伸べられました。
ジョージ・ウィンストンもその一人。被災者を救済すべく、チャリティーアルバムを2005年にリリースしたのです。

画像George Winston 2005

GULF COAST BLUES & IMPRESSIONS
- A HURRICANE RELIEF BENEFIT


悲劇は時として賞賛される芸術を生み出しているようですが、そんな作品などいらないから、どうか悲劇は繰り返さないでほしいものです。
そうは言っても、自然の摂理にはかなわないものです。故に歌や何かで気や魂を鎮めるしかないのでしょうねぇ。

2007年9月5日水曜日

ロックミュージシャンの寿命

何かの授業で─
スポーツとか音楽、芸術の分野で活躍している人の年齢を調べ、その年齢の平均値をとると、画家の活躍年齢は高齢なのに対し、スポーツや音楽などの活躍年齢は非常に若い
─ということを先生が言っていた。
スポーツや音楽の演奏は体を使うわけだから、若い人が活躍するのは当然だろうけど、作曲家などは熟年してからも傑作を残せるのでは…と思ったものの、有名な画家と音楽家の寿命を調べてみると、なぜか画家は長寿で音楽家は短命な傾向にあった。

最近のロック界は、長寿バンドが多くて、音楽の活躍年齢というのはだんだん上がっているのではと思ってしまうのだが、それら長寿バンドの最高傑作というものは、バンド結成前半にリリースした音楽がほとんどで、晩年に出す音楽が傑作となっている例が非常に少ないのではないだろうか。長く活躍できているのは、あくまでも過去の幻影に過ぎないのでは…。

イギリスの大学で、ロックミュージシャンの年齢に関する研究が発表されらしい。それによると、ロックミュージシャンは、一般の人よりも、高齢期を迎える前に死ぬ傾向があるという研究結果が明らかになったという。
研究を率いたマーク・ベリス氏は、ロックやポップス界のスターがアルコールや薬物による死の危険が大いにあり、具体例としてジミ・ヘンドリックスなどを引き合いにだし、有名になって5年ぐらいが最も危険だとしている。
<参照:朝日新聞 電子版>

ロックの炎は激しいが故に、はかなくもろいものなのかもしれない。

♪ワイルド・シング / ジミ・ヘンドリックス

2007年9月4日火曜日

熟成うどん

きょうの昼はうどんを食べました。駅に隣接しているアレです。残念ながらおいしくありませんでした。

うどんに関して全く無知で、どこの何々がおいしい─なんてことは全然分からないのですけれど、こんなのはどうなんでしょう?

初の音楽熟成うどん登場 モーツァルトでじっくりと



鳥取・境港市にある「情熱うどん しこう亭」というお店が、モーツァルトの音楽を聴かせながら熟成した本格讃岐うどん、らしい。音楽を聴かせる前には、地元の水と塩を使ってしっかりと手打ちをしているということで、なんとなくおいしそうに思うのですが…。そして、なんと値段は100円からの提供というのだから、多分、おいしい!と思うこと間違いなしでしょ。

フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299


人もモーツァルトで熟成できるのかな,,,

2007年9月3日月曜日

キング・オブ・ロックンロール

エルヴィス・プレスリー

当時、その腰の動きは卑猥だと非難され
テレビでは意図的に上半身しか放送されなかったり
コンサートでは体を動かすことを禁止されたり
ロックン・ロールは青少年が非行に走る原因だと言われ…

現在、ギネスブックに「最も成功したソロ・アーティスト」に認定され
数多くのミュージシャンが影響を受け
その功績ははかり知れない。

甲本ヒロトは
腕立てや腹筋のごとく
エルヴィスの腰の動きを一日2000回繰り返している
とか…

♪Hound Dog

2007年9月2日日曜日

食の秋、芸術の秋

��月になったら、急に気温が低くなったような気がします。
曇っているから、たまたま涼しいだけなのかも─

それにしても、こうも涼しくなるとやはり秋を感じるわけで
食欲も自然と沸いてくるのです。

今日の昼は、韓国料理店にて
豚肉とキャベツのコチュジャン炒め定食
夏限定のメニューが掲げられていたので、夏野菜に別れを告げるべく、おいしく頂きました。
ご飯に味噌汁
豚肉とキャベツのコチュジャン炒め
ゴマ風味のドレッシングがかかった大根サラダ
ピーマンとシラスとゴマの和え物
タクワンと柴漬け

色取り取りのお盆が目の前に運ばれてくると
店内の有線ではワム!♪フリーダムが─

韓国料理店でワム!を聴きながら、「いただきます」
♪フリーダムが終わると、次は
ナイト・レンジャードント・テル・ミー・ユー・ラヴ・ミー
’80sが流れる韓国料理店でした…。
��曲目が流れ終わるころ、「ごちそうさまでした」

��曲目を聴くことなくお店を後にしたのですけれど、自分の頭の中ではナイトレンジャーの♪グッドバイが流れていました。




2007年9月1日土曜日

夏の終わり

これからまだまだ夏のような天気が続くのでしょうけれど
��月が終わると夏も同時に終わったと─

The Last Resort by The Eagles