2009年2月6日金曜日

あなたがいるから

イギリス、サウスロンドンに住む7歳から18歳までの少年達のなかからオーディションにより選抜結成されたボーイ・ソプラノによるユニット、リベラ。世界的に有名だということだが、個人的にはまったく知らなかった。

映画「誰も守ってくれない」の主題歌に、リベラが歌う♪あなたがいるからが使用されている。現在公開中のこの映画、まだ見ていない。正直それほど興味を持っていなかったが、♪あなたがいるからを聴いたら見にいきたくなった。


この曲は、「あなたがいるから」の世界観をテーマにしたコンセプト・アルバムに収録されている。

祈り~あなたがいるから



素晴らしい歌声、ひとときの癒やし─、しかし、この世界観だけに浸ることはなかなか難しい。このアルバムばかり聴いていると、恐らくリベラを嫌いになってしまう気がする。目は都市の街を見つめて、耳は都会の騒音を遮断してリベラの音楽を聴きながら─、それが最もよい聴き方のような気がする。だから「誰も守ってくれない」を見たくなったのだろうか。いずれ映画も見にいこうか─。

2009年2月5日木曜日

つみきのいえ

第81回アカデミー賞のノミネート作品を眺めていて、気になった作品がありました。

つみきのいえ



ROBOT Communications Inc. - つみきのいえ

2008年アヌシー国際アニメーション映画祭最高賞グランプリを受賞するなど、数多くの栄冠に輝いているのでもはや説明するまでもないかもしれません。アカデミー賞短編アニメーション部門にノミネートという快挙も霞んでしまうくらいに、多くの賞を受賞しています。部門の大賞、大本命でしょう。
第12回文化庁メディア芸術祭でもアニメーション部門で大賞を受賞しています。2月4日から15日まで、国立新美術館にて受賞作品展が開催されていて、入場無料で素晴らしい作品群を鑑賞できるようです。もちろん「つみきのいえ」も含まれています。必見です。※上映日時および休館日など調べた上で足を運びましょう



2009年2月4日水曜日

Waltz with Bashir バシールでワルツを 戦場でワルツを

第81回アカデミー賞のノミネート作品を眺めていて、気になった映画がありました。

Waltz with Bashir
画像


1982年に起きたレバノン・ベイルートでのパレスチナ難民大虐殺を題材にしたアニメーション。
1982年6月6日、駐英大使に対するPLOのテロへの報復と、PLO撤退のためとして、隣国イスラエルが越境して侵攻する(ガリラヤの平和作戦、レバノン戦争)。イスラエル軍はLFやアマルと組んでレバノンに駐留するシリア軍を壊滅させ(この際、国産戦車メルカバを初めて実戦投入し、当時ソ連の最新鋭戦車であったシリア軍のT-72を多数撃破する戦果を挙げている)、6月13日に西ベイルートへ突入、国際的非難を受けながらもベイルートの包囲を続けるが、徹底抗戦していたPLOも8月21日に停戦に応じ、8月30日にアラファト率いるPLO指導部および主力部隊がチュニジアへ追放された。ここでアメリカ合衆国、イギリス、フランス、イタリアなどはPLO部隊撤退後のパレスチナ難民に対する安全保障という名目で、レバノンに多国籍軍を派遣した。
イスラエルとしてはレバノンを親イスラエル国家として転換させ、シリアひいてはアラブの影響力をレバノンから排除したかった。LFのカリスマ性のある若手指導者バシール・ジェマイエルはイスラエルと親しい反シリアの政治指導者であり、彼を大統領に就任させるつもりであった。事実、1982年8月の大統領選挙において、イスラム教左派のボイコットを受けながらも大統領に当選した。しかし、9月、バシール・ジェマイエル大統領はLF本部に仕掛けられた爆弾によって暗殺される。イスラエルは親イスラエル政権の樹立に失敗し、この事件をPLO残党の犯行とみなした。当時、LFの情報担当者といわれていたエリー・ホベイカ率いる部隊は、イスラエル軍の監視の下、パレスチナ難民キャンプで大量虐殺事件を発生させる(サブラ・シャティーラ事件)。この事件によって、虐殺を黙視したイスラエルには特に国際的非難が高まり(イスラエルはキャンプ内においてパレスチナ人の捜査をLFに指示したと主張)、当時のシャロン国防相が辞任する事となるが、ホベイカは後述するように親シリアともいわれており、真相は必ずしも全てが明白ではない。
バシール亡き後、穏健派と目された兄・アミン・ジェマイエルが大統領に就任した。イスラエルはアミンに対して「イスラエル・レバノン和平条約」への調印と国会の可決を要求するが、アミンにバシールほどの政治力は無く、またイスラエルの政治的後退によって、シリアの影響力も隠然として存在していた事から、最終的に1984年2月に破棄された。パレスチナ難民の安全保障を目的としたはずのアメリカ・イギリス・フランスなどの多国籍軍は、内戦終結を望まない各派民兵組織や政治指導者に翻弄される事になる。すでに形骸化されていた国軍はアメリカ海兵隊の訓練と支援により再生され、西ベイルートを中心に若者が召集された。しかし、アミンはイスラム教徒やシリアに対して強硬な態度で臨む様になっていく。この態度は両者の怒りを生み出し、シリアはアマルやドルーズ派、新興勢力であったヒズボラに対してテロリズムも含めたあらゆる支援を与える事となった。
��ウィキペディアより抜粋)
イスラエル出身の監督アリ・フォアマンは、当時19歳。イスラエルのレバノン侵攻作戦に従軍、虐殺事件も自ら体験する。しかし、自分が何をやったのか思い出せず、同様に事件にかかわった人などを取材し、記憶をつなぎ合わせながら脚本を書き上げる。この映画はアニメーションでありながら、ドキュメンタリーでもある。
��0分という長編アニメーションでありながら、アリ・フォアマンが監督・脚本・プロデュース全てをこなし、ほかにアニメーター8人、イラストレーター4人だけという少人数で映画を完成させる。少人数でコストを抑えて(約1憶4千万円で)映画を制作できた、全編Flashでのアニメーション作りであったからだという。

あらゆる方面で評価され、受賞も数多く、東京フィルメックス2008最優秀作品賞にも輝いている。さらに、全米映画批評家協会賞の作品賞、ゴールデン・グローブ賞の外国語映画賞も受賞した。そして、アカデミー賞外国映画部門でノミネート。
��月22日(日本時間23日)がアカデミー賞の授賞式。大賞を受賞するかどうかということよりも、日本でいつ公開されるのか、それが非常に気になるところ。
シネスイッチ銀座で公開されることが決まっているようだが、公開日などは分からない。邦題も「戦場でワルツを」などと変わっているようだが、とにかく忘れないうちに公開されるのを願うばかりだ。

関連リンク
パレスチナ:怨念の連鎖を断ち切る道は?Waltz with Bashir
国際ニュース:AFPBBNewsカンヌ映画祭で、『Waltz with Bashir』をプレミア上映
Oscar.com-81st annual Academy Awards

2009年2月3日火曜日

2009年初のコンサート

��月3日、ブルーノート東京、パット・メセニー・グループ

メルドー&メセニー
以来のパット・メセニー
今回はグループでブルーノート
メセニー・メルドーはホールで
パット・メセニー・グループはジャズ・クラブ─
普通、逆ですな。
珍しいだけに大いに期待
珍しいだけに、それなりの値段…
今回の来日公演は名古屋も含め10日間
大晦日カウントダウンライブも─
ぜひともカウントダウンライブをと望んだものの
特別価格15750円…ひるみました。
その他の13650円なんですけど…
「それなりの価値は必ず」と信じていたのです
しかし、個人的に、思うところがありました。

��1時30分開演で、席取りのため2時間前に会場へ
行列もなく、すんなりと60番前後の札を渡される
確か、リヴィジテッドの時も同じような番号だったような…
しかしあの時はもっと人が列をなしていた気がするが
それは、開演30分ぐらいに会場へ行ったからかな
何はともあれ、それなりの席は確保したと安心しながら
スタバとか食事とか、時間をつぶして、30分前に再び会場へ─
予想外の人…そしてそれがどんどん増える。
ボックス席から案内は始まり、次に札を持っている自由席の案内
札の番号順に少しずつ席に案内される。
ひと札5、6人以上というのが当たり前のように案内されていく
��0番というのは、かなり後の番号らしい…
回りの人がすっかりいなくなったころに、ようやく呼ばれる
ステージの左真横に案内されて、ようやく座る
��1時30分はすでに過ぎていた。そして、30分遅れで開演

2008/12/30 (Blue Note Tokyo) 
<1st>
1.Phase Dance
2.Jaco
3.This Is Not America
4,James
5.Are You Going With Me?
6.Farmar's Trust
7.Sound Of Water (Picasso guitar)
8.So May It Secretry Begin
9.Song For Bilbao
(encore)
10.Minuano

<2nd>
1.Have You Heard
2.(It's Just) Talk
3.Goodbye
4.Tell It All
5.When We Were Free
6.The Road To You
7.Last Train Home
8.San Lorenzo
9.Lone Jack
(encore)
10.Travels

2008/12/31 (Blue Note Tokyo)
<1st>
1.Phase Dance
2.Jaco
3.Goodbye
4.(It's Just) Talk
5.When We Were Free
6.Farmer's Trust
7.Last Train Home
8.So May It Secretly Begin
9.Song For Bilbao
(encore)
10.Minuano

<2nd>
1.Have You Heard
2.James
3.Sometimes I See
4.Tell It All
(MC: "Yes, we can!")
5.Are You Going With Me? (Ending -- Countdown to New Year 2009)
6.Extradition
7.The Road To You
8.Lone Jack
(encore)
9.Travels


2009/1/3 (Blue Note Tokyo)
<1st>
1.Phase Dance
2.Jaco
3.This Is Not America
4.Tell It All
5.Are You Going With Me?
6.The Road To You
7.So May It Secretly Begin
8.Last Train Home
9.Proof
(encore)
10.Minuano

<2nd>
1.Have You Heard
2.(It's Just) Talk
3.Goodbye
4.When We Were Free
5.Farmer's Trust
6.To The End Of The World
7.Lone Jack
(encore)
8.Hermitage


2009/1/4 (Blue Note Tokyo)
<1st>
1.Have You Heard
2.Better Days Ahead
3.Naked Moon
4.James
5.To The End Of The World
6.The Road To You
7.San Lorenzo
8.Jaco
(encore)
9.Extradition

<2nd>
1 Phase Dance
2 (It's just) Talk
3 This is not America
4 Tell it All
5 Are You Going with Me?
6 Farmer's Trust
7 Proof (エンディングのキメの後、PatがYeah!と叫ぶ)
(encore)
8 Travels
9 Song for Bilbao

2009/1/5 (Blue Note Tokyo)
<1st>
1.Have You Heard?
2.Better Days Ahead
3.This is not America
4.When we were free
5.The Road to You (#4, #5は逆かも?)
6.To the End of the World
7.Lone Jack
(encore)
8.Travels

<2nd>
1.Phase Dance
2.(It's just) Talk
3.Jaco
4.Goodbye
5.Are You Going With Me
6.Farmer's Trust
7.So May It Secretly Begin
8.Proof
(encore)
9.Minuano

2009/1/6 (Blue Note Tokyo)
<1st>
1.Have You Heard
2.(It's Just) Talk
3.Goodbye
4.When We Were Free
5.The Road to You
6.To The End Of The World
7.Proof
(encore)
8.Hermitage

<2nd>
1.Phase Dance
2.Jaco
3.This is not America
4.James
5.Are You Going with Me?
6.Farmer's Trust
7.Tell it All
8.Sometimes I See
9.Minuano
(encore)
10.Song for Bilbao

2009/1/7 (Blue Note Tokyo)
<1st>
1. Phase Dance
2. Jaco
3. Better Days Ahead
4. Goodbye
5. To the End of the World
6. The Road to You
7. So May It Secretly Begin
8. Lone Jack
(encore)
9. Extradition

<2nd>
1. Have You Heard
2. James
3. This Is Not America
4. Tell It All

5. Are You Going With Me
6. Farmer’s Trust
7. Last Train Home

8. Proof
(encore1)
9. Minuano
(encore2)
10. Song For Bilbao

2009/1/8 (Blue Note Tokyo)
<1st>
1.Phase Dance
2.Jaco
3.This is not America
4.Tell It All
5.James
6.Are You Going with Me?
7.Farmer's Trust
8.Lone Jack
(encore)
9.Travels

<2nd>
1.Have You Heard?
2.Better Days Ahead
3.So May It Secretly Begin
4.Goodbye
5.When We Were Free (?)
6.The Road to You
7.To the End of the World
8.Proof
(encore)
9.Minuano

2009/1/9 (Blue Note Nagoya)
<1st>
1.Phase Dance
2.Jaco
3.Naked moon
4.Tell It All
5.James
6.Are You Going with Me?
7.Farmer's Trust
8.Song For Bilbao
(encore)
9.Hermitage

<2nd>
1.Have You Heard
2.Better Days Ahead
3.This Is Not America
4.When We Were Free
5.The Road to You
6.To The End Of The World
7.Proof
(encore)
8.Minuano

2009/1/10 (Blue Note Nagoya)
<1st> 
1. Phase Dance
2. Jaco
3. GoodBye
4. James
5. When We Were Free (?)
6. The Road to You (?)
7. Lone Jack
(encore)
8. Minuano

<2nd>
1.Have You Heard
2.Better Days Ahead
3.So May It Secretly Begin
4.This Is Not Amrica
5.Tell Ut All
6.Are You Going With Me?
7.Farmer's Trust
8.Proof
(encore)
9.Song for Bilbao

(※PATWEEK.comより)

太字部分が実際に見た公演
��0分ぐらいであっさり終了
終電あるからこっちは終電なんて気にしないんだけどね
いや、こっちは終電気にするんだよ、早く帰って
と言わんばかりに─。
今まで見たメセニーで最も短かった
まぁ、長ければいいってものでもないのですが
長い方がいいよね。

ライル・メイズの真後ろで
ライル・メイズが色んな機器を駆使しているのを感心しながら眺めてました。
メセニーとアントニオ・サンチェスなどはピアノであまり見えません
演奏は素晴らしいけれど、やっぱ姿形も見たいよね。

曲のほとんどがジャズ風にアレンジされていました
メセニー・グループというよりも
メセニー・カルテットという印象
パット・メセニー・グループの方がいいかな。

それなりに良い演奏
それなりに珍しいものを見られた─
とは思いつつも、何か不完全燃焼のまま終電で無事帰宅。
終電なんてどうでもよかったんだよね、ほんと。


公演から1ヵ月、重々しく、ようやく記録。

メセニー、次は来年のワールドツアーを予定とか
アジアには来年9月に来る予定とか
それに期待いたしましょ。