2007年4月30日月曜日

ヤンキースタジアムに岡島が─

今年のボストン・レッドソックスは絶好調
松坂効果?も大いにあるでしょう。勝ち星がそれほど伸びていないものの、松坂がローテーションに入ることで、去年まで先発をしていたパペルボンが本来いるべきクローザーのポジションに戻ることができたわけです。そのことで、レッドソックスの勝率がアップすることは間違いないでしょう。
打線も好調。あの4連続ホームランはすごかったですよね。
しかし、ボストン好調の一番の要因は、岡島効果ではないでしょうか?開幕でホームランを打たれたときはやっぱりダメかと思ったものですが、徐々に調子を上げてきて、きょうも無失点に抑えて11試合連続無失点中です。
巨人時代の岡島はコントロールを常に問題視され、よくキャッチャーを全く見ないで投げるフォームを批判されていたものです。しかし、フォームを全く直す気配はみられなかったものの、徐々にコントロールが良くなっていったのは不思議というしかありません。先発から中継ぎへ移ると安定したように思うのですが、巨人のような選手を上手に使えなくなってしまった球団に長く在籍しいたのが不幸だったのか、芳しい成績を残せなかったのは残念というほかありません。その後、日本ハムに移籍して中継ぎとして素晴らしい活躍、そして見事日本一、そして次の目標はワールドチャンピオンへ─。
松坂を獲得し、岡島に目をつけたボストン・レッドソックスは、フロント陣も相当優秀だといっていいでしょう。

岡島がリリーフで登場するとき、ロッキーのテーマソングが流れていました。岡島の大リーグでのテーマソング、岡島チョイス、それがロッキー

ロッキーのテーマソングを作曲したのはアメリカの作曲家、ビル・コンティです。映画音楽をメインに活躍している人です。ロッキー全シリーズ、グロリア、勝利への脱出、ライトスタッフ、ベストキッド、ボディーガードなどの映画音楽を担当しています。
アカデミー賞では─
1976年歌曲賞ノミネート:『ロッキー』"Gonna Fly Now"
1981年歌曲賞ノミネート:『007 ユア・アイズ・オンリー』"For Your Eyes Only"
1983年作曲賞受賞:『ライトスタッフ』
─という受賞歴があるようです。

��回裏、ノーアウト一塁でロッキーのテーマにのって岡島登場
バッター3番ボビー・アブレイユ
NYヤンキースのトーリ監督は、なんと3番にバントの指令
��度バントを失敗して結局、見逃し三振
岡島ナイスコントロール
続くAロッドはレフト前ヒット、絶好調だから仕方なし
ジオンビー三振
そして元同僚ゴジラ松井をピッチャーゴロ
次の回も抑えた岡島、三振4つも取ってます
ブラボー!


さてヤンキースはここまで泥沼の最下位です。
Aロッドがヤンキースにきてようやく年俸にあう活躍をしだしたら、皮肉にもチームは最悪の状態。ピッチャーがあまりにも悪すぎます。中継ぎに降格を告げられた井川は、昨日ロングリリーフで好投したので、また先発に復活するそうです。苦しい台所事情をうかがえます。

画像

現在のヤンキースタジアムは2008年で取り壊されるそうです。
2009年から使用される球場が隣で建設中でした

画像


Aロッドがいくら活躍しても、王建民が活躍しなければヤンキースの躍進はないということなんでしょうねぇ。井川に期待いたしましょう。松井もがんばれー

大リーグのお話を─

昨日は松坂が3勝目
今日は井川が2勝目
日本人大リーガーは順調に活躍している、かな?

画像

僕がボストンで見た時、松坂は負け投手になってしまいました。しかも、相手のピッチャーはノーヒットノーランペースだったし─。でも、その後、松坂と投げ合ったマリナーズのフェルナンデス投手は故障車リスト入りしたので、試合に負けても勝負には勝ったというところでしょうか。

画像

ボストンは大学の街といわれているだけあって、球場は若者で埋め尽くされていました。何かメロディーが流れるたびに球場内にいる全員が大合唱したり、ものすごく活気にあふれていました。

��回を終わって松坂降板
��回始まる前に恒例のセブンスイニングストレッチ。♪私を野球に連れてってが流れ、球場全体が人の声で震えました。本当にみんな歌うんだなぁ─…結構感動するもんです。
正直、♪私を野球に連れてってはあまり好きじゃないんです。某国営的放送のBS-MLB中継で解説者が歌っているのを聴いたもんだから、ものすごく嫌なイメージがあったのです。しかし、球場に行ってみてください、一緒に歌いたくなるはずです。僕も─歌いたかったのですが、嫌いな曲で歌詞をほとんど知らなかったために、ぽつんと取り残されていた感じでした。次こそは絶対に歌うべく練習します、次があることを信じて…

Take me out to the ball game
(私を野球に連れてって)


Words by Jack Norworth(1879-1959)
Music by Albert Von Tilzer(1878-1956)
Published: 1908


��略)
Take me out to the ball game,
Take me out with the crowd.
Buy me some peanuts and cracker jack,
I don't care if I never get back,
Let me root, root, root for the home team,
If they don't win it's a shame.
For it's one, two, three strikes, you're out,
At the old ball game

��略)

the home teamにはホームチームの球団名が入ります


原曲は球場で歌われているものよりかなり長い曲らしいのですが、球場で歌われる部分だけ覚えればいいかな...

詳しく知りたい方は→「オール葵ジュニア」HP


ボストンはアメリカで最も古い街のひとつらしく、とっても雰囲気がありました。

画像


画像




画像

2007年4月29日日曜日

Andrew Lum matter of time

僕は知りませんでしたが、シンガポールの作曲家・アンドリュー・ラムという人は女子十二楽坊に曲を提供したりしていて、かなり有名らしい。聴けば聴くほどに、なかなかいいという思いが強くなってきました。

Andrew Lum
Matter of Time
画像


Andrew Lum & New Asia - Matter of Time


ギターを弾いている人がアンドリュー・ラムらしいです。
ジョン・海山・ネプチューンの尺八もすごくいいです。

2007年4月28日土曜日

尺八の音色

ボイジャーには「地球の音(The Sounds of Earth)」と題されたゴールド・ディスクが搭載されているのだが、そのディスクには、犬の声、風の音、赤ちゃんの声、電車の音など収録されていたり、各国の伝統音楽やクラシック、ロックといった音楽も収録されている。
日本代表として、尺八の音楽が収録されているらしい。山口五郎という人が演奏する「鶴の巣篭もり」という曲なのだそうだ。宇宙に響く尺八を想像すると、かなり様になるような気がするのは僕だけだろうか─。

以前、ジョン・海山・ネプチューンというカリフォルニア生まれの尺八奏者がリリースした「竹竹(TakeDake)」というアルバムを聴いたとき、尺八の固定観念がみごとに崩された。

画像

画像

“竹竹”というのは、竹だけの楽器編成という意味もこめられていて、東南アジアの竹楽器の中で尺八の音が奏でられている。アップテンポの曲も結構あり、リズム感よく奏でられる尺八は尺八らしくなくて、南米のケーナのような響きをしていた。楽器があるから音楽が生まれるのではなくて、音楽があるから楽器が生まれたのだなぁ─と実感してしまった。

ジョン・海山・ネプチューンが民族楽器・現代楽器と共に尺八を演奏している映像があった。この尺八の音色を聴けば、尺八は非常に宇宙的な音色をしていると確信してもらえるかもしれない。

Andrew Lum & New Asia - Shakti's Dance (Excerpts)


2007年4月27日金曜日

地球の音 The Sounds of Earth

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」ではマイケル・J・フォックスが♪ジョニー・B・グッドを弾いていたのが印象的です。思えばあれが自分のロック史のスタートだったかもしれない。ロックを作り上げたチャック・ベリーの音楽から僕のロック史が始まった、と決定するのも悪くないでしょう。
♪ジョニー・B・グッドは、惑星探査機ボイジャーに搭載された「地球の音(The Sounds of Earth)」と題された金メッキの銅板製レコードにロックの代表として録音されていているそうです。いつの日か地球外生命体がそれを聴いて、さらなるロック史が始まるのでしょうか。
NASA ボイジャー「地球の音(The Sounds of Earth)」

画像

音ばかりではなく、映像も記録されているみたいです。表面に描かれているのは、どうやらこの媒体を聴く方法を描いているものらしい。何ともイカしたメッセージではないでしょうか。

2007年4月26日木曜日

パワー・オブ・ラブ by ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズの1作目は1985年の作品。今から22年前もたっています。合計3作あって、テレビで何度も放送されているから20年以上もたっている感じがしない。1作目は劇場に見に行ったのになぁ…、あれから22年…。

テーマソングの♪パワー・オブ・ラブも非常にいい曲なので、この曲が鳴れば映画のイメージが沸いてくるという人も多いのではないでしょうか。
イントロとヒューイのだみ声が最高です。

画像♪パワー・オブ・ラブの前、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースは1983年にアルバム「スポーツ」は発表して大ヒット。80年代ポップらしい軽さと、ヒューイの中のR&B魂が見事に融合して、いかした曲ばかり。♪アイ・ウォント・ア・ニュー・ドラッグ、♪ハート・オブ・ロックンロールなど数多くの曲がヒット。♪アイ・ウォント・ア・ニュー・ドラッグのイントロが翌年公開された映画「ゴーストバスターズ」のテーマソングに登用されたとして裁判沙汰になりました。
「ゴースト・バスターズ」も劇場に行ったなぁ─。

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」主演のマイケル・J・フォックスは現在パーキンソン病と闘病中です。去年、米民主党のCMに出演した彼の映像を見ました。痛々しい彼の姿を見ると、時は確実に過ぎ去っているのだと感じざるを得ませんでした。
頑張れ!マイケル・J・フォックス


映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の4作目制作が計画されているそうだ。マイケル・J・フォックスは博士役で出演する予定なのだそうだ。


2007年4月25日水曜日

パワー・オブ・ラブ by セリーヌ・ディオン

今やスーパースターとしてラスベガスでショーをしているセリーヌ・ディオン
彼女の地位が不動のものになったのは、やはり映画「タイタニック」のテーマ曲からではないでしょうか。しかし、個人的にタイタニックのテーマはあまり好きではないです。

僕が初めてセリーヌ・ディオンを知ったのは♪パワー・オブ・ラブという曲からで、その曲は非常に好きです。素晴らしい歌唱力だなぁと感心してしまうのです。
この曲は結構売れたし、知っている人も多いと思うんですが、なぜかあまりセリーヌ・ディオンの代表曲として扱われていないような気がします。

Celine Dion - The Power Of Love (Youtube)


そうは言っても、映画「タイタニック」があれだけヒットすれば、そのテーマソングが一番の代表曲になるのは当たり前のことなんでしょうねぇ。


2007年4月24日火曜日

We All Love Ennio Morricone

エンニオ・モリコーネを称えたトリビュートアルバムは数多くリリースされている。
最近リリースされたアルバム「We All Love Ennio Morricone」、その内容はオーケストラにとどまらず、あらゆるジャンルのミュージシャンがモリコーネをリスペクトしている。

We All Love Ennio Morricone
画像

1. アイ・ニュー・アイ・ラヴド・ユー(セリーヌ・ディオン)
2. 続・夕陽のガンマン/地獄の決斗(クインシー・ジョーンズ)
3. ウエスタン(ブルース・スプリングスティーン)
4. コンラディアーナ(アンドレア・ボチェッリ)
5. 黄金のエクスタシー(メタリカ)
6. マレーナ(ヨーヨー・マ)
7. カム・セイル・アウェイ(ルネ・フレミング)
8. ガブリエルのオーボエ(エンニオ・モリコーネ)
9. コンミーゴ(ダニエラ・メルクリ)
10. ラ・ルス・プロディヒオーサ(ドゥルス・ポンテス)
11. めぐり逢い(クリス・ボッティ)
12. 束の間に燃えつきて(ヴァネッサ&ジ・オーズ)
13. ロスト・ボーイズ・コーリング(ロジャー・ウォーターズ)
14. トロピカル・ヴァリエーション(エンニオ・モリコーネ)
15. クッド・ヘヴン・ビー(デニス・グレイヴス)
16. アディオ・モンティ(葉加瀬太郎)
17. ニュー・シネマ・パラダイス(エンニオ・モリコーネ)



すごいアーティストばかりの珍しい組み合わせ。
これだけでも、モリコーネという人のすごさを実感できる。

2007年4月22日日曜日

マイ・ベスト・オブ・モリコーネ

エンニオ・モリコーネが作った映画音楽の中で一番好きな曲は?

「どんな映画音楽作っていたっけ?」↓こちらをクリック
エンニオ・モリコーネ(allcinema)

「メロディーが思い浮かばないなぁ」↓こちらをクリック
モリコーネ・ムービー・ヒッツ 視聴 (BGM JAPAN)
ベスト・オブ・エンニオ・モリコーネ 視聴(7&Y)



マカロニウエスタンでの曲もいいですね。
ニューシネマパラダイスのテーマもいいですね。
しかし、僕のベスト・オブ・モリコーネは映画『海の上のピアニスト』での音楽です。

海の上のピアニスト(1999) - goo 映画



展開が唐突すぎるのであまり好きな映画ではありませんが、部分、部分をとって見ると結構面白いと思っています。とくに、ティム・ロスふんするナインティーン・ハンドレッドが船の中で最初で最後のレコード録音をするシーンが非常に好きです。そして、そこで奏でられる♪Playing Loveという曲が、マイ・ベスト・オブ・モリコーネです。

♪Playing Love - ENNIO MORRICONE
(THE LEGEND OF 1900)


映像がなければちっぽけな小品だったかもしれない音楽が、映画「ニュー・シネマ・パラダイス」を撮ったジュゼッペ・トルナトーレ監督の映像マジックによって、マイ・ベスト・オブ・モリコーネに仕立て上げられました。悪い言い方をすれば、だまされているのかもしれませんが、こんな幸せなだまされ方なら大いに歓迎です。

2007年4月21日土曜日

日本へ─

米・ロサンゼルス、午前10時50分、外は雨…。
この滞在期間中、あまり天気がよくなかったです。
シカゴでは雪
ボストンはものすごく寒かったし
ニューヨークでも寒さは続き、奇跡的に一日だけ穏やかに晴れました。
快適だと思っていたラスベガスは、日中も非常に寒くて
ロサンゼルスも寒いんです。

ニューヨーク・ヤンキースのアレックス・ロドリゲスが驚くべきホームランを連発しているように、アメリカ国内の天気もおかしな感じになっています。



あと10数時間だけ、狭い空間を耐え抜けばこの過酷な旅も終了です。
うれしいような、悲しいような…。

帰りの飛行機はよく眠れる気がします。
来る時の飛行機では全く眠れませんでしたが、機内で存分に音楽を堪能できたので、感覚的に意外と短い飛行時間でした。
特に、野球に関する音楽チャンネルがあって、非常に楽しむことができました。

JALスペシャル Baseball Heroes
ゲスト:二宮清純

♪センターフィールド(映画「がんばれベアーズ」より)/ジョン・フォガティー
♪サウスポー/ピンク・レディー
♪栄光(ひかり)の道ー松井秀喜公式応援歌/安藤常光(バリトン)、オーケストラ・アンサンブル金沢
♪ワイルド・シング/X
♪SOMEDAY/佐野元春
♪きたかチョーさん まってたドン/川上さんと長嶋さん
♪私を野球に連れてって/カーリー・サイモン
♪行け 柳田/矢野顕子
♪春の風/熊木杏里
♪ライブラリー(映画「フィールド・オブ・ドリームス」より)/ジェイムズ・ホーナー


二宮清純が面白い話しをたくさんしてくれました。
特に野茂英雄の話しは、さすが野茂を追いかけていただけあって、ひとつひとつの言葉が説得力がありました。
野茂を「作品的に完成された投手」「芸術性にすぐれた投手」と表現─、野茂が投球する前に必ず相手チームの打者とシミュレーションをして、実際にその通りに投げたということから“作品性のある投手”と表現したのです。2度のノーヒットノーランはイメージ通り投げた結果だったのです。またトルネード投法という見た目の要素でも、芸術的といった表現がピッタリな気がします。ちなみに、野茂が投球練習で集中力を高めるために聴いた曲が♪SOMEDAYだということでした。

音楽自体では♪私を野球に連れてって、♪行け柳田、♪春の嵐、3曲が非常に良かったです。

♪私を野球に連れてって
メジャーリーグの球場で7回裏の攻撃の前に歌われる有名な曲。カーリー・サイモンが歌うととてもカッコイイ

♪行け柳田
王・長嶋時代の巨人最強の5番打者・柳田のテーマソング。矢野顕子の音楽センスは素晴らしい

♪春の風
映画「バッテリー」の主題歌。なぜか浅春の香りがする。この映画、見に行こうかな


日本に野球を伝えた一人、正岡子規はBaseballを球戯と表現したらしい。字のごとく、ベースボールというのはボールと戯れること。同様に音楽というのも、字のごとく、音を楽しむことであるわけだから、バースボールと音楽は似た者同士であるのかもしれない。…ちょっと強引だったか…。


帰りも音楽で楽しめば10時間なんてあっという間でしょう。でも、音楽の力を借りなくても眠気が時間を短くしてくれると思うのですが。

Goodbye America,See you again.




ハリウッドってなんだろう?

午前4時起床
午前5時チェックアウト
午前5時半ラスベガスからバスでロサンゼルスへ─

周りは砂漠。日本ではなかなか見ることができないとはいえ、あまりに淡々とした風景が続くので、ほとんど寝てました。
バスで揺られること約5時間半、 ロサンゼルスに到着。

Post Logicという会社を訪問しました。
映画をビデオやDVDにするテレシネという仕事を主とする、ポストプロダクションです。
ほとんどテレシネだけしかしていないようです。そしてその規模も大きなもの。全てのフィルムを一度HDの映像ファイルにしてアーカイブにして、それから再びフィルムに起こしたり、ビデオやDVDにしたり、ネット配信したり…ということだった。映像を貯め込むサーバーは300テラで、そのサーバーを中心にあらゆる作業をするそうです。これだけの規模でテレシネだけを専門としているのは、やはり映画の都・ハリウッドだからできることなのでしょう。

その後、サンタ・モニカやビバリーヒルズなどを観光しましたが、旅もすでに10日目なのでお金も気力も失われてきました。ユニバーサルスタジオも見ただけ…。
画像

画像

画像

そして最後にチャイニーズシアターへ─
画像

免税店や飲食店だらけで、たとへ有名人のサインや足形・手形があろうとも、映画を見ることが目的でないのならば来ても全く楽しめません。少し歩いて、かなりの時間をスタバで過ごしてしまいました。もったいない気がしましたが、もう歩きたくないです。

明日は帰国の途─
長かったのか短かったのか…
楽しかったことは楽しかったけれど
帰ることがうれしいような…
いややっぱり悲しいような…
非常に疲れましたが、よい旅でした。

2007年4月20日金曜日

NAB2007 3日目

歩き回るのも今日が最後です。

本日最初に行った場所は、ペンタブレットで有名なWacomのブースでした。
特に新しい展示はなかったのですが、説明を受けたら何となくmacの画面が違うなぁと思っていたら、フォトショップがリニューアルしていたのでした。Wacomのパソコンとタブレットが一体になったモデルが気になりつつも、早速、Adobeのブースへ直行しました。
画像

Adobeの会場はCS3で一色。変わった点は…正直、アイコンがシンプルになったなぁということしか分かりません。フォトショップの説明では、テクスチャーが簡単に作成できて、しかも一瞬にして変更が可能になっているようで、見ている人々を驚かせていて、隣にいた年配の女性も「It's amazing!」とささやいていました。
画像



画像

すぐ近くにAppleのブースがあり、やはり今日も人がたくさんです。昨日はファイナルカット・プロのデモンストレーションだけでブースを後にしたので、今日はデモ以外のものを見ました。

その中で、ファイナルカット・プロを基調としたニュースシステムを展示していたものが非常に気になりました。SIENNAというイギリスの会社がQickTimeベースでニュース制作のワークフローを構築していていたので、珍しいという思いで凝視してしまいました。ファイナルカットを使用している利点などはあまりよく分からず、むしろ互換性などでかえって面倒なのでは?とは思いましたが、このような会社が増えてくると互換性のことなども解決してくれる商品も出てきて、そうしたら一体どこが大きなシェアをとることができるのか…過去に消えかかったAppleコンピュータが猛烈な勢いで盛り返しています。
機械の移り変わりは本当に激しいので、今回ここで見たものはあっという間に古くなってしまいます。移り変わりが激しいから、こうした機械の祭典が盛り上がるのかもしれませんが。
技術の移り変わりに左右されない確固とした実力を身につけたいものですが、なかなか難しいものです。人間はずっと技術を追求するものなのかもしれませんね。

NAB2007は明日が最終日ですが、僕にとっては今日が最終日でした。

2007年4月19日木曜日

NAB2007 2日目

松坂好投も2敗目らしいですね。残念ながら見る余裕がありませんでした…。

さて、今日は結構暑かったラスベガス─。
本日のメインは、アップルコンピュータ

画像

今年のアップルの目玉はFinal cut pro 2でした。少し期待していたLeopardはその気配すらありませんでした。放送機器展なので、ファイナルカットを展示するのが無難なのでしょうけど─。
デモンストレーションにはたくさんの人が来ていて、たくさんの設けられていた席は満席、僕は立ち見でした。英語のデモだったので、完全に理解できませんでしたが、新しい点をおおざっぱにあげましょう。
▲混在したビデオフォーマットでも編集ができる─
HD/SD、NTSC、PAL…なんでも1本のタイムラインに放り込んでいました。
▲複雑に設定可能なカラーコレクション機能がありました─
ルミナスキーヤーみたいなものでマットを作成し、部分的に彩度や輝度を変えることができて、それをレイヤーのように幾層も設定していました。想像以上に色が鮮やかになっていました。
▲搭載されているMOTION3は3D処理も可能になっていました─
モーショングラフィックスの動きがY軸方向にも設定できるようになっているようで、ビューワーを変えてみると、テキスト、グラフィック、画像というそれぞれの要素の位置関係が前、中、後ろというように明確になっていました。
▲サウンドが5.1ch対応になっていました─
立体的に音を作り上げられるようで、会場ではデモンストレーターが音をぐるぐる回して喜んでいました。

以上、僕が理解できた新しい機能です。
もっと詳しく知りたい方は、アップルのホームページのリリースを見てください。

「アップル、Final Cut Studio 2を発表」



NAB2007ではファイナルカット・プロがかなり放送業界でも浸透しているのだと実感しました。各企業が自分たちの商品を売り込むときに展示している編集マシンが、AVID、EDIUS、そしてファイナルカット・プロだったのです。この3つの編集マシンは必ずありました。また、放送支援システムの中に、ファイナルカット・プロをはじめマックフォーマットを積極的に取り込もうとする動きが顕著にみられました。
それから、IPTVという名のつく製品がたくさんあって、マイクロソフトの会場にもアップルTVのようなものが隠れるようにありました。僕は決してアップル・コンピュータを崇拝する者ではありませんが、Leopardのリリースが遅れてもまだまだアップルの勢いというものを感じました。
動画の世界にもどんどんアップルが浸透していっているというのは、やはり、インテルマックの影響なのでしょうか。


今日もよく歩き、英語の説明を必死に理解しようと努力して、片言の英語で必死に質問をしながら悪戦苦闘の一日でありました。
終了前に訪れたORADというイスラエルの企業を訪ねたところ、日本の代理店の方がいて通訳と製品の説明を同時にしてもらい、非常に助かりました。これをきっかけに、ORADと日本の代理店・シリコンシステムズにも注目しようかと思います。
画像
画像



��日間歩き回りました。しかし、まだまだ全てを見ていません。
明日も歩き回ります。

2007年4月18日水曜日

NAB2007 1日目

IN ラスベガス



画像

National Association of Broadcasters(全米放送事業者協会)の2007年展示会がついに始まりました。

画像


会場のラスベガス・コンベンションセンターの展示場面積は18万6千平方メートル、そのほとんどすべてを使用しているだけあって、ものすごく広い。参考までにいうと、幕張メッセの展示場面積は5万4千平方メートルなので、3倍以上あるということです。

画像


コーヒーを買うのにも並ばなければならないくらい人がたくさんいました。ぐるぐる回っているうちに空いている場所も見つけることができましたが、座る所を探すにも一苦労なくらい人でいっぱいでした。

一日中歩き回っても当然回りきれません。あまりにも展示が多くて、そのうち何の何を見たのか全く忘れてしまうこともありました。

ソニーの「SxSTM(エス・バイ・エス)メモリーカード」だけは忘れずに覚えています。
画像

明らかにパナソニックの「P2」を意識した商品で、「P2」よりもさらに小さくてメモリースティックより少し大きいサイズだと思います。8ギガ~32ギガまで展示してありましたが、最初は16ギガまでの発売になると言っていたので、マックとウィンドウズに突き刺さっているメモリーカードも怪しいと思って確認したところ、このような環境を目指して開発中と言っていました。…がんばってください。

初日の印象としては、HD関連のものはもちろんですが、マルチ画面とモバイル関連のものが結構多かった印象があります。
画像

画像

そういえばNTTもワンセグ放送をにらんだ展示をしていました。世界的にモバイル放送がいかに重要視されているのかがよく分かりました。


夜はWYNN LAS VEGASいうところで「LE REVE」というショーを見ました。
こんなぜい沢な街は二度と来ないような気がするので、体験できるものはしておこうとハードなスケジュールに強引に組み込みました。プロデュースはセリーヌ・ディオンのショーを手がけた人だというし、値段も100ドル以上するものだから、素晴らしいだろうと期待して行ったのですが、寝てしまいました。

明日も一生懸命歩きます。

2007年4月17日火曜日

ニューヨークからラスベガスへ

雨が降るニューヨーク─
こちらに来てから天気があまりよくないなぁと不満を覚えつつ、バスでJFK空港へと向かった。
今回乗った飛行機はJetblueという航空会社のもので、アメリカでは非常に人気があるということだった。搭乗ゲート付近ではフリーの無線ラン使用可能、機内ではディレクTVもしくは音楽が聴くことができて、テレビは50チャンネル以上、音楽は100チャンネル以上、座席が非常にゆったりとしていた─、人気が出るのもうなずけた。しかし、飛行機が飛び立った瞬間、その感心も大いなる疑問へと変わった。なぜならば、その飛行機の揺れがひどかったからだ。何度、これはやばい!と思ったかわからない。非常にコンパクトな飛行機だからある程度の揺れは仕方ないとしても、本当にジェットコースターに乗っているように揺れがひどい。まさかこのスリルも人気の秘密ではあるまい…。飛び立って1時間くらいしてやっと、揺れが落ち着いた。

画像


そして飛行機は離陸前にも、ものすごく揺れて約6時間の飛行の後、やっとラスベガスに到着した。

画像


空港にもカジノの機械が設置されていたし、ホテルの1階にも広大なカジノあった。夕食後、少しカジノを体験したが全く勝てる気がしないし、全く面白くなかったので、夜の街を探索した。

画像


街は広大で、ぎらぎらしていて、生活のにおいは全くしない。楽しむこと意外にすることはないように思う。思いっきり楽しめば、最高の街なのだろう。

カジノの街だからお金がなければ何も楽しめないように思うかもしれないが、きょう見た噴水ショーは無料だ。

画像


��5分おきに音楽に合わせて噴水が踊る。
僕が見た時は、♪タイム・トゥ・セイ・グッバイ(アンドレア・ボチェッリ/サラ・ブライトマン)に合わせての噴水ショーだった。ただの噴水でしかないけれども、全く見飽きることがないように思った。ちょうど夏の夜空の花火を見ているような感覚なのかもしれない。

ちなみに気になるシルク・ドゥ・ソレイユの新作「LOVE」はもちろん有料で、予約でいっぱい、見ることはかないませんでした。

画像


同タイトルのCDもビートルズの新作として発売されているが、2つは大きく異なるのでしょうねぇ。

画像Love
The Beatles

2007年4月15日日曜日

カーネギーホールで音楽鑑賞

幸運にも現代ギターの巨匠ジョン・ウィリアムスの公演があったので、ニューヨーク・カーネギーホールへ行ってきました。

画像
画像


ジョン・ウィリアムス(John Williams)
ジョン・エスリッジ(John Etheridge)
Together & Solo

ジョン・エスリッジとは何者なのか分かりませんでした。調べてみたところ、あのソフトマシーンの2代目ギタリストだったそうです(初代はアラン・ホールズワース)。その後、プログレ、ジャズの分野で活躍して、フランク・ザッパとの共演もしているというかなりの実力者です。この公演の紹介レビューでは即興演奏を得意としていると書かれてありました。
実際の演奏では、楽譜に忠実なウィリアムスと即興をどんどん入れるエスリッジとの絶妙なコンビネーションに、鳥肌が立ってしまいました。
��人で弾く曲と、合間に1人で弾くとが入り混じっていましたが、あまりにコンビネーションが素晴らしかったために、ソロの演奏が非常に物足りなく感じたほどです。

演奏された曲はほとんど知りませんでした。
ジョン・ウィリアムスの演奏だから、クラシカルを期待して行ったに見事に裏切られました。しかし、よい裏切られ方だったので、そのことがかえって感動を大きくしたように思います。
ジョン・ウィリアムスは以前から現代音楽の演奏や、スカイというバンドを結成しポピュラー音楽などにもクラシカルギターを持ち込んで、ギターの新しい道を模索続けている人なので、クラシカルよりもむしろ、今回のようなクロスオーバー的演奏の方が彼の望んでいるものなのかもしれません。
そうはいっても、ウィリアムスがソロ部分で弾いていたバリオスには相当感動しましたが─。

今回のような共演はたびたび行われているようで、CDにもなっていました。ベテランギタリストだからといって古いのではとあなどってはいけません。この2人の融合はかなり新鮮に聴こえるはずです。

画像Places Between
John Williams,
John Etheridge
Live in Dublin

2007年4月14日土曜日

初めてのニューヨーク

4月とはいえ、ニューヨークはまだまだ寒いです。


画像



今朝は早くからFOXニュースを訪問。前日のESPNとは違う点がたくさんあった。まず館内に入った瞬間、写真撮影がストップされた。
画像

驚いたのが、ハイビジョン放送はまだ全くしていないということだった。
進歩的なEPSNを見学した時は、全米各社の放送局はかなり進んでいるのかも─、という印象を受けたのだが、FOXニュースは完全に立ち後れていた。ニュースのような直接お金に結びつかないコンテンツには大規模な予算がつかないという、厳しい現実も原因としてあるようだ。CNNなどライバル会社がハイビジョン放送を始めたため、圧力がかかり、今年10月にはビジネス系の番組でハイビジョン放送を始める予定だという。
日本では全てのキー局がニュースでもハイビジョン放送を開始している。
ニューヨークという過密した場所にあることも、設備を新しくする上で非常に障害になっているらしいが、それは日本も同じこと。

次にCOLOSSALVISIONという映像制作会社を訪れた。1984年に全米で最も早くハイビジョン制作のインフラを構築したという。
画像

会社へ入るなり、世界最古のアナログHDカムが展示されていた。
会社社長のデービッド・ナイルズ氏はエド・サリヴァン・ショウをプロデュースしていた経験もある大物でした。
ビートルズが全米のテレビに初めて登場したエド・サリヴァン・ショウで使用したライトボールも、自慢げに展示されていた。
画像

小さい会社であるために、あらゆる映像を作成しないとやりくりしていけないのが現状で、結果、アナログからデジタル、様々なビデオフォーマット、SD/HD…無数の種類のビデオデッキがラックの中に納められていた。
編集スタジオ・MA室に入るとチック・コリアとビクター・ウッデン共演の素晴らしい映像が流れていて、そのイカした演出のもといろいろ説明を聴いた。素材はHDハンディカムで収録したというが、非常にきれいなものだった。
編集はアップル社のファイナルカットプロがメイン。
小さな会社である故に、色んなものにチャレンジし、コストパフォーマンスに優れているのならばどんどん新しいものを取り入れようしていた。
デービッド・ナイルズ社長はチック・コリアで終始軽快な動きをしていた。相当年齢を重ねているはずなのだが、まだまだ若い。
何か、大きなもので縛られているFOXとはえらい違いだと思ってしまった。



��つ連続で会社の説明を聴くと非常に疲れるのもです。その後、癒やしとしてニューヨークの名所を観光─
グラウンド・ゼロでは思わず涙が出そうになりました。
バッテリー公園では、非常に寒かったけれども、遠くの自由の女神を拝むことができました。
そして、エンパイア・ステート・ビルディングへと─
画像

到着すると警察がバリケードを張っていて、何やら物々しい雰囲気が…。ちょっと怖かったので急いでエンパイア・ステートの中に入りました。
画像

外の騒ぎは近くでの飛び降りとそこで知りました。だからかどうか分かりませんが、非常に混雑していました。ガイドさんに「込んでるときは1時間くらいを覚悟してください」と言われていたので、仕方ないかなと上を目指しました。しかし、エレベーターに乗るのに2時間以上並びました。企業を訪問するのよりも疲れてしまいました。
��0階で乗り換えて84階の外へ出た時は、風が強くて寒くてもう闇雲にシャッターをバシャバシャ切ってすぐにもう嫌になって下へと急ぎました。しかし、来るもの多ければ戻るもの多いというのは自然の摂理なのでしょう、帰りも結構時間がかかりもうふらふらです。

画像

後で写真を眺めて、やっと少しは癒されたような気がします。




画像

Broadway


2007年4月13日金曜日

ESPN見学

画像

世界最大のスポーツ専門チャンネル、ESPN(通称:イースパン)を見学してきた。

画像


ちょうどNHKと同じくらいの敷地と規模の放送局であった。
コネティカットの大自然にぽつんと建っているそのたたずまいは、まさにこれからの放送局というのを示していた。都会のど真ん中になくとも、あらゆる情報を収集し発信できるのだ。

多チャンネル化がどんどん進む現在において、バックアップやHD用の放送を含め37系統の映像をコントロールしていると言っていたが、コストを極力抑えそこまで大量のコンテンツを作成・収集、発信する秘密は極端なまでのオートメーション化にあった。

画像


映像の切り替えから、カメラワーク、画像調整、照明など、あらゆるものを一人でこなしていた。

画像


また収録した映像をすべてサーバーに貯めこんで、それを軸に映像編集したり、ダイジェスト素材を作成したり、1つの素材を基に同時進行で複数のコンテンツを作成できていることも、多チャンネルへうまく対応できている要因だと感じた。


こんな魅力的な放送局が音楽分野にもほしいものです。