2008年10月14日火曜日

Helge lien Torio ヘルゲ・リエン・トリオ

ノルウェーのピアニスト、ヘルゲ・リエンを中心としたトリオの新作「Hello Troll」を聴いた。


Hello Troll(2008)
Helge lien Torio
Helge Lien(p)
Frode Berg(b)
Knut Aalfjaer(ds, per)

個人的にあまりピアノに興味を持てないために、ピアノトリオの曲を聴く機会も少ないし、聴いても良いとは思えない。しかし、このヘルゲ・リエン・トリオの演奏は終始興味を持って聴くことができた。
ピアノがメインであることは間違いないのだが、決してピアノオンリーになることはなく、常にリズム隊とのコンビネーションで曲が推移している、そこが興味を持つことができた最大の要因であるだろう。まずその前に、一つ一つの曲が素晴らしい。
全てヘルゲ・リエンのオリジナルだということ。一つの曲が完成する課程は分からないが、変拍子が多用されていたり、3人が奏でる音のバランスが異常にいいし、ヘルゲ・リエンはピアニストという前にクリエイターだという気がする。通算6枚目のアルバムだということだが、活動は常にトリオ名義だというのもうなずける。
…と知ったかぶりなことを書いてきましたが、彼らの音楽を聴くのは初めてなので、彼らのことをよく知っている方々のブログを参照してください。ものすごく参考になります。

雨の日にはJAZZを聴きながら Helge Lien Trio / Hello Troll
Jazz&Drummer Helge Lien Trio/Hello Troll
global-artist.net LIVE REPORT Helge Lien Trio
helge lien trio -official HP-


「Hello Tro」に収録されている曲
♪troozee


「Hello Tro」に収録されていない曲
♪Grandfathers Waltz


2008年10月7日火曜日

Don't stop blieving

今年の野球は大盛り上がり─
そう思っているのは自分だけでないはず。

東京ドームでの松坂・岡島凱旋
福留・黒田メジャーデビュー
楽天快進撃、西武快進撃
阪神独走
星野ジャパン、韓国北京五輪制覇
巨人・オリックスの逆襲
中日vs広島、日ハムvsロッテ
阪神vs巨人
��・・・

ここに来てまだ、セ・リーグの優勝が決まっていないなんて、しびれます。
日本では今週末からクライマックス・シリーズが始まりますが、海の向こう、メジャーリーグではすでにポストシーズンが始まっています。
ワールドチャンピオンの大本命・100年ぶりのワールドチャンピオンを目指したシカゴ・カブスがロサンゼルス・ドジャースにスイープされてしまいました。黒田と福留、みごとに明暗が分かれてしまいました。
今年は、シカゴ・カブス/シカゴ・ホワイトソックス、ロサンゼルス・ドジャース/ロサンゼルス・エンゼルスがポストシーズンに進出して、シカゴとロサンゼルスの野球ファンは幸せなはず。特にシカゴファンは、“ヤギの呪い”がとかれることを期待したでしょう。しかし、呪いは意外と強かったようです。
残る望みは、ホワイトソックスへと向けられたはずです。
ホワイトソックスはレギュラーシーズン終了時、ミネソタ・ツインズと同率で首位に並んで、ワン・デー・プレーオフでポストシーズンに進出。シーズン途中、地区優勝をあきらめかけた時もあったようですが、最後の最後まで希望を捨てずに戦った末の勝利でした。♪Don't stop blievin' ~…という歌声が聞こえてくる気がします。
��年前の2005年、そのころホワイトソックスには井口資仁が在籍していて、スモール・ベースボールを掲げて見事にポストシーズンへ進出、圧倒的な強さでワールドチャンピオンになってしまいました。当時88年ぶりのチャンピオンを目指していたこのチームは、「Don't stop blieving」という合い言葉でチームが一つにまとまって、念願の栄光を手にしたのでした。
「Don't stop blieving」と聞くと、ジャーニーの同名の曲を思い浮かべる人が多いかもしれません。自分もそうでした。ジャーニーの同名の曲からこの合い言葉が生まれたのか、合い言葉がその曲とたまたま一緒だったのか、分かりませんが、ホワイトソックスがシカゴの街で優勝セレモニーをした時に、スティーブ・ペリーがゲストととして招かれて、♪Don't stop blievinigを市民とともに歌っていました。

歌って盛り上がっているのは、スティーブ・ペリーだけのように見えてしまいますが、シカゴの野球ファンは無上の幸せを感じたのではないでしょうか。ちなみに、スティーブ・ペリーはカリフォルニア出身です。
今年、シカゴ市民はこの気持ちを、今度はシカゴ・カブスの優勝で味わいたかったはずです。ドジャースに負けて喜んでいるのは、スティーブ・ペリーだけでしょうか…。
最後の望みのホワイトソックスは、先ほどタンパベイ・レイズに敗れて、シカゴのチームはポストシーズンから消えてしまいました。来シーズン、また…、don't stop blieving─

それにしても、岩村が在籍するタンパベイ・レイズの快進撃は素晴らしいものがあります。ヤンキースとレッドソックスを抑えて優勝したその実力は、まだ誰も実感できていないことでしょう。どのチームも油断してしまうのは、去年までの成績を見てしまうと仕方がないのかもしれません。

さて、もう一つの“ロサンゼルス”、エンゼルスは現在ボストン・レッドソックスと試合中。スティーブもエンゼルスを応援しているのでしょうか。日本人の自分は、当然レッドソックスを応援です。

岩村のレイズが万年最下位からの栄光もいい
松坂・黒田のワールドシリーズでの投げ合いも見てみたい

その前に巨人・阪神
そしてクライマックス・シリーズ、日本シリーズ…

野球シーズンはまだまだこれからです。

そしてまた、今シーズンが終了した後にはWBCが待っています。

2008年10月1日水曜日

ボブ・ディランのブートレッグ

ボブ・ディランのブートレッグシリーズ第8弾「Tell Tale Signs」がリリースされる。


Bootleg Series, Vol. 8: Tell Tale Signs - Rare and Unreleased 1989-2006
form US/2008.10.07/¥ 2,421 (税込)
Bootleg Series, Vol. 8: Tell Tale Signs - Rare and Unreleased 1989-2006
form US/2008.10.07/¥ 17,917 (税込)


日本では10月22日のリリースですが、アメリカではご覧のように10月7日発売。2421円(日本盤:3780円)という価格のものは、通常盤の2枚組のもの。そして気になる1万7917円もする特別限定盤。その内訳は、通常盤の2枚のCD+ボーナスCD1枚+7インチ・アナログシングルサイズ特別デザイン・ハードカバー装丁+150ページのブックレット(世界各国の激レアなシングル・ジャッケト掲載など)+72ページのブックレット(詳細な曲解説、フォトエッセイなど)というもので、約1.5㎏もあるそうです。全世界で2万5000、日本では3000セットの限定販売らしいです。

外装が大いに気になってしまうところですが、やはり曲の内容はどうなのか、ということを重視しなければなりません。ブートレッグということなので、未発売・未発表の曲が中心。それに、サントラで使用されたもの、ライブ音源が付け加えられているようです。
ブートレッグの第8弾…そんなに出さなくても…出されてももう…となってしまいます、自分みたいなディランを崇拝していない人間にとっては。過去に出されたブートレッグも1枚も聴いてないし。だから、当然のようにスルーしようとしたのですが、アメリカのインターネットラジオで全曲フルで視聴できるということだったので、それなら…ということで聴いてみました。

NPR Music
BOB DYLAN'S 'TELL TALE SIGNS'


素晴らしいです。とてもブートレッグとは思えません。8枚も出すのもうなずけます。こんなのを聴いてしまうと、あのスペシャルな限定盤も欲しくなってしまいます。1万7917円…安いかな?高いかな?