2007年2月28日水曜日

コンドルは飛んでいく El condor pasa

ポール・サイモンアート・ガーファンクルがカバーしてヒットさせた曲♪コンドルは飛んでいく。原曲は1916年にペルー人作曲家ダニエル・アロミア=ロブレス(Daniel Alomía Robles)が先住民の音楽を基に、オペレッタのための序曲として作ったものです。

本来ならばこの曲は三部構成になっています。

一部:ヤラビ
二部:フォックス・インカイコ(またはパサカージェ)
三部:ワイノ

視聴 >>> プレイヤーズ天国
��無料専用プレーヤーのダウンロードが必要)




サイモン&ガーファンクルのバージョンは一部だけを抜粋して編曲したものです。アルゼンチン出身のロス・インカスというバンドが奏でる♪コンドルは飛んでいくに2人の歌声をミックスさせているのです。
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フォルクローレっていいよね?


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2007年2月27日火曜日

フォルクローレ folklore

アルゼンチン出身ギタリストで歌手でもあるアタウアルパ・ユパンキからフォルクローレという音楽を知ったために、フォルクローレ=アルゼンチンの音楽と勘違いをしていました。

フォルクローレという音楽は、アンデス先住民の音楽とスペイン系の音楽が融合して1950年代ごろに確立されたようで、先住民の人口が多いボリビア、ペルー、エクアドルなどのアンデス諸国のものが世界的によく知られている。ほかにアルゼンチン、パラグアイ、チリなどのフォルクローレも人気があり、地域によって独自性がある。
サイモン&ガーファンクルのヒット曲♪コンドルは飛んでいくはペルーのフォルクローレをカバーしたものだ。
フォルクローレの本拠地とされて、最も人気を得ているのはボリビアのものらしい。ロス・カルカス(Los Kjarkas)とういうボリビアのバンドに、宍戸誠なる日本人がチャランゴ奏者としてメンバーに名を列ねていて、バンドの日本語ホームページも存在しそこで貴重なライブ音源を堪能できるので、ぜひ覗いてみてほしい。
Los Kjarkas 音源コーナー


♪コンドルは飛んでいくロス・カルカス(Los Kjarkas)の音楽は先住民の音楽が色濃く響いていると思われるのだが、アルゼンチンのフォルクローレアタウアルパ・ユパンキなどはスペイン色が強いように思う。ギター1本で歌い上げるユパンキの演奏は、スペインギターの魂を感じ取ることができるのだ。
ATAHUALPA YUPANQUI (いきなり音楽がなり始めます)
ARTIST direct_Atahualpa Yupanqui (たくさん視聴できます)

src="http://www.youtube.com/v/FDsXiCNIzqE" type="application/x-shockwave-flash" wmode="transparent" width="382" height="315">

日本のフォルクローレ人口は意外と多いのかもしれません。大学のサークルも結構あったり、たくさんのフォルクローレ関連サイトがありました。
日本のフォルクローレページ
フォルクローレリンク集 カサ・デ・ラ・パパ


世界中の音楽を楽しみたい気持ちはみな同じなのですね。

バーデン・パウエル Baden Powell

ボサノバをもっと知ろうとして、バーデン・パウエルのアルバム「Three Originals」を聴いた。

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このアルバムは
Tristeza On Guitar
Poema On Guitar
Apaixonado
とすでに発表されていた
��つのアルバムを
��つにまとめた作品


バーデン・パウエルはブラジルのボサノバギター奏者としてかなり有名だから、アルバム内の全28曲、これだけ聴けばボサノバエキスをかなり吸収できるだろうと思ったのだが─。

ボサノバオンリーではなく、ヴィラ・ロボスのようなブラジルギターの古典的要素も多分に含まれていて、ちょっと気軽に─とは聴けませんでした。

バーデン・パウエルは1937年に靴店を営むブラジルの家庭に生まれ、幼少のころからギターを始めて、正統派ブラジル古典音楽の教育を受けたという。2000年に死去するまで、ボサノバという範疇にとらわれず、幅広い音楽活動をしていた。

バーデン・パウエルにはボサノバエキスばかりではなく、ブラジル音楽そのもののエキスが含まれているのかもしれない。それは非常に濃いエキスなので、覚悟して聴くべし!

Baden Powell homepage >>> Brazil-On-Guitar


2007年2月26日月曜日

Nouvelle Vague

映画ではなく「ヌーベル、ヴァーグ」という音楽プロジェクトがあると知りました。Marc ColinOliver Libauxの2人のフランス人が中心に立ち上げたらしい。

Nouvelle Vague
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1.Love Will Tear Us Apart / Joy Division
2.Just Cant Get Enough / Depeche Mode
3.In A Manner Of Speaking / Tuxedooom
4.Guns Of Brixton / The Clash
5.(This Is Not) A Love Song / P.L.L.
6.Too Drunk To Fuck / Dead Kennedy's
7.Marion / The Sister Of Mercy
8.Making Planet For Nigel / XTC
9.A Forest / The Cure
10.I Melt With You / Modern English
11.Teenage Kicks / The Undertones
12.Psyche / Killing Joke
13.Friday Night, Satuday Morning / The Specials
14.Sorry for Laughing / Jossef K


クラッシュ、デペッシュ・モード、XTC、キュアーなど’70年~’80年のニューウェーブと呼ばれた音楽をボサノバ風にカバーしています。
フランス語の“Nouvelle Vague”は─
英語では“New Wave
ポルトガル語では“Bossa Nova”─
なかなかシャレたコンセプトアルバムだと思います。

個人的には素晴らしいカバー曲を聴けることは非常に喜ばしいと思っています。
オリジナルと比較できる喜び、オリジナル曲の良さを再発見できる喜び、生まれ変わった曲を堪能する喜び、そしてオリジナルを再び堪能する喜び…様々な角度から音楽を楽しむことができて、得した気分になれるからです。

このアルバムは、パンクやニューウェーブといわれる音楽が苦手な人に、ぜひ聴いてもらいたいです。そうすれば少しは聴かず嫌いが解消されるかもしれませんから。


http://www.nouvellesvagues.com/
オフィシャルホームページも非常にオシャレでした。


2007年2月24日土曜日

メルツバウ Merzbow

ノイズ音楽というものはなかなか理解できないものではありますが、その音を生で体感する価値はあるかもしれません。

��0年以上まえになるだろうか、僕は友人に誘われ新宿の小さなライブハウスにメルツバウを見に行った。メルツバウ秋田昌美という人のノイズユニットで、当時でも世界的に有名であった。
その日は、秋田昌美が改造ギター、名も知らない女性が小型テルミンというユニットだった。最初から終わりまで爆音。ウーハーを最大限に効かた重低音が、見ている者のすべての体を揺り動かしていた。決して比喩的な表現をしているのではなく、本当に音風で体がぶるぶる震えていたのだ。
最初はその爆音に恐怖を覚えたが、とめどなく体を揺らされ続けているうちに非常に心地よいものに覚えてきた。音のジャグジーに浸っている感覚。この感覚はいくらヘッドホンをフルボリュームにしても、自宅の5.1chをフルボリュームにしても決して体感できないものだ。
映画館で爆発音によって一瞬体が震える感覚を記憶しておられるだろうか?その震えがずーっと続いている感覚なのだ。
ノイズといっても様々な表情があるわけで、低音から高温へ、時に途切れ途切れに、と表情が変わるたびに体の震えも変わって、音の波というものをしっかりと捉えることができる。聴いたり見たりするのではなく、体感する音楽というのも存在するのだ。
言うまでもないことだが、ライブが終わった後の僕の耳はしばらく難聴だった。

言葉とか、あるいは最初に音源を聴いてから…とかではなく、とにかく体験してほしいのです。
絶対面白い感覚を味わえるはずです。
メルツバウ秋田昌美という人はかなり活動的なので、もしかしたら近くのライブハウスで爆音を出しているかもしれませんよ。


Merzbow Official Site


2007年2月23日金曜日

4 American Composers

ジョン・ケージ (John cage)
ロバート・アシュリー (Robert Ashley)

フィリップ・グラス (Philip Glass)
メレディス・モンク (Meredith Monk)

��人のアメリカの現代音楽家が1983年にロンドンで行ったコンサート/パフォーマンスをもとに、ピーター・グリーナウェイがドキュメンタリーを作成。

ジョン・ケージ/ロバート・アシュリー
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フィリップ・グラス/メレディス・モンク



フィリップ・グラス/メレディス・モンク編を見ました。

正直にいうと、音楽およびパフォーマンスの面でみるとモンクの方が断然面白くて、一方グラスはものすごくつまらなく映っている。それは、モンクはもともと“見せる”ことを意識して音楽を作っているからであり、グラスは“見せる”ために音楽を提供しているが、自らはあまり映像を意識して作曲していないからであろう。それ故、グラスは純粋に音楽を追求していると言えるのかもしれないが─。
しかし、ドキュメンタリーとしてみるとグラスの方が非常に面白かった。それはピーター・グリーナウェイの手腕によるところ大である。
モンクは映画監督でもあり、パフォーマーであるので、彼女の作成した作品をつないでそれに彼女のインタビューなど加えると十分見せられるはずであり、事実そういった内容であった。
グラスは反復音楽を数時間という単位で淡々と演奏しているだけなので、ビジュアル的にはかなりつらい。だからインタビューのシチュエーションとか絵のつなぎ方を、グリーナウェイはかなり工夫している。インタビューでのインタビューアー、場所、背景をいろいろ変えて絵作りしていて、見ている者を飽きさせない。バレエ教室でのインタビュー、全面ガラス張り・バレエを練習している人が画面の中に入ってくる・インタビューしているスタッフ丸写し、といった設定などがあり、つまらなくなりがちなインタビュー映像も十分楽しめる。そして何より、グラスの語りが面白いというのが一番だ。

フィリップ・グラスは1937年にメリーランド州ボルチモアのユダヤ系の家庭で生まれる。6歳の時から音楽を始め、ジュリアード音楽院に進学、卒業後パリに留学して28歳までレッスンを受けたと語っている。
有名なシタール奏者・ラヴィ・シャンカールと出会い大きな影響を受け、インドへ行ったり、チベットへ行きダライ・ラマ14世に会ったりしている。彼は哲学も学んでいるらしく、音楽にもかなり哲学的な思考が内包されているのかもしれない。
ニューヨークでタクシードライバーもしながらラヴィ・シャンカールとともに仕事をして、インド音楽を吸収していきながら独自のスタイルを確立していったようだ。
初めてコンサートを開いたとき、その聴衆は6人でそのうち3人は家族だったと笑い話も語っている。活動初期は卵を投げられたり、相当非難を浴びたらしい。
「昔ならば現代音楽のコンサートにくる人数はせいぜい50~60人、それがいまや映画で使用した音楽を演奏するといっただけで6000人がくる」─自分の音楽が受け入れられていることを自負しているようだった。
何故、グラスの音楽は映画にもてはやされるのか、そして何故グラスが映画音楽へと突き進んでいったのか、その一端を垣間見ることができた。

映像でのフィリップ・グラスの演奏ステージ風景は非常に地味で、何の演出もなく、演奏者はただ椅子に座って淡々と演奏しているだけである。しかし、演奏が終了するとものすごい拍手が浴びせられていた。フィリップ・グラス、勝利の瞬間なのだろうか─…。

コヤニスカッツィ Koyaanisqatsi - Life out of Balance

フィリップ・グラスは数多くの映画音楽に携わっていますが、中でも映画「コヤニスカッツィ」ほどその音楽が中心的役割をなしているものはないでしょう。グラスの音楽がなければ、その映画は成立しないといっても過言ではないのです。

コヤニスカッツィ画像
Koyaanisqatsi - Life out of Balance
(1983年アメリカ)
監督:ゴッドフリー・レジオ
製作:フランシス・F・コッポラ/ゴッドフリー・レジオ
脚本:ロン・フリック/アルトン・ウォルポール
撮影:ロン・フリック
音楽:フィリップ・グラス/マイケル・ホーニッグ

コヤニスカッツィ~缶詰の映画
コヤニスカッティ(1983) - goo 映画


コヤニスカッツィとはインディアン・ホピ族の言葉で「バランスを失った世界」というような意味だそうです。つまりこの映画も現代文明を批判する趣旨で制作されたと思うのですが、実際に見ると文明の美しさを感じずにはいられないかも知れません。
文明の巨大建造物と自然とのハーモニー、フィリップ・グラスの音楽に合わせて、時として早回しの映像になったり、文明の力強さ・美しさ、僕の目は文明批判めいた主張を捉えることはできませんでした。

フィリップ・グラスの音楽は現代を象徴しているのだと実感します。
無機的・機械的、秩序正しく、複雑であるようで単純・単純であるようで複雑…。
グラスの音楽の好き嫌いはあるでしょうけれど、グラスが作り上げているものは現代そのものだということは確かです。ここまで明確に現代を描写し表現しきれている作家も珍しいと思うのです。彼の手法が、たまたま、現代文明というものにはまっただけなのかもしれませんが─。

��0分近く音楽と映像だけで展開する作品なので、最初から最後まで集中してみることはつらいかもしれません。決して集中して見なければならない作品とも思えないので、現代の窓として常に流しっぱなしで「コヤニスカッツィ」を楽しむのも一つの方法でしょう。

2007年2月21日水曜日

浜辺のアインシュタイン Einstein on the Beach

ミニマルミュージックを代表するフィリップ・グラス
オペラ「浜辺のアインシュタイン」(1976)で脚光を浴びる。

Einstein on the Beach
この一文だけで様々なイメージが浮かんでくる。



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その内容は非常にシンプル。まさにミニマル、ループのオンパレード。
しかし、僕が買った上のCD─4枚のディスクが入っていた。
シンプルなループがずーっと繰り返すような音楽だらけ。
非常に気持ちよくもあり、非常に忍耐も必要とする。

誇りまみれ・コーヒーまみれのCDラジカセでこのCDを聴いた時、音がとんでいるように聴こえて、ポンコツのラジカセの仕業なのか、巨匠の意図なのか区別できなかった。
そして、これほど長くてループばっかりだと、全く集中して聴くことができなかった。常に何かをしながら聴いていて、ふと気がつくと気持ちのいい音楽が流れている、そんな状態で「浜辺のアインシュタイン」を楽しんだ。
フィリップ・グラスが映画音楽へ傾倒していったことも、なんとなく理解できる。

このオペラは舞台など生で演奏されたことがあるのだろうか?
もし、すべて上演することがあればぜひ見たいものだが、恐らく、非常に過酷であるだろう。

2007年2月20日火曜日

メレディス・モンク Meredith Monk

現代音楽において女性ボーカルとして活躍しているのは、今のところ、メレディス・モンクしかいないといっていいのではないだろうか。“声”で音楽を追究し続けている、本当のアーティスト─時に実験的で、時に癒され、時に笑ってしまう─このオリジナリティーはどこにも存在しないだろう。

音楽活動以外にも舞台、振り付け、映画監督など様々な場で活躍しているので色々説明したくなるところではあるが、まずは音楽を聴いてみてそこから別のモンクを追究していけばいいのではないだろうか。


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真ん中のジャケットは自身が監督した映画のサントラ。

Meredith Monk (メレディス・モンク) - goo 映画




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ピーター・グリーナウェイが監督をした
モンクのドキュメンタリー映画もある。

フィリップ・グラスもドキュメントしているので
必見かもしれない。

サン・ラ Sun Ra

土星からやって来た、サン・ラ。(本人がそう言っているらしい)
その音楽は多種多様。
分からないから色々調べてみたり、聴いて学びたくなってしまうが、それは無駄であろう。その音楽はあまりにも無秩序であり、サン・ラを知る上でこれを聴かなければならないというのは皆無だからだ。
そうは言っても、こんなにも面白い音楽を放っておいてはもったいない。ぜひとも思いっきり楽しみたいものだ。しかし、どれを聴くべきかなど悩んではいけない。くどいが、その音楽は無秩序なのだから、こちらも無秩序に楽しめばいいのだ。
そこにあるサン・ラをちらりと覗いて、気に入らなければやめればいいし、気に入ったのならば、それ自体を楽しめばいいだけなのだ。

Sun Ra - Space Is The Place(1974)
directed byJohn Coney



Sun Ra 1981 Chicago


Sun Ra Arkestra - Retrospect (1990)

2007年2月19日月曜日

Winter Wonderland

ゆったりとした休日
Windham Hill Holiday Colleciton
というアルバムを聴いている。
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1. Angels We Have Heard On High - Steve Erquiaga
2. Winter Wonderlnad - Tuck Andress
3. The Holly And The Ivy - Alex De Grassi
4. Emmanuel - Will Ackerman
5. The Christmas Song - Steve Erquiaga
6. It Came Upon A Midnight Clear - Tuck Andress
7. Christmas Time Is Here - Sean Harkness
8. The First Noel - W.G. Snuffy Walden
9. God Rest You, Merry Gentlemen - Steve Erquiaga
10. Christ The Apple Tree/Once In Royal David's City - Alex De Grassi
11. Carol Of The Bells - Steve Morse
12. Santa Claus Is Comin' To Town - Tuck Andress
13. Greensleeves - Steve Erquiaga
14. O Little Town Of Bethlehem - Tuck Andress
15. What Strangers Are These - Will Ackerman



ウィンダム・ヒルのギタリストたちが集ったオムニバスアルバム。
どれも素晴らしい曲、演奏ばかりだが、とくにタック・アンドレスの演奏はずば抜けて素晴らしい。
クリスマスの定番の曲というのは、12月24日・25日以外に聴くとかなり違和感を覚えるものだが、タック♪Winter Wonderlandはいつ聴いても静かに心が躍ってしまう。セミアコでの一人アンサンブルも堪能できて、そして驚かされる。
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このアルバムに含まれているタックの曲は
Hymns, Carols and Songs About Snow
というソロアルバムからの抜粋。
クリスマスまではほど遠いけれど
クリスマスにおすすめのアルバム。
すべてギター1本で弾いています。
その信じられない演奏を、ぜひ─。

タックはもともと、タック&ペティーというデュオグループで活動しているミュージシャン。女性ボーカルとは思えない力強いペティーの歌声とタックの超絶技巧ギターとのハーモニーもまた、素晴らしい。

2007年2月17日土曜日

月に吠える

オジー・オズボーン(Ozzy Osbourne)という人は、見た目も行動も非常に下品ではありますが、その歌声は意外と美しい。バンドの歴代ギタリストも、ランディー・ローズジェイク・E・リーザック・ワイルドなど素晴らしい人ばかりで、歌声と共にメロディアスなサウンドを作り上げている。とくにランディー・ローズは若くしてこの世を去ったためか、伝説となり、オジー・オズボーン史上最高のギタリストだと評価されている。メロディー、テクニックともに最高だろう。

個人的にはジェイク・E・リー在籍時のオジー・オズボーンが気に入っている。聴いていて非常に面白い。ジェイクのギターが一番オジーの外見にぴったりではないだろうか。また、日系人ギタリストだということも親しみを感じる要因だ。
ジェイクがギターを弾いているアルバム「BARK AT THE MOON」(1983)と「THE ULTIMATE SIN」(1986)にはそれぞれ「月に吠える」、「罪と罰」と、ひどく文学的な邦題がつけられている。それは絶対ジェイク効果であろう。
ジェイク効果はシングルにも及んでいて、アルバム「罪と罰」のヒットシングル♪Shot in the darkには“暗闇にドッキリ”というありえない邦題がつけられていたり、アルバム「月に吠える」の1曲目♪Bark at the moonでは“バカダモン”という素晴らしい空耳を生み出している。

画像1. 月に吠える
2. ユア・ノー・ディファレント
3. ナウ・ユー・シー・イット
4. 反逆のロックン・ロール
5. センター・オヴ・イターニティ
6. ソー・タイアード
7. スロー・ダウン
8. 暗闇の帝王
9. スパイダーズ
10. ワン・アップ・ザ・“B”サイド


画像1. 罪と罰
2. シークレット・ルーザー
3. ネヴァー・ノウ・ホワイ
4. サンク・ゴッド
5. ネヴァー
6. ライトニング・ストライクス
7. キラー・オブ・ジャイアンツ
8. フール・ライク・ユー
9. 暗闇にドッキリ

これ以降のアルバム「NO REST FOR THE WICKED」(1988)と「NO MORE TEARS」(1991)も、ザック・ワイルドオジーにピッタリのギタープレイをしているが、日本語的ユーモアが消えてしまって、いまいち笑えない。ザック・ワイルドがかっこよすぎるんでしょうねぇ。
生きたコウモリやハトの首を食いちぎってしまうようなオジーには、やっぱりジェイクのギタープレイが合っていると思うのだが……。

2007年2月16日金曜日

Virtuoso

ジョー・パス(Joe Pass)の音楽はほとんど聴いたことがないが、アルバム「ヴァチュオーゾ」だけは何度も繰り返し聴いた。
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1. ナイト・アンド・デイ
2. ステラ・バイ・スターライト
3. ヒアズ・ザット・レイニー・デイ
4. マイ・オールド・フレイム
5. ハウ・ハイ・ザ・ムーン
6. チェロキー
7. スウィート・ロレイン
8. ジョーンズ嬢に会ったかい?
9. ラウンド・ミッドナイト
10. オール・ザ・シングス・ユー・アー
11. ブルース・フォー・アメリカン
12. ソング・イズ・ユー

ヴィルトゥオーゾといえば19世紀のバイオリニスト:パガニーニ。
アルバムに“Virtuoso”と銘打っているわけだから、よほどの超絶技巧だと思い聴いてみたのだが、それほどすごくない...というのが第一印象。なんで「ヴァチュオーゾ」なのか何度も繰り返しているうちに、はまったアルバム。

セミアコーステックギターにゴムチューブを巻きつけて、アンプを通さずに生音で録音した「ヴァチュオーゾ」。その音色はきわめて美しい。
��つ1つの楽曲にはかなりのインプロヴィゼーションが含まれていて、一定のリズムというものはほとんど存在しない。最初に聴いて戸惑ってしまうのも、それが原因。
しかし、ジョー・パスが奏でるオシャレな音色に気がつくと、コーヒーやティータイムで常に流したくなるアルバムになることだろう。




Brothers in Arms

ダイアー・ストレイツ(Dire Straits)のアルバム「ブラザーズ・イン・アームズ」は世界的大ヒット記録して、1985年の第28回グラミー賞では♪マネー・フォー・ナッシングがレコード・オブ・ザ・イヤーにノミネートされた。
Brothers in Arms
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We are the world


しかしその年のレコード・オブ・ザ・イヤーはUSA・フォー・アフリカ♪ウィ・アー・ザ・ワールド♪マネー・フォー・ナッシングはベスト・ロック・パフォーマンスを受賞するが、ダイアー・ストレイツは授賞式を欠席している。ダイアー・ストレイツがグラミーを受賞しているのは、唯一これだけだ。画像
その年のアルバム・オブ・ザ・イヤーは
フィル・コリンズ(Phil Collins)
フィル・コリンズⅢ(No Jacket Required)

No Jacket Required_






嗚呼、悲運のアルバム「ブラザーズ・イン・アームス」─
マーク・ノップラーのギターが泣いている。

2007年2月14日水曜日

グレイスランド Graceland

ポール・サイモンの代表作、アルバム「グレイスランド
サイモン&ガーファンクルのイメージを完全に払拭してしまった。

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1. ボーイ・イン・ザ・バブル
2. グレイスランド
3. アイ・ノウ・ホワット・アイ・ノウ
4. ガムブーツ
5. シューズにダイアモンド
6. コール・ミー・アル
7. アンダー・アフリカン・スカイズ
8. ホームレス
9. クレイジー・ラヴVOL.II
10. ザット・ウォズ・ユア・マザー
11. オール・アラウンド・ザ・ワールドあるいはフィンガープリントの伝説

1987年のグラミー賞授賞式で♪シューズにダイヤモンド♪コール・ミー・アルのパフォーマンスはとても印象的だった。そしてその年、最優秀アルバム賞と♪グレイスランドが最優秀レコード賞を受賞した。ポール・サイモンとアフリカのリズムがこれほどまで合うとは、思いもよらぬことだった。
ポール・サイモンは、サイモン&ガーファンクル時代から♪スカボロー・フェア♪コンドルは飛んでいくなど、視点を民族音楽方面に向けたとき大成功をしている気がする。ヨーロッパ、南米、アフリカ…アジアがまだですよー、サイモンさん


2007年2月13日火曜日

2007年 第49回グラミー賞

日本時間の昨日、グラミー賞だったんですね。
以前はものすごく興味があったものなんですが…
今年、最優秀アルバムほか計5部門を受賞したディクシー・チップスというバンドも全く知らないし…。

その昔─
ポール・サイモン♪グレイスランドを演奏したのが、僕の中では印象に残っています。

今年!
ポリス♪ロクサーヌを演奏していましたねぇ。やはり再結成の噂は本当だったのでしょうか。某新聞には、「米メディアによると、ポリスは12日にも記者会見し、23年ぶりの活動再開や世界ツアー計画を正式表明する見通しだ」、という記事が載っていたし、3人とも元気に演奏していたし…コープランドのドラミングもかなり力入っていましたねー。
それにしても、新譜を出さずにツアーをするのでしょうか?それもありですが、大人のポリスの新譜も聴いてみたいですよね。
まぁ正式な発表がない限り誇大な期待はしないことにいたしましょう。正式発表されたとしても、それがどれほど続くものか分からないですから…。


2007年2月12日月曜日

ラジオのように Comma A La

ブリジット・フォンティーヌ(Brigitte Fontaine)
アート・アンサンブル・シカゴ(Art Ensemble of Chicago)
みごとな共演─アルバム「ラジオのように

画像 1. ラジオのように
2. 短歌2
3. 霧
4. 私は26才
5. 夏,夏
6. アンコール
7. レオ
8. 小馬
9. 短歌1
10. キャロル塔の駅長さんへの手紙
11. やに
12. 黒がいちばん似合う

演奏も歌もジャケットも…
アレスキー・ベルカセムのパーカッションと歌声も…
全てが素晴らしい。

シャンソンとフリージャズ、これほどまで溶け込むのか。

ちらりちらり現れてくるアラビアンテイスト…
どこから生まれてくるのだろう…
そしてシャンソンと…
これほどまでに溶け込むものなのだろうか。

どこまでフリーなのだろう。
全てが即興には聴こえないが
演奏はかなりフリーだと思う。
それなのに、なぜ
これほどまでに洗練されているのだろう。
奇跡の録音としかいいようがない。

2007年2月11日日曜日

Cliff 'em All!

メタリカの初ビデオ!!

メタル雑誌「BURRN!」に─
ビデオ「ビデオ・ザ・スラッシュ~クリフに捧ぐ Cliff 'em All!
─通信販売の広告が載っていた。画像

思えば─
初めて「BURRN!」を買ったとき
クリフ・バートンの死が載っていた。

メタリカでメタルにはまり
そして「BURRN!」に行き着き
クリフの死が告げられ
クリフに捧げられた想いを知る─

手に入れるしかない。

悪ガキ3人は
購入資金4千円を手に入れるためない知恵をしぼった。

学校中の人間に─
「すごいビデオ見せるから100円出して」
─と40人から資金を集める作戦。
ど田舎の学校だから
学校のメタル人口、約3人…
そう、我らはひどい。
しかし、決して恐喝なんぞしていない
説得して、見事4千円GET!…ひどい。


待った待った、送金して届くまで長すぎるよ。何せ遠い昔のことだから─。
しびれを切らしていたのは、何も悪ガキ3人ばかりだとは限らない。
ビックリマンチョコ3個分以上支払った野郎どもが、監視の目を光らせている。
とりあえず10人ほど集めて上映会。ものすごい熱い視線。しかし─
クリフのワウワウベースに感動しいたのは3人だけか…

その後、お金を支払った人間にしっかりとビデオを回した。
回したには回したが、全員見たかどうかは不明。
そして、いまそのビデオはどこにいるのか、全くの不明である。

2007年2月10日土曜日

One

日曜日に我が家のワンコを病院に連れて行こうと予約の電話を入れると
「日曜日は11日なのでワンワンデーとなっておりまして予約がいっぱいでございます」と言われた。
ワンワンデー”?なに?と今になって思うのだが、電話中はワンワンデーが世の中の一般的行事みたいに言われたものだから、その時は全く疑問に思わなかった。摩訶不思議。

ワンワンデーONEONEDAYONE……
想像をめぐらせているとメタリカ(Metallica)♪Oneを思い出した。そのPVに病院の映像が含まれていたからだ。病院の映像といっても、それは映画「ジョニーは戦場へ行った」から抜粋された映像。重々しい映像がより曲を重々しくしていた。究極の孤独を見せられると、一人って本当に寂しいものだと思ってしまう....。



「...And justice for all」
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クリフ亡き後の4thアルバム
重低音が薄れてしまったアルバム
しかし、♪ONEが彼らを重くした




「ジャスティス」

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そういえば
アル・パチーノ主演の映画「ジャスティス
原題は「...And justice for all
冤罪を晴らそうとする弁護士の話
結構、社会的メッセージがあるのかも─





ジョニーは戦場へ行った(Johnny Got His Gun)
1971年 アメリカ



監督・原作・脚本
ダルトン・トランボ(Dalton Trumbo)

出演
ティモシー・ボトムズ、キャシー・フィールズ、ドナルド・サザーランド、ジェイソン・ロバーズ、マーシャ・ハント、ダイアン・ヴァーシ、エドワード・フランツ ほか

戦場で両手、両足、耳、眼、口を失い、第1次世界大戦が終わってから15年近く生き続けたイギリス将校が実在したという事実をヒントに、ダルトン・トランボが1939年に発表した小説「ジョニーは銃をとった」を、トランボ自ら脚本・監督した反戦映画。なお1971年カンヌ映画祭審査員特別賞、日本でも72年度芸術祭大賞を受賞した。

第1次大戦にアメリカが参戦し、中西部コロラド州の青年ジョー・ボナム(ティモシー・ボトムズ)は、ヨーロッパの戦場へと出征していった。鼓膜を引き裂くような不快音をたてて落下してくる砲弾が炸裂し、大地がわれる。--ジョーはいま、<姓名不詳重傷兵第407号>として、前線の手術室に横たわっている。延髄と性器だけが助かり、心臓は動いていた・軍医長テイラリー(エドワード・フランツ)は「もう死者と同じように何も感じない、意識もない男を生かしておくのは、彼から我々が学ぶためだ」と説明した。こうして<407号>と呼ばれるようになったジョーが陸軍病院に運ばれた。出征する前夜のことを、ジョーの意識はかけめぐる--カリーン(キャシー・フィールズ)は小さくて可愛らしい娘だった。彼女の父親の許しがあって、ジョーとカリーンは残り少ない時間を寝室で過ごす。そして出征の朝。駅には愛国歌が流れ、ごったがえしていた。涙を流すカリーンを抱きしめ、ジョーは軍用列車に乗った。--ジョーはあの時、泥水のたまった穴の底で、砲弾にやられたのだ。軍医長の命令で<407号>は人目につかない場所に移されることになり、倉庫に運び込まれた。かゆかった。腕のつけ根あたりがかゆい。ところが何もないのだ。両手も、両足もないらしい。切らないでくれと頼んだのに。こんな姿で生かしておく医者なんて人間じゃない。--ジョーは少年時代を思い出していた。父(ジェイソン・ロバーズ)は貧しかったが特別な釣竿を作るのが好きで、いつも手を動かしていた。そんな平和な家庭にも不幸な出来事が起こった。ジョーが働くようになって間もなく父が死んだのだ。母(マーシャ・ハント)は気丈に耐えていたが、幼い妹たちは床にうずくまっていた。--顔をおおっているマスクを変える時、あらゆる神経を総動員してジョーはさぐってみた。舌がなかった。アゴがなかった。眼も、口も、鼻もなかった。額の下までえぐられているのだ。ある日、ジョーは何かが額にさわるのを感じた。そうだ、これは太陽だ。あのなつかしい暖かさ、そのにおい。ジョーは、野原で真っ裸で陽の光を浴びていたあの日のことを思いだした。--ジョーは悪夢のような戦場での体験を思いおこしていた。その夜、塹壕の中で悪臭を放つドイツ兵の死体を埋めていた。その最中に、あの長い砲弾のうなりがのしかかり、強烈な白熱が眼前にとび散り、それきり暗黒の世界にしずみこんでしまった。--<407号>は新しいベッドに移し変えられた。看護婦(ダイアン・ヴァーシ)も変わった。その看護婦はジョーのために涙を流し、小瓶に赤いバラを1輪、いけてくれた。やがて雪が降り、看護婦は<407号>の胸に指で文字を書き始めた。M・E・R・Y。メリー、・・・そうか、今日はクリスマスなのか・・・ぼくもいうよ看護婦さん。メリー・クリスマス!--クリスマスの夜ジョーの勤め先のパン工場は熱気にあふれていた。皆はダンスを楽しんだ。父はジョーにいった。何もいえないなら電報をうて、モースルだ。頭を使うんだ。--その日、<407号>が頭を枕にたたきつけているのを見た看護婦は軍医を呼んだ。数日して、テイラリーと神父が倉庫を訪れた。頭を枕にうちつける<407号>を見た将校は「SOSのモールス信号です。」といった。将校は<407号>の額にモールス信号を送った。「君は何を望むのか・・・」「外にでたい。人々にぼくを見せてくれ、できないならころしてくれ」上官は愕然とした。そして一切の他言を禁じた。それに対し神父がなじった。「こんな蛮行を信仰でかばいたくない。諸君の職業が彼を生んだのだ!」一同が去ったあと、1人残った看護婦は、殺してくれと訴えつづける<407号>の肺に空気を送り込む管を閉じた。しかし、戻ってきた上官がこれを止め、看護婦を追いだしてしまった。倉庫の窓は閉ざされ、黒いカーテンが全てをかくした。暗闇にジョーだけが残された。・・・ぼくはこれ以上このままでいたくない。SOS、助けてくれ、SOS・・・その声なき叫びはいつまでもひびいている。

「goo 映画」より



ダルトン・トランボが65歳にして初監督作品であり、唯一の監督作品でもある。
社会に立ち向かうことは何と重いことなのだろう。



ワンワンデー…そんなのどうでもいいや。

2007年2月9日金曜日

女人、四十。

画像「女人、四十。」
��原題:SUMMER SNOW)

1995年 香港

監督 アン・ホイ
脚本 チャン・マンキョン
音楽 大友良英
出演 ジョセフィン・シャオ / ロイ・チャオ

ベルリン国際映画祭
最優秀主演女優賞・銀熊賞


この映画に惹かれたのは、音楽:大友良英、としるされてあったからです。サンプリング、ノイズ、フリージャズといった分野で活躍していた大友良英がヒューマンドラマのサウンドトラックを担当していることに、非常に興味を持ったのです。
しかしながら、内容が相当よくて音楽よりも映像に集中してしまいました。

貿易会社の部長として明るく働くキャリアウーマンのメイ(ジョセフィン・シャオ)は、40代の女性。香港のどこにでもあるような家族・ソン一家を切り盛りする彼女は、愛する夫と1人息子に囲まれながら妻として母として幸せに暮らしていた。気難しくなにかとメイに辛くあたる義父リン(ロイ・チャオ)とは、最近益々ソリが合わない。そんな中、心優しい義母が急死。リンはその直後からおかしな言動をとる様になっていく…。

会社では、キャリアウーマンとして重要な仕事をこなしていた中年女性が、アルツハイマーで痴呆になってしまった義父を心から面倒をみる姿が、温かく描かれてる。老人問題というシリアスなテーマ、若手スター不在のキャスティングという条件を、ライトなタッチと名優たちの演技で綴る感動作。

「CINEMA COMIN'SOON」より



そしてその音楽はかなりアコースティックなもので、ほのぼのする内容を邪魔することなく、むしろ映像を引き立てるように仕向けられていました。故に映像に集中できたとも言えるのです。大友良英っていう人の音楽性は無限です。

大友良英はアジア映画を中心に数々の映画音楽を担当しています※詳細はこちら。その最初の作品が中国映画「青い凧」というのは驚きです。青い凧(1993) - goo 映画

この人の活動は多岐にわたっていて、いまもライブハウスで盛んに演奏したり、香港で演奏したり、欧州ツアーも行っているみたいです。クラシック音楽とかメジャーアーティストに比べたら、ものすごく安く見ることができるから、とてもお得です。それは過小評価だとも言えますが…。

久々に大友良英を聴きたくなってきました。

The Night before the Death of the Sampling Virus

疲れた心を癒やそうと、きょうも音楽を選択─…>>>>Napster
自由になんでも音楽を聴くことができて、便利な世の中になりましたねぇ。
しかし、選択肢が膨張してくると何を聴いたらよいのか分からなくなってくる。
とりあえずジャンルで選びますか─疲れた心をニューエイジで…。

アーティスト名がたくさん出てきました。
正直知らない人ばかり、だから新しい発見がたくさん、どれでもより取り見取り…という心の余裕はありません。何はともあれ、とにかく心に潤いを─。
エンヤ?ブライアン・イーノ?アレックス・デ・グラッシ?
ダーレアム、ダン・ロス、ジョージ・ウィンストン、リズ・ストーリー、喜多郎、ジーン・マイケル・ジャレ、マイケル・ヘッジス…選ぶこと自体疲れてきました....。

Otomo Yoshihide

という選択肢を発見。ニューエイジ大友良英???サンプリングフリージャズアバンギャルドの日本代表みたいな人が何故ここに?と疑問を感じながらも、決定。
果たして大友先生の音楽で癒やされるだろうか。

「the night before the death of the sampling virus」画像
1.Toyota (0:02)
2.Akai (0:07)
3.Matsushita (1:18)
4.Aiwa (0:29)
5.Nintendo (3:27)
6.Mitsubishi (0:04)
7.NTT (0:32)
8.Fuji Film (1:31)
9.Hitachi (0:16)
10.Shimizu (0:27)
11.Canon (0:05)
12.Kashima (0:48)
13.Teac (1:06)
14.Nissan (0:03)
15.Citizen (1:03)
16.Sony (0:31)
17.Olympus (0:34)
18.Sansui (0:15)
19.NEC (0:13)
20.Honda (2:26)
21.Seibu (2:05)
22.Bridgestone (0:03)
23.Yamaha (2:10)
24.Matsuda (0:30)
25.Toshiba (0:04)
26.Sharp (1:13)
27.Mitsui (1:03)
28.Casio (1:34)
29.Nihon Victor (0:41)
30.Sega (1:39)
31.Juki (1:35)
32.Pioneer (0:34)
33.Fostex (0:17)
34.Sumitomo (0:17)
35.Obayashi (1:04)
36.Asahi Kasei (1:28)
37.Kenwood (0:05)
38.Toyo Engineering (1:02)
39.Nakamichi (0:20)
40.Nikon (1:11)
41.Suzuki (0:07)
42.Nisseki (0:04)
43.Fujita (0:20)
44.Isuzu (1:48)
45.Daihatsu (0:29)
46.Konica (0:29)
47.Maxell (0:38)
48.Contax (0:11)
49.Roland (1:19)
50.Fujitsu (0:35)
51.Seiko (0:49)
52.TDK (0:36)
53.Sanyo (0:04)
54.Kao (0:31)
55.Shiseido (0:35)
56.Marubeni (0:34)
57.Sekisui (0:24)
58.Kanebo (1:07)
59.JAL (0:08)
60.Fuji Jyuko (0:17)
61.Crown (0:48)
62.Uniden 21 (0:32)
63.Brother (0:12)
64.Minolta (0:16)
65.Komatsu (1:27)
66.Ito Chu (1:51)
67.Parco (0:09)
68.Oki (0:39)
69.Amano (0:28)
70.Bandai (0:35)
71.Renown (0:30)
72.Sogo (1:14)
73.Takeda (0:10)
74.Kubota (1:19)
75.Konami (0:12)
76.Amada (0:06)
77.Korg (0:01)

日本の大企業を参考にした曲名、それ見ているだけで楽しめる。
内容は想像通り、テレビや映画からのサンプリングノイズの世界。予測していたサウンドとはいえ、それでかなり癒やされたのは予想外だった。

僕が大学時代、大友良英先生は臨時講師として大学に招かれていて、音楽を自由に捉える方法などを大友先生から教わった。ジョン・ゾーンとかエリオット・シャープなどの音楽を紹介してくれたり、サンプリング音楽論を語ってくれたり、映像における音楽・音楽における映像ということを語ってくれたり─かなり影響を受けたものです。

世の中にはこんなに面白くて、楽しい、そして美しい音が溢れている─大友良英の音楽の気持ちよさだ。だから不思議と心が癒やされた。街に住むことに慣れている人間にとって、自然の音よりも、人工の音の方が安心感を得られるのかもしれない。

明日から周囲の罵声怒号音楽として捉えることができれば、少しでも心に余裕が生まれるかもしれない。

2007年2月7日水曜日

トンプソン・ツインズ

’80年代のスマッシュヒットを連発していたトンプソン・ツインズ(Thompson Twins)
スマッシュヒットなんて懐かしい響きですね~。要するにそこそこ売れていたというわけです。

トム・ベイリー(ギター&ボーカル)
アラナ・カリー(パーカッション、ドラム)
ジョー・リーウェイ(ベース)


売れているときは3人でしたが、結成時は最大7人いたらしいし、解散間際には2人(ベイリーカリー夫妻)になったようです。

リーウェイ画像ベイリー


カリー



バンドの由来を今日初めて知りました。
ベルギーのコミックというか絵本というか、「タンタンの冒険旅行」という本に登場するへんてこ二人組み─“Thomson and Thompson”という“twins”─から名前を拝借したらしい。

関心空間』さん

画像


ちなみに我が家のワンコはこんな感じです→

milou
スノーウィー



♪In The Name Of Love
♪Lay Your Hands On Me ★★
♪Hold Me Now ★★
♪Doctor! Doctor!
♪You Take Me Up ★★★
♪King For A Day ★★
♪Get That Love

生っぽさが全然なくて、めちゃくちゃ加工された音楽─まさに80年代ポップっていうサウンドです。ここまで加工すると、逆にものすごく評価されてしまうのでしょうか─、トム・ベイリーフォリナー♪I Want to Know What Love Isのラストのコーラスに参加したり、アンダーワールドの初期のアルバムをプロデュースしたりしています。


そういえば、彼らが消えていくのと入れ違いのように、ロクセットというバンドが現れてきました。どうしてもトンプソン・ツインズロクセットのイメージが、僕の中でだぶってしまいます。一方は男性ボーカル、もう一方は女性ボーカル、冷静に分析すると結構違うんですけど、ぱっと見のイメージではどうしても重なってしまいます。まぁ個人的な予断でしたが…

2007年2月6日火曜日

TOM TOM CLUB おしゃべり魔女

トーキング・ヘッズのベース:ティナ・ウェイマスとドラム:クリス・フランツの夫妻が1981年に始めたポップ・プロジェクト、トム・トム・クラブ
デビューアルバム「TOM TOM CLUB」のジャケットは最高で、しかも、邦題が「おしゃべり魔女」という大変素晴らしい題名が付いています。

TOM TOM CLUB/おしゃべり魔女

画像01. おしゃべり魔女
02. 悪魔のラヴ・ソング
03. トム・トム・クラブのテーマ
04. エレファント
05. 魔法はきまぐれ
06. ローレライ
07. オン・オン・オン
08. ブーミングとズーミング
09. 渚のボードウォーク
10. ローレライ(リミックス)
11. おしゃべり魔女(リミックス)
12. 悪魔のラヴ・ソング(ロング・ヴァージョン)

ものすごくポップです。
面白半分に始めたらヒットしてしまったそうです。しかしながら…
完全に80年代のトーキング・ヘッズを超えているのではないでしょうか。
そう言ったら相当批判されそうですね…ただ分かりやすいだけじゃないかと─。

これを聴いて勝手に解釈しますと─
トーキング・ヘッズのデビューアルバム「TALKING HEADS : 77」は、メンバー全員で平等に曲を作っていたと推測されます。しかし徐々にデービッド・バーンが主導で曲が作られていったのではないでしょうか。このポップ感とエスニック感、後期のトーキング・ヘッズにはあまり感じられないものです。
─相当デービッド・バーンを悪役として考えたものですけど…。
1980年のトーキング・ヘッズのアルバム「リメイン・イン・ザ・ライト」と比較すると、似ているようで全然違うと思うし、「おしゃべり魔女」の方が好きなので、ついついここにいないデービッド・バーンを責めたくなるのです。

ただ、奇才デービッド・バーンが率いたトーキング・ヘッズが、ポピュラー界に残したものは決して小さなものではないようです。それは何なのか…ぜひ検証してみてください。一応、僕も相当検証しましたが、あまりよく分かりませんでした。

TALKING HEADS : 77

パンク・バンドとしてスタートしたこのアルバム
全くパンクだとは思いません。

当時ニューヨークパンクの発祥地だったライブハウス「CBGB’s」を活動の拠点としていたために、NYパンクとカテゴライズされたのでしょう。
TALKING HEADS : 77
1. Uh-Oh, Love Comes to Town画像
2. New Feeling
3. Tentative Decisions
4. Happy Day
5. Who Is It?
6. No Compassion
7. Book I Read
8. Don't Worry About the Government
9. First Week/Last Week ... Carefree
10. Psycho Killer
11. Pulled Up

このアルバムを聴いて─

①シンプルなギターフレーズ
②デービッド・バーンの歌声
③唯一の女性、ティナ・ウェイマスがベースだった
④ポップ!


─という理由からトーキングヘッズのファンになりました。

しかし、続くアルバム─
More Song
About Buildings And Food (1978)

画像

Fear Of Music (1979)
画像


アルバム「モア・ソングス」はジャケットがあまりにもひどかったために、中身も思い入れることができませんでした。1つ1つの曲が派手になりつつあることに嫌な予感がしました。それでもこのアルバは結構好きです。
アルバム「フィア・オブ・ミュージック」では前回のジャケットの失敗を反省したのでしょうか、「77」風なジャケットに戻りました。内容は、いよいよ、アフリカ風になってまいりました。ギターのフレーズとかベースラインとかいいんですが、サンプリングされたループサウンドがあまり好きになれませんでした。

ここで再び検証─

①ギターは…まだシンプルですねぇ
②ボーカルは変わっていません
③ベースもティナのまま
④たしかに、まだポップ…

─ということで、まだファンのような気がします...。

いよいよ、歴史的名盤と呼ばれるアルバムが─
Remain In Light (1980)
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Speaking In Tongues (1983)
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名盤「リメイン・イン・ザ・ライト」は全く好きになれませんでした。アフリカの音楽を内面から捉えようとした画期的なアルバムだとか、いくら冠が付こうが、聴いて良くないものは良くないんです。唯一気に入った♪Once In A Lifetimeだけ聴いていました。
アルバム「スピーキング・イン・タングス」のジャケットは結構好きでした。でも、前作を踏襲している内容は全く好きになれませんでした。同タイトルでライブドキュメンタリー映画も作成されていますが、スーツ姿のデービッド・バーンの姿が目に付くだけです。

Little Creatures (1985)
画像

True Stories (1986)
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アルバム「リトル・クリーチャーズ」。ひどいジャケットですね。前回のジャケテーストを踏襲しているんでしょうが、笑えないくらいひどい。しばらく放置していました。♪Road to nowhereがヒットして結構いい曲だと思ってしまい購入。1曲目の♪And she wasもなかなか良くて、ちょっと前回とは内容が違っていて、次回作も購入することになるのですが…
アルバム「トゥルー・ストーリーズ」のジャケットは一番洗練されているように思います。内容も、これこそがトーキング・ヘッズの集大成だと思うのですが、世間的にはあまり評価されていないように思います。これまでの実験的な試みは影を潜めてしまいましたが、このアルバムは、これまでの成果を結集して自分たちの音楽を作り出した”結果”だと思うんです。80年代ポップスらしくて非常に好きです。しかし…、同年にデービッド・バーンが監督した映画「トゥルー・ストーリーズ」はかなりの駄作で、これ以降トーキング・ヘッズは聴かなくなりました。映画の中での♪Wild wild lifeが最低です。アルバムは映画とはあまり関係ないみたいですが、アルバム収録曲が映画のバックとして使用されています。

洗練されたトーキング・ヘッズのサウンドは好きでしたが、デービッド・バーンが一人でコンピューターを前に打ち込みで演奏を作り一人で歌っているような印象しかありませんでした。故に好きな理由も崩壊していったのです。

ラストのアルバム「ネイキッド
Naked (1988)
画像

 ジャケットは惹かれますが─
 聴いてません...。






結局、トーキング・ヘッズはデビューアルバムが最高だったんです。
結構追いかけてしまいましたが…。

2007年2月4日日曜日

シベリウス 交響曲第2番

きのうフィンランドへ行ってきました。

想像で、ですけど─。

以前、クラシックの記事を書いてある某ブログにコメントを入れたら
クラシック音楽を聴いていると世界中を旅しているような気持ちになって楽しいですよ
という返事を頂きました。何となく理解できたけれど、きのうシベリウス交響曲第2番を聴いて本当に実感することができたのです。




ジャン・シベリウス
��Jean Sibelius 1865-1957 フィンランド)
交響曲第2番(1901年)
��Sym. No.2 in D-major, Op.43)



第1楽章 Allegretto
��アレグレット - やや快速に)

ソナタ形式。第1主題は木管楽器の主音・弦楽器の伴奏で静かに始まり、それにホルンが応答する。その後ピチカートなど加わり盛り上がったところで、木管楽器による第2主題。

第2楽章 Andante ma rubato
��アンダンテ・マ・ルバート - 歩くような速さで、自由なテンポで)

ティンパニや低音弦のピチカートで第1主題を提示。その後、バイオリンにより安らかな第2主題。

第3楽章 Vivacissimo
��ヴィヴァーチッシモ - ごく速く)

弦の急速な動きによる荒々しいスケルツォ、そしてゆったりとしトリオ部分、再びスケルツォが現れ、そしてまた再びトリオに─これが徐々に盛り上がり第4楽章へと休みなく突入。

第4楽章 Finale (Allegro moderato)
��フィナーレ/アレグロ・モデラート - 穏やかに速く)

弦楽器の力強いメロディーにトランペットが呼応する印象的な第1主題、中木管楽器のメロディーと低音弦の伴奏による第2主題、それが交互に現れながら進行していく。展開部は第1主題の変形から始まり、第2主題も巻き込みながら次第に盛り上がっていき、拡大された再現部、そしてオーボエ、トランペット、トロンボーンが朗々と賛歌を奏でる終結部。




会社へと家を出て、いつものようにイヤホンを耳へ─。
前日同様、風が冷たい
─そして、選曲したのはシベリウス第2番第1楽章が静かに始まり、寒さと出勤の煩わしさで冷え切っていた心が、少し、癒される。歩きながら10分、駅に着いた時に第2楽章へ。
駅でバスを待つ間、寒さに耐えての第2楽章。バスに乗り出発し始めると曲が雄大に展開し始める。
冬の静けさ、冬の嵐、灰色に染まった空、ゴツゴツした岩─その向こうに大海原…厳冬のフィンランドに、一瞬トリップしていて、気がついたら駅のホームに立っていた。風がやけに冷たい
第3楽章が始まるころには寒さがピークに。耳の中から吹雪が入ってきて、脳を直撃、体までもが凍ってくるようだ。やっと電車到着。耳からも陽の光が差し込んだ。しかしそれも束の間、一駅で乗換えが待っている。しかも乗り換え時間、実質30秒ぐらいしかない。電車のドアの前にピッタリと立ち尽くし、ドアが開くと同時に駆け足でエスカレーターを1段とばしで降りていく。こういうとき、Suicaって素晴らしい。
息を切らして次の電車の3両目・先頭の席に座ったころに第3楽章から立て続けに第4楽章が始まった。やった、やったよオレ!という気持ち─そして、頭の中では壮大な緑色をしたフィヨルド半島が駆け巡る。
電車を降りて会社へと足を運び出すと、第4楽章もフィナーレへと近づいてくる。会社を目の前にしたときには第4楽章・展開部が鳴り響く。会社がフィヨルド海岸の高みのように感じられた。終結部とともに会社へと入っていく。よし!やるか!と─。

フィンランドから帰ってきたら、心なしか風邪気味のようだった。家の中もえらく冷え切っている。暖房全開にし、愛犬を湯たんぽ代わりにしながら横になり、体を丸め…いつの間にか眠っていた。


勝手にフィンランド気分を満喫して朝を向かえ、第2番について調べていると、この曲はシベリウスイタリアへ家族旅行に行ったときの印象を描いたものらしいことが判明。僕のフィンランドの旅は完全にまやかしでありました。でもイメージなんて自分勝手なものだし、楽しめたから、いいかな。

2007年2月3日土曜日

クラプトンが神である理由~勝手な見解~

なんでエリック・クラプトン(Eric Clapton)三大ギタリストと呼ばれるくらい、神のように崇められるのか─

勝手な見解 その①



それは、♪クロスロードを聴くべし!



ロバート・ジョンソンの名曲をみごとにアレンジしている。
ギターのテクニックもさることながら、歌唱力も素晴らしい。
クリーム時代のあのスピード…もう誰にも止められない─。

Crossroad


これでも納得できなければ─

★★勝手な見解 その②★★



24ナイツの♪ワンダフル・トゥナイトを聴くべし!



ギター、声、演出、ファッション・髪形・ひげ─
そこには、すべて最高のクラプトンが存在しています。
アルバム「24ナイツ」には涙しました。
その姿はもはやジーザスです。

Wonderful Tonight



それでも納得できなければ─

自分で勝手に理由を考えてください。

2007年2月2日金曜日

マイク・スターン Mike Stern

ジャズなんだかフュージョンなんだかロックなんだかヘビメタなんだか、ジャンルが分からないギタリストがマイク・スターン

ヘビメタが爆発寸前の1986年に発売されたアルバム「Upside Downside」を聴いたとき、ジャズ系の音楽と思っていただけに、完全に裏切られたのです。ほとんどハードロックでした。
裏切られたとはいえその音楽は素晴らしく、こういった裏切られ方をすると不思議と笑みを浮かべながらその音楽を聴いて、忘れられないものとなるものです。

画像 1.Upside Downside
 2.Little Shoes
 3.Goodbye Again
 4.Mood Swings
 5.After You
 6.Scuffle

Mike Stern(g)
Bob Berg(ts)
Mitch Forman(p, synth)
Dave Weckl(ds)
Mark Egan(b)
Dr. Gibbs(per)
David Sanborn(as)
Jaco Pastrius(b)
Steve Jordan(ds)


ジャコの名前が見受けられますが、4曲目だけの参加みたいです。
テナーサックスを吹いているボブ・バーグは2002年に亡くなるまで、マイク・スターンとかなり共演していたみたいです。ライブアルバム「Games」ではサックスとギターの激しい戦いを堪能できます。
画像
 1. Games (24:29)
 2. After You (16:14)
 3. After All (7:59)

Bob Berg(ts)
Mike Stern(g)
Lincoln Goines(b)
Dennis Chambers(dr)



今更ですが、ボブ・バーグのご冥福をお祈りいたします。

話は変わりますが─
最近、マイケル・ブレッカー(Michael Brecker)が亡くなったと聞きました。聞いた瞬間は、誰?という感じでしたが、パット・メセニーマイク・スターンポール・サイモンジェームズ・テイラー…と様々なミュージシャンと共演していて、その音楽はよく耳にしていたはずなのです。テナーサックス奏者として人気・実力ナンバー1だということらしい(知らなかった…)。さらにウィンドウシンセサイザー演奏の第一人者でもあるそうです。気になったので画像を探してみました。
そして、ここから話がつながってきます─
マイク・スターン♪Upside Downをウィンドシンセサイザーで演奏しているマイケル・ブレッカーの映像がありました。マイク・スターンが激しいのは分かるんですが、マイケル・ブレッカーってこんなにも激しく演奏するのですね。



マイケル・ブレッカーのご冥福をお祈り申し上げます。

GARY BURTON QUARTET REVISITED

─featuring PAT METHENY,STEVE SWALLOW

去年6月、ブルーノート東京で見たライブです。
ブルーノート東京パット・メセニーを見るのは、2003年のトリオライブ以来で、ブルーノート東京へ足を運ぶのは2度目。そして当時は結構な...そしてチケット代は1万3000円超─。

今回のリーダーはゲーリー・バートンだし、あまり聴いたことがないし、そもそもパット・メセニーさえ見ることができればいいんです─最近パット・メセニーが来日しているたびに演奏見にいっているから、リーダーじゃなくても見にきたけど、もう靴の中でびしょびしょだし、なんか道に迷った感じだし…大失敗だったかなぁ─……。

と、こんな気持ちで会場に入りました。
ブルーノートだから指定席ではないわけで、席は半ば早い者勝ちみたいなものなんですが、そんなのは正直どうでもよくなっていて、着席したのもすごく最後の方でした。
運よく結構前の席に座ることができたのですが、ほぼ真横からステージを眺める体勢…。でも、正直、もうどうでもいいや、この際…。

さぁ、あまり乗り気じゃないライブが始まりました。
ゲイリー・バートン(ヴィブラフォン) Gary Burton(vib)
パット・メセニー(ギター) Pat Metheny(g)
スティーヴ・スワロー(ベース) Steve Swallow(b)
アントニオ・サンチェス(ドラムス) Antonio Sanchez(ds)
というセットです。
パットはもちろん、メセニー・グループアントニオ・サンチェスがいるから、ちょっとはパット寄りの演奏になるのでしょうかという期待─♪、スティーブ・スワローという人もあまり知らないし─。
横から眺める苦しい位置にもかかわらず、目の前にパットがいます!幸運に幸運が重なりました!!さすが我らがパット、素晴らしい…♪
パット至上的な気持ちがあっという間に吹き飛んでしまったのは、ゲイリー・バートンの演奏が始まってからでした。パットに負けず劣らず素晴らしい演奏が繰り広げられています。はっきりいって、演奏されている曲は全然分かりません、しかし、奏でられる全ての音が素晴らしい。その上、スティーブ・スワローのベースも見た目にそぐわないくらいギラギラしているし─。いつの間にか全ての演奏を凝視していました。このカルテットはすごかった!

後から、パット・メセニーを見出したのはゲーリー・バートンで、パットにとってゲーリーは恩師であり恩人だということを知りました。さすがは天才の師匠です。

ステージの2人の呼吸がものすごく合っているので、共演は結構しているのだろうとは想像がつきましたが、まさか師弟関係だったとは…勉強不足でした。

あっという間にライブ終了。感動しました。来て良かった・値段だけの価値は十分あった・雨が降らなければもっと良かった・もう一度見たい・しかしもう二度と見ることができないものを見た気がした・貴重な一夜でした。