2008年6月22日日曜日

アルティメット・アドベンチャー

最近、「20世紀少年」というマンガを読んだ。



なかなか面白いとは思うのだが─
単行本でまとめて読むならまだしも
これを週刊誌の連載で読んでいた人は
大なり小なり、イライラさせられたことだろう。
唐突な事柄もちらほらあったような…
でも、かなり面白いということなのでしょう
映画にもなるようですから─ 映画「20世紀少年

これを読んでいてふと思い出したのが
サイエントロジー
ラファイエット・ロナルド・ハバードという
アメリカの作家が創始した新宗教。
1954年に最初のサイエントロジー教会がロサンゼルスで設立され
現在は150を超える教会が世界各地で活動していて
その活動内容は、ハバードが書き残した Policy Letter という
方針書に基づいているという。


ほうしん書


サイエントロジーの信奉者はサイエントロジストと呼ばれている。
トム・クルーズ、ジョン・トラボルタ、ビリー・シーンら
有名人もサイエントロジストであるようで
サイエントロジーはかなり世間に浸透しているようだ。
あのチック・コリアもサイエントロジスト
ハバードが書いた小説をもとにしたアルバムも作成している。

Chick Corea
The Ultimate Adventure

ハバードの同名小説は読んだことがないが
南スペインと北アフリカを舞台にした「アラビアン・ナイト」SF版
といった内容らしい。
チック・コリアの作品は、小説のサウンドトラックといったところ
その響きはスパニッシュ・中東的なものが中心。
楽曲も音質も文句のつけようがないくらいに素晴らしい。
サイエントロジストのチック・コリアが
サイエントロジー創始者のハバードの小説を題材に─
となると、なにか宗教的─説教的な印象を受けてしまいそうだが
宗教的なにおいは全く感じることなく
純粋にフュージョン音楽を楽しめる。


「ジ・アルティメット・アドベンター」を聴きながら
「20世紀少年」を読んでいると
完全に物語の中に入り込んでしまった。


よげんの書



2008年6月20日金曜日

U2 WAR BOY


War(1983)        Boy(1980)


前日、コールドプレイの新作「美しき生命」を聴き
U2の初期の作品を聴きたくなってしまいました。

まず、初めてのビッグヒット「War
社会や政治問題を題材にして曲を作っているようで
それらのことを理解しながら聴けば
より一層深くU2を聴くことができるといったところか─。
個人的には3曲目の♪ニュー・イヤーズ・デイが好み─
この曲は、ポーランドの労働組合「連帯」を題材にした曲なので
アンジェイ・ワイダの映画
大理石の男」「鉄の男」などを見つつ
♪ニュー・イヤーズ・デイを堪能するのもいいかもしれません。


コールドプレイを聴いた後に、初期のU2のアルバムを聴くと
正直、演奏のクオリティーがあまりに違いすぎて
U2はこんなにも演奏へただったのか…
とデビューアルバム「Boy」も聴いてしまいました。
デビューのほうがうまく聴こえるなぁ、と思ったり…

遠い昔、某有名番組であの小林克也氏が
「U2はバンドを結成してから楽器を始めた─」
というような情報を語っていたのを覚えています。
コールドプレイとU2の演奏を聴き比べると
そのことがよく理解できるでしょう。

演奏はうまくなくても、その音楽は非常にいい
デビューアルバム「Boy」の1曲目
♪アイ・ウィル・フォロー
まさに、U2ここに参上!といったサウンド。

イギリスの若手ロックバンドが売れれば売れるほど
U2の価値がどんどん上がっていくような気がします。



2008年6月18日水曜日

Coldplay 美しき生命

コールドプレイの新作を聴いた

美しき生命
Viva la Vida or Death and All His Friends




彼らの音楽をまともに聴いたのは初めて。
これだけ売れていれば、何度か音楽を耳にしてはいて
そのたびに、漠然とイギリスらしい音だなと感じていた。

イギリス的な音ってどんなのだろう?
自分勝手な固定観念で言うと、U2
乾いたギターサウンドとシンセが絡んだ音を聴くと
ほとんどといっていいほどに、U2サウンドを思い浮かべてしまう。

U2の話より、まずはコールドプレイの新作

ブライアン・イーノがプロデュースしているのもあるだろう
非常に素晴らしい音がする。
演奏も素晴らしいので、完成度が高い。
好き嫌いはあるだろうが、完璧な作品といっていいかもしれない。
聴いていて非常に気持ちがよくて、なかなか癖になりそうだが
どうも、彼らの音楽には独自性や真新しさを感じることができない。
そうはいっても、イギリスロックの総体的なものを感じてしまうわけで
そこがコールドプレイのすごさというとこなのだろうか。
あまり彼らの音楽を聴いてないので何とも言えないが─

こういう音を聴くと、どうもU2を聴きたくなる。
War」でも聴き直してみようか─


2008年6月8日日曜日

クイーンズライ…

クイーンズライチでしょ

彼らの音楽を知ったのは─
アルバム「Rage for Order炎の伝説)」


非常に好きなアルバム
曲と曲の切れ間が少なく、いわゆるトータルアルバムというもの
ヘビメタであると同時にプログレ的な境地を見出した彼らは
続くコンセプト・アルバム
Operation: Mindcrimeオペレーション:マインドクライム)」で
大きな音楽的な成功を収めた。


これもまた、かなり聴いたものです。
とくに1曲目から4曲目の流れが最高です。

最も売れたアルバムがこの次の
Empire(エンパイア)


発売された当初
前作があまりにも素晴らしかった
ジャケがあまりにもひどかった
という理由からなかなか聴く気になれないでいると
あれよあれよとすさまじい勢いで売れていた。
焦って聴いてみると─
トータル路線は薄れて、1曲1曲の質にこだわったような…
確かいい曲ばかりで、ボーカルのジェフ・テイトがこれまでにないくらい
しっかりとしたメロディーを歌っていて、失礼ながら
うまいもんだなー、ちゃんと歌えるんだー
などと感心したのを覚えている。
♪Scilent Lucidity などがヒットして、アルバムも売れたのだろう
セールス的な大成功を収めるには、よいシングルを作るべきなのか
トータルアルバムというイメージが強かったクイーンズライチが
シングルをもってして最大のセールス的成功を収めたということは
少し悲しい気がしてしまう。…と言いつつこのアルバムも相当聴いた。

♪Scilent Lucidity


クイーンズライ…、明らかに「ク」と発音しているなぁ
もともとクイーンズライというふうに発音するのに
“間違って”クイーンズライ“チ”とカタカナ表記してしまい
それがそのまま日本では定着してしまったようだが…
いまは、クイーンズライ、と公式に表記しているそうだが…
いまさら…
クイーンズライでいいじゃん、と思うのだが
バンド名の由来を確認してみると─
バンド発足当初、Queen of the Reich と名乗っていたようで
直訳すると、帝国の女王、というような意味(かな?)
それが発展して、QUEENSRYCHE、という名に行き着いた。

Reich [raik]
��((特にNazis時代のThird Reich (第3帝国;1933-45))).

(goo辞書より)


どうも、やはり、クイーンズライと呼ばなければなるまい
恨むなら、最初にQUEENSRYCHEの“CHE”を“チ”と訳した者を恨もう

ちなみにEmpireも「帝国」という意味
シングルに走ったように思ってしまったアルバム「Empire」には
しっかりとしたコンセプトが込められているのかもしれない。


彼らは現在も活動中
しかしながら、「Empire」より後のアルバムは全く聴いてない
いまさら…ではあるが
「Operation: Mindcrime」の続編となるアルバム
Operation: Mindcrime II」なる作品もリリースされているようなので─