2008年3月25日火曜日

2008年3月24日月曜日

第三の男

映画「第三の男」は今さら言うまでもない名画ですが、どんな話だったか思い出そうとしてもなかなか思い出せない。
オーソン・ウェルズ・・・
斜めな画角・・・
テーマ曲・・・
といった断片的なイメージを思い出すのがやっと。
中でも、テーマ曲はどうしても印象が強く、冒頭でのツィターの丸いホールと弦がフィックスで映されてシーンが一番印象に残っている。

いま改めて見ると、より一層、素晴らしいものに見えてしまう。このシーンだけ見てしまえば、もう長い内容は見なくてもいいかな、と思ってしまうのですが、それはひどいので、せめてストーリーでもおさらいしておきますか─。
第三の男(1949) - goo 映画

でも、やはり一番のお気に入りはツィター・・・
子供のころ初めてこの映画を見て以来、このテーマはギターで弾かれているものだと信じていました。ツィターなる楽器の存在は知らなかったのです。
大学時代に、友人がツィターを学校に持ってきていて、美しいメロディーを自由にみんなで奏でてから、ツィター─第三の男、というものがつながって、正しい知識を得ることができました。
画像
��ウィキペディアより)

それにしても、第三の男のテーマを聴くと、とても一人で弾いているとは思えないほどの豊富な音色。確かに実際に弾いてみて、あらゆる音を出せたのですけれど、低音部の伴奏を弾きながら、主旋律を弾き、高音の装飾を加えるなんて、とてもじゃないけれど一日にして弾けるものではありません。
「第三の男」はキャロル・リード監督の映像がすごいのと同時に、アントーン・カラスが弾くツィターもすごいのだということなんです。だからこそ、「第三の男」の高い評価があるのだと言っても過言ではないと思います。

オクトパス

タル・ファーロウの若き日の映像
体が一番動いたであろう映像
なかなかありませんなぁ…

しかし、熟年の技も見事なものです。

♪Misty


手が異様に“デカイ”ような気がするのですが…

彼の手の大きさは有名だったらしく
その手の大きさから
“オクトパス”
と呼ばれていたようです。
ネックの上に飛び出ている親指が頭で
ネックの指板を這っている指が足
じっと見つめていると、ほんとタコのようです。


2008年3月23日日曜日

タル・ファーロウ Tal Farlow

美しいギターメロディーを欲してきました。
そういうときは、タル・ファーロウ

画像タル

重厚で正確なピッキング、見事なハードバップ
内容もジャケットもタイトルも非常に好きなアルバム
あまりに有名であまりに聴き過ぎたため、最近ではもういいかなと思ってなかなか聴かなくなってしまっています。今回もなぜか聴こうとせずに、ほかのアルバムを模索してしまいました。「タル」は本当にいいアルバムなのですけど─。


ふと目にとまったものがありました。

Just One Of Those Things_  _
画像
Out Of Nowhere
画像

1. Just One Of Those Things
2. Meteor
3. Autumn Leaves
4. I Remember You
5. The Way You Look Tonight__
6. Isn't It Romantic
7. Lorinesque
1. Out Of Nowhere
2. Have You Met Miss Jones
3. It's You Or No One
4. Moonlight Becomes You
5. Bernie's Tune
6. Jordu
7. There Will Never Be Another You
8. Swinging Till The Girls Come Home

どうもダウンロード販売のみのアルバムのようで、詳細は分からないアルバムですが、どうやらリマスターのいいとこどりアルバムのようです。「タル」を避けたのに、結局、「タル」に収録されている音楽を聴くことになってしまいました。しかし、非常に満足です。何せ「タル」は最高ですから。

2008年3月22日土曜日

ALOHA


画像ALOHA」: HENRY KAISER
(1981)

ジャッケトやアルバムタイトルから、ハワイというものを意識し、さらにはそれを表現しようということは明白なのですが、いわゆるハワイアン音楽というものを求めてこのアルバムを聴くと痛い目に遭うでしょう。そこには、ハワイアン音楽とは正反対に位置するような音楽群が詰め込まれています。
ヘンリー・カイザーは、フリージャズ・ギタリストの巨人デレク・ベイリーに触発されてギターを始めた、と言われているアーティストです。「ALOHA」と銘打って、ハワイアンはあり得ません。
ベイリーはインプロヴィゼーションという手法を用いて音楽そのものを追究し続けたのに対し、ヘンリー・カイザーはベイリーが探求したものを用いて、何かを表現しようとしているような印象を受けます。故にベイリーの音楽よりも聴きやすいとは思いますが、決して普通ではありませんし、ハワイアンではありませんので、ご注意を。
個人的な好みからいうと、いわゆるハワイアン音楽というものよりも、このアルバムのほうが断然上です。ハワイアン音楽ではないとはいえ、ハワイのイメージをよく表現しているように思うのです。ギターを用いて(時に違う楽器も入りながら)、あらゆるエフェクトや演奏法を用いて、色んな音をつくり出し、そしてその音を編集段階で色々組み合わせながら、何かを表現しようとする気持ちが伝わってくるのです。ハワイアン音楽にはない、リアルなハワイがそこにあるような気がします。
ただ、聴く人によってはただの雑音、もしくは騒音に聞こえることでしょう。むしろその感覚が正しくて、このような音楽を好む自分が異常なのかもしれません。
普通ではないものを求めている人は最適でしょう。リスペクトしている人も結構いるみたいなので、一聴してみてはいかがでしょうか。すごいです。

2008年3月21日金曜日

ETERNITY BLUE

アバンギャルドなギタリスト、ヘンリー・カイザー
彼の音楽の原点は、グレイトフル・デッド、キャプテン・ビーフハート、そしてデレク・ベイリーにあるという。
��995年にリリースされたアルバム「Eternity Blue
ヘンリー・カイザーがデッドの音楽をカバーした曲が中心に収められていて、オリジナルの曲も1曲収録されている。かなり、アバンギャルドで破壊的なメロディーも含まれているが、比較的楽な気持ちで、ヘンリー・カイザーのギターを楽しむことができるのでは─

Eternity Blue
画像


Tracks
��Mason's Children (Garcia/Hunter/Lesh/Weir)
��High Time (Garcia/Hunter)
��Blues For Allah (Garcia/Hunter)
��Cold Rain And Snow (Traditional)
��Dark Star/A Love Supreme/Dark Star (Garcia / Hart / Hunter / Kreutzmann / Lesh / McKernan / Weir) and (John Coltrane)
��Blue Eternity (Bralove/Kaiser)
��Brokedown Palace (Garcia/Hunter)

Musicians
・Henry Kaiser - guitar
・Bruce Anderson - guitar
・Bob Bralove - synthesizer, piano
・Danny Carnahan - guitar, vocals, cittern
・Tom Constanten - organ, piano
・Marilyn Crispell - piano
・David Gans - guitar, vocals
・Hilary Hanes - bass, vocals
・John Hanes - drums
・Ngoc Lam - danh tranh
・Gary Lambert - bass
・Diana Mangano - vocals
・John McCain - guitar
・Mark McQuade-Crawford - drums
・Robin Petrie - vocals, hammered dulcimer
・Cary Sheldon - vocals

Credits
Producer - Henry Kaiser
Engineer - Oliver DiCicco, Christian Jones, Bob Shumaker
Mastering - Paul Stubblebine
Art direction - Joan Pelosi
Photography - Victoria Jensen, Alfred Li, Norbert Wu
Liner Notes - Henry Kaiser


2008年3月20日木曜日

だいきらいだった音楽室

だいきらいだったわけではないけれど─
個人的には、小学校のときは、それほど音楽室を好きではありませんでした。中学のころは、授業での音楽室は苦手だったけど、休み時間や昼休みに音楽室に入り浸り楽器を友達と弾いていて、そんなときの音楽室は大好きでした。

クラシック音楽のレーベルNAXOSから、ダウンロード販売限定で「だいきらいだった音楽室」と題したクラシック克服アルバムなるものが販売されています。

画像

1. ベートーベン(1770-1827):
交響曲第五番 ハ短調 「運命」 (第一楽章)
2. ビバルディ(1678-1741):
バイオリン協奏曲集 「四季」 から "春" (第一楽章)
3. シューベルト(1797-1828):
歌曲 「野ばら」 「魔王」
4. ブラームス(1833-1897):
ハンガリー舞曲第五番
5. ビゼー(1838-1875):
組曲 「アルルの女」 から "メヌエット"
6. スメタナ(1824-1884):
連作交響詩 「わが祖国」 から "モルダウ"
7. サン=サーンス(1835-1921):
組曲 「動物の謝肉祭」 から "白鳥"
8. J.S.バッハ(1685-1750):
メヌエット
9. ベートーベン(1770-1827):
交響曲第六番 ヘ長調 「田園」 (第一楽章)
10. ムソルグスキー(1839-1881):
組曲 「展覧会の絵」 から "プロムナード"
11. ロッシーニ(1792-1868):
歌劇 「ウィリアム・テル」 序曲から "スイス独立軍の行進"
12. オッフェンバック(1819-1880):
喜歌劇 「天国と地獄」 序曲から "カンカン"
13. ハチャトリアン(1903-1978):
組曲 「ガイーヌ」 から "剣の舞"
14. ドボルザーク(1841-1904):
交響曲第九番 「新世界より」 ホ短調 (第二楽章)

アルバム900円、1曲150円、それほど高額ではないので、クラシックが苦手な方はぜひどうぞ。iTunes Storeで購入するとオリジナル・デジタル・ブックレットが付いてくるようです。それを読みつつ聴けば、苦手も一層なくなることでしょう。さらに、ナクソス公式ブログでも、このアルバムについて詳細に・面白おかしく解説しているので、それも読みつつ聴けば、苦手が消え去ること間違いなしです。


2008年3月19日水曜日

ジークフリート牧歌

久しぶりに銀河英雄伝説OVA(オリジナル・ビデオ・アニメーション)を見た。OVAだと、ストーリーとともにバックに流れているクラシック音楽も楽しむことができる。

銀河帝国と自由惑星同盟の宇宙戦争を描いている銀河英雄伝説は、帝国と同盟の戦争を中心に話が展開しているが、戦争事態を描かない場面では、帝国側の話と同盟側の話が交互に語られる。
第4話 「帝国の残照」 では帝国側の話で、ここに自分が最も気に入っているシーン・セルフがある。
貴族出身の主人公のラインハルトが大きな戦果を収め、上級大将から帝国元帥に昇進する場面から話は始まる。ラインハルトの姉・アンネローゼは美貌が故に、皇帝の妃として迎えられている。姉を心から愛してやまないラインハルトであったが、いつも気軽に会いに行くというわけにもいかない。何か特別な理由がなければ、兄弟といえども面会は許されないのだ。昇進をしたラインハルトは、久々に姉との面会を許された。
ラインハルトと共に姉の元へ訪れようとしているのは、平民出身で幼なじみのジークフリート・キルヒアイス。成長した現在ではラインハルトのよき家臣であるとともによき友人だ。久々のアンネローゼとの出会いに喜びを隠せない2人、そんな中、幼少のころの2人の出会いが回想される。

平民階級のジークフリート気の隣に没落貴族・貧乏貴族と揶揄されるミューゼルの一家が移り住んできた。新しい隣人はどんな人たちだろうと興味を持ったキルヒアイスが隣の家の庭をのぞいていると、そこへ同い年のラインハルトが家の中から出てきた。

ラインハルト 「誰だ?
キルヒアイス 「あ、あぁ…隣の者です
ラインハルト 「名は?
キルヒアイス 「ジークフリート・キルヒアイス
ラインハルト 「ジークフリート?俗っぽい名前だね。でもキルヒアイスっていう苗字はいいな。とてもさわやかな感じがするよ。そう、草原を吹き抜ける風のようだ。僕はこれから君のことを、キルヒアイスと呼ぶことにする
キルヒアイス 「でも…
ラインハルト 「君は僕と友達になりに来たんだろう?僕はラインハルト・フォン・ミューゼル、よろしく
キルヒアイス 「…よろしく

握手を交わす二人の前に、アンネローゼがやって来る。

アンネローゼ 「ラインハルト─
ラインハルト 「あ、姉さん。紹介します、ジークフリート・キルヒアイスです。たった今、友達になりました
アンネローゼ 「まぁ─…、私はアンネローゼ。ジーク、弟と仲良くしてやってね
キルヒアイス 「あ、はい

アンネローゼに髪の毛を優しくなでられたキルヒアイスは、照れと焦りから、突然その場から去ってしまう。

ラインハルト 「どうしたんだ?彼は─


この場面ではワーグナーの「ジークフリート牧歌」が優しく流れている。ワーグナーが彼の息子の名前を付け、妻・コジマの誕生日にプレゼントした、まさに幸せに包まれた曲。
ジークフリート・キルアイスとラインハルトの出会いの場面に「ジークフリート牧歌」を使用するあたりに、このアニメの奥深さを感じる。
そして、何よりも、アンネローゼはジークフリート・キルヒアイスのことを「ジーク」と俗っぽい響きで呼び続け、ラインハルトは草原を吹き抜けるような響きの「キルヒアイス」と呼び続けた─、それが物語の最後の最後まで重要なポイントなっていて、ほんのちっぽけなこの出来事とが物語の大きな部分へとかかわっていくあたりが、銀英伝にはまってしまう要因なのだろう。

2008年3月18日火曜日

Money

円高がすごいですね。円高というよりもドル安と言わなければならないでしょうが。そういえば、去年の今ごろ─4月ぐらいだったか、仕事でアメリカへ行ったことを思い出した。

★★★★ アメリカへ─ ボストン遠し─
★★★★ ESPN見学 初めてのニューヨーク
★★★★ カーネギーホールで音楽鑑賞
ニューヨークからラスベガスへ
NAB2007 1日目 NAB2007 2日目 NAB2007 3日目
ハリウッドってなんだろう? 日本へ─

そのころの1ドルは120円前後だったような気がします。
向こうで買い物したり、食事しても、物価が高いという印象が強かったです。マクドナルドでハンバーガー・ポテト・ドリンのセットで700円ぐらいした記憶があります。

きょうのドル・円の相場─、なんと1ドルが95円台。1年前と25円の差というのはかなりのものでしょう。昔の円高と違って、円が買われているのではなく、単にドルが売られているだけ。日本の株価が極端に下がっていることからも、決して“円高”ではないとこは明白。日本経済の行く先は・・・。


ピンク・フロイドは歌っている。「お金は諸悪の根源さ」

♪Money


人気がある曲。ベスト盤などでも必ず入っている曲ですが、個人的にはあまり好きじゃない。作曲したロジャー・ウォーターズは、ポップな曲をレコード会社から求められ、仕方なく作ったようだ。しかし、こんな時代に皮肉をもって聴いたのならば、ものすごくよく響くような気がする。

ではきょうも「狂気」を聴きますか。

2008年3月16日日曜日

フレデリック・ワイズマンの「州議会」を見た

アテネ・フランセで開催されていたフレデリック・ワイズマン映画祭2008、昨日がその最終日で、ワイズマンの最新作「州議会」が日本で初公開された。

Frederick Wiseman -The internet Movie Database-
Frederick Wiseman -WIKIPEDIA-

State Legislature (2007) -The Internet Movie Database-


どんなにつらくとも、これだけは見ようと心に決めていたため、徹夜明けにもかかわらず、頑張って見にいった。217分と書かれてある─、絶対寝るだろうなぁと足取り重く劇場に到着、すでに上映が始まっていた。時間を勘違いして、8分ほど遅れてしまったらしい。
中に入ると狭い劇場は満席状態だった。立って見てれば居眠りすることもあるまい、と前向きに考えたものの、4時間立ちっぱなしはきついな・・と多少不安にかられてしまうのだった。30分は立っていた、その後ちょっと座ってみると、意外と画面がしっかりと見えたので、多少の不安は消えた。しかし、当初の心配どおり、何度も眠りで落ちてしまい、映画の内容が細切れに─、まぁ筋が通ったストーリー展開があるわけではなかったので、映画が途中で飛んでも問題なかったのだが。

<内容>
アイダホ州、州議会の日常を追ったワイズマン監督最新作。壮麗な州議会の建物の中では、校内暴力、狂牛病、間接喫煙の規制緩和、電話料金等々、多様な問題を扱う様々な委員会が行われている。委員会には議員だけでなく、ロビイスト、それぞれの問題の専門家や関係者、一般の市民も参加する。様々な課題をめぐり果てしなく続けられる議論の合間に、州議会を見学に訪れる子どもたち、ロビーで行われるコンサートの模様などが挿入される。
��アテネ・フランセ文化センターの解説より)


あらゆる議題や討論がめまぐるしく入れ替わり立ち替わり展開され、正直、その内容についていくことができなかった。その内容を完全に把握したとして、果たして、意味があるのかと疑問に思ったりもした。一個人の議員の主張を長回しで十数分とかそれ以上─、どうしても眠ってしまう。それでも、頑張って目を見開いていると、ある強い思いが心を支配した。なぜか、全くリアリティーを感じないのだ。州の現状を考え、議論し、討論しているのだが、あくまでもそれは言葉だけが飛び交っているだけであり、発せられている全ての言葉が机上の空論的に感じてしまうのだ。唯一リアリティーを感じるのは、論議を闘わせる人と人とのぶつかり合いだけ。ぶつかり合わせているその議論の内容は雲の上─。
議会の模様とともに、雑談風に人々の会話も収録されているのだが、その会話もあまりにもわざとらしく、あまりにもカメラを気にしないような(カメラ目線を絶対しないなどの)仕草が見られ、もしかしたら、この会話群にはあらかじめセリフがあって、ワイズマンが敢えて演出した上で収録されているのでは、と勝手に詮索してしまった。実際のところ、それがどうなのかは分からないが─。
ただ、州議会の中は現実離れしている事柄が展開されているということを、ワイズマンは意図的に表現しようとしたことだけは確かなように思う。議会内で合唱する子供たちや、メキシカンがダンスをしているシーンなどを非現実を演出する映像として効果的に挿入されている。そして本会議などでは聖書の一節が読み上げられたり、議会の慣習を崩そうとしなかったり、議題や提案が議員中心で展開され市民の声が軽んじられたり─、まるで議会という超越的なものが存在し、そこで決定された決まり事を市民が演じているだけのことだと感じてしまう。リアリティーを追究しながら、非リアリティーを表現しているのではと感じ出すと、眠気などどこかへ吹き飛んでしまい、本当に映画を見入ってしまった。

ラストのシーン…
州議会の関係者が病気で亡くなって、議場でそれを悼む挨拶や聖書の一節などが読み上げられ、その締めくくりとして、チェックのスカートをはいた男性がバグパイプを持ち、アメージング・グレースを高らかに演奏し始め、しばらくすると男性が音楽に合わせ歩みをとり出し、議場の外へと音とともに消えていった。その瞬間の議場内が非常に空虚で、長い沈黙とともに映画が終わっている。

もう一度じっくり「州議会」を見たいというのが今の気持ち。しかし、もうしばらく上映されないだろうなぁと思ってしまう。日本で昨日2回だけしか上映されていない映画であるわけで、せめて1週間ぐらいは上映してほしいものです。

Standing Ovation ラリー・コリエル


画像Standing Ovation


オベーションのアコギで奏でられているこのアルバムが、ラリー・コリエルの作品の中で一番気に入っています。途中、1曲だけ弾いているピアノのインプロヴィゼーションも非常に美しい。すべての曲において、自由でありながら完ぺきな音を響かせているので、ちょっとした感動を思えてしまうのです。

そして、オベーションで奏でられるクラシックもまた
いいものだと感じてしまうのです。

画像シェエラザード&ボレロ


♪ BOLERO


2008年3月14日金曜日

ラリー・コリエル Spaces


画像Spaces

ラリー・コリエル(ギター)
ジョン・マクラフリン(ギター)
ミロスラフ・ヴィトウス(ベース)
チック・コリア(エレピ)
ビリー・コブハム(ドラム)
以上の豪華メンバーで1970年にリリースされた素晴らしいアルバム。僕は大嫌いです。悪いのは、もちろんこの豪華メンバーではなくて、CD量販店なのです。

��0年以上前の、いやもっと前だったか…
ある日、なけなしのお金でこの「Spaces」を購入、喜び勇んで家に帰って、さあ聴くぞ!と封を開けると、なんと中身が空っぽだったのです。冗談ではなく、まじめにあたりを見回し、足元などを確認してしまいました。あるわけないっつーの…。このショックは相当なものです。すぐに取り替えに行く気力などなく、それでも数日後に店のほうに行くと、信じられないことに売り切れ、2週間待たされ、待たされたというか連絡がきたころにはすっかり忘れていました。こんな面倒なCD、なんか中身も複雑怪奇、面倒な響きに聴こえてしまって、どうも好きになれない、好きになれないどころか、嫌いなのです。もちろん、現在、手元にございません。

最近、「Spaces」を再び─という思いでラリー・コリエルが作ったという「Spaces Revisited」というアルバムを聴く機会がありまして、結構気に入ってしまいました。

画像Spaces Revisited

ラリー・コリエル(ギター)
ビレリ・ラグレーン(ギター)
リチャード・ボナ(ギター)
ビリー・コブハム(ドラム)
��997年リリース。27年という月日が流れ、ビレリ・ラグレーンがギターの一翼を担っているからなのか、非常にゆったりとしたものを感じてしまいます。それがかえって気に入ってしまった要素なのかもしれません。「Spaces」はもっと激しかった印象が…ろくに聴いていないので覚えていません。もう一度あらためてしっかりと、「Spaces」を聴いてみるべきでしょねぇ。

長い映画

きのうフレデリック・ワイズマンの「コメディ・フランセーズ」という長いドキュメンタリー映画を見てきました。その長さ223分。しかし、彼のドキュメンタリー映画でもっと長いものが存在します。「臨死」という映画で、長さ358分。二分・三分割できない、一本で見せなければならない理由があるのでしょうが、なるべく分けてほしいと思うのは、見るだけの分際で何を言うのか!とののしられるべきことなのでしょうか。

��時間ごときで音をはくな!
世の中にはもっと長い映画が存在するぞ!!

現代アートの巨人、アンディ・ウォーホルの作品
エンパイア
��964年のある日、午後8時2分から次の日の午前2時42分までの6時間40分、エンパイア・ステート・ビルを永延と撮影、それを8時間5分の作品に仕立て上げた。
485分
↓その一部映像です。

この調子で485分です。

自分の記憶ではもっと長い映画が劇場公開されていた気が…
ショアー(SHOAH)
��985年制作のフランス映画。ホロコーストを描いたドキュメンタリー。日本では1995年に上映されている。
503分
↓その一部映像です。

多少の演出など含まれているようで、完全な記録映画ではない。
なかなか興味をかき立てられる映像で、これならば9時間以上頑張ってみようかなと思ってしまう。演出というのは重要だ。


ではそろそろメインを─
The Cure for Insomnia

��987年のアメリカ映画。直訳すると「不眠治療」となるようだ。文字通り、不眠症の患者を治療するために制作された実験映画。
5220分

全て通して見ようとすると4日かかります。↓そのほんの一部

L.D. Groban という人の詩の朗読が流れ続け、合間にヘビーメタルのビデオ映像と成人向けのビデオ映像がインサートされるようです。興味は大いにありますが、見たくはありません。


そう言えば、マトリックスをオールナイトで見た記憶があります。マトリックス→リローデッド→アニマトリックス→レボリューションズ…だったかな、よく覚えていません。

長けりゃいいってもんじゃありません。

2008年3月13日木曜日

「コメディ・フランセーズ 演じられた愛」を見る 

��月の中ごろから、フレデリック・ワイズマン映画祭がアテネ・フランセで開催されています。
過去に、ワイズマンの特集上映は小規模ながら至る所で開催されているのですが、興味を持ちつつ、実際に足を運んだことはありませんでした。
今回、時間がある限り見ようと気合を入れて、前売り3回券を事前に購入、開催初日に「法と秩序」という警察密着もののドキュメンタリーを見にいきました。81分、音楽も効果もない、カット編集だけの映像が淡々と流れ続けて、正直、途中寝てしまいました。映画がいけないのか、それとも自分自身が現代の映像手法に慣らされてしまったためなのか…。
��回券はすぐになくなってしまうだろうと思っていたのが、1回使用しただけで、いつのまにか開催最終週に突入してしまいました。一時上映禁止になっていた「チチカット・フォーリーズ」、358分の大作「臨死」など見ようとしていたのに─。
ちょっとこれはまずいぞ、とようやく思い立ち、今日上映していた「コメディ・フランセーズ」を見てきました。有名な作品でDVDにもなっていたのですけれど、劇場で見るのも悪くありません。

画像コメディ・フランセーズ
~演じられた愛~

コメディ・フランセーズ 演じられた愛(1996) - goo 映画


やはり、音楽や効果が(フェードすら)なく、淡々としたカット編集─、しかし眠りませんでした。ただ、フィルムチェンジのための休憩が1回挟んだにもかかわらず、途中でトイレに立ってしまいました。受付の人がにらんでいたような気がするのですけど、仕方ないでしょ。
��23分、4時間近くの長さ。過去、劇場で見た映画で一番長いものは何だったか思い出してみると、「七人の侍」207分、「キングダム II 第3章/第4章」291分、この中間。しかし、体感的な長さは一番長かった─。ワンカットがワンカットが非常に長いために、全体的に長いと感じてしまうのでしょう。実際のコメディ・フランセーズの歴史は、1680年から始まっているのだから、長く感じることこそワイズマンが意図したことなのかもしれません。
長く感じたとはいえ、内容は決してつまらないものではありません。舞台の中の面白みと、舞台の外での面白みをうまく展開させて、非常に内容が濃いものでした。200分を超えるドキュメンタリー超大作と思って、眉間にしわを入れて見ようとしてはいけない作品だと思います。ワイズマンのドキュメンタリーには問題提起など何もないのかもしれません。人間社会の面白さを感じたままに捉え・再構築し、提示しているだけなのでしょう。それをどう感じるかは、見る人それぞれ違って構わない、提示されたものをどう捉えるかそれは見る側に委ねられているのでしょう。
ふと思うのは、人間社会の一部分を捉えたそのままの姿を、自由に楽しんでくれというのであれば、ドキュメンタリーなんてわざわざ見なくても、自分の生活、あるいは周りの社会や人々を眺めていればいいのでは─、ということなのですが、コメディ・フランセーズの内幕はなかなか見ることができないわけで、そこを素直な視点で捉えて・構築してくれているということ自体、ものすごく意味があることなのです。223分は確かに長すぎるとは思いますが、その中には興味深い話がたくさん詰め込まれていて、見る価値はあると思います。DVDでも構わないと思うので、頑張って見てください。

徹底的に客観的であろうとするフレデリック・ワイズマンの姿勢には頭が下がる思いですが、そのワイズマンの作品を客観的な気持ちで眺めれば眺めるほど、せめて音楽か何かほしいと思ってしまうのですが、逆に何か音楽をその映像に当てはめて想像してみると、やっぱり必要ないのかなと思ってしまうのもまた事実であり、結局は頑張って見るしかないのかなと思うのです。
さて、映画祭の回数券─あと1回残っています。それはだいぶ前から見ようと決めていたものに使用します。頑張ります!


2008年3月12日水曜日

Fool on the Hill

チック・コリア&上原ひろみ日本武道館公演のチケットが3月8日(土)に発売されて、即座に購入しました。何せ一日だけの共演なので、即日売り切れ必至と思ったのですが、いま現在まだまだ枚数に余裕があるようです。焦って損した気分ですが、それにしても、まだ残っているなんて、おかしい…。

チック・コリア&上原ひろみ Concert 「デュエット」


年初に発売されたアルバム「デュエット」、良かったのになー。

アルバムに収録されている♪Fool on the Hill です。

素晴らしいです。
ブルーノート東京での演奏で、さすがに音もいい。
これが日本武道館で演奏されるとなると─…やや不安があります。

2008年3月11日火曜日

不屈のバンド デフ・レパード

デフ・レパードの新作が出るようです。

Songs from the Sparkle Lounge

画像

��度の大きな不幸を克服しながら、いまだ頑張っています。


自分が最初にデフ・レパードに出会ったのが
��rdアルバム「炎のターゲット

画像Pyromania

��982年にリリース、当時、あの「スリラー」とともに売れに売れたアルバムです。デフ・レパードは、ヘビーメタルを代表するバンドとしてカテゴライズされることが多いですが、実際の音楽はロックとか、ポップスのようにさえ聴こえると個人的には思っています。メロディーはかなり個性的で、なぜか惹かれてしまいます。よく聴いたなー。
このアルバムで頂点を極めた彼らでしたが、突然、1つ目の悲劇が彼らを襲うのです。ドラムのリック・アレンが交通事故で片腕を失ってしまったのです。メンバーチャンジということも当然考えたことでしょうが、彼らが選んだ道は、特殊なドラムを使用してリックが片腕で演奏するということでした。1984年の事故当時、新作アルバムの制作は開始されていたのですが、事故もあって、その4thアルバム「ヒステリア」が完成したのは1987年のことでした。

画像Hysteria

頂点を極めた感があった「炎のターゲット」よりもさらに売れたアルバムです。もともと、ゆっくりとしたテンポの曲が多かっただけに、特殊なドラムを使用していることなど全く分からず、前作と比較してもそのドラミングの変化など少しも感じることはありません。彼らの個性的な音楽を思う存分堪能でき、しかも、これが片腕でドラミングされているのかと思うとウルウルくるのでした。ドラムが大活躍する♪ロケット なんてステキだなー。
幸せ絶頂(?)の彼らでしたが、またしても悲劇が…2つ目の悲劇が彼らを襲いました。ギターのスティーブ・クラークが急死してしまうのです。またしても新作制作中の悲劇。このときばかりは、バンドの存続も不安視されたようですが、それを乗り越えて5rdアルバム「アドレナライズ

画像Adrenalize

♪ヘヴン・イズなどのヒット曲とともに、このアルバムを大成功。完全にポップス色に染まってしまったようなこのアルバムは、あまり聴きいていません。そしてそれ以降のアルバムの聴かなくなってしまいました。

不幸なことと引き替えに、皮肉にも、成功を勝ち取っていったデフ・レパード。現在は、ホワイトスネイクなどで活躍したギタリスト、ヴィヴィアン・キャンベルをメンバーに加えて、大きな不幸もなく、バンド活動継続中。不幸がなければ成功がないのだろうか、「アドレナライズ」以降、目立った成功はないようです。大きな成功はないとはいえ、大きな不幸がないというこの現状、デフ・レパードにとって最高に幸せな時なのだといえるのかもしれません。

久々にデフ・レパードでも聴いてみようか─


2008年3月9日日曜日

山下洋輔 燃える

アバンギャルドなピアニスト・山下洋輔
再び炎上ピアノで演奏したそうです。

防火服で炎上ピアノ演奏 山下洋輔さん、海岸で熱演
��中日新聞)


前回は1973年
話にしか聴いたことはありません。
映像と演奏を初めて見ました。
Burning Piano 1973 ( brief synopsis )
Director: Kiyoshi Awazu

すごい頑張ってます。
情熱、というよりも
恐怖とか緊張というものしか感じません。

さて、今回は─
写真を見る限り
前回の反省なのか、かなりの防火対策をしているようです。
今のところ、動画や音を知ることはできませんが
中日新聞の記事を読んだだけでも、かなり楽しめました。
この大いなる行為を見た人は約450人…
たったそれだけ。
演奏場となった石川県志賀町の海岸を
埋め尽くすぐらいの人がいてもいいじゃないか
と思っている自分も、演奏後に炎上ピアノ再演の情報を得て
たとえ事前にその情報を得たとしても
石川県の海岸へは赴かなかったなー
と思ってしまうのです。

お疲れさま!山下洋輔さん
これからも頑張ってください!

Exercises in Futility

Exercises in Futility」マーク・リボー
画像
1. Etude #1 five gestures
2. Etude #2 morton 1
3. Etude #3 elvis
4. Etude #4 bombasto
5. Etude #5 lame
6. Etude #6 cowboy
7. Etude #7 ballad
8. Etude #8 groove?
9. Etude #9 morton 2
10. Etude #10 min
11. Etude #11 ascending
12. Etude #12 mirror
13. Etude #13 wank
14. Etude #14 event on 10th avenue
15. The Joy of Repetition

エチュードと名付けられた作品群
やばいです。すごいです。そして、笑ってしまいます。
ジャケットに写っているマーク・リボーの姿が
今は亡きデレク・ベイリーに見えてきそうな音の塊です。
ベイリーと比べると、かなり柔軟でユーモアがあり
メロディーもある程度明確であるために
眉間にしわをよせることなく
にんまりしながら聴くことができました。
電車の中で、このアルバムを聴いていた自分は
絶対ほくそ笑んでいたに違いありません。

普通ではない音楽群なので
誰にでもおすすめすることはできませんけれど
世の中にはびこっている音楽に飽き飽きしている
という人には最適ではないでしょうか。

これを聴きつつ
Marc Ribot Y Los Cubanos Postizos」も聴くと
マークは決してふざけて
「Exercises in Futility」をレコーディングしているのではない
ということがよく理解できると思います。

2008年3月7日金曜日

デュエット Duet

Duet」チック・コリア&上原ひろみ
画像
CD1
1.ヴェリー・アーリー
(ビル・エヴァンス)
2.ハウ・インセンシティヴ
(A.C.・シ゛ョヒ゛ン他)
3.デジャヴ
(上原ひろみ)
4.フール・オン・ザ・ヒル 
(レノン/マッカートニー)
5.ハンプティ・ダンプティ
(チック・コリア)
6. ボリヴァー・ブルース
(セロニアス・モンク)
CD2
1.ウィンドウズ
(チック・コリア)
2.古城、川のほとり、深い森の中
(上原ひろみ)
3.サマータイム
(G.&I.ガーシュウィン他)
4.PLACE TO BE
(上原ひろみ)
5.ドーモ(チルドレンズ・ソング #12)
(チック・コリア)
6. スペイン
(チック・コリア)
2007年9月24-26日 ブルーノート東京にて

素晴らしい演奏と音でした。
チック・コリアの名声と実力は、彼の音楽に精通していなくてもよく知っているのですけれど、上原ひろみに関しては全く無知であり、それ故に彼女の演奏と楽曲の素晴らしさには驚きを隠せませんでした。
正直、スタンダードナンバーを期待して聴こうと思ったアルバムでしたが、上原ひろみの作品こそが最も素晴らしく、感動してしまいました。
バークレー音楽院を首席で卒業、クラシック・ロック・ジャズなどあらゆる音楽的要素を併せもったその実力のすべてを垣間見ることができました。今さらながら、上原ひろみに注目です。
もちろん、フール・オン・ザ・ヒルやサマータイムも素晴らしいアレンジと演奏です。そして、ラストのスペイン─この曲はピアノ2台で弾くのが一番ではないかと思ってしまうほどに、見事なデュエットでした。

インプロヴィゼーションが非常に多いアルバムで、特にハンプティ・ダンプティなどは、インプロの応酬です。しかし、不思議と2人の演奏が調和し、本当に音で会話しているような印象を持ってしまいました。音楽を極めると、音で意思疎通ができるかもしれません。そして、極めた者同士だけの会話で終わることなく、それを聴いている凡人にすら、彼らが何を語っているのか理解できるかもしれない、そんな期待を抱いてしまいました。


さて、このデュエット
��月に日本武道館ワン・デイ・ライブをするようです。
Chick and Hiromi live in Budokan "Duet"
ぜひ生で見たいものです。

チック・コリアかマーク・リボーか

最近のアルバムで気になったものが2つありました。

Duet
チック・コリア&上原ひろみ
画像
CD1
1.ヴェリー・アーリー
(ビル・エヴァンス)
2.ハウ・インセンシティヴ
(A.C.・シ゛ョヒ゛ン他)
3.デジャヴ
(上原ひろみ)
4.フール・オン・ザ・ヒル
(レノン/マッカートニー
5.ハンプティ・ダンプティ
(チック・コリア)
6. ボリヴァー・ブルース
(セロニアス・モンク)
CD2
1.ウィンドウズ
(チック・コリア)
2.古城、川のほとり、深い森の中
(上原ひろみ)
3.サマータイム
(G.&I.ガーシュウィン他)
4.PLACE TO BE
(上原ひろみ)
5.ドーモ(チルドレンズ・ソング #12)
(チック・コリア)
6. スペイン
(チック・コリア)

2007年9月24-26日
ブルーノート東京にて
Exercises in Futility
マーク・リボー
画像
1. Etude #1 five gestures
2. Etude #2 morton 1
3. Etude #3 elvis
4. Etude #4 bombasto
5. Etude #5 lame
6. Etude #6 cowboy
7. Etude #7 ballad
8. Etude #8 groove?
9. Etude #9 morton 2
10. Etude #10 min
11. Etude #11 ascending
12. Etude #12 mirror
13. Etude #13 wank
14. Etude #14 event on 10th avenue
15. The Joy of Repetition


二つを見つめながら、ピアノかギターか─…、非常に悩みました。ギターアルバムのほうが断然好きなのですが、「Duet」の曲目にものすごく惹かれるのです。
正直、チック・コリアはほんの少しだけ・上原ひろみに関しては、全く耳にしたことがないというのが実情で、「Duet」に魅力を感じるのは筋が通ってないように見えるかもしれませんが、未知のものだからこそ、強く惹かれるところもあったのです。
一方、マーク・リボーのほうはというと、アバンギャルドなギタリストで、多少取っつきにくいところがありますが、最近はキューバ音楽に傾倒しているようで、アルバム「Marc Ribot
Y Los Cubanos Postizos
」などでは、まさにキューバ音楽を独自の方法で作り上げた素晴らしいアルバムでした。非常に気に入っているので、この新作も非常に期待をしてしまうのです。しかし、この曲目は、明らかにアバンギャルドの香りがぷんぷんします。
さて…

どんなに悩んでもどうせ両方聴いてしまうわけで
とりあえず、安全に
チック・コリア&上原ひとみ「Duet」っていうことで─