2007年4月4日水曜日

ヘイ・ジュード Hey Jude

1968年、アップル・コープスが設立されて、初めてリリースされたレコードが♪ヘイ・ジュードだった。説明するまでもなく、セールス的にも内容的にも大変素晴らしい作品だ。
当時プロモートのために出演したテレビの映像を見ると、これから始まるアップル社への4人の希望と、そのコンセプトを垣間見ることができる。

この曲は、ジョン・レノンが最初の結婚で離婚をした時、ジョンの最初の息子、ジュリアン・レノンを励ますためにポールが作ったものだと言われている。曲づくりのきっかけはそうだったかもしれないが、明らかにこれからのアップル社への思いが込められていたように感じる。

Hey Jude, don't make it bad
なあジュード、悪くとるんじゃない
Take a sad song and make it better
悲しい歌だってマシにできる
Remember to let her into your heart ,
あの娘を心の中に受け入れることだ
then you can start to make it better
そうすればいい方向に踏み出せる

Hey Jude, don't be afraid
なあジュード、恐れるんじゃない
You were made to go out and get he
出て行ってあの娘をものにするのがお前の使命だ
The minute you let her under your skin ,
あの娘の心をしっかりつかんだら
then you begin to make it better
いい方向に踏み出せるさ

And anytime you feel the pain , hey Jude, refrain
苦しいときはいいかいジュード、いつもいつも耐えることはない
Don't carry the world upon your shoulders
世界を一人で背負う必要はないだ
For well you know that
お前にもよくわかっているだろう
it's a fool who plays
it cool by making his world a little colder

クールにやって自分の世界を冷たくしている奴がどんなにバカか
Da da da da da da da da da

Hey Jude, don't let me down
なあジュード、がっかりさせないでくれ
You have found her, now go and get her
あの娘を見つけたんだろ、さっさとものにしてこいよ
Remember to let her into your heart
あの娘を心の中に受け入れるんだ
then you can start to make it better
そしたらいい方向に踏み出せる

So let it out and let it in , hey Jude, begin
だから心の中を見せて何でも受け入れるんだ、
さあジュード、はじめるんだ
You're waiting for someone to perform with
お前は一緒に歌ってくれる相手を待っているんだろう
And don't you know that it's just you
わからないのかい、それはおまえ自身なんだ
Hey Jude, you'll do
そうさジュード、おまえ次第なんだ
The movement you need is on your shoulder
どうなるかはおまえ自身にかかっている
Na na na na na na na na na yeah

Hey Jude, don't make it bad
なあジュード、悪くとるんじゃない
Take a sad song and make it better
悲しい歌だってマシにできる
Remember to let her under your skin
あの娘の心をしっかりつかむことだ
Then you'll begin to make it
そうすればだんだんいい方向に踏み出せるはずさ・・・

Better better better better better better, oh

Yeh yeh yeh yeh yeh yeh yeh
Da da da da da da da
Na na na na hey Jude......


その思いむなしく、アップル社設立以降、4人はばらばらになっていく。
設立の前年に、友人でありよき理解者であり、そしてマネジャーだったブライアン・エプスタインが亡くなっている。頼るべきものがなくなって、そして生み出されたのがアップル社だった。しかし、エプスタインの死はビートルズにとってあまりにも大きく、4人が作ったビッグ・アップルは支えどころか重荷になっていったのだ。音楽において天才であっても、経営に関しては全くの無知であり無関心であったため、財政が悪化していき、ついには経営を専門の人物に任せる決断をするのだが、誰に任せるかについて4人に亀裂が生じ始めたのだ。
アップル社が設立されると、4人のソロ活動もスタートする。
一番最初にリリースされたのはジョージ・ハリソンの「WONDERWALL MUSIC」というアルバムで、映画「WONDERWALL」のサウンドトラックだった。エリック・クラプトンが参加していたり、インドで収録した現地音楽が半分を占めていたりとかなり濃い内容だったが、映画の不振とアルバムのまとまりがないなどの理由により当時の評判はあまりよくなかったようだ。
この次のリリースはホワイトアルバム。
その次がソロ第2弾
ジョン&ヨーコの「Unfinished Music, No. 1: Two Virgins
ノイズと会話と叫び声と…アバンギャルドなアルバム。
個人的にはこれら実験的で変わった作品は非常に好きなのだが、みんなあまりにも自分勝手に作品を作りすぎたような気がする。
アップル社設立2年足らずにして、ポールがビートルズの解散とアップル社での共同経営の解消を求め裁判を起こし、1971年、裁判所がその訴えを認めて、ビートルズが消えてしまった。

悲しいかな、ばらばらになってしまった4人は、自分自身を慰めるため♪ヘイ・ジュードを聴いたり歌ったりすることはなかった、と確信できる。

4 件のコメント:

  1. 後にも 先にも出てこないバンドですが なぜか親しみがあって ポールとか ジョンとか 日常的にでてきます。 音楽も同じで「ヘイ・ジュード」「イエスタデー」も 雲のように浮かんでますね。

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  2. シュリンパー2007年4月6日 13:22

    究極的にシンプルな楽曲で、しかもそれが究極的に大成功した、それがビートルズのすごさかもしれませんね。スタジオで色んなことをしたなんてのは、あくまでも後付けのようなものですから。

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  3.   久しぶり
      だあだあだあー この時代
      夢のような時代  
     

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  4. シュリンパー2007年5月10日 7:53

    はじめまして nekoyannさん
    リアルタイムでビートルズを体験していた世代ですか?すごくうらやましいです。
    こんな記事書いてますが、僕が当時の彼らを知る術は追体験のみ…(T_T)

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