2007年4月28日土曜日

尺八の音色

ボイジャーには「地球の音(The Sounds of Earth)」と題されたゴールド・ディスクが搭載されているのだが、そのディスクには、犬の声、風の音、赤ちゃんの声、電車の音など収録されていたり、各国の伝統音楽やクラシック、ロックといった音楽も収録されている。
日本代表として、尺八の音楽が収録されているらしい。山口五郎という人が演奏する「鶴の巣篭もり」という曲なのだそうだ。宇宙に響く尺八を想像すると、かなり様になるような気がするのは僕だけだろうか─。

以前、ジョン・海山・ネプチューンというカリフォルニア生まれの尺八奏者がリリースした「竹竹(TakeDake)」というアルバムを聴いたとき、尺八の固定観念がみごとに崩された。

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“竹竹”というのは、竹だけの楽器編成という意味もこめられていて、東南アジアの竹楽器の中で尺八の音が奏でられている。アップテンポの曲も結構あり、リズム感よく奏でられる尺八は尺八らしくなくて、南米のケーナのような響きをしていた。楽器があるから音楽が生まれるのではなくて、音楽があるから楽器が生まれたのだなぁ─と実感してしまった。

ジョン・海山・ネプチューンが民族楽器・現代楽器と共に尺八を演奏している映像があった。この尺八の音色を聴けば、尺八は非常に宇宙的な音色をしていると確信してもらえるかもしれない。

Andrew Lum & New Asia - Shakti's Dance (Excerpts)


2 件のコメント:

  1. 尺八の音色はいいですよね。
    映像ではメロディーが軽快なせいか、尺八っぽくない感じで、初心者でもとっつきやすそうですね。
    しかし三味線(ですよね?)もいい具合に主張してますね。
    三味線の音色も好きです。

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  2. シュリンパー2007年4月29日 9:05

    三味線のようにみえるのは中国の三弦(サンシエン)と楽器らしいです。
    民族楽器を古めかしく使うんではなくて、新しい音楽を作るのに積極的に使っているときの音色は最高ですよね。

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