2006年12月1日金曜日

Misterioso ミステリオーソ

この曲からセロニアス・モンク(Thelonious Monk)を知ったのですが、初めて聴いたのはモンクのオリジナルでありませんでした。それはポール・モーチアン(Paul Motian)のリーダー作「Sound of Love」というライブ・アルバムからでした。画像

1. Misterioso
2. Duke Ellington's Sound Of Love
3. Mumbo Jumbo
4. Once Around The Park
5. Good Morning Heartache
6. Epistrophy
7. Play

ドラムス:ポール・モーチアン
ギター:ビル・フリーゼル(Bill Frisell)
テナー・サックス:ジョー・ロバーノ(Joe Lovano)

へんてこなトリオ編成で、そのサウンドもかなりへんてこで面白いです。このトリオにはモンクがお似合い、といった感じでしょうか。6曲目の♪Epistrophy(エピストロフィー)セロニアス・モンクの作品です。

セロニアス・モンクといったら♪Round Midnight(ラウンド・ミッドナイト)がかなり有名ですが、何といっても、♪Straight,No Chaser(ストレート、ノー・チェイサー)のような独特の不協和音がループする曲が特徴的だと思います。不思議なメロディーのループにはまったら、決して逃れることはできないのです。
♪Misteriosoを聴いたのがポール・モーチアンへんてこトリオの演奏だったのが、僕にとって非常に良かったことでした。モンクのオリジナルを聴くと、ビブラフォンは美しいのですがモンクのピアノがどことなく重々しくて、曲の奇妙奇天烈さが半減しているように思いました(巨人を批判できる分際ではありませんが─)。モーチアンのトリオにベースいなかったということが、♪Misteriosoの重さを取り除きかえって良かったのかもしれません。
♪Misteriosoをはじめ、セロニアス・モンクの曲はありとあらゆる人に演奏されているので、色々比較しながら楽しむことができるし、同時に改めて素晴らしきコンポーザー:セロニアス・モンクに感謝したくなります。

最後にちょっと変わったモンクの作品集をご紹介いたしましょう。

Sharp Monk? Sharp Monk!
エリオット・シャープ(Elliot Sharp)
画像

1. Bemsha Swing
2. Epistrophy
3. Round Midnight
4. Misterioso
5. Well You Needn't


かなりアバンギャルドです。
さぁここからセロニアス・モンクを探してください。

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