Hardanger Fiddle Concerto No.1(Op.163),No.2(Op.252)
No.1
Ⅰ.Allegretto
Ⅱ.Andante
Ⅲ.Allegro moderato
No.2 "Thee Fjords"(3つのフィヨルド)
Ⅰ.Handangerfjord:Tempo tranquillo e deciso
Ⅱ.Sognefjord:Mesto meeastoso - Danza determinata e lenta - Tempo Ⅰ
Ⅲ.Nordfjord:Giocoso
作曲:ゲイル・トヴェイト
(Geirr Tveitt 1908-1981)
ノルウェー・ハルダンゲル地方で育ったゲイル・トヴェイトは、この地方の民謡を採取して、民謡の旋律を積極的に取り入れながら作曲活動をしていたようです。
※詳しくはこちらのサイトを参考にしてください
ハルダンゲル・フィドルは音も外見も非常にバイオリンに似ていますが、この協奏曲を聴くと明確な響きの違いを実感できるかもしれません。
全体的に、バルトークやストラビンスキーの影響を非常に感じます。近現代音楽風のオーケストレーションに、ハルダンゲル・フィドルの響きひとつ加わるだけでもかなり新鮮な印象を受けるものです。
ただ、音がちょっと弱い感じがします。今までオーケストラで演奏されてこなかったから大きな音を出すように改良されていないわけで、周りの音に負けてしまうのは仕方がないことかもしれません。しかし、もっとハルダンゲル・フィドルを主張させてもいいように、勝手ながら、思ってしまいます。その音の小ささが、逆に、周りの音を大きくして、大自然というものを表現できているのかもしれませんが。
「ハルダンゲルフィドル協奏曲」の1番2番すべて聴いていると、ハルダンゲル・フィドルの響きの面白さを本当に実感できるのですが、ハルダンゲル・フィドル以外ではこの協奏曲は全く面白みがないと思います。確かにハルダンゲル・フィドルを用いること自体は大変意義あることだと思うのですが、曲そのものにも新しさや独自性がほしいと感じてしまいました。
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