’80年代を代表するロックバンド、ジャーニーといったらやはりアルバム「ESCAPE」(1981年リリース)でしょう。ものすごく売れ過ぎて、その後のジャーニーのアルバムも素晴らしいのに何か物足りないような印象を受けてしまい、正当に評価されていないと思うのです。
Escape
1. Dont Stop Believin'
2. Stone In Love
3. Who's Crying Now
4. Keep On Runnin'
5. Still They Ride
6. Escape
7. Lay It Down
8. Dead Or Alive
9. Mother, Father
10. Open Arms
個人的には1986年にリリースされた「RAISED ON RADIO」が非常に気に入っているのですが、チャートアクションは全米4位どまり…♪オープン・アームスのような、感動的なヒット曲がなかったからなのでしょうか。
Raised on Radio
1. Girl Can't Help It
2. Positive Touch
3. Suzanne
4. Be Good To Yourself
5. Once You Love Somebody
6. Happy To Give
7. Raised On Radio
8. I'll Be Alright Without You
9. It Could Have Been You
10. The Eyes Of A Woman
11. Why Can't This Night Go On Forever
さらに言うと、1985年のシングル♪Only The Youngがジャーニーの曲の中で一番好きなのですが、これも全米7位どまり…。
この曲は映画「Vison Quest」のサントラに収められていて、映画はパッとしなかったのですが、そこに収められている方々の豪華っぷりには驚かされます。マドンナの♪クレージー・フォー・ユーが最大のヒットだと思いますが、よく見ると、後にニール・ショーン(Neal Schon)とバッド・イングリッシュ(Bad English)を結成することになる、ジョン・ウェイトの名前も載っていてなかなか面白いです。
Vision Quest
1. Only The Young
- Journey
2. Change
- John Waite
3. Shout To The Top
- The Style Council
4. Gambler
- Madonna
5. She's On The Zoom
- Don Henley
6. Hungry For Heaven
- Dio
7. Lunatic Fringe
- Red Rider
8. I'll Fall In Love Again
- Sammy Hagar
9. Hot Blooded
- Foreigner
10. Crazy For You
- Madonna
やっぱり映画が悪影響だったのかなぁなど思いながら、ちょっと昔のライブ映像など検索して見てみると、♪ドント・ストップ・ビリーヴィンや♪オープン・アームスを歌うスティーブ・ペリー(Steve Perry)の歌唱力には驚嘆させられたのですが、一方、♪オンリー・ザ・ヤングを歌うスティーブ・ペリーのひどさ─いやジャーニー全体のパフォーマンスのひどさには落胆させられました。セールス的に成功しなかったのは、彼ら自身にあったわけです。
「ESCAPE」がものすごく売れていたころ、産業ロックなどと批判されていたらしいですけれども、「ESCAPE」の制作は大成功する前であるので、このアルバム自体を産業ロックと呼ぶにふさわしくなく、むしろそれ以降の─「RAISED ON RADIO」のようなアルバムこそが産業ロックと呼ぶにふさわしいのかもしれません。
♪オンリー・ザ・ヤングの素晴らしい音の響きは、音楽を売ろうとして作られたもので、生で再現することは不可能だったわけです。
それにしても、1985年のスティーブ・ペリーの声はだいぶ衰えていたなぁ…。
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