「アルルの女」は、もともと、フランスの作家:アルフォンス・ドーデの短編小説で、これを基にした戯曲をドーテ本人が作り、その際、ビゼーに「アルルの女」劇付随音楽の作曲を依頼したそうです。
現在よく演奏される組曲「アルルの女」は、劇付随音楽「アルルの女」全27曲を再編したものです。第1組曲はビゼー本人が作り、第2組曲はビゼーの死後、友人エルネスト・ギローが劇付随音楽「アルルの女」以外の曲も交えて編曲し完成させたということです。
劇付随音楽「アルルの女」
第1幕
1.前奏曲
2.劇音楽
3.劇音楽
4.劇音楽
5.合唱
6.劇音楽
7.合唱のフィナーレ
第2幕
8.田園曲(合唱入りの間奏曲)
9.劇音楽
10.劇音楽
11.劇音楽
12.合唱
13.劇音楽
14.劇音楽
15.フィナーレ(合唱)
第3幕
16.劇音楽
17.終曲
第4幕
18.間奏曲(テンポ・ディ・メヌエット)
19.カリヨン
20.劇音楽
21.劇音楽
22.フィナーレ
第5幕
23.間奏曲
24.合唱
25.劇音楽
26.劇音楽
27.フィナーレ
組曲「アルルの女」
第1組曲
1.前奏曲
2.メヌエット
3.アダージェット
4.カリヨン(鐘)
第2組曲
5.パストラール
6.間奏曲
7.間奏曲
8.メヌエット
9.ファランドール
第1と第2にそれぞれメヌエットがありますが、第2のメヌエットは劇付随音楽「アルルの女」の曲ではなく、ビゼーの歌劇「美しきパースの娘」の曲をギローが転用し編曲したものらしいです。
アルルの女を全曲聴いても、戯曲を見ないと苦しいと思います。何よりもやはり長いので、聴くだけだとつらいのです。
戯曲「アルルの女」はアルルの女に恋をした男の悲劇で、アルルの女自身は登場しないそうです。確かに組曲を聴いていつも思うのは、その迫力で、どこがアルルの女なんだろう、とよく思っていました。
戯曲を見ないまでも、「アルルの女」の内容を理解してから組曲「アルルの女」を聴くことも意味あることなのかもしれません。
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