アカデミー賞がいつの間にか終わっていました。
最優秀作品賞 「ディパーデッド」
最優秀監督賞 マーチン・スコセッシ
やっと取れましたね。個人的には「タクシードライバー」や「キング・オブ・コメディー」、「ケープ・フィアー」の勘違い男系映画が好きですが、このような映画では賞は取ることはできなんでしょうね。「ディパーデッド」よりも全然いいと思うんですが…とはいえ、「ディパーデッド」もかなり面白かったです。それにしても、リメークで受賞するなんて、ハリウッドの方々はマーチン・スコセッシが嫌いなんですかね?嫌がらせとしか思えません。
でもスコセッシの喜び方をみると、本当に受賞したかったんだなぁと思っちゃいます。
「コッポラ、スピルバーグ、ルーカスからオスカーをもらって最高だ」
と目を輝かせていたスコセッシに、おめでとう。
映画の中では、ピンク・フロイドの♪Comfortably numbが効果的に使われていたのが印象的です。
我らが菊地凛子と「硫黄島…」は受賞できませんでした。
主演のようなジェニファー・ハドソンにはかないませんよね。
クリント・イーストウッドは2回取っているから、まだ取ってないマーチンに回っていったのでしょうか。
以上、前置きです。ここから僕が気になる作曲賞のお話です。
今年の最優秀作曲賞は「バベル」での音楽を担当した─
グスターヴォ・サンタオラヤ(Gustavo Santaolalla )
確かに音楽が良かったです。特にモロッコのシーンでの音楽が印象的でした。個人的にはこの映画が作品賞でもよかったのでは?と思います。ストーリーが面白いし、何よりも監督の魂を感じることができる映画だったと思います。なぜ作品賞を取れなかったのでしょう?チャールトン・ヘストンの影でもいたのかなぁ…主張する映画はハリウッドでは嫌われそうだし、ゴールデングローブ賞で我慢しておけっていうことなんでしょうかねぇ。
話題がそれてしまいましたが、グスターヴォ・サンタオラヤについて─
アルゼンチンのロックグループやラテン・ロックグループのプロデュースをしていた人らしいです。1981年に「バラの刻印」で映画音楽を担当し、「バベル」の監督:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥとは「アモーレス・ペロス」(1999)と「21グラム」(2003)で一緒に仕事をしています。
そして驚いたことに、去年もサンタオラヤが「ブロークバック・マウンテン」の音楽を担当して最優秀作曲賞を受賞していたのです。2年連続受賞なんてすごいことだと思うんですが、あまり話題にならないのは─主要部門じゃないから仕方ないですね。
「ブロークバック・マウンテン」の音楽も非常にいいです。あの音楽があって初めてあの絵が生かされているのだと思うわけで、サンタオラヤの音楽がなかったら絶対作品賞はあり得なかった映画だと思うのです。ニューエイジ的なギターの音色が美しく響く─かすかなエコーが山々にこだまする雰囲気を絶妙につくりだしていて、絵に自然に溶け込んでいるのです。
「バベル」でも、ギター1本で奏でる悲しい響きが絵を絶妙に引き立てています。
なんで「バベル」が作品賞取らなかったのかなぁ。
��年連続、最優秀作曲賞受賞のグスターヴォ・サンタオラヤの音楽は間違いなく素晴らしく、最優秀は当然だと思います。しかし、作品賞あるいは監督賞を受賞してもよかったと思うのですが…。そうは言っても「バベル」が最優秀作品賞を取れない理由は、見れば何となく分かると思います。
作品は大変素晴らしいし、見る価値はあります。ぜひ見て大いなる怒りを覚えてください。
映画音楽には かなりくわしいですね。
返信削除『タクシードライバー』は好きでした。ジョディー・ホスターは 演技うまいし彼女がでると いい緊張感でますね。『羊たちの沈黙』も最高の演技してましたね。
時々、グラミー賞とアカデミー賞が混同します。
返信削除今回は映画でしたね。
「デパーテッド」見てません。
スコセッシ監督・・・サスペンスですか?
最近、邦画をよく見てますね。
こんばんは、まりさん
返信削除映画音楽、詳しくはないんですけど、結構興味があるだけです。
ジョディー・フォスターの映画だったら…「コンタクト」が好きです。「羊たちの沈黙」はあまり……なんです。
こんばんは、みねこさん
確かにグラニー/アカデミーは分かりづらいですね。
「ディパーデッド」は、警察vsマフィア・潜伏対決もの、です。人が簡単に殺されてしまうのが嫌ですが、話の内容は確かにアカデミー賞級ですよ。
邦画は─黒澤 明とか小津安二郎とか、岡本喜八。大林宣彦、是枝裕和などの映画が好きです。
完全に映画の話になってしまいましたが、やはり映画音楽っていうのはあくまでも脇役的な存在なんですねー。