2007年3月19日月曜日

The Lady In Red

今はインターネットなどからダウンロード、ストリーミングといったものが主流になっていますが、昔はFMラジオから流れてくるヒット曲をテープにエアチェックしたものです。
アナログの電波はあらゆるものから影響を受けます。例えば雷だったり、電気スイッチのオンオフなど─。
自然の影響はあきらめがつくももの、人為的なものでの影響は結構頭にきたものです。電気を消したり点けたりしないでくれと、理不尽だと思っていても、強く家族に要求して必死に録音したものです。それでも、バチバチ、という録音が絶えなかったのですが─。


僕が生まれ育った家の玄関にはものすごく古い裸電球がついていて、明かりをつけている間ずーっとラジオにものすごい電波干渉を起こしていた。だからエアチェック小僧の僕にとってそれが天敵であり、そしてそれを激しく操る影の天敵が母親だった。
電気を点けるな!消せ!といっても、知らぬ顔…僕の要求が理不尽であると分かっている上、理不尽であるだけに僕がさらに強く言えないということをよく理解していたのだ。ちくしょ

クリス・デバー(Chris de Burgh)が歌う
♪ザ・レディー・イン・レッド
この曲を何度録音しようとしても、決してうまくいかなかった。かならず天敵と影の天敵が僕の邪魔をしたのだ。ものすごく美しいバラードだったから、バチバチするのがものすごく気になり、ものすごく切ないバラードだったから、曲が終わると同時にものすごく切なくなった。ちくしょ
変な思い入れから♪ザ・レディー・イン・レッドが結構好きになって、今でもよく聴いている。もっともそれは、インターネットでダウンロードしたものだからキレイな音色で聴いている。

The Lady In Red


音もきれいに聴くことができて、映像も自由に見ることができる─便利な世の中になったものだ。


ものすごく親不孝だった僕は、この曲を聴くたびに天国にいる母親を思い出のです。こんな便利な世の中になると分かっていたら、何もあんなにも理不尽なことを言わなくてもよかったのになぁと、その他もろもろ反省しきり…居なくなって初めて分かる...、まぁそんなところなんでしょうね。



2 件のコメント:

  1. ほんと切ないバラードですね。ミュージクビデオの女性も美しい!!名曲であることは事実です。

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  2. シュリンパー2007年3月21日 4:40

    正直こんな美しいPVがあるなんて知りませんでした。見ると曲が一段と輝きますよね。
    この曲、クリス・デバーがあとちょとで音程外しそうなんだけど、絶対外さないという緊張感がいっそう切なさを出しているのではないかぁーと思っています。

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