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2007年6月24日日曜日

マイ・レフトフット

生まれながらに重度の小児まひ─いわゆる障害者の自伝を映画化したこの作品は、純粋にエンターテインメントとして楽しめるのがいい。障害者のために…などという描き方が全くない。もしかしたら、この映画は障害者にとってあまりよいものじゃないのでは、と思ってしまうほどだ。
そもそも、原作者のクリスティー・ブラウンは自らを障害者だとは思っていなくて、本や絵を生み出すクリエイターだという誇りしかないように思う。彼はきっと、自らを演じているダニエル・デイ・ルイスを見て、「まさに俺だ」とほくそ笑んでいるに違いない。
この映画はアカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞している。
画像
マイ・レフト・フット
My Left Foot

アイルランド/イギリス
1989年 98分

監督
原作
脚本

撮影
音楽
出演
ジム・シェリダン
クリスティ・ブラウン
ジム・シェリダン
シェーン・コノートン
ジャック・コンロイ
エルマー・バーンスタイン
ダニエル・デイ=ルイス
ブレンダ・フリッカー
フィオナ・ショウ


音楽を担当しているのはエルマー・バースタイン。彼はものすごい数の映像作品に楽曲を提供している。劇場映画はもちろんのこと、短編映像などにもその名前を見ることができる。その映像作品群をタイトルを眺めているだけでも楽しめる。
Elmer Bernstein (エルマー・バーンスタイン) ─ goo映画


本当に面白いと思えた映画では、音楽なんてほとんど気にならないものかもしれないが─

2007年4月11日水曜日

THE BIG GUNDOWN / John zorn

ジョン・ゾーンエンニオ・モリコーネの音楽を好んでカバーしている。

画像JOHN ZORN / THE BIG GUNDOWN
John zorn plays
the music of Ennio Morricone

ジョン・ゾーン
復讐のガンマン
��エンニオ・モリコーネ作品集
(1986)

1. 復讐のガンマン
 THE BIG GUNDOWN
2. 恐怖に襲われた街
 PEUR SUR LA VILLE
3. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ
 POVERTY(ONCE UPON A TIME IN AMERICA)
4. ミラノ殺人捜査網
 MILANO ODEA
5. 華麗なる大泥棒
 EROTICO(THE BURGLARS)
6. アルジェの戦い
 BATTLE OF ALGIERS
7. 夕陽のギャングたち
 GIU LA TESTA(DUCK, YOU SUCKER!)
8. 変容
 METAMORFOSI(LA CLASSE OPERAIA VA IN PARADISO)
9. 5000分の3
 TRE NEL 5000
10. ウエスタン
 ONCE UPON A TIME IN THE WEST

Orvin AQUART : harmonicas (2, 10)
Ciro BATISTA : cuica (1)
Tim BERNE : alto saxophnoe (2)
Laura BISCOTTO : sexy italian vocals (5)
Vicki BODNER : oboe (6),english horn (6, 7)
Polly BRADFIELD : violin (8)
Anthony COLEMAN : piano (1),harpsichord (1),organ (1),vocals (1)
Carol EMANUEL : harp (3)
Renaldo FERNANDEZ : repique (1)
Anton FIER : drums (2, 4, 6)
Duduca FONSECA : caixa (1)
Bill FRISELL : electric guitar (1, 5)
Fred FRITH : electric guitar (4, 9),accoustic guitar (7)
Diamanda GALAS : vocals (8)
Melvin GIBBS : electric bass (4),electric guitar (10)
Jody HARRIS : electric guitar (4, 10)
Shelley HIRSCH : vocals (5)
Wayne HORVITZ : piano (2, 6, 8, 9),organ (7, 9),celeste (7, 9),electronic keyboards (7)
Bob JAMES : tapes (2, 7, 8, 9)
Guy KLUCEVSEK : accordion (3)
Arto LINDSAY : batucada contractor (1),electric guitar (2, 4),vocals (2, 7)
Christian MARCLAY : turntables (6, 9)
Mark MILLER : drums (8),tympani (8)
Big John PATTON : organ (5)
Bobby PREVITE : percussion (1, 9),tympani (1, 9),vocals (1),drums (2, 5)
Robert QUINE : electric guitar (10)
Vernon REID : electric guitar (8)
Ned ROTHENBERG : shakuhachi (7),ocarina (7),Jew's harp (7)
Michihiro SATO : Tsugaru shamisen (7)
Luli SHIOI : vocals (1)
Jorge SILVA : pandeiro (1)
Jim STALEY : trombone (1, 9),bass trombone (1)
Toots THIELMANS : whistling (3),harmonic (3)
David WEINSTEIN : mirage (1, 9),microcomputer (1, 9)
John ZORN : alto saxophone (1),saw (1),vocals (2, 7),harpsichord (4),game calls (7, 9),piano (8)

参加しいるアーティストもすさまじいが、1つ1つの音楽の中身もものすごい。オリジナルがかき消されてしまうようなアヴァンギャルドさ。モリコーネの音楽がこんなにも面白いものなのかと感じるのは、モリコーネの力なのか、それともジョン・ゾーンの力なのか…
注目すべきはリビング・カラーバーノン・リードが参加しているというところ。このアルバムを聴いた当初、全く気がつかなかった。何せ参加アーティストが多いですから。
聴けば聴くほど新たな発見ができるアルバムです。

2007年3月2日金曜日

第79回 2006年アカデミー賞

アカデミー賞がいつの間にか終わっていました。
最優秀作品賞 「ディパーデッド
最優秀監督賞 マーチン・スコセッシ
やっと取れましたね。個人的には「タクシードライバー」や「キング・オブ・コメディー」、「ケープ・フィアー」の勘違い男系映画が好きですが、このような映画では賞は取ることはできなんでしょうね。「ディパーデッド」よりも全然いいと思うんですが…とはいえ、「ディパーデッド」もかなり面白かったです。それにしても、リメークで受賞するなんて、ハリウッドの方々はマーチン・スコセッシが嫌いなんですかね?嫌がらせとしか思えません。
でもスコセッシの喜び方をみると、本当に受賞したかったんだなぁと思っちゃいます。
「コッポラ、スピルバーグ、ルーカスからオスカーをもらって最高だ」
と目を輝かせていたスコセッシに、おめでとう。
映画の中では、ピンク・フロイドの♪Comfortably numbが効果的に使われていたのが印象的です。

我らが菊地凛子と「硫黄島…」は受賞できませんでした。
主演のようなジェニファー・ハドソンにはかないませんよね。
クリント・イーストウッドは2回取っているから、まだ取ってないマーチンに回っていったのでしょうか。

以上、前置きです。ここから僕が気になる作曲賞のお話です。
今年の最優秀作曲賞は「バベル」での音楽を担当した─
グスターヴォ・サンタオラヤ(Gustavo Santaolalla )
確かに音楽が良かったです。特にモロッコのシーンでの音楽が印象的でした。個人的にはこの映画が作品賞でもよかったのでは?と思います。ストーリーが面白いし、何よりも監督の魂を感じることができる映画だったと思います。なぜ作品賞を取れなかったのでしょう?チャールトン・ヘストンの影でもいたのかなぁ…主張する映画はハリウッドでは嫌われそうだし、ゴールデングローブ賞で我慢しておけっていうことなんでしょうかねぇ。
話題がそれてしまいましたが、グスターヴォ・サンタオラヤについて─
アルゼンチンのロックグループやラテン・ロックグループのプロデュースをしていた人らしいです。1981年に「バラの刻印」で映画音楽を担当し、「バベル」の監督:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥとは「アモーレス・ペロス」(1999)と「21グラム」(2003)で一緒に仕事をしています。
そして驚いたことに、去年もサンタオラヤが「ブロークバック・マウンテン」の音楽を担当して最優秀作曲賞を受賞していたのです。2年連続受賞なんてすごいことだと思うんですが、あまり話題にならないのは─主要部門じゃないから仕方ないですね。
「ブロークバック・マウンテン」の音楽も非常にいいです。あの音楽があって初めてあの絵が生かされているのだと思うわけで、サンタオラヤの音楽がなかったら絶対作品賞はあり得なかった映画だと思うのです。ニューエイジ的なギターの音色が美しく響く─かすかなエコーが山々にこだまする雰囲気を絶妙につくりだしていて、絵に自然に溶け込んでいるのです。
バベル」でも、ギター1本で奏でる悲しい響きが絵を絶妙に引き立てています。

なんで「バベル」が作品賞取らなかったのかなぁ。

��年連続、最優秀作曲賞受賞のグスターヴォ・サンタオラヤの音楽は間違いなく素晴らしく、最優秀は当然だと思います。しかし、作品賞あるいは監督賞を受賞してもよかったと思うのですが…。そうは言っても「バベル」が最優秀作品賞を取れない理由は、見れば何となく分かると思います。
作品は大変素晴らしいし、見る価値はあります。ぜひ見て大いなる怒りを覚えてください。