2007年2月24日土曜日

メルツバウ Merzbow

ノイズ音楽というものはなかなか理解できないものではありますが、その音を生で体感する価値はあるかもしれません。

��0年以上まえになるだろうか、僕は友人に誘われ新宿の小さなライブハウスにメルツバウを見に行った。メルツバウ秋田昌美という人のノイズユニットで、当時でも世界的に有名であった。
その日は、秋田昌美が改造ギター、名も知らない女性が小型テルミンというユニットだった。最初から終わりまで爆音。ウーハーを最大限に効かた重低音が、見ている者のすべての体を揺り動かしていた。決して比喩的な表現をしているのではなく、本当に音風で体がぶるぶる震えていたのだ。
最初はその爆音に恐怖を覚えたが、とめどなく体を揺らされ続けているうちに非常に心地よいものに覚えてきた。音のジャグジーに浸っている感覚。この感覚はいくらヘッドホンをフルボリュームにしても、自宅の5.1chをフルボリュームにしても決して体感できないものだ。
映画館で爆発音によって一瞬体が震える感覚を記憶しておられるだろうか?その震えがずーっと続いている感覚なのだ。
ノイズといっても様々な表情があるわけで、低音から高温へ、時に途切れ途切れに、と表情が変わるたびに体の震えも変わって、音の波というものをしっかりと捉えることができる。聴いたり見たりするのではなく、体感する音楽というのも存在するのだ。
言うまでもないことだが、ライブが終わった後の僕の耳はしばらく難聴だった。

言葉とか、あるいは最初に音源を聴いてから…とかではなく、とにかく体験してほしいのです。
絶対面白い感覚を味わえるはずです。
メルツバウ秋田昌美という人はかなり活動的なので、もしかしたら近くのライブハウスで爆音を出しているかもしれませんよ。


Merzbow Official Site


6 件のコメント:

  1. 爆音ですか・・・
    航空ショーに行った時の戦闘機の爆音は大好きですね。
    戦闘機でなくても、飛行機やヘリのエンジン音が好きです。
    ノイズを作品にする、ということは昔、電子音楽といわれていた辺りからあるんではないですか?
    今はコンピューターで、音の波長の形を変えるのは簡単だと思うけど、実際に音を採集してサンプリングすることもあるし、多種多様ですね。
    普通音楽は何かしらメッセージや感情を表しているけど、ノイズだけのものは感情移入しないで済むものもあって、気分のよっては心地よく聞こえることがあります。

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  2. 今晩はシュリンパーさん(^o^)丿なんやら人気音楽ブログランキングに8位!?アナログでR&B、70年代ロックという時代遅れな内容なのにね。シュリンパーさんのレベルの高さはスゴイですね。でも誰も読まんやろと思ってすき放題に書いてるのにね(?_?)

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  3. 正直ノイズというとキーキー騒音雑音ような耳が痛くなるような作品も多いですが、メルツバウはノイズといってもなぜか心地よく感じますね。
    音域によるものでしょうかね?
    といってもそんな多くのアルバムを聴いたわけでもライブに行ったわけでもないんですが。
    是非ライブを体感してみたいですね。

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  4. シュリンパー2007年2月25日 10:00

    みずねこさん、こんばんは
    むかし僕もラジオ電波干渉にエフェクトかけて録音して、それがものすごく気持ちよくて、しばらく子守唄にしていた時があります。
    ひとりの人が気に入っている音楽でも、もうひとりの人にとってはノイズとしかならない場合もあるし、要するに音楽は人それぞれ自由に聴くべきだというこのなのでしょうねぇ。
    まりさん、こんばんは
    ランキング上位にいくことはすごいことだと思いますよ。なかなかできない、僕は絶対無理!僕はとりあえず僕にとっての音楽を書いていますからねー…とは言っても多くの人が読んでくれるのにこしたことがないんですけど。
    けんさん、こんばんは
    ノイズ音楽って本当に多種多様ですよね。でも、僕はアルバムなどで最初から最後まで聴いたことがあるノイズ音楽というのは皆無です。メルツバウでさえも、1枚聴くことができませんでした。
    ライブでのメルツバウは本当に思っている以上なのでぜひ体感してみてほしいです。

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  5. むっちゃん2007年2月26日 6:27

    シュリンバーさん こんばんは(^-^)
    昨日は、書き込みありがとうございます。
    長崎に住んでおります。オジサンです。宜しくお願いします。
    ずっと上から記事を読ませていただきましたが、恥ずかしながら、知らないアーティストばかりでした。ノイズ音楽って、back to the futureの第一作で主人公が、博士の家の巨大なスピーカー・アンプにつないでものすごい音を出していましたけれど、あんなようなものでしょうか?

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  6. シュリンパー2007年2月26日 6:54

    むっちゃんさん、こんばんは
    知らない音楽のことをあれこれ読むのはつらいかもしれませんね。でも知らない音楽を聴くことは楽しいことだと思うんです、あくまで個人的な意見ですけど─。だから、なるべく視聴やら全部聴けるよう仕込んでいくつもりです。ジャケットやら文字やらをポチっと押せば、もしかしたら新しい音を聴けるかもしれませんよ。
    この記事での爆音は、スピーカーが壊れてしまうようなものではないんですよ。確かに音はでかいんですが、とにかく低音がすごくてスピーカーの振動が直接体に響く爆音なんです。スピーカーが壊れないものか聴いてるこっちが不安になってくるんですが、それが大丈夫なものなんですよ。だから、ずーっと体がぶるぶるの状態が続くのです。体感してみてほしいですけど、絶対ではないので、変わった音楽リストに記憶しておく程度でいいと思いまーす。
    これからもよりしくです。

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