2007年2月10日土曜日

One

日曜日に我が家のワンコを病院に連れて行こうと予約の電話を入れると
「日曜日は11日なのでワンワンデーとなっておりまして予約がいっぱいでございます」と言われた。
ワンワンデー”?なに?と今になって思うのだが、電話中はワンワンデーが世の中の一般的行事みたいに言われたものだから、その時は全く疑問に思わなかった。摩訶不思議。

ワンワンデーONEONEDAYONE……
想像をめぐらせているとメタリカ(Metallica)♪Oneを思い出した。そのPVに病院の映像が含まれていたからだ。病院の映像といっても、それは映画「ジョニーは戦場へ行った」から抜粋された映像。重々しい映像がより曲を重々しくしていた。究極の孤独を見せられると、一人って本当に寂しいものだと思ってしまう....。



「...And justice for all」
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クリフ亡き後の4thアルバム
重低音が薄れてしまったアルバム
しかし、♪ONEが彼らを重くした




「ジャスティス」

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そういえば
アル・パチーノ主演の映画「ジャスティス
原題は「...And justice for all
冤罪を晴らそうとする弁護士の話
結構、社会的メッセージがあるのかも─





ジョニーは戦場へ行った(Johnny Got His Gun)
1971年 アメリカ



監督・原作・脚本
ダルトン・トランボ(Dalton Trumbo)

出演
ティモシー・ボトムズ、キャシー・フィールズ、ドナルド・サザーランド、ジェイソン・ロバーズ、マーシャ・ハント、ダイアン・ヴァーシ、エドワード・フランツ ほか

戦場で両手、両足、耳、眼、口を失い、第1次世界大戦が終わってから15年近く生き続けたイギリス将校が実在したという事実をヒントに、ダルトン・トランボが1939年に発表した小説「ジョニーは銃をとった」を、トランボ自ら脚本・監督した反戦映画。なお1971年カンヌ映画祭審査員特別賞、日本でも72年度芸術祭大賞を受賞した。

第1次大戦にアメリカが参戦し、中西部コロラド州の青年ジョー・ボナム(ティモシー・ボトムズ)は、ヨーロッパの戦場へと出征していった。鼓膜を引き裂くような不快音をたてて落下してくる砲弾が炸裂し、大地がわれる。--ジョーはいま、<姓名不詳重傷兵第407号>として、前線の手術室に横たわっている。延髄と性器だけが助かり、心臓は動いていた・軍医長テイラリー(エドワード・フランツ)は「もう死者と同じように何も感じない、意識もない男を生かしておくのは、彼から我々が学ぶためだ」と説明した。こうして<407号>と呼ばれるようになったジョーが陸軍病院に運ばれた。出征する前夜のことを、ジョーの意識はかけめぐる--カリーン(キャシー・フィールズ)は小さくて可愛らしい娘だった。彼女の父親の許しがあって、ジョーとカリーンは残り少ない時間を寝室で過ごす。そして出征の朝。駅には愛国歌が流れ、ごったがえしていた。涙を流すカリーンを抱きしめ、ジョーは軍用列車に乗った。--ジョーはあの時、泥水のたまった穴の底で、砲弾にやられたのだ。軍医長の命令で<407号>は人目につかない場所に移されることになり、倉庫に運び込まれた。かゆかった。腕のつけ根あたりがかゆい。ところが何もないのだ。両手も、両足もないらしい。切らないでくれと頼んだのに。こんな姿で生かしておく医者なんて人間じゃない。--ジョーは少年時代を思い出していた。父(ジェイソン・ロバーズ)は貧しかったが特別な釣竿を作るのが好きで、いつも手を動かしていた。そんな平和な家庭にも不幸な出来事が起こった。ジョーが働くようになって間もなく父が死んだのだ。母(マーシャ・ハント)は気丈に耐えていたが、幼い妹たちは床にうずくまっていた。--顔をおおっているマスクを変える時、あらゆる神経を総動員してジョーはさぐってみた。舌がなかった。アゴがなかった。眼も、口も、鼻もなかった。額の下までえぐられているのだ。ある日、ジョーは何かが額にさわるのを感じた。そうだ、これは太陽だ。あのなつかしい暖かさ、そのにおい。ジョーは、野原で真っ裸で陽の光を浴びていたあの日のことを思いだした。--ジョーは悪夢のような戦場での体験を思いおこしていた。その夜、塹壕の中で悪臭を放つドイツ兵の死体を埋めていた。その最中に、あの長い砲弾のうなりがのしかかり、強烈な白熱が眼前にとび散り、それきり暗黒の世界にしずみこんでしまった。--<407号>は新しいベッドに移し変えられた。看護婦(ダイアン・ヴァーシ)も変わった。その看護婦はジョーのために涙を流し、小瓶に赤いバラを1輪、いけてくれた。やがて雪が降り、看護婦は<407号>の胸に指で文字を書き始めた。M・E・R・Y。メリー、・・・そうか、今日はクリスマスなのか・・・ぼくもいうよ看護婦さん。メリー・クリスマス!--クリスマスの夜ジョーの勤め先のパン工場は熱気にあふれていた。皆はダンスを楽しんだ。父はジョーにいった。何もいえないなら電報をうて、モースルだ。頭を使うんだ。--その日、<407号>が頭を枕にたたきつけているのを見た看護婦は軍医を呼んだ。数日して、テイラリーと神父が倉庫を訪れた。頭を枕にうちつける<407号>を見た将校は「SOSのモールス信号です。」といった。将校は<407号>の額にモールス信号を送った。「君は何を望むのか・・・」「外にでたい。人々にぼくを見せてくれ、できないならころしてくれ」上官は愕然とした。そして一切の他言を禁じた。それに対し神父がなじった。「こんな蛮行を信仰でかばいたくない。諸君の職業が彼を生んだのだ!」一同が去ったあと、1人残った看護婦は、殺してくれと訴えつづける<407号>の肺に空気を送り込む管を閉じた。しかし、戻ってきた上官がこれを止め、看護婦を追いだしてしまった。倉庫の窓は閉ざされ、黒いカーテンが全てをかくした。暗闇にジョーだけが残された。・・・ぼくはこれ以上このままでいたくない。SOS、助けてくれ、SOS・・・その声なき叫びはいつまでもひびいている。

「goo 映画」より



ダルトン・トランボが65歳にして初監督作品であり、唯一の監督作品でもある。
社会に立ち向かうことは何と重いことなのだろう。



ワンワンデー…そんなのどうでもいいや。

5 件のコメント:

  1. この映画は昔テレビで見たけど、結構ショッキングな内容でしたよ。
    両手足も感覚器官もない、となると、人間として扱ってもらえないのかな・・・
    「エレファントマン」のほうがまだ救いがあったような気がします。
    ワンコは定期健診ですか?
    お大事にね。

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  2. メタリカは10代のころに聴きまくってましたね。
    このアルバムは特に大好きでした。
    ワンの歌詞の内容などはわかっていたし、PVのビデオも持ってましたが・・、当時はギターでコピーする事に夢中で何も考えていませんでしたね。
    年を重ねた今でこそ色々な事を考えさせられます。
    戦争が無い世の中だったらこの曲も映画もうまれなかった。
    つまり本当はうまれなければ良かった作品ということになるんでしょうね。

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  3. シュリンパー2007年2月11日 12:52

    ��2日(月)に予約取れました。
    みずねこさん
    この映画は見るのつらかったぁ。でも、すごい映画です。作家の主張がここまで伝わってくることって、まずないと思うんです。あまりに主張しすぎるとかえってつらくなるということなんでしょうかねぇ。
    けんさん
    僕も6連ダウンピッキングで自分自身をいじめぬいてました。そしてジョニーの気持ちなんて全然理解していませんでした。
    こういう素晴らしい作品が生まれ人々に影響を及ぼす─、それは往々にして表面的な影響というのが多いはずだから、反戦を主張していながら実は戦争を助長しているのかもしれませんね。しかし主張することはやめてはならない…難しい...。

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  4. 私も この映画みに行きました。『地獄の黙示録』といい戦争は人間を悲惨や狂気に陥れる最大の不幸です。父親も戦争いってますが思い出したくないようで とうとう亡くなるまで戦争体験聞けなかったです。かわりに沖縄戦の映画を一緒に見た記憶があります。

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  5. シュリンパー2007年2月11日 21:21

    戦争を体験している人にし、本当の戦争は知ることができないのでしょうね。
    戦争の話なんて全てなくなることこそが、本当の平和なんでしょうけど、そうなったとしても戦争が再び起こらないとは思えない…人間は救いようのない動物なのでしょうか。

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