2007年2月9日金曜日

The Night before the Death of the Sampling Virus

疲れた心を癒やそうと、きょうも音楽を選択─…>>>>Napster
自由になんでも音楽を聴くことができて、便利な世の中になりましたねぇ。
しかし、選択肢が膨張してくると何を聴いたらよいのか分からなくなってくる。
とりあえずジャンルで選びますか─疲れた心をニューエイジで…。

アーティスト名がたくさん出てきました。
正直知らない人ばかり、だから新しい発見がたくさん、どれでもより取り見取り…という心の余裕はありません。何はともあれ、とにかく心に潤いを─。
エンヤ?ブライアン・イーノ?アレックス・デ・グラッシ?
ダーレアム、ダン・ロス、ジョージ・ウィンストン、リズ・ストーリー、喜多郎、ジーン・マイケル・ジャレ、マイケル・ヘッジス…選ぶこと自体疲れてきました....。

Otomo Yoshihide

という選択肢を発見。ニューエイジ大友良英???サンプリングフリージャズアバンギャルドの日本代表みたいな人が何故ここに?と疑問を感じながらも、決定。
果たして大友先生の音楽で癒やされるだろうか。

「the night before the death of the sampling virus」画像
1.Toyota (0:02)
2.Akai (0:07)
3.Matsushita (1:18)
4.Aiwa (0:29)
5.Nintendo (3:27)
6.Mitsubishi (0:04)
7.NTT (0:32)
8.Fuji Film (1:31)
9.Hitachi (0:16)
10.Shimizu (0:27)
11.Canon (0:05)
12.Kashima (0:48)
13.Teac (1:06)
14.Nissan (0:03)
15.Citizen (1:03)
16.Sony (0:31)
17.Olympus (0:34)
18.Sansui (0:15)
19.NEC (0:13)
20.Honda (2:26)
21.Seibu (2:05)
22.Bridgestone (0:03)
23.Yamaha (2:10)
24.Matsuda (0:30)
25.Toshiba (0:04)
26.Sharp (1:13)
27.Mitsui (1:03)
28.Casio (1:34)
29.Nihon Victor (0:41)
30.Sega (1:39)
31.Juki (1:35)
32.Pioneer (0:34)
33.Fostex (0:17)
34.Sumitomo (0:17)
35.Obayashi (1:04)
36.Asahi Kasei (1:28)
37.Kenwood (0:05)
38.Toyo Engineering (1:02)
39.Nakamichi (0:20)
40.Nikon (1:11)
41.Suzuki (0:07)
42.Nisseki (0:04)
43.Fujita (0:20)
44.Isuzu (1:48)
45.Daihatsu (0:29)
46.Konica (0:29)
47.Maxell (0:38)
48.Contax (0:11)
49.Roland (1:19)
50.Fujitsu (0:35)
51.Seiko (0:49)
52.TDK (0:36)
53.Sanyo (0:04)
54.Kao (0:31)
55.Shiseido (0:35)
56.Marubeni (0:34)
57.Sekisui (0:24)
58.Kanebo (1:07)
59.JAL (0:08)
60.Fuji Jyuko (0:17)
61.Crown (0:48)
62.Uniden 21 (0:32)
63.Brother (0:12)
64.Minolta (0:16)
65.Komatsu (1:27)
66.Ito Chu (1:51)
67.Parco (0:09)
68.Oki (0:39)
69.Amano (0:28)
70.Bandai (0:35)
71.Renown (0:30)
72.Sogo (1:14)
73.Takeda (0:10)
74.Kubota (1:19)
75.Konami (0:12)
76.Amada (0:06)
77.Korg (0:01)

日本の大企業を参考にした曲名、それ見ているだけで楽しめる。
内容は想像通り、テレビや映画からのサンプリングノイズの世界。予測していたサウンドとはいえ、それでかなり癒やされたのは予想外だった。

僕が大学時代、大友良英先生は臨時講師として大学に招かれていて、音楽を自由に捉える方法などを大友先生から教わった。ジョン・ゾーンとかエリオット・シャープなどの音楽を紹介してくれたり、サンプリング音楽論を語ってくれたり、映像における音楽・音楽における映像ということを語ってくれたり─かなり影響を受けたものです。

世の中にはこんなに面白くて、楽しい、そして美しい音が溢れている─大友良英の音楽の気持ちよさだ。だから不思議と心が癒やされた。街に住むことに慣れている人間にとって、自然の音よりも、人工の音の方が安心感を得られるのかもしれない。

明日から周囲の罵声怒号音楽として捉えることができれば、少しでも心に余裕が生まれるかもしれない。

4 件のコメント:

  1. 環境音楽とかサンプリングとか、なんでも音楽として使えるというのか音楽になる、というのか・・・
    音楽という枠をこえて、気持ちよく聞こえる音が、もちろん人それぞれだけど、あるわけですね。
    特定の人の話し声が耳についてうるさく聞こえる時もあるし、大勢の人の声がざわめきとなって気持ちいい時もあるし、精神状態によっても変わりますね。
    因みにヒーリングミュージックと称するものはあまり好きではありません。
    特に自然の音が入ってるものは苦手です。
    自然の音、風や鳥の鳴き声、川のせせらぎは実物を聞くのが一番です。

    返信削除
  2. シュリンパー2007年2月9日 7:13

    このアルバムでは、テレビの音がそのまま収められたりしています。「JOCX、第8チャンネル、フジテレビです」と女性が語っている声、天気予報を読んでいる最中に鉛筆が床に落ちる音がかすかに聴こえる─、何回も繰り返し流れる湾岸戦争のアナウンス…そのまんまを切り取っているだけなのに、何か意味をなしているように聴こえ、さらに心地よい。音の可能性って無限です。
    日本語でいえば、音を楽しむ、それが音楽なのだから、どんな音も音楽になり得るのですよ。

    返信削除
  3. 試聴してみました。
    これは良いですね。
    さすが大友先生です。
    音を楽しむのが音楽なら、これは間違いなく私にとっての「音楽」です。

    返信削除
  4. シュリンパー2007年2月9日 8:27

    恐らく、このアルバムには内なる深ーいメッセージがあるとは思うのですけれど、それを感じさせないくらい音そのものを楽しめますよね。
    音楽は頭で考える前にまずは感覚的に─

    返信削除