��原題:SUMMER SNOW)
1995年 香港
監督 アン・ホイ
脚本 チャン・マンキョン
音楽 大友良英
出演 ジョセフィン・シャオ / ロイ・チャオ
ベルリン国際映画祭
最優秀主演女優賞・銀熊賞
この映画に惹かれたのは、音楽:大友良英、としるされてあったからです。サンプリング、ノイズ、フリージャズといった分野で活躍していた大友良英がヒューマンドラマのサウンドトラックを担当していることに、非常に興味を持ったのです。
しかしながら、内容が相当よくて音楽よりも映像に集中してしまいました。
貿易会社の部長として明るく働くキャリアウーマンのメイ(ジョセフィン・シャオ)は、40代の女性。香港のどこにでもあるような家族・ソン一家を切り盛りする彼女は、愛する夫と1人息子に囲まれながら妻として母として幸せに暮らしていた。気難しくなにかとメイに辛くあたる義父リン(ロイ・チャオ)とは、最近益々ソリが合わない。そんな中、心優しい義母が急死。リンはその直後からおかしな言動をとる様になっていく…。
会社では、キャリアウーマンとして重要な仕事をこなしていた中年女性が、アルツハイマーで痴呆になってしまった義父を心から面倒をみる姿が、温かく描かれてる。老人問題というシリアスなテーマ、若手スター不在のキャスティングという条件を、ライトなタッチと名優たちの演技で綴る感動作。
そしてその音楽はかなりアコースティックなもので、ほのぼのする内容を邪魔することなく、むしろ映像を引き立てるように仕向けられていました。故に映像に集中できたとも言えるのです。大友良英っていう人の音楽性は無限です。
大友良英はアジア映画を中心に数々の映画音楽を担当しています※詳細はこちら。その最初の作品が中国映画「青い凧」というのは驚きです。青い凧(1993) - goo 映画
この人の活動は多岐にわたっていて、いまもライブハウスで盛んに演奏したり、香港で演奏したり、欧州ツアーも行っているみたいです。クラシック音楽とかメジャーアーティストに比べたら、ものすごく安く見ることができるから、とてもお得です。それは過小評価だとも言えますが…。
久々に生 大友良英を聴きたくなってきました。
う~む・・・明日は我が身に、といった内容かも。
返信削除親の介護の問題はすぐ目の前、という状態です(まだ、ふたりとも元気ですが)。
ヘタすりゃ、両親と猫が紙オムツの世話になってるかもしれません(自分もそうだったら、なお、悲惨)。
高齢化社会が待っているから、人事じゃないと思っている人は多いかもしれませんね。僕だってそうです。
返信削除なかなか映画のようにうまくいかない故、悲惨な事件が最近多いですしね。
いかなるときも心には余裕をもつ方法やら訓練をしておかなければなりませんね。