2007年2月17日土曜日

月に吠える

オジー・オズボーン(Ozzy Osbourne)という人は、見た目も行動も非常に下品ではありますが、その歌声は意外と美しい。バンドの歴代ギタリストも、ランディー・ローズジェイク・E・リーザック・ワイルドなど素晴らしい人ばかりで、歌声と共にメロディアスなサウンドを作り上げている。とくにランディー・ローズは若くしてこの世を去ったためか、伝説となり、オジー・オズボーン史上最高のギタリストだと評価されている。メロディー、テクニックともに最高だろう。

個人的にはジェイク・E・リー在籍時のオジー・オズボーンが気に入っている。聴いていて非常に面白い。ジェイクのギターが一番オジーの外見にぴったりではないだろうか。また、日系人ギタリストだということも親しみを感じる要因だ。
ジェイクがギターを弾いているアルバム「BARK AT THE MOON」(1983)と「THE ULTIMATE SIN」(1986)にはそれぞれ「月に吠える」、「罪と罰」と、ひどく文学的な邦題がつけられている。それは絶対ジェイク効果であろう。
ジェイク効果はシングルにも及んでいて、アルバム「罪と罰」のヒットシングル♪Shot in the darkには“暗闇にドッキリ”というありえない邦題がつけられていたり、アルバム「月に吠える」の1曲目♪Bark at the moonでは“バカダモン”という素晴らしい空耳を生み出している。

画像1. 月に吠える
2. ユア・ノー・ディファレント
3. ナウ・ユー・シー・イット
4. 反逆のロックン・ロール
5. センター・オヴ・イターニティ
6. ソー・タイアード
7. スロー・ダウン
8. 暗闇の帝王
9. スパイダーズ
10. ワン・アップ・ザ・“B”サイド


画像1. 罪と罰
2. シークレット・ルーザー
3. ネヴァー・ノウ・ホワイ
4. サンク・ゴッド
5. ネヴァー
6. ライトニング・ストライクス
7. キラー・オブ・ジャイアンツ
8. フール・ライク・ユー
9. 暗闇にドッキリ

これ以降のアルバム「NO REST FOR THE WICKED」(1988)と「NO MORE TEARS」(1991)も、ザック・ワイルドオジーにピッタリのギタープレイをしているが、日本語的ユーモアが消えてしまって、いまいち笑えない。ザック・ワイルドがかっこよすぎるんでしょうねぇ。
生きたコウモリやハトの首を食いちぎってしまうようなオジーには、やっぱりジェイクのギタープレイが合っていると思うのだが……。

2 件のコメント:

  1. オジーオズボーンは名前は知ってるのですが、音は聴いたことないな~・・・
    鶏の首に食いつくの?
    昔、アリス・クーパーがステージで首吊りごっこ?やったらしいけど、その流れ?
    娘さんがいて、デビューしたんじゃなかったっけ?
    “バカダモン”は聴いてみたいっ!
    そういえば、最近は洋楽に笑える邦題を付けなくなりましたね。

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  2. シュリンパー2007年2月18日 9:44

    オジーは真にクレイジーな人物です。
    故に家族も相当クレイジーみたいで、英国で家族のリアルドキュメンタリーをシリーズで放送したところ大好評で、それに乗じて娘もデビューという流れだったようです。
    自分で“バカダモン”って歌うくらいの強者です、オジーは…。

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