(Bartok Bela 1881-1945)
ルーマニア民俗舞曲
(Romanian Folk-Dances Sz.68)
第1曲「棒踊り」
(Ⅰ. Jocul cu bata
第2曲「腰帯踊り」
(Ⅱ. Sash dance
第3曲「足踏み踊り」
(Ⅲ. Pe loc
第4曲「ホーンパイプ踊り」
(Ⅳ. Hoorn dance
第5曲「ルーマニアのポルカ」
(Ⅴ. Poarga romaneassa
第6曲「急速な踊り」
(Ⅵ. Maruntelul
全て聴くのに6分もかからないという短さ故に、気軽に聴くことができます。
��曲なのに1曲として楽しめるし、1曲として聴くと実は6曲の構成なので、その展開の豊富さを十分に堪能できます。バルトークって意外といいかもしれない─、と思うかもしれません。
僕が一番最初にバルトークを聴いたのは、指揮:小澤征爾、演奏:ボストン交響楽団、「中国人の不思議な役人(The miraculous Mandarin Op.19,Sz.73」でした。文字通り不思議なこのタイトルに惹かれて思わずCDを買ったのですが、全く好きになれませんでした。決して嫌いだというわけではないのですが、何度聴いてもこの曲を全然理解できませんでした。
これはパントマイムのためにバルトークが作曲したと後で知り、これは音楽だけでは理解できないのは当然かもしれないと思いました。
そのCDには「弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽(Music for Strings, Percussion and Celesta)Sz.106」も含まれていて、それは何回か聴くうちに、少しだけ、好きになりました。
クラシック音楽は本当に素晴らしいと思うのです。長い間、演奏され続けているというのは、人を惹きつけるものがなければ、そうはいかないもので、僕たちがよく耳にするクラシック音楽は人々を魅了し続けてきたわけで、素晴らしいと感じるのは当然なことだと思うのです。
しかし、作品名、作品番号、英語、ドイツ語─バルトークならばハンガリー語、指揮者・楽団………越えなければならないハードルが結構多いので、素晴らしさをつかむ前に、挫折することがしばしばあります。
Szってなんだよ、と思ってしまってはいけないかもしれませんね。その記号に疑問を感じる前に、まずは音楽を聴かないと、いつまでも「Sz」の壁が…。
Szとはセーレーシ番号といって、セーレーシさんという人がバルトークの作品に付けた学術番号らしい。それ以上は分かりませんし、とりあえず、どうでもいいのかもしれません。
作品タイトルが外国語で書かれている場合、作品番号が役に立つのですが─
とにかく気に入った曲からどんどん奥深く、はまっていけばいいわけです。
僕はルーマニア民族舞曲からバルトークにはまっていければ何よりです。まずは、Sz.68はルーマニア・フォークダンスと覚えようと思います。
バルトークにちょっとずつ迫っていると、「弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽」のことを通称・弦チェレと言うことが判明しました。
クラシック音楽では、ベートーベン第7番→ベトしち、ドボルザークのチェロ協奏曲→ドボコン、など面白い愛称があるようです。そうやってみんな壁を壊しているのかもしれません。音楽はまずは聴いてみないと話にならないのですから。
ルーマニア・フォークダンスはピアノ曲「ルーマニア民族舞曲Sz.56」を編曲したものらしいので、ピアノバージョンも聴いてみたら、チャイコフスキーのピアノ曲「四季」に似ているような気がしました。
このようなちょっとしたつながりを見つけながら、音楽の視野を広げていけば、敷居の高そうなクラシックにも近づいていけるし、さらにまた素晴らしい音楽を発見できるかもしれません。
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