監督:ジョージ・ロイ・ヒル
脚本:デヴィッド・S・ウォード
出演:ポール・ニューマン/ロバート・レッドフォード/ロバート・ショウ
音楽:マーヴィン・ハムリッシュ
作曲:スコット・ジョプリン
1. Solace [Orchestra Version]
2. Entertainer [Orchestra Version]
3. Easy Winners
4. Hooker's Hooker
5. Luther
6. Pineapple Rag/Gladiolus Rag
7. Entertainer [Piano Version]
8. Glove
9. Little Girl [Violin Solo]
10. Pineapple Rag
11. Merry-Go-Round Music: Listen to the Mockingbird/Darling Nellie Gray
12. Solace [Piano Version]
13. Entertainer/Rag Time Dance
映画の内容もさることながら、劇中歌もまた最高です。
その音楽はラグタイムと呼ばれるもの。作曲のスコット・ジョプリン(Scott Joplin 1868-1917)はラグタイム王と呼ばれていたそうです。
ラグタイム(ragtime)とは───
19世紀末から20世紀初頭にかけ、アメリカで流行した音楽のジャンル。
19世紀、ミズーリ地方の黒人ミュージシャンが黒人音楽(ブルース)を基本に独自の演奏法を編み出し、これが従来のクラシック音楽のリズムとは違う「遅い」リズムと思われたことから「ragged-time」略して「ragtime」と呼ばれるようになった。
リズム的特長としては「シンコペーション」と呼ばれるリズム構成が主体で、これは拍の弱部を強調する事によって、従来のクラシック音楽とは異なる印象を与えることができる。音階的には音階が上がるとき(アップビート)よりも下がるとき(ダウンビート)のときに拍が強調され、これは「裏拍の強調」とも呼ばれ、聴く者に意外感を与える効果を持つ。また「シンコペーション」の別定義では「中間音の省略」といった記述もあり、これは小節の間、もしくはその終わり、あるいは小節から小節へ移るとき、休止符を置く、または音符そのものを省いてしまうことにより、リズムにスピード感が増し、それが結果的に曲そのもののスピード感を増すことにもつながる。この「裏拍の強調」はその後の「ジャズ」にも受け継がれ、今日のロックやポップスなどのポピュラーソングの基本として、その手法は健在である。また、そのスピード感の強調はヨーロッパへ輸出されいわゆる「ユーロビート」の源流となったことはよく知られている。
───というものらしい。(「Wikipedeia」より)
説明を読んだだけではラグタイムが何なのかあまり理解できないでしょう。
映画「スティング」のサントラと、ガーシュインの♪スワーニーとか別のラグタイム1曲聴けば、なんとなくラグタイムを理解できると思います。
映画「スティング」で音楽を担当したマーヴィン・ハムリッシュは、当時全く忘れられていたスコット・ジョプリンの曲を発掘・編曲し、♪エンターテイナーなど素晴らしい曲を世に知らしめてくれたのです。
♪エンターテイナーはジョプリンが1902年に作曲していますが、1973年に映画「スティング」が公開されるまでほとんど知られていなっかたようです。
ジャズのスタンダードナンバー、例えば♪マイ・ファニー・ヴァレンタインなど演奏のされ方によって様々な表情を出しますが、♪エンターテイナーはマーヴィン・ハムリッシュによって、まさに命を与えられたといえるでしょう。
また同時に映画「スティング」の映像や物語によって、♪エンターテイナーはさらに印象的な音楽になったといえるでしょう。その逆もいえるのですが…つまり♪エンターテイナーがあったからこそ、映画「スティング」が印象的なものになったと─。
映画「スティング」に感動したならば、ポータブルプレイヤーなどにそのサウンドトラックを収めておいてください。そうすれば、いつでも映画を頭の中で蘇らせることができるでしょう。
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