レッド・ツェッペリン Led Zeppelin
ロバート・プラント(vo)
ジミー・ページ(g)
ジョン・ボーナム(drs)
ジョン・ポール・ジョーンズ(b,key,etc)
「天国への階段」を聴きレッド・ツェッペリンを知る、よくあるパターンではないでしょうか。
僕もまさにそのパターンであり、当然ツェッペリンのアルバムも「Ⅳ」を最初に聴くことになりました。
��曲目のブラック・ドッグを聴いて、正直、嫌になりました。音程もリズムもめちゃくちゃに聞こえて、次のロックン・ロールなどは、ひどいギターソロ弾くなぁページ…、と思っちゃったわけです。そういう人、結構いるのではないでしょうか。そして、その印象がそのままでレッド・ツェッペリンなんて最低なバンド、と思っている人はたくさんいると思います。
僕はその後、ツェッペリンウイルスにみごとに感染されて、彼らを最高のクリエイターだと思っています。
何が良いのか、具体的にあげろと言われても、結構苦しい…。
アルバム「Ⅳ」の良さを知り「Ⅰ」「Ⅱ」「Ⅲ」と立て続けに購入してみるも、どれを聴いても最初の印象は、“ひどい”でした。
「天国への階段」が出る前はアルバム「Ⅱ」の「胸いっぱいの愛を」がツェッペリンの代表曲だ、とライナーノーツに書いてあり、それを聴いてみるも、“ひどい”…。だいたい、このひどい邦題はなんとかならないのかなぁーと思ったりしたのですが、やはりそれにはまると、癖になってしまいました。何が良いのか…ツェッペリンの良さ…
それはロバート・プラントの声でしょうか─
本当に特徴的で、ブラック・ドッグの歌い出しをマネできる人は皆無でしょう。あんな、メロディー考え付きませんけどね。このメロディーおもしろい!と思った瞬間、もうやめられない止まらない…
あるいはジミー・ページのギターメロディーなのでしょうか─
ブラック・ドッグのリフもそうなんですが、ハートブレーカー、移民の歌、コミュニケーション・ブレークダウンなどもかなり笑えます。ページとプラントの奇妙奇天烈メロディーが相まって、不思議なツェッペリンワールドを構築しているのでしょう。そしてその世界にはまったら、もう抜け出せないのです。
しかし、ボンゾことジョン・ボーナムを忘れちゃぁ困りますぜぇ─
あのパワフルなドラミングがなければ、ページとプラントだけじゃただのへんてメロディーになっていたかもしれません。僕が「Ⅳ」で唯一第一印象が良かった曲がラストのレヴィーブレイクなのですが、あの強烈なドラミングが心を捉えたのかもしれません。
最後にジョン・ポール・ジョーンズを─
飾りのようにされてしまいがちですが、プラントとページの曲をしっかりアレンジしたこの人の功績は大きいと思うのです。天国への階段のあのリコーダー、ノー・クォーターの幻想的メロディー…。歌とギターのメロディーは確実にプラント/ページだけで作られていたことでしょうが、ほかは全てジョン・ポールによって作られていたと言っていいでしょう。カシミールを聴いて、プラントとページの作曲ではあるけれど、このアレンジがなければこの曲はどうなっていたことだろう、ということを考えてみてください。
以上がレッド・ツェッペリンの良いところです。分かりづらいですかね。分かりづらいでしょう。ならば、アルバム「Ⅲ」に収録されている「彼女を愛し続けて」を聴いてみてください。どブルースなこの曲を聴けばきっとツェッペリンの良さが分かるでしょう。
良さが分かるまで何回も聴いてください。そうすれば、やめられない止まらない…
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