ユーリ・ノルシュテイン Yuri Norshtein
1941年、ロシア生まれ。アニメーション作家
1959年、オサユーズムリトフィルム国立映画スタジ付属
アニメーターコースに入学
主な映像作品
1968年 - 『25日・最初の日』>>play
1971年 - 『ケルジェネツの戦い』
1973年 - 『狐と兎 』
1974年 - 『あおさぎと鶴』>>play
1975年 - 『霧につつまれたハリネズミ』>>play
1979年 - 『話の話』>>play
1980年 - 『外套』(現在も作成中)
チャールズ&レイ・イームズ Charlse&Ray Eames
チャールズ・イームズ
1907年、アメリカ・ミズーリ州生まれ。デザイナー
1925年、ワシントン大学・建築科に入学
1936年、クランブルック・アカデミーに研究生として招かれる
1978年没
レイ・イームズ
1912年、アメリカ・カリフォルニア州生まれ。デザイナー
1940年、クランブルック・アカデミー入学
1941年、チャールズと結婚
1988年没
椅子のデザインなど有名であるが、映像作品も多数ある
主な映像作品
1952年 - 『ブラックトップ』
1955年 - 『ケース・スタディ・ハウス#8 5年後の記憶』
1957年 - 『おもちゃの汽車のトッカータ』
1960年 - 『カレイドコープ・ジャズ・チェア』
1977年 - 『パワーズ・オブ・テン』>>play
ノルシュテインとイームズ夫妻の映像を比較するのはお門違いかもしれませんが、手元にDVDがあったので敢えて比較してみます。
どちらの映像自体すばらしいのですが、音楽の使い方が全く異なります。
ノルシュテインのアニメーションは映像と音楽みとごに融合しているのですが、イームズ夫妻の映像作品では音楽が映像の邪魔をしているのです。
ノルシュテインは音楽も映像の一部と捉えていたことでしょう。一方、イームズ夫妻は音楽を装飾と考えていたと思います。
『25日・最初の日』にはショスタコービッチの音楽が、 『ケルジェネツの戦い』にはリムスキー・コルサコフの音楽が、『四季』にはチャイコフスキーの音楽が、絶対に必要だったわけす。
『ブラックトップ』のバッハはバッハではなくてもよくて、『パワーズ・オブ・テン』、『おもちゃの汽車のトッカータ』、『ケース・スタディ・ハウス』でのエルマー・バースタイン作曲の音楽は必要だったのでしょうか。僕自身、イームズ夫妻とエルマー・バースタインには申し訳ないですけど、音を消して映像だけ見ています。映像は本当にみごとなもので、それ故、すごく残念なのです。
イームズ夫妻は、映像化するということは記録すること、という意識が非常に強かったように思います。また、自分たちの周りのものを切り取っていけば、こんなに立派な作品になるという、ある種実験的な提示であったのかもしれません。『パワーズ・オブ・テン』を現在リメイクしたらどうなるだろうと思ったりしますし、現実に『おもちゃの汽車のトッカータ』は「機関車トーマス」としてリメイクされているわけですから、イームズ夫妻のもくろみ通りなのかもしれません。
ちなみに僕は、『パワーズ・オブ・テン』はフィリップ・グラス作曲の「浜辺のアインシュタイン」を聴きながら、『おもちゃの汽車のトッカータ』はスティーブ・ライヒ作曲/クロノス・カルテット演奏の「ディファレント・トレインズ」を聴きながら、勝手に楽しんでいます。
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