2006年11月11日土曜日

あしたのジョー

漫画あしたのジョー」、いまさらいうのもなんですが、面白いですよね。
アニメあしたのジョー」も当然、面白いのですが、漫画アニメの面白さというのは決して一緒ではないはずです。何せアニメにはという要素が含まれているのですから。

アニメあしたのジョー」では、尾藤イサオテーマ曲は当然素晴らしいのですが、劇中の音楽も非常に素晴らしいです。サントラの曲目を見ると、街のテーマサチのテーマ子供たちのテーマジョーのテーマ力石のテーマ段平のテーマ…と音楽のタイトルが場面やキャラクターになっていました。つまり、街が出てきたら、街のテーマが流れ、そこに子供たちがいれば、子供たちのテーマ、そこへジョーが来ると、ジョーのテーマ、─と音楽を使用することによって、より分かりやすくなっていたのです。
そしてそれぞれのテーマにはいくつかのパターンがあって、例えば、子供たちのテーマには喜怒哀楽を表す曲が4つぐらいあって、曲調によってその場面の雰囲気を伝えようとしているのです。
悲しい場面には悲しい曲が流れることは、映像表現においてごく普通の手法なのかもしれませんが、同じ曲を悲しくアレンジしたり、楽しくアレンジすることによって、より一層分かりやすくなっているのです。同じ曲を曲調変えて気持ちを表現する手法も、別に新しいことではないかもしれませんが─。
サチのテーマその1サチのテーマその2など比較して聞いてみると、アレンジの仕方も色々あるんだなぁと感心してしまいます。スピードを変えてみたり、曲のジャンルをジャズにしてみたりブルースにしてみたりポップにしてみたり、楽器編成を変えてみたり、メインをハーモニカからマリンバに、さらには尺八にしてみたり…とアニメあしたのジョー」をよく聴くことによって、音楽的視野が広がるのではないかと思うくらいです。
アニメ音楽といえば、主にテーマ曲やエンディングテーマ曲を指しますが、劇中歌もなかなか楽しめるものです。「あしたのジョー」のようにオリジナル曲を使用している例もあれば、「銀河英雄伝説」のようにワーグナーやマーラーのような既製の音楽を使用しているものもあります。

映像を見ながら音楽までも楽しめる、なんと素晴らしいことなのでしょう!

♪果てしなき闇の彼方に/荒木一郎

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