2007年9月30日日曜日

メセニー・メルドー・ファイナル

そういえば─、数年前にブルーノート東京ゲーリー・バートン・カルテット・リビジテッドを見に行ったときも雨が降っていた。降り方は激しく、靴の中はびしょ濡れで、なんで一万以上も払って彼らを見なくてはならないんだ、などと一瞬後悔したのだが、いざ演奏を聴くとそんな思いは吹っ飛んで、来て良かったと強く思ったものだ。

今日も外は雨。そんな中、鎌倉までメセニー・メルドーを見に行かなければならない。東京公演もあったのだが、スケジュールの都合とチケット入手の困難さから、結果、今日この日の鎌倉でのツアーファイナルという選択肢になった。しかも仕事で徹夜明け─。一瞬眠ってしまおうかとも思ったものの、前から3列目でメセニー・メルドーを見るのだと自分に言い聞かせて、いざ鎌倉。

鎌倉芸術館でのツアーファイナル、何故か。昨日は大阪、その前は東京、その前は名古屋、その前は仙台、その前は水戸─、このスケージュルは何故か。きっと彼らは、演奏よりも移動を楽しんでいるのに違いない。しかし、こちらは断然演奏ありき。

予定より5分遅れの午後5時5分ぐらいにパット・メセニーブラッド・メルドーの二人が登場し、まずはデュオから始まった。メセニーを見た誰かが、あれ?やせてない?とつぶやいていた。

メルドー・メセニー・デュオ
1. Unrequited
2. All The Things You Are
3. ?
4. ?

��曲目、曲名がわからないがメルドーのピアノから始まった曲。メルドーの演奏に涙が出そうになるくらい、感動してしまった。それまで、メルドーのネームバリューは何となく知っていても、その演奏自体を気に入っていたわけではなかったので、驚きも強かった。
メセニーのギターも素晴らしい。ボリュームの微調整で抑揚をつけて、メルドーの演奏と調和させていたのはさすがとしか言いようがない。
��曲目、メセニーのアコギから始まるこの曲は、一転してあまり良くなかった。アコギの音があまりにも高くて質が悪い。この不快な思いも、次から始まるカルテットのセットで吹き飛んでしまったが─。

カルテット
5. A Night Away
6. Santa Cruz Slacker
7. En La Tierra Que No Olvida
8.?
9. The Sound Of Water
10. ?

ベース:ラリー・グレナディア、ドラム:ジェフ・バラードというこのリズム隊も非常にパワフルだった。CDで聴いている限りでは想像できないくらいに、おもいっきり前面に出てもいた。
しかし、何といっても、やはり一番の驚きと衝撃と感動はブラッド・メルドー。常に流れるようであり、流れながらも異常なまでのグルーブ感。ベースとドラムのリズムに合わせてピアノが鳴っているが、ピアノがハイテンションになった途端、ピアノに合わせて全てが動いているように感じてしまった。メルドーの左手と右手が奇麗に分離したとき、もはやメセニーですら彼に敵わない。
約2時間、時計が午後7時をすぎると、ステージ上で4人が肩を組み光り輝いていて、それを見つめる全員がステンディングオベーション。

アンコール
11. Ring Of Life
12. ?

アンコールを2曲演奏し、3度目はカーテンコールで終了。時刻は午後7時半すぎ、約2時間半のスペシャルなステージは終わった。こんなスペシャルはもう二度とないだろう。



1 件のコメント:

  1. サルバトーレフェラガモ2013年7月22日 12:45

    今日は よろしくお願いしますね^^すごいですね^^ サルバトーレフェラガモ http://ferragamo.mukade.jp/

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