夏にぴったりなアルバムを─
マーク・ジョンソン Marc Johnson 「ザ・サウンド・オブ・サマー・ランニング」 The Sound Of Summer Running (1998) |
ギター、パット・メセニーとビル・フリゼール
ベース、マーク・ジョンソン
ドラム、ジョーイ・バロン
個人的にはベストなユニットです。
非常に個性が強い4人が見事に1つになっていて、聴いていて本当に気持ちがいい。パットの爽やかなギターとビルの湿っぽいギターが絶妙なバランス─、灼熱の夏というより、雨期と重なり合う日本の初夏とか晩夏というイメージであろうか。
パット・メセニーとビル・フリゼールの共演はこれ一枚だけだと思うのだが、音色や演奏スタイルが非常によく溶け合っていて、もっと共演してほしいと思ってしまう。
ジョーイ・バロンはビル・フリゼールのもとでずっとドラムをたたいてきたわけで、そのトリッキーな演奏も存分に発揮されている。
マーク・ジョンソンはビル・エバンスのもとで演奏していただけあって、その活動は非常に幅広い。ゲーリー・バートンから、ウルフガング・ムースピール、ジョン・スコフィールドにいたるまで、様々な人たちと共演している。どんな人が周りにいようがへっちゃらなのだ。
かなり自由に演奏できる人ばかりなのですが、1つ1つの楽曲はかなりしっかり練りこまれているものばかり。素晴らしき一体感を感じるのは、そのせいもなのでしょう。
もしかしたら、この4人の名前をよく知った上で聴いたのならば、少し物足りなく感じるかもしれません。あまりにもまとも過ぎると─。
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