2007年9月19日水曜日

マーク・リボーとロス・クーバノス・ポスティーソス

ギタリストのマーク・リボー(MARC RIBOT)はキューバ音楽をコンセプトにロス・クーバノス・ポスティーソス(Los Cubanos Postizos)というプロジェクト組み、ラテン音楽界の大巨匠アルセニオ・ロドリゲスへのオマージュとして「Marc Ribot Y Los Cubanos Postizos」というアルバムをリリースしています。

画像Marc Ribot
Marc Ribot
Y Los Cubanos Postizos

(1998)

ロス・クーバノス・ポスティーソスとは“にせキューバ人”という意味なのだそうです。その名のとおり、アンソニー・コールマン、ブラッド・ジョーンズ、マイアミ・サウンド・マシーンのロバート・J・ロドリゲス、ジョン・メデスキというキューバ人ではない面々が参加しています。キューバ人はいないけれども、キューバの音楽をよく理解し、自分たちの音楽に取り入れた結果このアルバムが出来上がったということを言いたいがために、“にせキューバ人”というプロジェクト名になったとか。
中身はかなり陽気な響き。マーク・リボーのギターが見事に踊っています。

画像最初にマーク・リボーを聴いたのが
アルバム「Don't Blame Me
マークの演奏に魅了されたが
あまりに寂し過ぎて
ずっと聴いていると
気が滅入りました。
「Marc Ribot Y Los Cubanos Postizos」ではその寂しさが素晴らしい哀愁となり、さらに寂しさから一転、陽気なギターで聴く者を躍らせてくれるのです。
マーク・リボーは、ギタリストとして、かなりおもしろい存在です。決してテクニックを披露しようとはせず、常に音の響きを追究し続けているその姿勢を称えたいものです。

♪Aurora en Pekin / Marc Ribot y los Cubanos Postizos


♪Postizos / Marc Ribot Y Los Cubanos

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