2008年1月31日木曜日

MEDESKI, SCOFIELD, MARTIN & WOOD

テレビでジョン・スコフィールドが演奏していました。
その姿、だいぶ丸くなったものだと、流して見ていたのですけれど、その演奏たるや全く衰えることなくかなりキレキレで、むしろ以前よりも尖っているのに驚いてしまい、思わずまばたきすることも忘れるほどでした。





ジャム、インプロビゼーションを中心に据えて活動してきたMMW(ジョン・メデスキー、ビリー・マーティン、クリス・ウッド)にジョン・スコフィールドが加わり、メデスキー、スコフィールド、マーティン&ウッドというユニットになっているのですが、なんと見事な組み合わせだろうと思ってしまいます。

2006年にアルバムを出し、去年は精力的にライブ活動していたようで、日本にも来日していたようです。知らなかったことが悔やまれます。

画像Out Louder

この2枚組のアルバムを聴いてみました。
��枚目がスタジオ録音、2枚目がライブ収録
��枚目の方が断然良くて、それでも何かもの足りない─
このようなバンドは生の音や演奏を体感するべきなのでしょう。体が動く限り、常に進化し続けて、ライブのその瞬間こそが、最高の状態であるはずだから─。

2008年1月30日水曜日

ペルセポリス

ペルセポリスを見ました。

ペルセポリスとは─
紀元前550年から紀元前330年の古代イランに存在されたとするアケメネス朝ペルシャの首都

映画「ペルセポリス」は、イラン出身の監督マルジャン・サトラビの実体験をアニメにした、文字通りイランのお話です。
今年のアカデミー賞アニメーション部門にノミネートされています。イランの体制が批判的に描かれているので、大賞の有力候補だと思うのは自分だけでしょうか。政治的なことは抜きにしても、内容もアニメーションも非常に良かったので、大賞を取るべき映画だと思います。

フランス映画で、基本的にフランス語で制作されていますが、英語の吹き替え版もあるようです。フランス語版では声優としてカトリーヌ・ドヌーヴやキアラ・マストロヤンニ(カトリーヌとマルチェロ・マストロヤンニの娘)が参加、英語版でもこの親子が参加しているのですが、それに加えてイギー・ポップやショーン・ペンが参加しているようです。フランス語映画はフランス語で見るべきだろうと思ってフランス語版を見たのですけれど、英語版でも良かったと少しだけ後悔しています。英語版もいずれ見ようか─。

サウンドトラックを先に聴いていたのですけれど、それら音楽が非常に効果的に使用されていて、大部分モノクロの映画だったのが信じられないくらいに、カラフルな映画に思えてしまいました。
サントラで気になっていた♪アイ・オブ・ザ・タイガー、映画でもしっかり歌われていたのですけれど、歌われ方が映画とCDとでは全く違っていました。違う人物が歌っているのではと思い、パンフレットとCDのクレジットを確認するものの、どちらもキアラ・マストロヤンニが歌っているらしい。サントラ版では優しくささやくように、美しい声とメロディーで歌われている♪アイ・オブ・ザ・タイガー、映画では荒々しく、所々あえて調子を外したように歌われ笑いを誘う─、どちらの♪アイ・オブ・ザ・タイガーも魅力的なので、できれば映画版のほうもCDに納めてほしかった─。

監督のマルジャン・サトラビは、もともとイラストや子供向けの本など執筆していて、「ペルセポリス」は、最初にグラフィック・ノベルという形で発表されたものを映画化したそうです。日本語版の原作本も発売されています。

画像画像
ペルセポリスI
イランの少女マルジ
      ペルセポリスII
マルジ、故郷に帰る


あらゆる楽しみ方ができる「ペルセポリス」
社会勉強にもなるかもしれません
ぜひどうぞ─。



2008年1月29日火曜日

2001: A SPACE ODYSSEY

そういえばあの火星人はどうなったのだろう



スタンリー・キューブリック監督
映画「2001年宇宙の旅
冒頭のシーンのような火星、火星のような冒頭シーン、火星のような地球、地球のような火星…どう言ったらいいのか分かりませんが、映画の舞台は月とか木星で火星とは無縁です。

アーサー・C・クラーク著
小説「2001年宇宙の旅
原作の舞台は土星だということで、これも火星とは全く無縁です。

現実はまだまだ人の創造力に追いついていません。

映画「2001年宇宙の旅」が公開されたのが1968年
40年前です。信じられません。
色あせるどころか、時が経てば経つほど
その新鮮さに驚きが増すばかりです。


画像


さて─

映画も素晴らしいですけれど
このサウンドトラックも素晴らしいです。
この映画のために書かれた曲はありません
キューブリックのセレクションと言っていいのでしょう。
素晴らしいセレクションです。

画像2001 A Space Odyssey


キューブリックはオリジナルの楽曲を作曲してくれるよう
アレックス・ノースに依頼したそうです。
しかし、キューブリックはそれを没にしたのです。
その没になった音源も存在します。

画像2001 : A Space Odyssey
-The Original Score


本当にアレックス・ノースの楽曲が本当に駄目かどうか試してみてはいかがでしょうか?


2008年1月28日月曜日

Live at the Quick

ベラ・フレック&ザ・フレックトーンズ
Bela Fleck and the Flecktones
世界最高のインストゥルメンタル集団
どこかでこのように表現されていました。

オリジナルメンバー
ベラ・フレック(バンジョー)
Béla Fleck
ビクター・ウッデン(ベース)
Victor Wooten
フューチャー・マン(パーカッション)
Future Man
ジェフ・コフリン(サックス、フルート、クラリネット)
Jeff Coffin

リーダーのベラのパンジョー、ベースのビクターのベース、この2つの超絶テクニックからベラ・フレック&ザ・フレックトーンズ は最高の─といわれているのでしょう。しかし、2人のテクニシャンだけが全てではありません。
さまざまな管楽器をこなすジェフ・コフリン、決して厚みを増すために吹いているだけでなく、2人のテクニシャンに負けないくらい、ソロもこなします。
パーカッションのフューチャー・マン、彼はビクターの兄、ドラムだけでなく、MDIパーカッションやドラミター(Drumitar)とかいう自作の電子ドラムを用いて演奏しています。
♪Ovombo Summit


��人の個性とテクニックを十二分に堪能するには
ライブアルバムが最適ではないでしょうか。

画像
Live at the Quick

��人の個性のほかにも、ファゴット、イングリッシュ・ホルン、オーボエなど、まるでクラシックでもやるのかと思ってしまう楽器編成、実際、アメージング・グレースやパルティータといったクラシックの楽曲も演奏しいますが、そのスタイルはクラシックとは似ても似つかない、非常に独特なインプロビゼーションなのです。もっとも、アメージング・グレースはビクターのベースソロ、パルティータはベラのバンジョーのソロですが─。
♪Amazing Grace
♪Prelude from Bach Violin Partitia #3

ソロ演奏よりも4人が揃った演奏の方が4倍以上にいいです
♪Big Country


Hoedown
グルービーなファゴットのソロパートなども聴くことができます。
非常に面白いライブです。

��VDLive at the Quick

2008年1月27日日曜日

The Enchantment

グラミー賞のノミネート作品を眺めていみました。
50th Annual GRAMYY Awards Nominations List

やはりあらゆるジャンルのノミネート作品があり
全く知らないものが大多数を占めていました。
ポルカ部門というものまで存在していて
アメリカ人はそんなにポルカを好きなんて知りませんでした。

最も地位が高いというべきなのでしょうか
レコード・オブ・ザ・イヤーのノミネートの面々は
さすがに新しいアーティストばかり
名前は知っていても、音楽は・・・

上位のカテゴリーで聴いたことがあるアルバムは
アルバム・オブ・ザ・イヤーにノミネートされていた
ハビー・ハンコックの「River: The Joni Letters」
だけでした。
確かにこのアルバムはなかなかいいとは思っていましたが
まさかアルバム・オブ・ザ・イヤーにノミネートとは─。

少し下のカテゴリーでは
ポール・マッカートニー
ブルース・スプリングスティーン
などの名前も─


数多くある音楽の中でなぜか気になってしまったのが
ベスト・インストゥルメンタル・コンポジション部門
ノミネートされていた
♪ Spectacle
Béla Fleck, composer (Chick Corea & Béla Fleck)
パンジョーを弾くベラ・フレック
ピアノを弾くチック・コリア
不思議なデュオなのです。
収録されているアルバム「The Enchantment」を聴いてみました。


画像
バンジョーなのになぜかスパニッシュの響きがしてきて
非常に面白いアルバムです。
映画「未来世紀ブラジル」のテーマ曲なども演奏していて
かなり楽しめました。
ノミネートされた♪Spectacle はほんとスパニッシュ
ブルーグラスのような♪Mountain などもよかったです。


2008年1月25日金曜日

ラ・フォル・ジュルネ 「熱狂の日」音楽祭2008

今年も東京国際フォーラムと丸の内周辺で
ラ・フォル・ジュルネが開催されるようです。

画像

今年は「シューベルトとウィーン」と題されていて
シューベルトを中心にウィーンで活躍した音楽家の作品を
演じるようで、定番される音楽が数多く演奏されることでしょう。

期間はゴールデンウィーク中で
チケット販売も3月15日から
ちょっと注目するのは早すぎるかもしれませんが
安く気軽に楽しめるこの音楽祭
売り切れ続出必至─
ということで今から要チェックです。
忘れてしまいしょうですが…。

シューベルトはそんなに好きではなく
むしろ嫌いな方だったのですけれど
徐々に聴かず嫌いも解消されて
いまではかなり好きになっているかも…
実質的に聴いている音楽が少ないと思うので
今回この祭典でより多くのシューベルトを楽しめればと─



シューベルト関連記事
D956 Op.163 ・世界三大交響曲

ラ・フォル・ジュルネ関連記事
来年こそは…
ゴールデンウィークは音楽祭
生2ピアノ協奏曲と弦チェレ




アリス・クーパー来日

��008年3月、アリス・クーパーが来日するそうです。
正直、この曲しか知りません─

♪Schools Out


オジー・オズボーンはじめ
数多くのミュージシャンおよび
あのサルバドール・ダリまでもが
リスペクトしたという
アリス・クーパー

もう少し聴かねば─
と思い、まずは有名な曲が含まれている
アルバム「School's Out」を聴いてみた。
画像

��972年にリリースされたこのアルバム
その時代を映し出しているような音─
それと同時に非常に新鮮な音を体感できました。
これほどまでに豊富な音色を作り上げていたとは
なるほど、彼をリスペクトする人が多いわけです。
今さらながら納得。

このジャケットの絵もなかなかいいと思うし─

ダリの絵をジャケットにしたアルバムもあるようです。

DaDa
画像

その名も「ダダ」と名付けられたアルバム
解説によると、コンセプトアルバムとか─
非常に気になるところでありますが
アリス・クーパー自身、最も嫌いなアルバムだそうで…
ちょっと聴くのもためらってしまいますが
だからこそ聴きたくなったりもします。買うか…

ダリは本当にアリス・クーパーが好きだったようで
アリス・クーパーをモデルにしたホログラムを作ったり
画像

アリス・クーパーのステージに出演することも
切望したそうです。

♪Unfinished Sweet - Good To See You Again


ダリが好む理由、なんとなく分かる気がします。
ちなみに、この映像は
アリス・クーパー自身が最悪の時代だと語っている
まさにその時期の映像です。
確かに、ひどい…だからダリが好きなんだと─。

2008年1月24日木曜日

それからのバレエ・リュス

映画「バレエ・リュス 踊る歓び、生きる喜び」
見てきました。

有名なディアギレフのバレエ・リュス
ディアギレフの死後、消え去ったような印象が強いのですが、それ以降もしばらく生き続けて、アメリカに渡ったことによりさらに輝きを増し、アメリカに渡ったが故に根絶してしまう─。
ディアギレフのバレエ・リュスが現代バレエを創り上げたとするならば、その後のバレエ・リュスは現代バレエを全世界に広めたと言っていいのでしょう。
いかにして世界にバレエが広まっていき、そしてその内側はどのようなものだったのか─、膨大な量のインタビューと貴重なバレエ映像により展開される、ドキュメンタリー映画でした。

あまりにもインタビューが多すぎるので、もっとじっくりバレエの映像を見せてほしいと思ったのですけれど、インタビューの内容が正直なものばかりで非常に面白くて、8割がインタビューの映像ばかりだったのにもかかわらず、不思議と飽きることなく最後まで見ることができました。

しかし、最も良かったと思えた部分は、エンディング10分ぐらいの音楽と映像だけでじっくりとバレエの魅力を映し出していた部分であり、やはりもっとバレエの映像があってもいいのではと思ってしまいました。バレエそのものを楽しみたいのなら、実際のバレエやその映像を見ればよいことなのですけれど…。

エンディングで流れていた音楽は、恐らくオリジナルのものだと思うのですけれど、そのサウンドトラックがリリースされていて、購入すべきかどうか悩んでおります。

画像Ballets Russes

上の画像をクリックすればタワレコへ行きます
一方、文字をクリックすればアマゾンへ─
タワレコでの販売価格=2,510円
アマゾンでの販売価格=5,908円 (2008/01/23現在)
なぜ?どう見ても同じものなのですけれど…
��VDよりも高いんです。

英語版のDVDは2006年にリリースされていました。
しかも、YouTubeに…

まぁ、観客5人という非常にゆったりとしたスペースで見ることができたから、非常に満足していますが─。2月8日までらしいです。もうすぐ終わりますよー。

2008年1月23日水曜日

ローリング・ストーンズのライブ・ドキュメンタリー

��月7日開幕に開幕する第58回ベルリン国際映画祭
そのオープニングを飾るのが
マーティン・スコセッシ監督
ザ・ローリング・ストーンズ主演
ライブ・ドキュメンタリー「SHINE A LIGHT」

マーティン・スコセッシ監督のライブ・ドキュメンタリーといったら、ザ・バンドの「ラスト・ワルツ」を思い出します。個人的には「ラスト・ワルツ」はあまり好みではありません。嫌いな理由はいろいろあるのですけれど、単純に見ていて面白くありませんでした。
故に、今回のライブ・ドキュメンタリーというのも、記事を見た瞬間からかなり警戒したのですけれど、予告の映像は非常に素晴らしいものだと思いました。



Shine A Light | The Rolling Stones | Official Movie Site


気になるのは、監督しているマーティン・スコセッシが頻繁に出ていること。本編でも出てくるのでしょうか?出ているのであれば、非常に素晴らしい作品であることが予想されます。
全米で4月から公開され、日本ではなぜか冬という遅さの公開らしい─…期待してじっと待っていようとは思うのですけれど、もう忘れているでしょうねぇ。




2008年1月22日火曜日

Tasmin Little 「The Naked Violin」

そういえば─
英国のバイオリニスト。タスミン・リトルの新作が
無料ダウンロードできるようになっているはずだが─

自由に聴けて、自由にダウンロードできました。

Tasmin Little The Naked Violin


ヨハン・セバスチャン・バッハ
パルティータ第3番ホ長調 BWV1006

ポール・パターソン
Luslawice Variations op.50 for violin

ウジェーヌ・イザイ

無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 作品27 より
第3番 ニ短調 「バラード(Ballade)」

以上
古典・現代・近代
��人の作曲家の音楽を聴くことができました。

馴染みのあるバッハから
初めて聴く現代作曲家の音楽まで
結構たのしむことができたと思います。

さらに─
画像

画像

��Dジャケ用に表面・裏面の画像もダウンロードできて
パッケージにこだわる人に対しても
しっかりと対応してくれています。

至れり尽くせり

この流れがぜひとも主流になって欲しいものです。

ニュースなどで2007年のCD売り上げは
全盛期の半分しかないと報道されていましたが
それは、どうせ巨大マーケットの世界の話でしょう。
独立したマーケットの販売枚数というのは
どれだけ反映されているのか疑問です。
もしかしたら、個人でCDを配布している
という例が多いのかもしれませんし─。
ダウンロードで音楽を購入している人でも
��Dに焼き込んでいることもあるだろうし
��Dの売り上げは落ちていたとしても
その媒体は、もしかしたら増加しているのかもしれません。


さて、今年は何人のアーティストが
独立宣言をすることやら─
非常に楽しみです。

2008年1月20日日曜日

今年90歳のミュージシャン

今年で50歳になるというグラミー賞
授賞式は2月11日(日本時間)にあるのですが
それを前に各賞のノミネート作品が発表されたようです。
詳しくは公式サイトを参考に─ >> GRAMMY.com <<

驚かされたのが、今年90歳になるジャズ・ピアニスト
ハンク・ジョーンズ(Hank Jones)
彼がジャズ・インストゥルメンタル・ソル部門にノミネート
ということでした。


画像
Kids: Duets Live at Dizzy's Club Coca-Cola
Joe Lovano & Hank Jones
※3曲目の♪Lullaby がグラミー賞ノミネート

ハンク・ジョーンズは
あのエルビン・ジョーンズサド・ジョーンズの兄であり
弟2人はすでに他界しているというのに
兄は生存どころか、現役のプレーヤー

本当に今89歳なのだろうか。

さらに驚くべきことに
ハンク・ジョーンズは、つい最近
ザ・グレイト・ジャズ・トリオとして
ブルーノート東京で来日公演をしていたようです。


ミュージシャンの寿命などという概念は
吹っ飛んでしまいます。

…ということは─
いま活躍しているおやじバンドは
��0~30年はいけるということ…
─無理か。





2008年1月19日土曜日

LOUDNESSの新作


画像LOUDNESS
METAL MAD

日本を代表するメタルバンド、LOUDNESSが新作を出すらしい。
通算21枚目、こんなに出していたのか…
��枚もまともに聴いたことがございません。

唯一知っているといっていいのは
高崎 晃のギターだけでしょうか。

最も売れたと言われている♪Crazy Nightを聴いて
少しおさらいを─

全く記憶ございません。
当時、全く聴いてないということなのかもしれませんが
ライブ映像を確実に見た覚えはあるのです。
しかし、ちょっとこの格好が…
個人的にはいつの時代に見てもかなりの抵抗があります。
しかし、なぜかカッコイイと思ってしまうのは
自分が元メタルフリークだからなのでしょうか。

♪Road Racer

タッカンのギターはやっぱりいいなー。

ピコピコ超絶タッピングにかなり憧れました。
両手のタッピングだけで弾く♪愛のロマンス
かなり練習したものです。
もっともなかなか強い音を出せなかったので
ものすごく貧粗な
ピコピコメロディーになってしまいましたが…

日本に住んでいながらにして
ラウドネスをほとんど知らないのは
もったいない気がしてきました。
��月20日のこの新譜はぜひ聴いてみよう─
覚えてたら.....

2008年1月18日金曜日

パティ・スミス 「Twelve」


画像Patti Smith
Twelve

1. アー・ユー・エクスペリエンスト?
  (ジミ・ヘンドリックス)
2. ルール・ザ・ワールド
  (ティアーズ・フォー・フィアーズ)
3. ヘルプレス
  (ニール・ヤング)
4. ギミ・シェルター
  (ローリング・ストーンズ)
5. ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー
  (ビートルズ)
6. ホワイト・ラビット
  (ジェファーソン・エアプレイン)
7. チェンジング・オブ・ザ・ガード
  (ボブ・ディラン)
8. ボーイ・イン・ザ・バブル
  (ポール・サイモン)
9. ソウル・キッチン
  (ドアーズ)
10.スメルズ・ライク・ティーン・スピリット
  (ニルヴァーナ)
11.ミッドナイト・ライダー
  (オールマン・ブラザーズ・バンド)
12.楽園の彼方へ
  (スティーヴィー・ワンダー)

現時点でパティ・スミスの一番新しいアルバム
有名な12曲を扱ったカバーアルバム
すべてアコースティックな響きで、非常に落ち着きがあり
パンクとは全く別次元の世界です。
今までのパティを期待して聴くと
間違いなく裏切られることでしょう。
しかし、決して悪くはありません
むしろ、素晴らしいとさえ思ってしまいます。
このアルバムでは
パティの息子と娘がバックの楽器とボーカルで
参加しているそうです。
もしかしたら、パティの違う素の部分が
素直に表現されているアルバムなのかもしれません。

��動画>>>Patti Smith Smells Like Teen Spirit
(c) 2007 SONY BMG MUSIC ENTERTAINMENT

オフィシャルなものではありませんが
非常にステキな映像です。
↓↓↓↓↓
♪Helpless / Patti Smith

パティ・スミス

今年のサンダンス映画祭
「パティ・スミス:ドリーム・オブ・ライフ」
とうドキュメンタリー映画が上映されるようです。
12年パティ・スミスを撮り続けている
カメラマンのスティーブン・セブリングが監督していて
家庭人としてのパティが描かれているそうです。

確か、パティは2児の母だったと思いますが─
むかし子供たちに料理を作ったり教育したりする
パティの映像を見た記憶がうっすらあります。

パンクを代表するアーティストが
母親になっている姿は
なかなか容易に想像することはできません。
それゆえに
かなり気になる映画です。


パティ・スミスといったら
アルバム「ホーセス

画像Patti Smith
Horses

ロバート・メープルソープのジャケット写真と同様に
内容も非常にオシャレでカコイイ
これを聴けば
ロンドン・パンクとはかなり違った
ニューヨーク・パンクの良さを実感できるはずです。

♪グロリア(Gloria)

2008年1月17日木曜日

ノスタルジック・トレイン

久々に
東京から八王子方面にまたがっている中央線に乗った。

イヤホンで音楽を聴いていたのだが
なぜかそれら音楽は全く耳に入ってこず
まばゆいオレンジ色のその電車を見ていると
過去のことばかりを思い出し
頭の中では耳で聴いているものとは別の音楽が鳴り響いていた。

そういえば
G.I.オレンジっていう
イギリスの男性アイドルグループいたようなぁ…
♪サイキック・マジックという曲がヒットしていたようなぁ…
その曲しか売れなかった気がするが─。
このグループ、秋田でコンサートをしたはず。
海外アーティストが秋田に来るなんてめったにないから
すごく記憶にのこっている。
「もっとほかにいるだろう」
とその時思ったかどうかは定かではないが─。
��.I.オレンジのことを思い始めると
♪サイキック・マジックが頭でループしだす。
それが永遠に続くかのようにぐるぐるとー。

高円寺駅を通過ー

そういえば、10年以上前になるだろうか
渋谷のライブハウスで
パラダイス・ガレージというバンドか歌う
♪高円寺 っていう曲があったなぁ。
バンドといっても
メンバーは男性ひとりで、アコギ一本の弾き語り。
ただひたすら
「高円寺、高円寺。高円寺、高円寺。」
と繰り返すだけの曲で、繰り返せば繰り返すほどに
なぜか笑みをうかべてしまうような不思議な曲だった。
高円寺、高円寺。
高円寺、高円寺。
高円寺、高円寺。
高円寺、高円寺…
パラダイス・ガレージ聴きたくなってきたなぁ。

豊田道倫 / パラダイス・ガレージ




2008年1月16日水曜日

ZZトップ

世間は、おやじバンドブームであるような気がします。
日本ではおやじバンドのコンテストが開かれているし、世界を見渡すと数々のビッグバンドが復活、ローリング・ストーンズのような長寿ばんども数々─と、まさに、おやじバンド全盛時代とも言えるのでしょうか。

自分の中で、おやじバンドといったらなぜかZZトップをイメージしてしまいます。彼らの音楽を聴いたのはアルバム「アフターバーナー」でした。
画像Afterburner

��985年当時、ZZトップが演奏する姿を見て、まるで仙人が黒ずくめの衣装をまっとっているような印象を受け、おじいちゃんなのに頑張るなぁ、など思ったものです。しかし、その当時の彼らの年齢は36歳、決して若くはないとは思いますが、おやじバンドと称するのはまだ早すぎたわけです。

今年、ZZトップの面々─ ビリー・ギボンズ(g/vo)、ダスティ・ヒル(ba/vo)、フランク・ベアード(dr) ─全員59歳、外見も中身も紛れもなくおやじバンドでございます。
最も人気があると思われるアルバム「イリミネイター」が発売25周年を記念してコレクターズ・エディションなるものに形を変えて、再発されるらしいです。
画像Eliminator


♪Legs / ZZ Top


この絵像から25年経過しているわけで、もはや彼らは無敵なおやじバンドのような気がするのですけれど、彼らよりも年上のバンドが大活躍しているのですから、驚きです。

2008年1月15日火曜日

M.I.A. の映像

映像ディレクターの経験もある M.I.A.
音楽だけでなくそのミュージッククリップも
非常に面白い、かも─

♪Jimmy

この映像は最低でも125万回以上は再生されているようです。

♪PAPER PLANES

おバカな「Jimmy」のクリップとは一転、とてもかっこいいクリップです。彼女は音楽ドキュメンタリーの映像をディレクションしていたというから、こういった部類はお手のものといった感じでしょうか。

♪BIRD FLU

ほら、やっぱり─。

♪BOYZ

自由な発想って憧れますね。

音楽も映像も彼女にしか想像することができないものばかりでした。

2008年1月13日日曜日

M.I.A.

Rolling Stoneで2007年のアルバムランキングが掲載されていました。ブルース・スプリングスティーンのアルバムを抑えて、みごとナンバー1に輝いていたのがこれです─
カラ KALA / M.I.A.



イギリス出身のタミル人アーティスト
M.I.A.(Missing In Action = 戦闘中行方不明)が作成した
セカンドアルバムです。

父親がスリランカのタミル人分離独立派武装勢力、タミル・イラーム解放のトラ(LTTE)に所属していて、現在行方不明。その父へのメッセージとしてM.I.A.と名乗っているそうです。
デザイナーでもある彼女は、もちろんジャケットも自ら作成していて、非常に個性的で思わず目を引かれてしまったのですけれど、その音楽も非常に個性的で面白かったです。
音楽的な内容は、エレクトリック・ヒップポップ、打ち込み系のループ音楽をベースにヒップポップの歌が展開されていて、個人的には非常に苦手な分野なのですけれど、思った以上に面白い音楽を楽しむことができました。
ダンスレゲエにインスパイアされて作ったアルバムだということですが、そんなの全く感じることができませんでした。むしろ、インドなどの南アジアの響きを感じてしまうのは、彼女の境遇を考えると自然なことであり、そうした響きがメインであるからこそ、このアルバムが支持されているのではないでしょうか─…単にヒップポップが人気があるからかもしれませんが…。