2008年1月1日火曜日

音楽が死ぬということ

学校の音楽の時間
さまざま音楽を聴かせてくれた音楽の先生
音楽の中には長時間にわたるものが少なくないわけで
授業内ですべてを聴くことはできない─
そんなとき、先生はボリュームを徐々に絞っていき
なだらかな消音とともに音楽を終わらせていた。
音楽を途中で遮断してしまうと
「音楽が死んでしまう」らしい。

さて、昨日、つまり去年の最後の日
テレビで毎年恒例の東急ジルベスターコンサートを見ていました。
今回はレスピーギ作曲
交響詩「ローマの松」より“アッピア街道の松”で
カウントダウンを刻んだのでした。
恐らく初めて聴く音楽ではあったけれど
素晴らしい演奏と、見事なカウントダウンで
大いに感動。
新年最初の演奏
シュトラウス「雷鳴と稲妻
チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番
など興奮冷めやらぬ気持ちで堪能。
そして、番組ラストは
今年、世界で一番最初に演奏されるであろう
シュトラウス「美しく青きドナウ」で締めくくり
ますます興奮をかき立てられながら
新春の音楽を楽しんでいたのです、が─
なんと、曲の途中でいきなりCMが入り
そしてなんの断りもないままに番組ラストの提供が数秒入り
そのまま番組が終わってしまいました。
つまり“音楽が死んでしまった"のです。
カウントダウンの演奏は時間通りできたのに
油断したのか
番組ラストの演奏は時間オーバーだったのですね。
仕方ないかな─
テレビというのはこういうものですから…。

「音楽が死ぬ」なんて何をばかなことを─
音楽に陶酔しきっているあまりに
大げさなことを言っているにしか聞こえなかったのだが
いざ音楽をぶっつりと切られてしまうと
思わず手と手を合わせてしまいたくなった。


2 件のコメント:

  1. あけましておめでとうございます。
    去年は一年間ブログ更新お疲れ様でした。
    今年もブログ界のイチロー目指して、二年連続最多更新記録を期待してます。(笑)
    カウントダウンはちょうど見てましたよ。
    時間に合わせて演奏するのは、相当気を使うのではないのでしょうか?
    見ているほうがハラハラしました。(笑)
    「音楽が死ぬ」とは上手い表現ですね。
    たしかに音楽は聴き方や聴かせ方でかなり印象が違ってしまいますからね。
    それでは今年もよろしくお願いします。

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  2. シュリンパー2008年1月2日 4:33

    けんさん、あけましておめでとうございます。
    去年は本当にお世話になりました。
    今年もぜひともよろしくお願いします。
    ブログは内容よりも更新を第一にしているので
    可能な限り続けていきます。よろしくです。
    カウントダウンのハラハラ感がいいのかもしれません。リピーター多いと言ってましたから。
    ここで書いた「音楽が死ぬ」ということは、あくまで聴く人オンリーで言ったもので、これが演奏者や作曲家の立場であったら、まるっきり違ったものになるでしょう。
    まぁそのような難しい真理を、この場で追究しようなどと思っていませんけど…
    今年もお気楽によろしくお願いしま~す。

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