2008年1月8日火曜日

障害を乗り越えて─

某テレビ番組で、視覚障害者がエコーロケーションという能力を使い、自由に活動している様子を放送していました。
目が見えなくても、自ら舌を鳴らし続けることにより音の反響を作り出し、それによって物体の位置・自分の位置・自分と物体との位置関係などを把握できるのだそうです。また、自分が発する音だけでなく、車のエンジンなどの雑音の反響までもを利用して、周囲の状況を把握しているようで、その行動を見ると、本当に目が見えているかのような動きをしているのです。

視覚を失った分、それを補うかのように聴覚の能力が高まるのでしょうか。もしくは、失ったものを取り戻すかのように、自然と自ら聴力を鍛え上げているのかもしれません。

音楽の世界でも─
スティービー・ワンダー
レイ・チャールズ
最近では
ラウル・ミドン

そういえば、去年の暮れには日本人テノール歌手・新垣 勉の生い立ちをつづったドラマが放送されていました。ドラマ自体にはそれほど感動できませんでしたが、新垣 勉のがんばりには脱帽です。
そのときのドラマのサウンドトラックとしてアルバムが発売されているようです。興味ある方は、ぜひどうぞ。

新垣勉の軌跡

個人的に印象的な盲目の歌手というのはアンドレア・ボチェッリでしょうか。あのサラ・ブライトマンとのデュエット曲♪タイム・トゥ・セイ・グッバイは至る所で流れていました。


ロマンツァ




きょう日本では、浜崎あゆみの左耳が聞こえなくなった、と世間で話題になっていました。聴力の障害となると音楽家にとって致命的だと思ってしまうのですけれど、ベートーベンやスメタナなどは聴力障害にもかかわらず、素晴らしい音楽を生み出しているので、非常に険しい道かもしれませんが、浜崎あゆみにもがんばってほしいと思います。

2 件のコメント:

  1. 新垣勉さんが先日テレビで歌っているのを聞きました。いい声でした。
    ボチェッリのNessun Dormaも素晴らしい!盲目の歌手は感性が研ぎ澄まされているのでしょうか。
    聴覚障害者といえば、ピアニストのフジコ・へミングもそうでしたね。
    だいぶ前にコンサートに行ったことがありますが、今はもう高くて無理!
    サラ・ブライトマン大好きです。
    ロッキーの子守唄にしています♪

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  2. シュリンパー2008年1月10日 7:11

    新垣さんもボチェッリさんも特殊な才能はあったことでしょう。しかし、それを昇華させるために、どれだけの努力や苦労があったのか、僕には想像することもできません。確実に、健常者といわれる人たちよりも、何倍もの努力を必要としたことでしょう。その努力の結果がいまにあるのだと思います。いまの世の中、努力というものはすべての人に平等である、と思いたいですよね。
    ロッキーの音楽的な趣味はいけてますねぇ。うちのは、普通に音楽を流しただけではまったく反応しません。しかし、携帯の着メロを流すと、♪ウォ~ンウォ~ンと歌い出します。かなり音痴ですけど…。

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