2008年1月9日水曜日

Adagio For Strings




久々に映画「ロレンツォのオイル」を見ました。

画像ロレンツォのオイル/命の詩


ロレンツォのオイル
 命の詩(1992) - goo 映画



映画は、一度見ると二度目以降に見たときの感動というのは薄れているように思うのですが、何度目見たのか忘れたこの「ロレンツォのオイル」、最初に見たときよりも多くの涙を流してしまいました。特にラスト、ロレンツォのオイルで元気になった子供たちがたくさん出てくる部分などは、号泣でした。

映画が作られた当時、ロレンツォ君は14歳で存命中とあったのですが─、さて現在はどうなったのかと思い、ちょっと検索してみると、ワシントンポストに“彼は28歳で存命中"と書かれていました
2005年の7月には、ワシントン大学の研究者らがロレンツォのオイルは効果があると結論づける論文を発表したらしいのですが、あまりにも遅い見解なのではと思わざるをえません。慎重になる気持ちも分からないでもありませんが─。
オドーネ夫妻がいかに素晴らしかったのか、そしてロレンツォがいかに強い子だったのか、今さらながらに実感してしまいます。

さて、映画の中でサミュエル・バーバー作曲の♪弦楽のためのアダージョが流れていました。
非常に悲しい響きで、ケネディー元米大統領の葬儀などで演奏されたという逸話は、あまりにも有名。初演はトスカニーニが指揮、初めて知りました。

僕がこの曲を知ったのは映画「プラトーン」からだったような気がします。ベトナムについても音楽についても、何もかも無知のままに見て、ただウィリアム・デフォーが天に両手を挙げてアダージョとともに崩れ落ちていったシーンが、強く心に残ったのでした。

画像プラトーン

プラトーン(1986) - goo 映画


ほかにも映画「エレファント・マン」やドラマ「のだめカンタービレ」でも流れていたし、ドラマ「華麗なる一族」「冬のソナタ」などでも流れていたようです。
それだけ人々を魅了する音楽だといえるのでしょう。


最後に─
同じ人が同じ姿で違う音楽をピアノで演奏している映像を比較して見ると、音楽の魔力を実感できるかもしれません。時間に余裕がある方、どうぞ─


♪弦楽のためのアダージョのピアノ演奏

♪弦楽のためのアダージョをピアノで演奏していたマッチョさんが現代音楽を演奏─「少しマニアな音楽データベース」より(けんさん、またリンクさせていただきました)─



4 件のコメント:

  1. 「ロレンツォのオイル」先日NHKのBSでもやってましたが、うっかり見逃してしまいました!DVDをレンタルして観ようと思います。

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  2. シュリンパー2008年1月10日 7:16

    そうそう、そのBSの放送を見ていたのです。昔初めて見たときは、実際にあったこの出来事をただただ感心しながら見ていたのですが、今回ストーリーも全部分かった上で見ていると、スーザン・サランドンの演技とか、ロレンツォ自身のすさまじい努力などが強く心に迫ってきて、やばかったです。

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  3. でましたね、キン肉マンさん!
    「弦楽のためのアダージョ」を弾くファッションではないですよね。(笑)
    で、この人は何者なんでしょうね?
    今年はマッチョさんの演奏を見に行きたいですね。

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  4. シュリンパー2008年1月10日 15:07

    偶然にまたこの人を見ちゃったんですけど…、かってにプラトーンをイメージしながらの演奏かなと、思わないでもありませんがー。
    彼はどうやら平野弦さんというピアニストらしいです。
    http://same.u.la/test/r.so/bubble6.2ch.net/piano/1152077569/
    もしコンサートがあった場合、なるべく大人数で行った方がいいかなーと思いました。

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