Rolling Stoneで2007年のアルバムランキングが掲載されていました。ブルース・スプリングスティーンのアルバムを抑えて、みごとナンバー1に輝いていたのがこれです─
カラ KALA / M.I.A.
イギリス出身のタミル人アーティスト
M.I.A.(Missing In Action = 戦闘中行方不明)が作成した
セカンドアルバムです。
父親がスリランカのタミル人分離独立派武装勢力、タミル・イラーム解放のトラ(LTTE)に所属していて、現在行方不明。その父へのメッセージとしてM.I.A.と名乗っているそうです。
デザイナーでもある彼女は、もちろんジャケットも自ら作成していて、非常に個性的で思わず目を引かれてしまったのですけれど、その音楽も非常に個性的で面白かったです。
音楽的な内容は、エレクトリック・ヒップポップ、打ち込み系のループ音楽をベースにヒップポップの歌が展開されていて、個人的には非常に苦手な分野なのですけれど、思った以上に面白い音楽を楽しむことができました。
ダンスレゲエにインスパイアされて作ったアルバムだということですが、そんなの全く感じることができませんでした。むしろ、インドなどの南アジアの響きを感じてしまうのは、彼女の境遇を考えると自然なことであり、そうした響きがメインであるからこそ、このアルバムが支持されているのではないでしょうか─…単にヒップポップが人気があるからかもしれませんが…。
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