ペルセポリスとは─
紀元前550年から紀元前330年の古代イランに存在されたとするアケメネス朝ペルシャの首都
映画「ペルセポリス」は、イラン出身の監督マルジャン・サトラビの実体験をアニメにした、文字通りイランのお話です。
今年のアカデミー賞アニメーション部門にノミネートされています。イランの体制が批判的に描かれているので、大賞の有力候補だと思うのは自分だけでしょうか。政治的なことは抜きにしても、内容もアニメーションも非常に良かったので、大賞を取るべき映画だと思います。
フランス映画で、基本的にフランス語で制作されていますが、英語の吹き替え版もあるようです。フランス語版では声優としてカトリーヌ・ドヌーヴやキアラ・マストロヤンニ(カトリーヌとマルチェロ・マストロヤンニの娘)が参加、英語版でもこの親子が参加しているのですが、それに加えてイギー・ポップやショーン・ペンが参加しているようです。フランス語映画はフランス語で見るべきだろうと思ってフランス語版を見たのですけれど、英語版でも良かったと少しだけ後悔しています。英語版もいずれ見ようか─。
サウンドトラックを先に聴いていたのですけれど、それら音楽が非常に効果的に使用されていて、大部分モノクロの映画だったのが信じられないくらいに、カラフルな映画に思えてしまいました。
サントラで気になっていた♪アイ・オブ・ザ・タイガー、映画でもしっかり歌われていたのですけれど、歌われ方が映画とCDとでは全く違っていました。違う人物が歌っているのではと思い、パンフレットとCDのクレジットを確認するものの、どちらもキアラ・マストロヤンニが歌っているらしい。サントラ版では優しくささやくように、美しい声とメロディーで歌われている♪アイ・オブ・ザ・タイガー、映画では荒々しく、所々あえて調子を外したように歌われ笑いを誘う─、どちらの♪アイ・オブ・ザ・タイガーも魅力的なので、できれば映画版のほうもCDに納めてほしかった─。
監督のマルジャン・サトラビは、もともとイラストや子供向けの本など執筆していて、「ペルセポリス」は、最初にグラフィック・ノベルという形で発表されたものを映画化したそうです。日本語版の原作本も発売されています。
ペルセポリスI イランの少女マルジ | ペルセポリスII マルジ、故郷に帰る |
あらゆる楽しみ方ができる「ペルセポリス」
社会勉強にもなるかもしれません
ぜひどうぞ─。
0 件のコメント:
コメントを投稿