Wes Montgomery 「A Day in the Life」 (1967) |
��960年代の半ばごろ、クリード・テイラーという大物プロデューサーが“イージーリスニング・ジャズ"シリーズなるものを企画し、それが大当たりいたしまして、その流れからウェス・モンゴメリーをも巻き込み、ストリングスなどのオーケストラを大きく絡めたアルバムを数枚リリースいたしました。もちろん、これらアルバムも大ヒットとなり、ウェスにとってもセールス面で最大の成功を収めることになったのです。
ビ・バップのスタイルで多くの名曲を残しているウェスにとって、このようなポップ路線への転身というのは邪道に捉えられたようで、セールスが良くなる一方で批判めいた声も高かったようです。
しかし、ウェスのこの大成功は、結果的にフュージョン以降の新たな道筋を作ったことは確かなことで、その後にマイルス・デイビスが試みようとしたことすべてが、この「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」に含まれているような気がします。
Wes Montgomery 「California Dreaming」 (1966) |
Wes Montgomery 「Road Song」 (1968) |
この2つのアルバムも、同系統だと言っていいでしょう。
クリード・テイラーがプロデュース
ドン・セベスキーのアレンジ、指揮
オーケストラとのクロスオーバー
ハービー・ハンコックが参加
ニュースタンダード…
といった事柄が共通のものとなっています。
遺作である「Road Song」などは、ウェスの真意は分からないけれども、ある種の頂点を極めたような音楽を体感できるはずです、おそらく…。というのも、僕はこのアルバムをじっくり聴いたことがないので…。
正直に申しますと─
このアルバムが一番好きだったりします。
m(_ _)m