2007年12月9日日曜日

シュトックハウゼン逝く

テレビで世界遺産のケルン大聖堂を特集した番組を見つつ、インターネットでニュースをチェックしていると、偶然というか因果・因縁というか─
ドイツ・ケルン郊外のメトラート村で生まれた現代音楽の大作曲家、カールハインツ・シュトックハウゼンが12月5日に死去したようです。モーツァルトと同じ日に旅立ったということも、不思議なつながりを感じてしまいます。

シュトックハウゼンという名前は、こちらから求めなくても耳にするものの、彼の音楽はこちらから求めなければ、なかなか聴けないものなのかもしれません。
電子音楽の祖としてたびたび称えられるシュトックハウゼンではあるけれど、よく彼の創作活動を見てみると、決してスタジオにこもり黙々と録音しているわけではありませんでした。

��カールハインツ・シュトックハウゼン(ウィキペディアより)
��シュトックハウゼン見聞録(新しい情報を得られます)
��シュトックハウゼンDVDコレクション
��diskunion吉祥寺店ストアブログ(シュトックハウゼン特集)
��シュトックハウゼンCDガイド
��Complete list of works by Stockhausen (pdf)
��Karlheinz Stockhausen official site
��Stockhausen website video and audio files

ヘリコプター4台を使用したヘリコプター弦楽四重奏など、大規模で物議を醸し出す作品が多かったようです。
最近では2005年に来日し、2003年に完成させた長大なオペラ「光」を自ら指揮して演奏していました。
死の直前まで、一日の24時間を音楽で表現する24の連作「音(KLANG)」を作曲していたようで、これまでに21とか22作品が完成し2008年に完成する見込み─という憶測なども流れていました。残念ながら未完成となりそうです。

シュトックハウゼンを電子音楽のパイオニアと呼ぶのは、少しずれているような気がしてきました。
クラシック音楽、あるいは現代音楽というものに、電気楽器を積極的に用いた作曲家、それがシュトックハウゼンであるとした方がより正確なのかもしれません。

お疲れさまでした。


♪コンタクテ(kontakte)

※音楽はシュトックハウゼンの♪コンタクテです。映像は誰が作ったのか分かりませんが、非常に素晴らしかったので載せてしまいました。正直、音楽だけ聴くとつらいかもしれないこの作品…映像とともに見せられると、聴き入って・見入ってしまいます。

★少しマニアなサイトものぞいてみてください★


2 件のコメント:

  1. いつも私のブログを紹介してくれて、ありがとうございます。
    シュトックハウゼンが亡くなっていたのはまったく知りませんでした。
    現代音楽の中ではビッグ・ネームでも、ニュースではそれほど騒がれなかったんでしょうか?
    シュトックハウゼンもそうですが、現代音楽はまだまだ勉強不足です。
    これからも時間をかけてゆっくり聴きこんでいきたいと思います。
    ご冥福をお祈りいたします。

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  2. シュリンパー2007年12月10日 9:12

    テレビではこの訃報、全く流れていませんでしたね。みんな分かっていそうでよく分からないから、ビッグネームでもどう紹介してよいのか分からないんじゃないでしょうか。もしかしたら、音楽を聴かない人には知られていないのかもしれませんね。
    コンタクテの映像を見たとき、なんか見覚えあるなぁと思って、必死に映像作家とか調べたのですけれど、そんな有名な作品でもないようで─、でも確かに記憶あるなぁと思っていたら、けんさんの所で見たものでした。何度見ても・聴いてもいい作品ですよね。
    これからもリンクさせてもらいます。よろしくー

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