2007年12月3日月曜日

千人の交響曲

グスタフ・マーラーの交響曲は大げさなくらいにドラマチックだと思うのだが、その最たるものは交響曲第8番なのかもしれない。何せ“千人の交響曲"と言われているほどだから─

マーラー 交響曲第8番 変ホ長調 (1906)
Mahler:Symphony No. 8 in E flat major

1部 賛歌「来れ、創造主なる聖霊よ」
Part1 Veni Creator Spiritus
※中世マインツの大司教フラバヌス・マウルス(776?~856)作といわれるラテン語賛歌

2部 ゲーテ作「ファウスト」第2部から最後の場
Part2 Final Scene from Faust
※ゲーテの戯曲「ファウスト」の第2部終末部分に基づいた歌詞


“千人の交響曲"とはマーラー本人がつけたものではなく、宣伝用のポスターに"Symphonie der Tausend"と載せられたキャッチコピーが、そのまま標題のようになってしまったらしい。つまり通称のようなもの。
最初この通称を目にしたとき、本当に千人もの人数で演奏しているのか─、誇張した表現だろうと思ったが、アメリカでの初演では1068人で演奏している。
実際の映像を見ると、正確に千人以上いるのか分からないが、その規模から“千人"と表現しても全く問題ないと思ってしまう。



このラトル指揮のエンディング部分を聴いただけで、結構感動してしまうが、第8番の最初からずっと聴いてこのエンディングを迎えたならば、もっと感動できるだろう。
ただ、マーラーだけに長いです。その長さを耐え抜いてこその感動です。どうぞ─

画像 マーラー:交響曲第8番
 「千人の交響曲」


0 件のコメント:

コメントを投稿