2007年12月22日土曜日

Have a Little Faith


画像Bill Frisell - guitar
Don Byron - Clarinet, Bass Clarinet
Guy Klucevsek - Accordion
Kermit Driscoll - Bass
Joey Baron - Drums

Compositions by Aaron Copland, Charles Ives, Bob Dylan, Muddy Waters, Sonny Rollins, Madonna, John Phillip Sousa, Heyman &Young and John Hiatt.
Arranged by Bill Frisell.

Song List:
Billy the Kid (Copland)
 1.The Open Prairie
 2.Street Scene In A Frontier Town
 3.Mexican Dance And Finale
 4.Prairie night (Card Game At Night), Gun Battle
 5.Celebration After Billy's Capture
 6.Billy In Prison
 7.The Open Prairie Again
8.The "Saint-Gaudens" In Boston Common (Excerpt #1)
 (Ives)
9.Just Like A Woman
 (Dylan)
10.I Can't Be Satisfied
 (Waters)
11.Live To Tell
 (Madonna)
12.The "Saint-Gaudens" In Boston Common (Excerpt #2)
 (Ives)
13.No Moe
 (Rollins)
14.Washington Post March
 (Sousa)
15.When I Fall In Love
 (Heyman)
16.Little Jenny Dow
 (Foster)
17.Have A Little Faith In Me
 (Hiatt.)
18.Billy Boy
 (traditional)



冒頭、アーロン・コープランド作曲の組曲「ビリー・ザ・キッド」から始まるこのアルバムは、全曲カバー曲からなるビル・フリゼールのリーダーアルバムだ。
かなり独特のアレンジで、オリジナルとは違った印象の楽曲が多いために、すぐに満足感を持たないかもしれない。しかし、聴けば聴くほどにアレンジの素晴らしさに気がつき、なかなか味のあるアルバムに思えて、手放せなくなる、かも─。

特に♪ビリー・ザ・キッド組曲などは、とてもバンド単位で演奏しているとは思えないくらいの迫力を感じる。オーケストラで演奏される♪ビリー~に勝るとも劣らないであろう。この曲でもっとも盛り上がる管打楽器の爆発と呼ばれる部分も、バンドであってもその迫力は失われてはいないのだ。
♪ビリー・ザ・キッド組曲が全曲、このような形で演奏されることも珍しいと思われるので、そういった意味でも一聴の価値はある。

個人的には、マドンナの♪リブ・トゥ・テル、ディランの♪ジャスト・ライク・ア・ウーマン、ハイアットの♪ハブ・ア・リトル・フェイス・イン・ミーなどが非常に気に入っている。本来ならば歌詞付きである曲がこれほどまでに情緒あふれるインストゥルメンタルになり得るものなのか、と感心するばかりである。

ビル・フリゼールの技を十二分に堪能できるアルバムなのだが、それ以上に、ビリ・フリゼールのこのアレンジのおかげで、音楽そのものの良さをしみじみと感じることができるアルバムであろう。

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