ジーン・ケリー主演のミュージカル映画「私を野球に連れてって」を見た記憶があるのだが、全く覚えていない。さらにがんばって記憶を搾り出してみると、確かあまりにも面白くなくて途中で眠ってしまって、後日また見直したら、また眠ってしまい…これは本当につまらない映画だと見るのをあきらめたようの気がしてきた。
ジーン・ケリーを初めて知ったのはあの有名な映画「雨に歌えば」からだ。
それまでミュージカル映画って少し苦手にかんじていたのが、「雨に歌えば」はものすごく面白くて、ミュージカル映画への偏見が解消されたような気がした。ジーン・ケリーを中心にミュージカル映画を楽しもうと試みました。「踊る大ニューヨーク」などではフランク・シナトラの美声なども堪能できて楽しめたのだが、「私を野球に連れてって」で挫折─…どうしても野球しながら歌って踊ることへの違和感を拭いきれなかったのだ。結局「雨に歌えば」という映画がいかに優れた映画かというのが分かっただけだったのかもしれない。
当然ジーン・ケリーは素晴らしいのだが、共演しているドナルド・オコナーも非常にいいと思う。なぜジーン・ケリーは、その後の映画でドナルド・オコナーを起用しなかったのだろう。
突然歌いだすことに違和感を感じるか感じないかでミュージカル映画の好き嫌いが決まってしまうと思うのだが、素晴らしいミュージカル映画といわれるものは意外と歌いだす場面を自然に作っていると思う。いくら非現実世界だからといって、いつでもどこでも歌っていいというものではないはずで、そのことをよく考えていない映画は見たくないものだ。
雨の中でジーン・ケリーが歌いだすシーンは、確かに突然かもしれないが、その恋焦がれる気持ちを表すために最高の演出であり、ものすごく自然にその歌と踊りを受け止めることができる。それが「雨に歌えば」が名画とされている所以なのだろう。
ミュージカルは嫌いな人もいるようですね。
返信削除生の舞台はもちろん、映画も「サウンド・オブ・ミュージック」くらいで、あまり見たことないんですが、子どもの頃、手塚治虫のアニメなどをよく見てたから、違和感は感じません。
「いなかっぺ大将」の大ちゃんじゃないけど、楽しい雰囲気の音楽を聴くと、踊りたくなるので・・・
「ムトゥ踊るマハラジャ」も違和感なかったですよ。
サウンド・オブ・ミュージックは最高ですよね。踊るマラジャも見たことはないですけど、おそらく最高だと思うんですよ。ストーリーがファニーなものはミュージカルってぴったりだと思うんですけど、ウエストサイドストーリーとかファントム・オブ・パラダイス、エビータとか、シリアスものにはどうしても違和感を覚えてしまうんです。
返信削除そうは言っても、基本的に僕はミュージカル映画好きなんですがねー