LED ZEPPELIN
LED ZEPPELIN (1969)
1. Good Times Bad Times
2. Babe I'm Gonna Leave You
3. You Shook Me
4. Dazed And Confused
5. Your Time Is Gonna Come
6. Black Mountain Side
7. Communication Breakdown
8. I Can't Quit You Baby
9. How Many More Times
1966年、ジミー・ペイジがヤードバーズに参加、まもなくジェフ・ベックがヤードバーズを抜けて、そこからレッド・ツェッペリンが始まったといえるのかもしれない。同年にジェフ・ベックとジミー・ペイジは、ジョン・ポール・ジョーンズ(ベース)、ニッキー・ホプキンス(ピアノ)、キース・ムーン(ドラムス、ザ・フー)とセッションをして♪ベックス・ボレロという素晴らしい音源を残している(ジェフ・ベックのアルバム「Truth」に収録)。このメンバーでバンド活動を続ける案もあったらしいが個々の契約上不可能であったという。その時、キース・ムーンが色んなしがらみがある自分たちを飛べない飛行船((Lead Balloon)と表現して、それが墜落炎上したドイツの飛行船ツェッペリン号と掛け合わされて、“ Led Zeppelin”というバンド名が生まれたと言われている。
ジミー・ペイジ、ロバート・プラント、ジョン・ボーナム、ジョン・ポール・ジョーンズ、この4人が揃ったのは1968年で、そのころはまだ「ヤードバーズ」というバンド名でライブ活動をしていた。
1969年、わずか9日間、36時間のスタジオ・ワークで完成させたファースト・アルバム「レッド・ツェッペリン」をリリースしてレッド・ツェッペリンが誕生する。前年にライブ活動をしていたため、短時間でアルバムを完成させることができたらしい。ほとんどが、スタジオライブ録音ということらしいが…。
1 グッド・タイムズ・バッド・タイムズ (2:47)(Page, Jones & Bonham)
ドン、ドン、と始まる出だしが印象的な曲。
ジミー・ペイジのレスリースピーカー(Leslie Speaker)でのソロが特徴的。フランジャーのように、音がぐるぐる回っている。
ジョン・ボーナムが高速での三連バスを連続している技も聴き所。
2 ゴナ・リーヴ・ユー (6:41)(Trad-arr.by Jimmy Page)
長いことトラディショナル・ナンバーなのだと信じられていたが、1980年代になってアン・ブレドンというアメリカ人女性の作品であることが判明し、クレジットが「Anne Bredon / Jimmy Page & Robert Plant」と改められた。ジョーン・バエズが1962年にリリースした「Joan Baez in Concert」に収められているバージョンが原曲。
原曲がフォークソングであるためか、アコースティックギターのアルペジオが非常に美しく、さらにフラメンコ風にギターがかき鳴らされると同時に曲調が激しくなり、そしてまたアコギのアルペジオとソロ…、というように抑揚が聴いた曲。
3 ユー・シュック・ミー (6:27)(Dixon/Lenoir)
1962年にマディー・ウォーターズが録音したブルース。その後、ジェフ・ベックがアルバム「Truth」(1968)でカバーしている。
ジョン・ポールのオルガン、ページのギターソロ、プラントのブルース・ハープが見事に融合している。
4 幻惑されて (6:26)(Jimmy Page)
ペイジの作品とクレジットされているが、実はジェイク・ホルムズが1967年にリリースしたアルバム「The Above Ground Sound" of Jake Holmes」に収められている作品。
バンド名がまだヤードバーズであったころから演奏されていた曲。
ジョン・ポールの重低音ベースからゆったりと始まり、途中、ペイジの弓弾きギターを中心とした幻想的な曲調になり、その後アップテンポになる。再びスローに戻る際に鳴らされるペイジのギターリフは、一度聴いたら忘れられない。
5 時が来たりて (4:34)(Page & Jones)
ジョン・ポールの幻想的なパイプ・オルガンのような音から始まり、途中、ペイジが10弦ペダル・スチール・ギターを使用している。
さわやかな60年代のブリティッシュ・ロックといえるだろう。
6 ブラック・マウンテン・サイド (2:21)(Page)
ペイジのギターとヴィラム・ジャザニ(Viram Jasani)のタンブラーによるインストゥルメンタル。
ペイジの作品となっているが、実際は♪Blackwatersideというイギリス民謡。イギリスのフォークミュージシャン、バート・ヤンシュのアレンジを引用しているようだ。ヤンシュと違うのは、ペイジはモーダルDチューニング(DADGAD)で演奏しているという点。
非常にエスニックな曲。
7 コミュニケイション・ブレイクダウン (2:29)(Page, Jones & Bonham)
ペイジの印象的なギターリフから始まる、アップテンポでポップな曲。シンプルで短い曲なので、ツェッペリンをカバーするには最適。
ライブでは常に演奏されたらしく、ツェッペリンの代表的な曲のひとつといっていいだろう。
8 君から離れられない (4:42)(Willie Dixon)
多くのミュージシャンが演奏しているブルースナンバー。オーティス・ラッシュがレコーディングしたものが有名。
ジョン・ポールとボンゾの重々しいブルージーなリズムをバックに、ペイジのインプロヴィゼーション的ギターソロが自由に響いている。
9 ハウ・メニー・モア・タイムズ (8:28)(Page, Jones & Bonham)
曲の途中、ボレロのリズムが入ってくるのだが、それは♪ベックス・ボレロでペイジが演奏しているパートを再現しているもの。
また、この曲はペイジ、ジョーンズ、ボンゾが影響を受けたブルースナンバーをミックスして作られている。とくにアルバート・キングの♪Hunter、ハウリン・ウルフの♪How Many More Yearsからの引用が多い。
ここでもペイジの弓弾きを聴くことができる。
ごぶさたしてます。
返信削除僕がツェッペリンを知ったのはボーナムが亡くなった年でした。で、初めにこのアルバムを聴いたのですが・・衝撃でした。特にA面2、3,4、と続く流れは圧巻で一番好きな部分です(A面という表現が古いかな)。新たに得た情報もありうれしいです。続きを楽しみにしております。
おはようございます、やかやかさん。
返信削除僕がレッド・ツェッペリンを知ったのは、ギター雑誌「プレーヤー」にボンゾの息子ジェイソン・ボーナムが載っている記事を見てからでした。この人だれ?という思いで記事を読みジェイソンのことよりもボンゾ、ツェッペリンへと気持ちがいったのは当然のことかもしれません。
僕は「Black Mautain side」が好きですね。だから、3枚目のアルバムが好きだったりします。
とりあえず、現在、2枚目のアルバムを回顧中です。何とか9枚続けばなぁと…
大変興味深い企画が始まりましたね。
返信削除ツェッペリンファンとして以降も楽しみにしています。
「Black Mautain side」は私も好きですよ。
なんだか一生懸命コピーしてた記憶がよみがえります。
しかしシュリンパーさん、お詳しいんですねぇ。
私も勉強しなおさねば。
ZEPを掘り下げていきますか?
返信削除1stアルバムは持ってないのですが、聴いたのも、とぉぉぉぉい昔・・・
メロディ覚えてるのも、「グッドタイムス・バッドタイムス」くらい・・・
図書館にあるか・・・YouTubeで聴けるか・・・
けんさん、こんばんは
返信削除詳しいのは世の中の人たち、驚きですよ~。ネタはほとんどネットで調べているですけど、海外のサイトが詳しくていかにレッド・ツェッペリンが人気があるのかと思い知らされました。
自分で記事を書いていて、ほとんど、なるほど~といった感じです。それだけにかなり時間がかかっていて、結構苦しいかも…
でも、もう少し頑張ります。最低9枚…厳しいなぁ…
みずねこさん、まいどー
返信削除ファーストをものすごく集中して聴いてみたら、かなりよかったです。
ブルースをかなりぱくって…いや参考にして作られているから、付属的にほかの色んな音楽も堪能できますし、最初っからヤツらはただ者ではなかったと感じました。
彼らの海賊版は世界一出回っているらしいので、Youtubeにもたくさん映像がころがっているかもしれませんよ。でも、ファーストの曲や映像は少ないかもね。何せまだ売れる前だから。