つまり映画が彼を大きくしたと言っていいのでしょう。
その後、彼は音楽だけでは飽き足らず、3本の映画を監督しています。
アンダー・ザ・チェリー・ムーン (1986)
サイン・オブ・ザ・タイムス (1987)
グラフィティ・ブリッジ (1990)
音楽の評価と裏腹に、映画監督してのプリンスの評価は惨憺たるものです。唯一、多少評価されている「サイン・オブ・タイムス」は、同名の音楽アルバムのコンサートツアーの様子を追ったドキュメンタリーであり、結局は音楽を演じていなければプリンスは評価されないということなのでしょう。
特に映画「アンダー・ザ・チェリー・ムーン」は、最低映画に送られるラジー賞を総なめにしているほど、最低の評価を受けているのです。
余談ですが、「アンダー・ザ・チェリー・ムーン」がラジー賞の作品賞を受賞した1986年は、映画「ハワード・ザ・ダック」もラジー賞の作品賞を受賞しており、作品賞が2作という年はこの年が唯一だということであり、いかにこの2作の評価が最悪かこのことからもよく分かります。
Gyao で「アンダー・ザ・チェリー・ムーン」を視聴可能映画は大失敗しても、サントラとして発売された「パレード」はしっかりと大ヒットしています。
2008年1月7日(月) 正午まで
「グラフィティ・ブリッジ」は「パープル・レイン」の続編で、ここでプリンスは自ら監督もこなしています。大ヒットした「パープル・レイン」とは全く逆に、映画もサントラも大失敗。これ以後、監督として彼の名前がクレジットされることはなくなっています。
念のために付け加えておきますと─
映画監督としては能力を出し切れていないものの、ミュージシャンとしての彼は最高です。彼をおとしめいれようとしているわけではありません。むしろ、彼の映画が再評価され、もっと偉大なアーティストになってほしいと願っているほどです。そうは言っても、自分自身、彼の映画はなかなか受け入れることができませんが…
allcinema ONLINE -プリンス-
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