前々回
前前々回
と続いて、まだやるのかという声も聞こえてきますが
残念ながらこれが本当に最後でございます。
ふと思ったことがあります。一般的には
ボーカル&ギター
という呼び方をするのではないかと─。いまさら…
個人的にギター大好きなので仕方ありません。
さて、最後は最後にふさわしい人を─
フランク・ザッパ
なんてどうでしょう。
正直、あまり聴いたことがありません。何せ60以上ものオリジナルアルバムをリリースしている上に、ロック、ジャズ、果ては現代音楽まで音楽性を広げて作曲をしているので、なかなか捉え所をつかめないまま、放置しておいたようなものなのです。
現代音楽の巨匠といえるピエール・ブーレーズがザッパを評価し、さらにはザッパの楽曲まで演奏しているそうです。そう言われるとすごいんだろうなと思ったりするのですが、ブーレーズの本当のすごさを知らない自分などには、あまりピンとこないのです。
とにかくも、解説など文章を読むより、まずはザッパの音楽に実際に触れてみることが一番です。
♪Easy Meat
いま気がついてしまったのですが
ザッパは弾きながら歌うというより
弾くか歌うかどちらかだ、なと─
歌っているときは弾かず
弾いているときは歌わず
どちらも優れていれば
なにも同時にやらなくてもよいということでしょう。
♪Packard goose
ここではザッパのギターを聴くことはできませんが
曲の合間に
ストラビンスキーの組曲「兵士の物語」
バルトークのピアノ協奏曲第3番
などのメロディーを取り入れていて
現代音楽家フランク・ザッパの特徴がよく表れている
ような気がします。
映像は1988年のワールドツアーから抜粋したものらしいです。
このツアーでは毎日演奏する曲目が違っていて
そのためメンバーが覚えた曲は数百曲にもおよび
リハーサルには半年もかけたそうです。
その曲を覚えて習得するまでに多大な費用を使い
ツアーは大赤字、しかもメンバー間のいざこざから
ツアーは途中でキャンセルというもったいない結果に─
すべてがアバンギャルドなフランク・ザッパなのでした。
ただ斬新であっただけではなくて
作曲家としての実力も確かなものだったというのを
アルバム「The Perfect Stranger」で確認してみてください
Frank Zappa 「The Perfect Stranger」 (1984) |
ザッパの楽曲をブーレーズが3曲指揮しているそうです。
ここで終わるの、なんかザッパ特集のようになってしまうので、もう一人、ジャパーニーズ・アバンギャルド・ギターリスト&ボーカリストを挙げておきましょう。そうすれば、“帰ってきたギター&ボーカルJP"みたいな記事を書かなくても済みます。
灰野敬二
♪不失者
何も言うことはありません。
すごいかひどいか
それは自分自身で決めてください。
もっと詳しく知りたい方はこちらで─
少しマニアな音楽データベース 灰野敬二
ではホントにこれで
さようなら
楽しみにしてたこのシリーズはが終わってしまうのはちょっと残念です。
返信削除また楽しい企画お願いしますね。
ザッパは10枚くらいはアルバム持っているでしょうかね。
でも全然聴きこんでないし、アルバムごとにかなり印象も違うので、なんだかつかみどころのないアーティストというのが正直なところです。
でも最初からアヴァンギャルドな人という予備知識のためか、改めての驚きは少ないような気もします。
灰野さんは・・、もう常人を越えているのはたしかです。
たとえばブルースのギター&ヴォーカルの人とは、目的からして違うような気がしますね。
正直私がなぜ灰野さんの音楽を聴くのかを上手く説明もできませんし・・、まあだったら自分のブログで紹介するなという話なんですが。
でもシュリンパーさんとのつながりを持てたのも、灰野さんのおかげもあったのかもしれないので、そこのところは灰野さんには感謝しています。
シリーズを作ると自分自身かなり楽しめるのですけれど、徐々にマンネリとネタ切れになってくるのですよ。
返信削除フランク・ザッパは何度挫折したかわかりません。聴けば聴くほどに分からなくなっていました。でも今回、映像中心に聴いたら、相当いい感触を得ることができました。彼はあくまで作曲家であり、スタジオミュージシャンではない、あくまで自分が作った音楽を録音するのが目的ではなく、それを表現することが最大の目的なのだと理解できました。歌ったり演奏しているザッパは実に楽しそうでした。
灰野敬二の音楽はどこからやってくるのか、僕には想像できません。たぶん、やってくるところはザッパと同じのような気がします。マニアックな音楽を作っている彼らですけれど、そこにはプロからアマチュアまで、あらゆる人が群がってつなっがっているのは、不思議というほかありません。僕らもそこでつながっているわけですからね。