2007年6月2日土曜日

Heat Of The Moment

1975年に10ccを脱退したケビン・ゴドレーとロル・クレームは、その後ゴドレー&クレームとして活動を続けた。
1980年に入ると、自分たちのプロモーションビデオ(以下PVと略)を作ると同時にほかのアーティストのPVも監督するようになる。1985年のMTV Video Music Awardsでは"Video Vangard Award"を受賞、またCM演出も手がけ、カンヌ国際広告祭では銀賞を受賞している。
1982年、ゴドレー&クレームエイジア(ASIA)♪ヒート・オブ・ザ・モメントのPVを監督している。

エイジアはバグルスのジェフ・ダウンズ(key)、キング・クリムゾンのジョン・ウェットン(vo,ba)、イエスのスティーブ・ハウ(g)、エマーソン・レイク&パーマーのカール・パーマー(d)による、プログレ界のスーパーユニットだった。
♪ヒート・オブ・ザ・モメントは彼らのファースト・シングルで、ゴドレー&クレームが作成したPVは16分割された画面が左上から右下に順番に画面が切り替わっていくものであった。擬似ライブを淡々と撮影されているその映像は非常にシンプルで、16分割画面も淡々と切り替わっていくだけで、とくに凝った演出はほとんどないのだが、見ていて飽きないし、なぜかセンスの良さを感じてしまう。
確かにエイジアの曲もいいのかもしれない─
いや、絵のつなぎ方いいのだろうか?─



そういえば、このPVを見ているとナム・ジュン・パイクのビデオインスタレーションを思い浮かべる。ゴドレー&クレームはナム・ジュンからこのイメージを思い浮かべたのだろうか?

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