2007年6月26日火曜日

スレッズ Threads

1983年-84年の間に、核戦争を題材にしたテレビ番組がアメリカ、イギリス、そして日本で制作・放送された。
アメリカ・ABC … 「ザ・デイ・アフター」(1983)ドラマ
イギリス・BBC … 「スレッズ」(1984)ドラマ
日本・NHK … 「核戦争後の地球」(1984)ドキュメンタリー
��つの作品の演出はみごとに異なっていて、比較してみると実に面白い。
完全にフィクション形式で作られている「ザ・デイ・アフター」と完全にドキュメンタリーの「核戦争後の地球」─
「ザ・デイ・アフター」と「スレッズ」はドラマ形式で展開も似ているが、その演出がまるっきり違っている。音楽などを利用して劇的に演出している「ザ・デイ・アフター」、一方「スレッズ」は音楽は一切使用されてなくて、ナレーションと淡々とした時間軸の中でリアルに物語が進行していく─
どの作品も見ていて恐怖を覚えるが、個人的に「スレッズ」が一番恐怖を覚えた。作品の徹底したリアリズム、さすがBBCが制作したものだと感服してしまう。


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Google video
 ※英語版・日本語字幕なし
↓1時間48分↓

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音楽がないというのは、実に恐ろしい。


冷戦時代に作られたこれらの映画は、勝手ながら、核戦争を防ぐことに少なからず役に立ったと思っています。
現在、核戦争危機が薄れているとはいえ、過去とは全く違う脅威が生まれてきています。それを踏まえた、リアルな核戦争映画が作られてもいいのではと思います。そうすれば世界は少しだけ平和になるかもしれません…。

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