2007年6月24日日曜日

マイ・レフトフット

生まれながらに重度の小児まひ─いわゆる障害者の自伝を映画化したこの作品は、純粋にエンターテインメントとして楽しめるのがいい。障害者のために…などという描き方が全くない。もしかしたら、この映画は障害者にとってあまりよいものじゃないのでは、と思ってしまうほどだ。
そもそも、原作者のクリスティー・ブラウンは自らを障害者だとは思っていなくて、本や絵を生み出すクリエイターだという誇りしかないように思う。彼はきっと、自らを演じているダニエル・デイ・ルイスを見て、「まさに俺だ」とほくそ笑んでいるに違いない。
この映画はアカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞している。
画像
マイ・レフト・フット
My Left Foot

アイルランド/イギリス
1989年 98分

監督
原作
脚本

撮影
音楽
出演
ジム・シェリダン
クリスティ・ブラウン
ジム・シェリダン
シェーン・コノートン
ジャック・コンロイ
エルマー・バーンスタイン
ダニエル・デイ=ルイス
ブレンダ・フリッカー
フィオナ・ショウ


音楽を担当しているのはエルマー・バースタイン。彼はものすごい数の映像作品に楽曲を提供している。劇場映画はもちろんのこと、短編映像などにもその名前を見ることができる。その映像作品群をタイトルを眺めているだけでも楽しめる。
Elmer Bernstein (エルマー・バーンスタイン) ─ goo映画


本当に面白いと思えた映画では、音楽なんてほとんど気にならないものかもしれないが─

2 件のコメント:

  1. この映画も見てないんですが、日本でも乙武くんみたいに生まれながら手足がなくても自分の道をどんどん切り開いている人がいる。
    彼を生んだ時のお母様は、人目見て「可愛い!」と思ったそうですね。
    「五体不満足」は読んでないので、詳しいことはわからないですが・・・
    愛情をたっぷり注いで育てられたのではないでしょうか。
    思うに、生まれながらの身体障害は周りの人の理解やフォローがあれば、乗り越えていけるものなのかな、と・・・
    ただ、中途障害者は辛いでしょうね。
    そういう方でも、辛さに押しつぶされないで生きている人も沢山いますが・・・

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  2. シュリンパー2007年6月25日 8:22

    障害をもった人にはどうしても悲哀を感じてしまうんですけど、なるべくなら健常者と差異のない見方をするべきなんじゃないかと─この映画で思わされました。
    平等な見方で、それでいてどうしても不可能な出来事に直面している障害者への
    気配り…そんな悟りを開いたような振る舞いはなかなか…

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