2007年6月15日金曜日

どん底

黒澤 明監督の映画「どん底
見た記憶があるが内容はあまり覚えていない。
印象に残っているのは、劇中での歌と踊り。
時代劇で急に和風ミュージカル映画のようになって、最初に見た時は非常に違和感をもった。今にして思うと、この映画は黒澤 明が音楽を使ってのチャレンジであったのかもしれない。

どん底 (1957)

画像 監督
 脚本

 撮影
 音楽
 美術
 出演
黒澤 明
黒澤 明
小国英雄
山崎一雄
佐藤勝
村木与四郎
中村鴈治郎
山田五十鈴
香川京子
上田吉二郎
三船敏郎

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映画「蜘蛛巣城」(1957)から黒澤明・佐藤勝のコンビが始まり、この「どん底」がコンビ2作目。これ以後も映画「赤ひげ」(1965)までこのコンビが続く。
映画芸術というものに対して、細かなところまでこだわり続けた黒澤 明─彼が佐藤 勝の音楽を使い続けたその理由を、もしかしたら映画「どん底」で見出すことができるかもしれない。

2 件のコメント:

  1. これは見たことないです。
    途中でミュージカルになっちゃうんですか?
    やはり、見なかったけどタケシの「座頭市」のタップダンスもその影響?
    昔の娯楽時代劇には、美空ひばり主演でなくても、よく歌が入りましたよね。
    そういうのとも、違うノリですか?

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  2. シュリンパー2007年6月16日 5:55

    黒澤明のデビュー作は「姿三四郎」その次がエノケンが出演した「虎の尾を踏む男達」という作品で、それはまさにミュージカルといっていいものです。黒澤明は映画における音楽の効果を非常に意識していて、どう効果的に使おうか常に考えていたと思います。
    音楽の絶大なる効果を意識している監督はたくさんいるわけで、岡本喜八の「ジャズ大名」とかも時代劇ミュージカルのような異色作が過去にもあります。たけしの「座頭市」は過去の偉大な監督の手法を参考にしたのではないでしょうか。
    「どん底」は全編音楽があるわけではなく、エンディングにみんなでドンちゃん騒ぎするというシーンでミュージカルのような手法を使用しています。

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