見た記憶があるが内容はあまり覚えていない。
印象に残っているのは、劇中での歌と踊り。
時代劇で急に和風ミュージカル映画のようになって、最初に見た時は非常に違和感をもった。今にして思うと、この映画は黒澤 明が音楽を使ってのチャレンジであったのかもしれない。
どん底 (1957)
監督
脚本
撮影
音楽
美術
出演黒澤 明
黒澤 明
小国英雄
山崎一雄
佐藤勝
村木与四郎
中村鴈治郎
山田五十鈴
香川京子
上田吉二郎
三船敏郎
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映画「蜘蛛巣城」(1957)から黒澤明・佐藤勝のコンビが始まり、この「どん底」がコンビ2作目。これ以後も映画「赤ひげ」(1965)までこのコンビが続く。
映画芸術というものに対して、細かなところまでこだわり続けた黒澤 明─彼が佐藤 勝の音楽を使い続けたその理由を、もしかしたら映画「どん底」で見出すことができるかもしれない。
これは見たことないです。
返信削除途中でミュージカルになっちゃうんですか?
やはり、見なかったけどタケシの「座頭市」のタップダンスもその影響?
昔の娯楽時代劇には、美空ひばり主演でなくても、よく歌が入りましたよね。
そういうのとも、違うノリですか?
黒澤明のデビュー作は「姿三四郎」その次がエノケンが出演した「虎の尾を踏む男達」という作品で、それはまさにミュージカルといっていいものです。黒澤明は映画における音楽の効果を非常に意識していて、どう効果的に使おうか常に考えていたと思います。
返信削除音楽の絶大なる効果を意識している監督はたくさんいるわけで、岡本喜八の「ジャズ大名」とかも時代劇ミュージカルのような異色作が過去にもあります。たけしの「座頭市」は過去の偉大な監督の手法を参考にしたのではないでしょうか。
「どん底」は全編音楽があるわけではなく、エンディングにみんなでドンちゃん騒ぎするというシーンでミュージカルのような手法を使用しています。