レディバード・レディバード LADYBIRD, LADYBIRD イギリス 1994 102分 監督:ケン・ローチ 製作:サリー・ヒビン 脚本:ロナ・ムンロ 撮影:バリー・アクロイド 音楽:ジョージ・フェントン 出演:クリシー・ロック ウラジミール・ヴェガ |
主人公のマギー(クリシー・ロック)がカラオケで♪ローズを歌っている場面から映画が始まる。
♪ローズは映画「ローズ」のエンディング曲。
映画「ローズ」はジャニス・ジョプリンをモデルに、架空のシンガー、ローズの悲劇的な人生をベッド・ミドラーが演じている。
♪ローズから始まる「レディバード・レディバード」はこれから始まるマギーの悲劇を暗示している。そして、この映画は救いようのない終わり方をしていて、思わず映画の最初と最後を変えてしまいたい気持ちになるのだが、そこにこそケン・ローチの頑固なリアリズムが秘められているのだといえよう。
個人的には、悲劇的でありながら劇的に終わる映画「ローズ」よりも、とことん悲劇的に終わってしまう映画「レディバード・レディバード」のほうが断然好きです。
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