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2008年1月5日土曜日

斬る

待ちに待った岡本喜八映画のDVD化
去年11月23日に発売された映画「斬る」のDVDを購入
久々に岡本喜八のユーモアと、仲代達矢の軽快な演技を堪能

画像斬る 114分 1968/06/22
監督: 岡本喜八
原案: 山本周五郎
脚本: 岡本喜八
    村尾 昭
音楽: 佐藤 勝
殺陣: 久世 竜
出演: 仲代達矢、高橋悦史、中村敦夫、久保 明、久野征四郎、中丸忠雄、橋本 功、浜田 晃、地井武男、土屋嘉男、星 由里子、東野英治郎


この映画の音楽を担当しているのは佐藤 勝
佐藤 勝は黒澤 明の映画「用心棒」でも映画を担当、米アカデミー賞作曲賞にノミネートされている。
「用心棒」はマカロニウエスタンに大きな影響を与えていると言われているが、その佐藤 勝の音楽も例外ではないだろう。
「用心棒」では吹奏楽がメインの映画音楽作りとなっているが、マカロニウエスタンではそれにギターがプラスされて独特の世界観を作り上げている。
「斬る」ではギターが多用されていて、音楽だけを耳をすまして聴いていると、まるでウエスタン映画のようだ。
日本映画がイタリア映画に影響を与え、そしてまた、そのイタリア映画から影響を受けている。悪く言えばパクりパクられといったところだろうが、そうやっていくうちに新しくて素晴らしい作品が生まれていくのでしょう、現代は─。

2007年6月16日土曜日

隠し砦の三悪人


隠し砦の三悪人 (1958)
画像

雪姫    真壁六郎太        太平   又七







監督
脚本



撮影
音楽
美術
黒澤 明
菊島隆三
小国英雄
橋本忍
黒澤明
山崎市雄
佐藤 勝
村木与四郎
出演千秋 実
藤原釜足
三船敏郎
藤田 進
上原美佐
---画像



ジョージ・ルーカスが、スター・ウォーズを制作した時に大いに参考にした映画は「隠し砦の三悪人」だ、と言っているように、黒澤映画の中でも非常に評価が高い作品。
佐藤 勝が音楽を担当して3作目となる。
前作の「どん底」で展開された劇中での打楽器演奏と大衆舞踊は、この映画では“火祭り”という華々しいものに形を変えて出現している。この“火祭り”が映画の中で最大に盛り上がるものとなっているのは、佐藤 勝という存在が大きいのではないだろうか。黒澤 明があの“火祭り”の演出を思いついたのは、佐藤 勝という優れた作曲がいたからだと、勝手ながらに思ってしまう。

2007年6月15日金曜日

どん底

黒澤 明監督の映画「どん底
見た記憶があるが内容はあまり覚えていない。
印象に残っているのは、劇中での歌と踊り。
時代劇で急に和風ミュージカル映画のようになって、最初に見た時は非常に違和感をもった。今にして思うと、この映画は黒澤 明が音楽を使ってのチャレンジであったのかもしれない。

どん底 (1957)

画像 監督
 脚本

 撮影
 音楽
 美術
 出演
黒澤 明
黒澤 明
小国英雄
山崎一雄
佐藤勝
村木与四郎
中村鴈治郎
山田五十鈴
香川京子
上田吉二郎
三船敏郎

- goo 映画


映画「蜘蛛巣城」(1957)から黒澤明・佐藤勝のコンビが始まり、この「どん底」がコンビ2作目。これ以後も映画「赤ひげ」(1965)までこのコンビが続く。
映画芸術というものに対して、細かなところまでこだわり続けた黒澤 明─彼が佐藤 勝の音楽を使い続けたその理由を、もしかしたら映画「どん底」で見出すことができるかもしれない。

2006年11月5日日曜日

佐藤 勝

黒澤 明監督「用心棒」のテーマ曲を知っていますか。映画を見た後で、そのテーマ曲をじっくり聴いてみてください、映画の一コマ一コマが脳裏に浮かぶことでしょう。この音楽なくして「用心棒」は成立しなかったことでしょう。
佐藤 勝、その人が「用心棒」を作曲したのです。そして、この「用心棒」のテーマ曲米アカデミー賞作曲賞にノミネートされたらしい。
黒澤映画では「蜘蛛巣城」「どん底」「隠し砦の三悪人」「悪い奴ほどよく眠る」「用心棒」「椿三十郎」「天国と地獄」「赤ひげ」「野良犬」の計10作品の音楽を担当。そのほか「独立愚連隊」「ああ爆弾」「血と砂」「斬る」など岡本喜八監督の映画にも多く携わっていたり、「ゴジラ対メカゴジラ」「札幌オリンピック」「地球へ…」「極道の妻たち」などなど、数多くの映像作品の音楽を担当している。一度検索してみてください。ものすごい数の映画音楽を担当しています。


映画「ああ爆弾」は日本のミュージカル映画の傑作なので、これを見れば岡本喜八ワールドとともに佐藤 勝の世界も堪能できることでしょう。
話はそれますが、岡本映画では僕は「斬る」が一番のお気に入りです。あの映画での仲代達也の演技がすばらしいと思うのです。ドラマ「大地の子」での熟年演技や映画「用心棒」での若くてギラギラした演技もいいのですが、映画「斬る」での若くして熟年の域に達した仲代達也の演技が最高です。

さて佐藤 勝の話に戻しましょう。
映画「赤ひげ」のオープニングシーンでの音楽は、街の人々の声や雑音を積極的に取り入れています。それが瓦屋根だけのフィックス映像とみごとに溶け合い、見ている人の創造を刺激するのです。この音楽が黒澤 明のアイデアなのか佐藤 勝のアイデアなのか知る由はないのですが、いずれにしても佐藤 勝の音楽がなければ黒澤映画が名作となり得なかったかもしれないのです。ヴァンゲリスエンニオ・モリコーネニーノ・ロータジョン・アダムスなどを聴く前に、まずは日本の佐藤 勝聴くべきではないでしょうか。